JP2530515B2 - 情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその製造方法

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JP2530515B2
JP2530515B2 JP2253645A JP25364590A JP2530515B2 JP 2530515 B2 JP2530515 B2 JP 2530515B2 JP 2253645 A JP2253645 A JP 2253645A JP 25364590 A JP25364590 A JP 25364590A JP 2530515 B2 JP2530515 B2 JP 2530515B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、レーザ光による情報の再生が可能な情報記
録媒体、及びその製造方法に関するものである。
[発明の技術的背景] 近年において、レーザ光等の高エネルギー密度のビー
ムを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されてい
る。この情報記録媒体は光ディスクと称され、ビデオ・
ディスク、オーディオ・ディスク、さらに大容量静止画
像ファイルおよび大容量コンピュータ用ディスク・メモ
リーとして使用され得るものである。これらの情報記録
媒体のうちで、音楽等のオーディオ再生用としてコンパ
クトディスク(CD)が広く実用化されている。コンパク
トディスクは、製造時に基板上に形成されたピット列か
らなる情報を再生するためにのみ使用される。すなわ
ち、コンパクトディスクは、適当なプラスチック材料を
成形してスパイラル状にピットを形成し、そしてその表
面に反射層として金属層を形成することにより製造され
る。このように、コンパクトディスクは再生専用の記録
媒体である。
コンパクトディスクの情報の読み取りは、ディスクを
回転させながらレーザビームを基板側から照射すること
により行なわれる。情報はディスク上のピットの有無に
よる反射光量の変化を検知して再生される。再生のみの
コンパクトディスクは、CD規格に基づいて、CDを1.2〜
1.4m/秒の定線速度で回転させながら読み取る(再生す
る)ように作られており、信号面内径46mmおよび信号面
外径116mmの範囲内で、トラックピッチ1.6μmにて最大
約74分の記録時間を有することが要求されている。
前述のように、オーディオ用CDは現在広く使用されて
いる。従って、オーディオ用CDの再生に用いられる市販
のCDプレーヤも広く一般に使用されているので、大量生
産による価格の低下および性能の向上が実現している。
従来のCDは上記のように基板のプリピットが設けられ
た表面上に金属からなる反射層が設けられた構造を有す
るものであるので、基板側から見たCDの色は反射層を形
成する金属の色であり、例えば、アルミニウムで反射層
を形成した場合は銀色であり、金で反射を形成した場合
は金色であった。反射層を形成する物質は反射層の性能
の面から選択されるので、反射層の色、即ち基板側から
見たCDの色は限定され、無味乾燥なものが多かった。
CDが一般的に多く使用されてくるに連れて、広い範囲
の種々の色に着色されたCDが望まれる風潮があり、CDを
任意の色及び柄に着色できることが望ましい。
CDを着色する手段として、基板に色素を練り込んで基
板自体を着色する方法が提案されている。しかしなが
ら、基板に色素を練り込むと微細なプリピットを有する
基板を成形することが困難になり、基板及び色素の材料
の特性並びにそれらの組合わせに対応させて基板の成形
条件を微妙に調整する必要があり、優れた性能を安定に
維持できる基板を製造することが困難である。更に、CD
の再生は基板側からレーザ光を照射して行なわれるの
で、情報の再生に対する基板の色による影響も考慮する
必要がある。
CDを着色する手段として、情報の書き込み(記録)が
可能なDRAW(Direct Read After Write)型の情報記録
媒体と同様に、基板のプリピット形成面と反射層との間
に色素層を設けることが考えられる。
しかしながら、プリピットが形成された基板の表面に
色素層を設けると、プリピット信号の変調度が小さくな
りCDの情報を実用的に再生することができなくなると言
う問題がある。
即ち、色素層は一般に色素の溶液を塗布し乾燥するこ
とによって形成されるものであり、プリピット形成面に
色素溶液を塗布すると、ピット部(穴部)の色素層の膜
厚が、ピット間部(ピットとピットとの間の部分)の色
素層の膜厚よりも大きくなり、そのために、基板のピッ
ト部の形状を反映して形成された色素層の表面の穴の深
さは、基板のピットの深さよりも浅くなり、ピット部と
ピット間部との位相差が小さくなるために、プリピット
の変調度が小さくなるのである。
例えば、特開平2−42652号公報には、基板上に予め
ピットが形成されたROM領域と、レーザ光の照射により
データ再生用のピットが形成される記録可能領域とを有
