JP2530666B2 - 小型コイルとその製造方法 - Google Patents

小型コイルとその製造方法

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JP2530666B2 JP62272373A JP27237387A JP2530666B2 JP 2530666 B2 JP2530666 B2 JP 2530666B2 JP 62272373 A JP62272373 A JP 62272373A JP 27237387 A JP27237387 A JP 27237387A JP 2530666 B2 JP2530666 B2 JP 2530666B2
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淳司 永堀
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気ヘッドやヘッドフォン等に用いるのに適
した小型コイルとその製造方法に関する。
[従来の技術] ビデオテープレコーダ(以下「VTR」という)や小型
ヘッドフォンステレオ等には、S/N比を改善するため等
の理由により、小型の磁気ヘッドが用いられている。例
えばVTR用の磁気ヘッドは、第12図に示すようにフェラ
イトで作られた磁気コア2、3を張り合せることにより
磁気記録のためのギャップ4とコイルのための穴5を形
成し、この穴5を通るように素線を磁気コア2、3にそ
れぞれ巻回してコイル6、7を形成している。
[発明が解決しようとする問題点] 磁気ヘッドを製造する場合には、手作業により素線を
穴5を通して磁気コア6、7に巻回するが、磁気ヘッド
が上述のような小型の場合には穴5は直径が0.3mmしか
なく、この0.3mmの穴5に30μの素線を何回も巻回する
作業は極めて難しく、作業性が悪く磁気ヘッドの歩留り
が低いという問題点があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、例えば
VTR用磁気ヘッドのような小型の被巻回物に巻回するの
に適した小型コイルとその製造方法を提供することを目
的にする。
[問題点を解決するための手段] 本発明による小型コイルは、絶縁フィルムの片面に導
電層が形成された複数の素線用帯体をその端部以外の部
分で接着して積層したコイル基体と、被巻回物に巻回さ
れた前記コイル基体の端部から露出した各素線用帯体の
導電層同士を所定の順番で接続する接続用ワイヤとを備
え、前記接続用ワイヤにより、前記複数の素線用帯体が
電気的に接続された1本の素線となることを特徴とす
る。
また、本発明による小型コイルの製造方法は、絶縁性
フィルムの片面に導電層が形成された複数枚の素線用帯
体を端部以外の部分で接着して積層し、コイル基体を形
成する工程と、前記コイル基体を被巻回物に巻回するこ
とにより、前記コイル基体を構成する複数の素線用帯体
の内外周差により各素線用帯体の端部がずれて端部から
導電層を露出させる工程と、前記巻回されたコイル基体
を素線用帯体の導電層同士を所定の順番でワイヤにより
接続して、前記複数の素線用帯体が電気的に接続された
1本の素線となるように接続する工程とを有することを
特徴とする。
[作 用] 本発明は以上のように構成されているので、少なくと
も1回だけ被巻回物に巻回して端部を所定の順序で接続
すればコイルが形成される。
[実施例] 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
本発明の一実施例による小型コイルの製造方法につい
て第1図乃至第6図を用いて説明する。
本実施例による小型コイルの材料は第1図に示すよう
に絶縁フィルム11の片面に導電層12が形成されたシート
10である。このシート10は薄いことが望ましく、本実施
例では絶縁フィルム11と導電層12の厚さは共に5μであ
る。このシート10は次のように製造する。
先ず、高分子ポリカーボネート(分子量20万:三菱瓦
斯化学株式会社製)を40wt%、塩化メチレンを60wt%で
混合し、ポリカーボネート溶液を作成する。必要に応じ
てポリカーボネート溶液に充填剤や耐アーク剤等を添加
してもよい。次に、50μの厚さのポリプロピレンフィル
ムにこのポリカーボネート溶液を塗布する。塗布はアプ
リケーションコータを用いて行ったが、ロールコータ等
の他の塗布方法によって行ってもよい。その後乾燥させ
ると、ポリプロピレンフィルム上にポリカーボネートフ
ィルムが形成され、このポリカーボネートフィルムを剥
がして面精度のよい絶縁フィルム11を得る。
