JP2530373B2 - 八角形表現を利用した配線方法およびその装置 - Google Patents

八角形表現を利用した配線方法およびその装置

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JP2530373B2 JP1267271A JP26727189A JP2530373B2 JP 2530373 B2 JP2530373 B2 JP 2530373B2 JP 1267271 A JP1267271 A JP 1267271A JP 26727189 A JP26727189 A JP 26727189A JP 2530373 B2 JP2530373 B2 JP 2530373B2
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【発明の詳細な説明】 〔目 次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第18,19図) 発明が解決しようとする課題(第1図) 課題を解決するための手段 作用 実施例(第2〜第17図) 発明の効果 〔概 要〕 部品のパッドをその外接八角形に近似して、その形
状、線幅等を考慮しながら基板に自動配線する八角形表
現を利用した配線方式に関し、 配線における基板上の不利用領域を極力小さくして配
置密度を高くすることができるようにすることを目的と
し、 外接図形から必要な4つの単位ベクトルを定め、その
単位ベクトルに基づき前記外接図形に外接する八角形を
形成するデータを規定し、探索に関係する八角形とこの
八角形に接続される配線とからなるリンク構造を予め記
憶しておき、前記規定された八角形が配線または他の八
角形と干渉するために必要な交叉条件を求め、前記リン
ク構造に従って接続すべき八角形に配すべき配線が前記
交叉条件に基づき前記接続しない八角形と干渉しない範
囲でどこまで延ばせるか探索して、前記外接図形に置き
換えて表現した基板上の部品接続部に対する必要な配線
を決定するように構成するものである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、部品のパッドをその外接八角形に近似し
て、その形状、線幅等を考慮しながら基板に自動配線す
る八角形表現を利用した配線方法およびその装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の配線方式では、データ表現は第18図に示す図形
表現方法のように、大きさが同じで方向が同一平面上直
角方向に分れている2つの単位ベクトル1,によっ
て、矩形のランドを表現することができ、このランドを
考慮して交叉チェックとサーチ処理をして配線する。
基板上で主配線方向を利用して高速に探索する為の構
造としてはスリット構造がある。
この構造による探索方法は、第19図(イ)および
(ロ)に示すように、まず基板1を中央で(X層なら上
下方向に)分割ラインによって2分割し、この分割ラ
インに沿って(図中左側から右側へ)探索していくと
すると、分割ラインと交叉する図形として図形1aが見
付けられ、その次に図形1eが見付けられる。そして、分
割ラインと交叉する図形として図形1a,1eがあるとい
うことを記憶する(このことを分割ラインと交叉する図
形にリンクを付けるという)。
まだ他にリンクの付いていない図形がある場合には、
基板を分割ラインで2分割された各領域について同様
に分割ラインおよび分割ラインにより分割する。
分割ラインに沿って(図中左側から右側へ)探索し
ていくと図形1bが見付けられるから、図形1bにリンクを
付ける。
分割ラインに沿って(図中左側から右側へ)探索し
ていくと図形1cが見付けられるから、図形1cにリンクを
付ける。
このような手順により、他にリンクの付けられていな
い図形がある場合には、分割してある領域をさらに分割
ライン(例えば)で2分割し、その分割ラインに沿っ
て(図中左側から右側へ)探索し、図形(例えば1d)が
見付けられる度にリンクを付けて、すべての図形にリン
クが付けられるまで探索を繰り返す。
従って、複数の分割ラインにまたがる図形であって
も、代表分割ライン一つにのみリンクされている。この
リンク構造により配線をしようとする場合には、パター
ンを設置しようとしている位置上の分割ラインにリンク
している図形を調べ、さらに、その分割ラインの上位の
分割ラインにリンクしている図形を調べるというよう