する情報記録媒体が開示されているが、この情報記録媒
体においては、色素層は記録可能領域にのみ設けられ、
プリピットが形成されたROM領域には色素層は設けられ
ていない。即ち、プリピットが形成された領域に色素層
を設けると、プリピット信号の変調度が小さくなりROM
領域の情報を実用的に再生することができなくなるの
で、プリピットが形成された領域には色素層を設けず反
射層のみを設けているのである。
[発明の目的] 本発明は、基板のプリピットが形成された面に色素を
含む色素層を形成し、この色素層の上に反射層を設けた
構造の情報記録媒体であって、広範囲の任意の色に着色
されていると同時に、CD規格を満足する再生信号を得る
ことができる情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
更に、本発明は、上記のような優れた特長を有する情
報記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明者らは、基板のプリピット部の色素層膜厚とピ
ット間部の色素層膜厚とがほぼ同じになると、プリピッ
トの位相差が大きくなり従ってプリピット信号の変調度
の大きい情報記録媒体になることに想到し、本発明を完
成した。
本発明は、プリピットが形成された円盤状の基板上
に、色素を含む色素層が設けられ、更に該色素層上に金
属からなる反射層が設けられてなる再生専用情報記録媒
体であって、ピット部の色素層の光学的膜厚とピット間
部の色素層の光学的膜厚との差がλ/8(但し、λは再生
用レーザ光の波長)以下であることを特徴とする情報記
録媒体である。
また、本発明は、プリピットが形成された円盤上の基
板上に、色素を溶剤に溶解して調製した色素溶液であっ
て、該色素溶液の塗布温度において該色素溶液から該溶
剤を蒸発させることにより色素の析出が始まったときの
色素懸濁溶液の体積の、該色素溶液の元の体積に対する
比率として定義される濃縮限界が99〜20%である色素溶
液を、スピンコート法により塗布し乾燥することによっ
て、ピット部の光学的膜厚とピット間部の光学的膜厚と
の差がλ/8(但し、λは再生用レーザ光の波長)以下で
ある、色素を含む色素層を、該基板のプリピットが形成
された面上に形成し、次いで、該色素層上に金属からな
る反射層を設けることを特徴とする情報記録媒体の製造
方法である。
上記本発明の情報記録媒体の好ましい態様は以下の通
りである。
1)上記ピット部の色素層の光学的膜厚とピット間部の
色素層の光学的膜厚との差がλ/16(但し、λは再生用
レーザ光の波長)以下であることを特徴とする上記情報
記録媒体。
2)上記色素層の、上記ピット間部の膜厚が、40〜400n
mであることを特徴とする上記情報記録媒体。
3)上記プリピットが0.2〜1.4μmの半値幅と、60〜20
0nmの深さを有することを特徴とする上記情報記録媒
体。
4)上記反射層の上に、更に保護層が形成されているこ
とを特徴とする上記情報記録媒体。
5)上記色素層と上記反射層との間にエンハンス層が形
成されていることを特徴とする上記情報記録媒体。
上記本発明の情報記録体の製造方法の好ましい態様は
以下の通りである。
1)上記ピット部の色素層の光学的膜厚とピット間部の
色素層の光学的膜厚との差がλ/16(但し、λは再生用
レーザ光の波長)以下であることを特徴とする上記情報
記録媒体の製造方法。
2)上記色素層の、上記ピット間部の膜厚が、40〜400n
mであることを特徴とする上記情報記録媒体の製造方
法。
3)上記プリピットが0.2〜1.4μmの半値幅と、60〜20
0nmの深さを有することを特徴とする上記情報記録媒体
の製造方法。
4)上記色素溶液の濃度限界が、90〜50%であることを
特徴とする上記情報記録媒体の製造方法。
5)上記溶剤が単一の溶剤であることを特徴とする上記
情報記録媒体の製造方法。
6)上記溶剤が、使用する色素の良溶剤(好ましくは、
色素溶液の塗布温度において使用する色素を2重量%以
上溶解し得る溶剤)と、該良溶剤と相溶性である使用す
る色素の貧溶剤(好ましくは、色素溶液の塗布温度にお
いて使用する色素を2重量%以上溶解しない溶剤)との
混合物であることを特徴とする上記情報記録媒体の製造
方法。
7)上記色素溶液中の上記色素の濃度が0.5〜15重量%
であることを特徴とする上記情報記録媒体の製造方法。
8)上記色素溶液を、0〜100℃の温度で、300〜10,000
r.p.m.の上記基板の回転数で塗布することを特徴とする
上記情報記録媒体の製造方法。
9)上記反射層の上に、更に保護層を形成させることを
特徴とする上記情報記録媒体の製造方法。
10)上記色素層と上記反射層との間にエンハンス層を形
成させることを特徴とする上記情報記録媒体の製造方
法。
[発明の効果] 本発明の情報記録媒体は、プリピットが形成された基
板の表面に色素を含む色素層が形成されており、色素層
の上に反射層が形成された構造を有しているので、従来
のCDのものと同様の基板であってよく、広範囲の種々の
色に任意に着色することができ、同時にCD規格を満足す
る再生信号を得ることができ、トラッキングサーボゲイ