絶縁フィルム11はポリカーボネート以外の材料、例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエー
テルケトン等の材料でもよい。
このようにして製造した5μの絶縁フィルム11の片面
に無電解メッキにより5μの銅の導電層12を得る。この
無電解メッキの溶液として下記の組成の溶液を用いた。
硫酸銅 5 g/ ロッセル塩 25 g/ ホルマリン 10ml/ 水酸化ナトリウム 7 g/ この溶液に絶縁フィルム11を約5分間浸漬すると、表
面に厚さ5μの銅(導電層)12が析出した。なお、真空
蒸着等の他の方法により絶縁フィルム11上に導電層12を
形成してもよい。
次に、このようにして製造したシート10を切断して第
2図に示すように例えば10枚のシート片21〜30を作製す
る。これらシート片21〜30は縦の長さを同じにして、横
の長さを例えば0.1〜0.2mmずつ異なるようにする。これ
は、10枚のシート片21〜30を積層したときに、端から少
しずつ導電層12がはみだすようにするためである。
シート片21〜30の間に接着剤32を塗布して、これらシ
ート片21〜30を大きいものから順番に積層していく。こ
のとき、第2図に示すようにシート片21〜30の全面に接
着剤を塗布しないようにする。特にシート片の端の部分
には接着剤を塗布しないようにする。
シート片21〜30を積層すると、第3図に示すようなシ
ート積層体34が得られる。このシート積層体34は各シー
ト片21〜30の端が少しずつはみだしている。このシート
積層体34を例えば0.5mm幅に切断して、第4図に示すよ
うなコイル基体36を作成する。このコイル基体36の長さ
は、被巻回物(図示せず)に1回巻回したときに一方の
端部と他方の端部がほぼ同じ位置になるような長さとす
る。
露出した導電部が外側を向くようにこのコイル基体36
を被巻回物(図示せず)に巻回すると、端部が同じ位置
でほぼ交差するようになる。この状態を第5図に示す。
第5図(a)は巻回されたコイル基体36の側面図であ
り、同図(b)はコイル基体36の平面図である。
なお、第4図に示すように本実施例のコイル基体36
は、巻回する前の平面状態で端部において導電層が露出
している。しかし、平面状態でコイル基体36の端部にお
いて全く導電層が露出していなくともよい。このコイル
基体36を被巻回物に巻回するときに内外周差によりシー
ト片21〜30がずれて、巻回状態では各シート片21〜30の
導電層が端部から露出するからである。このためにも、
各シート片21〜30を積層する際に上述のように端部に接
着剤を塗布しないようにする。
次に、巻回状態のコイル基体36の端部において露出し
た各シート片21〜30の導電層をワイヤボンダによりワイ
ヤボンディングする。すなわち、シート片21〜30の導電
層を例えば金で作られた接続用ワイヤ38により所定の順
序で接続する。この接続順序はシート片21〜30が接続用
ワイヤ38により接続されて1本の素線となるようにす
る。したがって、端子40aからシート片21〜30を介して
端子40bへと繋がった小型コイル42が完成する。なお、
ボンディングの際には、全体を50〜80℃に加熱しておく
ことが望ましい。
1本の素線となればシート片21〜30の導電層の接続順
序はいなかる順序でもよいが、接続用ワイヤ38が交差し
ないようにボンディングすることが望ましい。このため
の接続順序の詳細を第7図に示す。第7図は、第6図に
おける小型コイル42の接続部分を拡大して示したもの
で、シート片21〜30の端部がずれて巻回されている。
まず、端子40aを第7図の上側の端部36Aの1番下のシ
ート片21に接続する。シート片21は反対側の端部36Bに
おいて接続ワイヤ38aを介して一番上のシート片30に接
続される。すなわち、端子40a→シート片21→接続ワイ
ヤ38a→シート片30の順序で電気的に接続される。以下
同様にして、接続用ワイヤ38b〜38iを用いて各シート片
21〜30が接続される。第7図における接続順序は次のよ
うになる。
端子40a→シート片21→接続ワイヤ38a→シート片30→
接続ワイヤ38b→シート片22→接続ワイヤ38c→シート片
29→接続ワイヤ38d→シート片23→接続ワイヤ38e→シー
ト片28→接続ワイヤ38f→シート片24→接続ワイヤ38g→
シート片27→接続ワイヤ38h→シート片25→接続ワイヤ3
8i→シート片26→端子40b。
このようにして、各シート片21〜30は接続ワイヤ38a
〜38iにより、端子40aから端子40bまで電気的に接続さ