に、順に、最上位の分割ライン(基板を最初に2分割し
たライン)まで遡って分割ラインにリンクする図形を調
べる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の配線方式では、図形表現が2つの単位ベク
トル1,による正方形あるいは長方形表現になるた
め、実際のランド等の占有領域に比較して、単位ベクト
1,により表現された外接図形の角部の張出しが
大きくなり、複数の図形が重なる場合にその重なり部分
が大きくなって、基板上の利用できない領域が大きくな
るという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、
その解決を目的として設定される技術的課題は、配線に
おける基板上の不利用領域を図形が重なる場合があって
も極力小さくして配置密度を高くすることができるよう
にした、八角形表現を利用した配線方法およびその装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するための具体的な手段と
して、八角形表現を利用した配線方法は、部品接続用の
図形パターンを外接図形に置き換えて表現し、その外接
図形に対して必要な配線をする配線方法において、前記
外接図形から必要な4つの単位ベクトルを定め、その単
位ベクトルに基づき前記外接図形に外接する八角形を形
成するデータを規定し、探索に関係する八角形とこの八
角形に接続される配線とからなるリンク構造を予め記憶
しておき、前記規定された八角形が配線または他の八角
形と干渉するために必要な交叉条件を求め、前記リンク
構造に従って接続すべき八角形に配すべき配線が前記交
叉条件に基づき前記接続しない八角形と干渉しない範囲
でどこまで延ばせるか探索して、前記外接図形に置き換
えて表現した基板上の部品接続部に対する必要な配線を
決定することを特徴とするものである。
また、八角形表現を利用した配線装置は、部品接続用
の図形パターンを外接図形に置き換えて表現し、その外
接図形に対して必要な配線をする配線装置(10)におい
て、前記外接図形から八角形を形成するために必要な4
つの単位ベクトルを規定する単位ベクトル定義手段(1
1)と、前記外接図形または配線を前記単位ベクトルに
基づき八角形として表現する八角形形成手段(12)と、
探索に関係する八角形とこの八角形に接続される配線と
からなるリンク構造を記憶しておくリンク手段(15)
と、前記表現された八角形が配線または他の八角形と干
渉するか調べて干渉するために必要な交叉条件を与える
交叉チェック手段(14)と、前記表現された八角形のう
ち前記リンク構造に従って接続すべき八角形を識別し、
そしてその接続すべき八角形に配すべき配線が前記交叉
条件に基づき前記接続しない八角形と干渉しない範囲で
どこまで延ばせるか探索する探索手段(13)と、入出力
装置(16)からの入力データに基づき、前記単位ベクト
ル定義手段(11)、前記八角形形成手段(12)、前記探
索手段(13)、前記交叉チェック手段(14)、および前
記リンク手段(15)を起動して、前記外接図形に置き換
えて表現した基板上に部品接続部に対する必要な配線を
決定し、その配線データをメモリ(17)に格納する自動
配線制御手段(10a)とを備えたことを特徴とする。
〔作 用〕
本発明は上記構成により、配線可能箇所を確定するた
めに、探索手段13はリンク手段15に格納されたリンク構
造に従って順に配線を接続させる八角形を選択し、その
八角形を起点として規定の方向へ配線を延ばす場合の八
角形(図形)の有無を調べていく、八角形が見付けられ
た場合にはリンク構造に従って配線を接続させる八角形
か否かを調べ、接続対象でなければ交叉チェック手段14
から与えられた交叉条件に従いどこまで配線しても干渉
しないかを確定させ、八角形を見付ける度毎にその見付
けられた八角形について配線の接続対象か否か、また、
どこまで干渉しないで配線できるか等を調べながら配線
位置を確定していく。
これにより配線および図形が効率良く高密度に設計、
配置され、しかも図形が重なることにより生じる不利用
領域が削減される。
また、配線方法に沿うグリッドを中心としたグリッド
範囲を定め、その各グリッドに交叉する図形を順に識別
して配線することにより、1つのグリッド範囲に含まれ
る八角形と交叉チェックすれば済み、自動配線が簡便化
され、高速に処理される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例として2種類の単位ベクトルを