ンが大きいという顕著に優れた効果を奏する情報記録媒
体である。
更に本発明の情報記録媒体は、基板と反射層との間に
色素層が設けられているので、基板から反射層への有害
成分(例えば、塩素、水分等)による攻撃を防止乃至減
少させることができると言う優れた効果を奏する。
更に本発明の情報記録媒体は、色素層に感光性色素又
は、色素と感光性材料とを含有させることにより、基板
側から見て種々の絵、柄、パターン(バーコード等も含
めて)を形成させることができ、鑑賞上も実用上も顕著
な効果を奏する。
更に、本発明の情報記録媒体の製造方法は、溶剤の種
類及び色素の濃度を制御して調製した特定の性質を有す
る色素層形成用塗布液を使用する他の従来採用されてい
る手段を使用して、上記のような優れた特長を有する情
報記録媒体を容易に製造することができるという顕著に
優れた効果を奏する情報記録媒体の製造方法である。
[発明の詳細な記述] 本発明の情報記録媒体は、プリピットを有する基板上
に、色素を含む色素層および金属からなる反射層がこの
順で設けられた基本構成を有する。
本発明における円盤状の基板の材料としては、従来の
情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料か
ら任意に選択することができる。基板の光学的特性、平
面性、加工性、取扱い性、経時安定性および製造コスト
などの点から、基板材料の例としては、ガラス、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキ
シ樹脂;ポリカーボネート樹脂;アモルファスポリオレ
フィンおよびポリエステルを挙げることができる。好ま
しくは、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ガラスお
よびポリメチルメタクリレートを挙げることができる。
色素層が設けられる側の基板表面には、平面性の改
善、接着力の向上、基板の耐溶剤性の改善および記録層
の変質の防止の目的で、下塗層が設けられてもよい。下
塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレー
ト、アクリル酸・メタクリレート酸共重合体、スチレン
・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N
−メチロールアクリルアミド、スチレン・スルホン酸共
重合体、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルス
ルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、エポキシ樹脂等の高分子物質;シランカ
ップリング剤、チタネート系カップリング剤などの有機
物質;および無機誘電体(SiO2、ZnS、AlN、Si3N
4等)、無機フッ化物(MgF2)などの無機物質を挙げる
ことができる。
下塗層は、例えば上記物質を適当な溶剤に溶解または
分散して塗布液を調製したのち、この塗布液をスピンコ
ート、ディップコート、エクストル−ジョンコートなど
の塗布法により基板表面に塗布することにより形成する
ことができる。下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの
範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
本発明においては、上記基板表面(または下塗層表
面)に、種々のオーディオ信号、アプリケーションソフ
ト、アドレス信号などの情報を予め記録したプリピット
が形成されている。プリピットの形状は、ピットの深さ
(添付する第1図のd1)が60〜200nmの範囲にあり且つ
ピットの半値幅(ピットの深さの1/2の深さにおけるピ
ットの幅)が0.2〜1.4μmであるものが好ましく、ピッ
トの深さが70〜180nmの範囲にあり且つピットの半値幅
が0.3〜1.0μmであるものが更に好ましく、ピットの深
さが90〜150nmの範囲にあり且つピットの半値幅が0.4〜
0.7μmであるものが最も好ましい。
基板材料がプラスチックの場合は、射出成形あるいは
押出成形などにより基板表面に上記プリピットを直接設
けてもよい。また、基板の表面上に、上記プリピットを
形成するためのプリピット層を設けてもよい。
プリピット層の材料としては、アクリル酸のモノエス
テル、ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル
のうちの少なくとも一種のモノマー(またはオリゴマ
ー)と光重合開始剤との混合物を用いることができる。
プリピット層の形成は、まず精密に作られた母型(ス
タンパー)上に上記のアクリル酸エステルおよび重合開
始剤からなる混合液を塗布し、さらにこの塗布液層上に
基板を載せたのち、基板または母型を介して紫外線の照
射により液層を硬化させて基板と液相とを固着させる。
次いで、基板を母型から剥離することによりプリピット
層の設けられた基板が得られる。プリピット層の層厚は