れた1本の素線となり、従来のように1本の素線を巻回
したコイルと同じ機能を果たすことになる。
このように本実施例によれば、巻回作業が1回でよい
ため作業は極めて容易であり、作業効率が上昇するとと
もに小型コイル製造の歩留りが高くなる。
本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能であ
る。例えば、上記実施例では小型コイルを10枚のシート
片で構成したが、何枚のシート片で構成してもよい。ま
た、導電部の接続順序は全体が1本の素線となるのであ
れば第7図の具体例に限らない。
本発明の実施例による小型コイルを使用した具体例を
説明する。
第8図は小型コイルを小型の磁気ヘッドに使用したも
のである。フェライトで作られた磁気コア52、53を張り
合せることにより磁気記録のためのギャップ54とコイル
のための穴55を形成し、小型コイル56、57のコイル基体
をこの穴55を通るように磁気コア52、53にそれぞれ巻回
してコイル56、57を形成する。
第9図も小型コイルを磁気ヘッドに適用したものであ
るが、磁気コア52、53の側面に端子パターン58が形成さ
れていることに特徴がある。これにより、2つの小型コ
イル56、57の端子を外部に接続するのが容易となる。
第10図は小型コイルをトロイダルコイルに使用したも
のである。ドーナッツ型の芯61に2つの小型コイル62、
63が巻回されて、超小型のトロイダルコイル60が形成さ
れている。
第11図は小型コイルを小型ヘッドフォン又は小型スピ
ーカに適用したものである。第11図(a)に示すように
ベース71の前部に磁性の振動板72を取付けると共に、こ
の振動板72を振動させるためのヨークコイル73が設けら
れている。このヨークコイル73は第11図(b)の拡大図
に示すように芯74に例えば2つの小型コイル75、76を巻
回することにより作られる。
本発明の実施例による小型コイルは上記適用例の他多
くの分野に適用することができいる。
[発明の効果] 以上の通り本発明によれば極めて簡単な作業で小型コ
イルを製造することができ、作業効率が上昇するととも
に歩留りが高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の一実施例による小型コイル
とその製造方法を説明するための図、第8図、第9図は
本発明の一実施例による小型コイルを適用した磁気ヘッ
ドを示す図、第10図は本発明の一実施例による小型コイ
ルを適用したトロイダルコイルを示す図、第11図は本発
明の一実施例による小型コイルを適用した小型ヘッドフ
ォン又は小型スピーカを示す図、第12図は従来の磁気ヘ
ッドを示す図である。 10……シート、11……絶縁フィルム、12……導電層、21
〜30……シート片、32……接着剤、34……シート積層
体、36……コイル基体、38、38a〜38i……接続用ワイ
ヤ、40a、40b……端子、42……小型コイル、52、53……
磁気コア、54……ギャップ、55……穴、56、57……小型
コイル、58……端子パターン、60……トロイダルコイ
ル、61……芯、62、63……小型コイル、71……ベース、
72……振動板、73……ヨークコイル、74……芯、75、76
……小型コイル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁フィルムの片面に導電層が形成された
    複数の素線用帯体をその端部以外の部分で接着して積層
    したコイル基体と、 被巻回物に巻回された前記コイル基体の端部から露出し
    た各素線用帯体の導電層同士を所定の順番で接続する接
    続用ワイヤとを備え、 前記接続用ワイヤにより、前記複数の素線用帯体が電気
    的に接続された1本の素線となることを特徴とする小型
    コイル。
  2. 【請求項2】絶縁性フィルムの片面に導電層が形成され
    た複数枚の素線用帯体を端部以外の部分で接着して積層
    し、コイル基体を形成する工程と、 前記コイル基体を被巻回物に巻回することにより、前記
    コイル基体を構成する複数の素線用帯体の内外周差によ
    り各素線用帯体の端部がずれて端部から導電層を露出さ
    せる工程と、 前記巻回されたコイル基体を素線用帯体の導電層同士を
    所定の順番でワイヤにより接続して、前記複数の素線用
    帯体が電気的に接続された1本の素線となるように接続
    する工程と を有することを特徴とする小型コイルの製造方法。
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