一般に0.1〜100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50
μmの範囲である。
プリピットを形成した基板(またはプリピット層)上
に、前記下塗層を形成する材料と同様の材料を使用し
て、色素層を形成するための塗布液中の溶剤から保護す
るための耐溶剤層を設けてもよい。
基板(または下塗層)上には、色素を含む色素層が設
けられている。
本発明に使用される色素は特に限定されるものではな
く、どのようなものでも良い。例えば、シアニン系色
素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、
ピリリリウム系色素、チオピリリウム系色素、アズレニ
ウム系色素、スクワリリウム系色素、Ni,Crなどの金属
錯塩系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色
素、インドフェノール系色素、インドアニリン系色素、
トリフェニルメタン系色素、トリアリルメタン系色素、
アミニウム系色素、ジインモニウム系色素、ニトロソ系
色素、ロイコ系色素、クロコニウム系色素、等々の色素
を挙げることができる。
これらの色素は単独でもあるいは二種以上の混合物と
して用いてもよい。また、シアニン系色素を用いる場
合、上記金属錯塩系色素またはアミニウム系色素又はジ
インモニウム系色素をクエンチャーとして一緒に用いて
もよい。
本発明の情報記録媒体においては、色素層のピット部
の光学的膜厚とピット間部の光学的膜厚との差が、λ/8
(但し、λは再生用レーザ光の波長)以下であることを
特徴とする。
本発明の情報記録媒体における色素層の光学的膜厚に
ついて、添付する図面を参照して詳細に説明する。
第1図は、本発明の情報記録媒体の一実施例の、プリ
ピットにおける断面の一部を模式的に示す断面図であ
る。第2図は、従来公知の方法で色素層を形成した場合
の、情報記録媒体のプリピットにおける断面の一部を模
式的に示す断面図である。
第2図において、プラスチックからなる基板21の表面
に色素からなる色素層22が形成され、色素層22の上に金
属からなる反射層23が形成されている。基板21には、プ
リピット24が形成されている。色素層22は色素をその溶
剤に溶解して調製した色素層形成用溶液をスピンコート
法により塗布し乾燥することによって形成されたもので
ある。プリピット24のピット部26の色素層22の膜厚t
4は、基板21のピット間部25の色素層22の膜厚t3よりも
大きくなっている。その結果、色素層22の反射層23との
接触面における溝形状の深さがプリピット24の深さd2
りも小さくなり、情報を再生するためにレーザ光を照射
したとき、色素層22の溝の上部(基板のピット間部に対
応する部分)の底部との位相差が小さくなるために、再
生信号の変調度が小さくなるという問題があった。従っ
て、従来のCDやROM領域では、プリピットの上に色素層
を形成させなかったのである。
第1図において、プラスチックからなる基板11の表面
に色素からなる色素層12が形成され、色素層12の上に金
属からなる反射層13が形成されている。基板11には、プ
リピット14が形成されている。色素層12は色素を溶剤に
溶解して調製した前記のように特定の性状を有する色素
層形成用溶液を、スピンコート法により塗布し乾燥する
ことによって形成されたものである。プリピット14のピ
ット部16の色素層12の光学的膜厚(nr・t2)(但し、nr
は色素層の屈折率であり、t2はピット部16の色素層12の
膜厚である)と、基板11のピット間部15の色素層12の光
学的膜厚(nr・t2)(但し、nrは色素層の屈折率であ
り、t1はピット間部15の色素層12の膜厚である)との差
は、λ/8以下であるように形成されている。その結果、
色素層12の反射層13との接触面における穴形状の深さは
プリピット14の深さd1と同じか又は光学的膜厚でλ/8以
下ほど小さくなっており、色素層12のピット部とピット
間部とで位相差が大きくピット信号の変調度が大きいも
のである。その結果、基板のプリピット形成面に色素層
が形成されていても、基板のピット信号を高い変調度で
再生することが可能となる。
上記のnr・t1とnr・t2との差は、λ/11以下であるこ
とが好ましく、λ/13以下であることが更に好ましく、
λ/16以下であることがより一層好ましい。
本発明の情報記録媒体は、上記色素層の上に更に反射
層が形成されたものであるが、上記のような特定された
関係の光学的膜厚を有する色素層の作用効果は、反射層
が形成されていない情報記録媒体においても同様に奏さ
れるものである。
上記色素層の、上記ピット間部の膜厚は、40〜400n
m、特に60〜300nm、更に特に80〜250nmであることが好
ましい。
本発明の情報記録媒体における特定の光学的膜厚を有
する色素層、即ち、ピット部の色素層の光学的膜厚とピ
ット間部の色素層の光学的膜厚との差がλ/8以下である
色素層は、本発明の情報記録媒体の製造方法によって形
成することができる。
本発明の製造方法において色素層の形成は、前記のよ
うな色素を溶剤に溶解して色素溶液を調製し、次いでこ
の色素溶液を基板の表面にスピンコート法により塗布し
て塗膜を形成した後乾燥することにより行なう。
本発明の製造方法において使用される上記の色素溶液
は、特定の性状を有するもの、即ち、濃縮限界が99〜20
%である色素溶液である。本明細書において、「濃縮限
界」の用語は、色素溶液の塗布温度において該色素溶液
から該溶剤を蒸発させることにより色素の析出が始まっ
たときの色素懸濁溶液の体積の、該色素溶液の元の体積
に対する比率と意味するものとして定義される。例え
ば、色素を溶剤に溶解した色素溶液を色素層を形成する
ための塗布温度に維持して溶剤を蒸発させたとき、溶剤
の蒸発に伴なってその体積が減少し、やがて溶解してい
た色素が析出してくるが、色素の析出が始まったときの
色素溶液(厳密には色素懸濁溶液である)の体積が、元
の色素溶液の体積の90%である色素溶液を、濃縮限界が
90%の色素溶液という。
従って、色素溶液の濃縮限界(以下、限界濃度という
ことがある)は、色素と溶剤(単一溶剤又は混合溶剤)
との組合せ、溶剤を二種以上の溶剤の組合わせとしたと
きその種類と比率、色素溶液中の色素の濃度、塗布温
度、等々によって変化する。そのために、特定の濃縮限
界を有する色素溶液を特定の色素について一律に定める
ことはできないが、上記のような条件を種々変えて所望
の濃縮限界を有する色素溶液を調製することは、当業者
が容易になし得ることである。
本発明の製造方法において使用する色素溶液は、濃縮
限界が99〜20%である色素溶液であるが、濃縮限界が99
〜30%、特に95〜40%、更に特に90〜50%である色素溶
液であることが好ましい。色素溶液の濃縮限界が、上記
範囲よりも大きいと色素層の膜厚が全体的に不均一にな
り、また上記範囲よりも小さいとピット部とピット間部
との色素層の光学的膜厚の差が大きくなる。
上記色素溶液を調製するために使用する溶剤は、色素
溶液の濃縮限界を満足するものである限り、単一の溶剤
であってもよく、二種以上の溶剤の混合溶剤であっても
よい。上記溶剤が混合溶剤である場合、使用する色素の
良溶剤(好ましくは、色素溶液の塗布温度において使用
する色素を2重量%以上溶解し得る溶剤)と、使用する
色素の貧溶剤(好ましくは、色素溶液の塗布温度におい
て使用する色素を2重量%以上溶解しない溶剤)との混
合物であることが好ましい。その際に、該良溶剤と該貧
溶剤とは相溶性であり、上記塗布温度において該貧溶剤
の蒸発速度が該良溶剤の蒸発速度よりも大きくないこと
が必要である。一般に該貧溶剤の混合割合を増大させる
ほど濃縮限界は大きくなる。
上記の溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼンなどのような芳香族炭化水素系溶
剤;ヘキサン、オクタン、ノナン、シクロヘキシルなど
のような脂肪族炭化水素系溶剤;酢酸のような有機酸系
溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、エチレン
グリコールモノエチルエーセルアセテート、セロソルブ
アセテートなどのようなエステル系溶剤;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのようなケトン系溶剤;ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、クロロホルム、メチルクロロホ
ルム、トリクレン、四塩化炭素、テトラクロロエチレン
などのようなハロゲン化炭化水素系溶剤;テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオ
キサン、ダイグライムなどのようなエーテル系溶剤;エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、アミルアルコール、ジアセトンアルコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ベンジンアルコールなどのような
アルコール系溶剤;ジメチルホルムアミドのようなアミ
ド系溶剤;2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなどのよ
うなフッ素化アルコール、フッ素置換ケトン、フッ素置
換エステル、フッ素置換アミド、フッ素置換エーテル、
フッ素置換芳香族炭化水素、フッ素置換脂肪族炭化水素
などのようなフッ素系活剤などを挙げることができる。
本発明の製造方法において、上記色素溶液が上記濃縮
限界を満足するものである限り特に限定されるものでは
ないが、その取扱いの便宜上及びスピンコート法により
基板状の全体的に均一な膜厚の色素層を形成させるため
に、上記色素溶液中の上記色素の濃度は0.5〜15重量
%、特に1〜10重量%、更に特に1.5〜8重量%である
ことが好ましい。
上記色素溶液中には、さらに酸化防止剤、UV吸収剤、
可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加し
てもよい。
結合剤を使用する場合に結合剤としては、例えばゼラ
チン、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロー
ス誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機
高分子物質;及びポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポ
リ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、
ポリビニルアルコール、塩素化ポリオレフィン、エポキ
シ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物など
の合成有機高分子物質を挙げることができる。
上記色素溶液をスピンコート法により基板上に塗布す
るに際しては、それ自体公知の装置及び方法を使用して
行なうことができる。上記色素溶液を、一般に0〜100
℃、特に5〜80℃、更に特に10〜60℃の温度で塗布する
ことが好ましい。基板の回転数は、色素溶液を塗布する
ときは、一般に10〜1000r.p.m.、特に100〜500r.p.m.に
することが好ましく、色素塗膜を乾燥するときは、一般
に300〜10000r.p.m.、特に500〜7000r.p.m.、更に特に7
00〜4000r.p.m.にすることが好ましい。
本発明の情報記録媒体の色素層の上には更に反射層が
設けられる。
反射層の材料としては、Be、B、C、Sc、Rb、Sr、A
s、Os、Tl、At、Fr、Ra、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、
V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、R
h、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、S
i、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi、Sbなどの金属及び半金属
を挙げることができる。これらの中でもC、Au、Zn、C
u、Pt、Al、Ni、In及びステンレス鋼が特に好ましい。
これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以
上の組合せでまたは合金として用いてもよい。
反射層は、たとえば上記光反射物質を蒸着、スパッタ
リングまたはイオンプレーティングすることにより色素
層の上に形成することができる。特に、スパッタリング
によって反射層を成膜することが好ましい。反射層の層
厚は一般には100〜3000Å、好ましくは400〜2000Åの範
囲にある。
反射層として貴金属反射層を設けた場合は、その上に
Alなどの金属密着層又は有機物の密着層を設けることが
できる。
この反射層の上に、情報記録媒体全体、特に色素層及
び反射層を物理的及び化学的に保護する目的で保護層を
設けてもよい。また、この保護層は、基板の色素層が設
けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高めるために設
けてもよい。
保護層に用いられる材料の例としては、無機物質とし
ては、SiO、SiO2、Si3N4、MgF2、SnO2等を挙げることが
できる。また、有機物質としては、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、UV硬化性樹脂等を挙げることができ、好まし
くはUV硬化性樹脂である。
保護層は、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを
適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布
液を塗布し、乾燥することによって形成することができ
る。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な
溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布
し、UV光を照射して硬化させることによって保護層を形
成することができる。UV硬化性樹脂としては、ウレタン
(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレー
ト、ポリエステル(メタ)アクリレート等の(メタ)ア
クリレートのオリゴマー類、(メタ)アクリル酸エステ
ル等のモノマー類等と光重合開始剤等との通常のUV硬化
性樹脂を使用することができる。これらの塗布液中に
は、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添
加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の材料とし
てUV硬化性樹脂を用いることが好ましい。
保護層の層厚は一般には0.1〜100μm、好ましくは0.
5〜20μmの範囲にある。
上記以外にも、保護層は、たとえばプラスチックの押
出加工で得られたフィルムを接着層を介して反射層の上
にラミネートすることにより形成することができる。あ
るいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により
設けられてもよい。
本発明の情報記録媒体は、反射率を向上させるために
色素層と反射層との間にエンハンス層が設けられていて
もよい。
上記エンハンス層を形成するための物質は、60〜400
℃、好ましくは100〜300℃、更に好ましくは100〜250℃
の範囲内のガラス転移温度、60〜500℃、好ましくは100
〜400℃、更に好ましくは100〜350℃の範囲内の融点、8
0〜600℃、好ましくは120〜500℃、更に好ましくは120
〜450℃の範囲内の沸点又は分解点、及び、1.1〜1.8、
好ましくは1.2〜1.7、更に好ましくは1.3〜1.6の範囲内
の再生用レーザ光の波長での屈折率(n)及び0.3以
下、好ましくは0.1以下の消衰係数(k)を有する物質
であることが好ましい。エンハンス層を形成する物質と
しては上記のような特性を有するものであれば、有機物
であっても無機物であってもよい。エンハンス層は蒸
着、スパッタリング等によって形成することも可能であ
るが、容易に且つ経済的に形成できることから、上記物
質を含む溶液の塗布、乾燥によってエンハンス層を形成
することが好ましく、そのためにエンハンス層を形成す
る物質としては、塗布によって成膜することができる物
質、例えば、ポリブタジエン、シリコン系樹脂、フッ素
系樹脂等が好ましい。
エンハンス層を塗布によって形成する方法としては、
特に限定されず、エンハンス層形成物質を適当な溶剤に
溶解した溶液を通常の塗布方法、例えばスピンコート法
により塗布し、次いで乾燥して溶剤を除去して成膜する
方法を採用することができる。この際、エンハンス層の
膜厚(寸法膜厚)は、ピット間部よりもピット部の方が
厚くなることもあるが、その場合でもエンハンス層の屈
折率が小さいので、エンハンス層の光学的膜厚はピット
間部とピット部とで殆ど差はない。従って、本発明の情
報記録媒体においては、エンハンス層を設けたことによ
ってプリピット信号の再生に悪影響を及ぼすことはなく
反射率を向上させることができる。
エンハンス層の膜厚は、グルーブ底部及びピット部の
膜厚が、50〜600nmであり、ランド部及びピット間部の
膜厚が、50〜600nmであることが好ましい。
本発明の情報記録媒体は高反射率を有するので、CD規
格を満足する高い変調度の再生信号を得ることができ
る。
以下に、本発明の実施例及び比較例を記載する。ただ
し、これらの各例は本発明を制限するものではない。
[実施例1] ほぼ全面にEFM信号を記録したプリピットが設けられ
た円盤状のポリカーボネート基板(外径:120mm、内径:1
5mm、厚さ:1.2mm、ピットの半値幅:0.6μm、ピットの
深さ:130nm)を用意した。
一方、下記構造式: を有する色素(A)を、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルに溶解して、色素(A)を2.4重量%含有す
る色素溶液を調製した。この色素溶液の23℃における濃
縮限界は70%であった。
この色素溶液を23℃に維持し、23℃の上記基板上に上
記色素溶液をスピンコート法により基板回転数200r.p.
m.の速度で4秒間塗布した後、回転数700r.p.m.で30秒
間乾燥して光吸収層を形成した。
形成された光吸収層の上に、480W、ターゲット−基板
距離95mm、ガス圧2Pa、レート2nm/秒の条件下で、AlをD
Cスパッタリングして膜厚が100nmのAlからなる反射層を
形成した。
上記反射層上に、保護層としてUV硬化性樹脂(商品
名:3070、スリーボンド社製)をスピンコート法により
回転数1500r.p.m.の速度で塗布した後、高圧水銀灯にて
紫外線を照射して硬化させ、層厚2μmの保護層を形成
した。
このようにして、基板、色素層、反射層及び保護層か
らなる情報記録媒体を製造した。この情報記録媒体は、
基板側から見ると緑色で、反射層側から見ると銀色であ
った。
得られた情報記録媒体について、ピット部の色素層の
光学的膜厚、ピット間部の色素層の光学的膜厚、11T変
調度、及びトラッキングサーボゲインを、下記の評価方
法により測定した。評価結果を第1表に記載する。
[比較例1] 実施例1で使用した基板と同じ基板を使用し、色素溶
液を調製するための溶剤としてプロピレングリコールモ
ノエチルエーテルの代わりに2,2,3,3−テトラフロロプ
ロパノールを使用して調製した、色素(A)を2.3重量
%含有する色素溶液(この色素溶液の23℃における濃縮
限界は20%未満であった)を使用した他は実施例1にお
けると同様にして色素層を形成し、次いで、反射層及び
保護層を実施例1におけると同様にして基板上に順次形
成して情報記録媒体を製造した。
得られた情報記録媒体について実施例1におけると同
様にして評価した。評価結果を第1表に記載する。
[比較例2] 実施例1で使用した基板と同じ基板を使用し、色素層
を設けることなく基板上に直接A1からなる反射層を実施
例1に於けると同様にして形成し、次いで反射層の上に
実施例1におけると同様にして保護層を形成して情報記
録媒体を製造した。得られた情報記録媒体は両面共銀色
であった。
得られた情報記録媒体について実施例1におけると同
様にして評価した。評価結果を第1表に記載する。
[情報記録媒体の評価] 1)ピット部の色素層の光学的膜厚 色素層の絶対膜厚を、断面部の超高分解能電子顕微鏡
(株式会社日立製作所製S900)観察によって測定し、色
素層の屈折率を、別に形成した色素薄膜の反射率、透過
率、及び絶対膜厚を測定した結果から求め、これらの絶
対膜厚と屈折率とから光学的膜厚を算出した。
2)ピット間部の色素層の光学的膜厚 上記1)の方法と同様にして求めた。
3)11T変調度 上記記録されたCDフォーマット信号のうち記録長11T
の直流再生信号について、信号部分とミラー部(信号の
無い部分)の信号強度を測定し、その変調度(C)を次
式により求めた。
(SH:信号の最大強度、SL:信号の最大強度) 4)トラッキングサーボゲイン オシレータで外乱を与え、サーボアナライザで測定
し、CDに比較したゲインで表わした。
第1表より明らかなように、実施例の情報記録媒体
は、変調度が大きく、トラッキングサーボゲインが色素
層を設けない比較例2の情報記録媒体に比較して増加し
ており、優れた性能を有するものである。
これに対して、比較例1の情報記録媒体は、変調度が
小さく、トラッキングサーボゲインが色素層を設けない
比較例2の情報記録媒体に比較して低下している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の情報記録媒体の一実施例のプリピッ
トにおける断面の一部を模式的に示す断面図である。 第2図は、従来公知の方法で色素層を形成した情報記録
媒体のプリピットにおける断面の一部を模式的に示す断
面図である。 11、21:基板、 12、22:色素層、 13、23:反射層、 14、24:プリピット、 15、25:ピット間部、 16、26:ピット部、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリピットが形成された円盤状の基板上
    に、色素を含む色素層が設けられ、更に該色素層上に金
    属からなる反射層が設けられてなる再生専用情報記録媒
    体であって、ピット部の色素層の光学的膜厚とピット間
    部の色素層の光学的膜厚との差がλ/8(但し、λは再生
    用レーザ光の波長)以下であることを特徴とする情報記
    録媒体。
  2. 【請求項2】プリピットが形成された円盤状の基板上
    に、色素を溶剤に溶解して調製した色素溶液であって、
    該色素溶液の塗布温度において該色素溶液から該溶剤を
    蒸発させることにより色素の析出が始まったときの色素
    懸濁溶液の体積の、該色素溶液の元の体積に対する比率
    として定義される濃縮限界が99〜20%である色素溶液
    を、スピンコート法により塗布し乾燥することによっ
    て、ピット部の光学的膜厚とピット間部の光学的膜厚と
    の差がλ/8(但し、λは再生用レーザ光の波長)以下で
    ある、色素を含む色素層を、該基板のプリピットが形成
    された面上に形成し、次いで、該色素層上に金属からな
    る反射層を設けることを特徴とする情報記録媒体の製造
    方法。
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