用いて八角形表現した場合について図示説明する。
第1実施例として、第2図に、入出力装置21からベク
トルの大きさと方向を入力して定義し、基板に配線した
場合のデータをメモリへ出力する配線装置23を示す。
31は単位ベクトル定義手段で、八角形を形成するため
に必要な4つの単位ベクトルを、入出力手段からのデー
タに基き定義する。
32は八角形形成手段で、外接図形を単位ベクトル定義
手段31により定義された単位ベクトルに基き八角形に表
現する。
33は探索手段で、ある定義されている八角形に配すべ
き配線が、どこまで延ばせるか探索する。
34は交叉チェック手段で、ある探索対象の八角形が配
線または他の八角形と干渉するようになるかを調べる。
35はリンク手段で、ある特定の八角形と配置される配
線とが互いに接続される相手かを記憶しておく。
36は座標変換手段で、実際の基板に設定する座標に対
して定義されたデータを、単位ベクトル定義手段31によ
り定義された単位ベクトルに基く座標に変換するか、ま
たはその逆変換を実行する。
37はグリッド範囲指定手段で、探索対象の八角形が探
索しているグリッド上の占める範囲を最小値と最大値に
より確定し記憶させる。
38は図形内部識別手段で、多角形の各辺を分割して幅
のない八角形として表現する場合に、その八角形のどち
ら側が図形の内部か判別可能にする。
39は自動配線制御手段で、各手段31,32,33,34,35,36,
37,38を起動して、基板上に設けた接続端子をハンダ付
けする部分(外接した八角形により表現した接続部)に
対して配線をする。
配線の対象としては、第3図に示すように、基板50
は、その基板50上に搭載されるSMT(Surfase Mount tec
hnology)部品51の脚51aをハンダ付けするためのパッド
52を設け、そのパッド52を外接八角形により近似的に表
示することにより、そのパッド52への配線を能率良く規
定できるようにして、高密度な配線パターンを得るよう
にした、SMT部品51を取り付けたボードを形成させるた
めのプリント板とする。
このためのデータ表現方法には、直交する2つの単位
ベクトルを2組用いて図形表現するものを適用する。
第4図に示すように、パット52の中央Oから水平方向
と垂直方向とに延びる半直線OA(方向),OC(
方向)と、それらから反時計回りに45度回転させた位置
の半直線OB(方向),OD(方向)とに沿わせた
単位ベクトル1,2,3,を用いて、そのパット52
に対する外接八角形53を表現することにする。
単位ベクトル定義手段3によって、第5図に示すよう
に、外接八角形53を規定する単位ベクトル1,2,3,
は、単位ベクトル1,と単位ベクトル2,
との大きさの割り合いを の割り合いになるように、 式=1/2() …(1) =1/2() …(2) が成り立つように定義する。
座標変換手段36によって表現を変えて、中心座標(co
l,row)と各半直線OA,OB,OC,ODを座標軸として示す方向
の距離で表現すると、原点Oからの中心座標(col,ro
w)の位置は、次の式が成り立つように定義する。
(col×)+(row×) …(3) 以後、これらの単位ベクトルを用いた座標および距離
のことをそれぞれ仮座標(col,row)、仮距離と呼ぶこ
とにして、実際の基板50上に設定する基板原点とそこか
らの実座標(X,Y)、実距離とを区別することにする。
仮座標(col,row)上には、4方向の単位ベクトル
1,2,3,があるので、自動配線にはこの各単位
ベクトル1,2,3,で示される方向によって指定
される、4方向に配線することができる。
この単位ベクトルの大きさは、次式のようになる。
八角形形成手段32では、第6図に示すように、2点A
(colA,rowA),B(colB,rwB)があるとき、その各方向
の仮距離li(i=1,…,4)は、 方向の仮距離l1=|colB−colA| …(5) 方向の仮距離l2 =|(colB−colA)+(rowB−rowA)| …(6) 方向の仮距離l3=|rowB−rowA| …(7) 方向の仮距離l4 =|(colB−colA)−(rowB−rowA)| …(8) で表わされる。
第6図中に表示された2点A,Bを2頂点とする四角形
の各辺では、その各仮距離をそれぞれの単位ベクトルの
整数倍になるように表示させると〔l1,l2,l3,l4〕=
〔4,6,2,2〕になる。
第7図に示すように、2点A,B間を結ぶ配線56につい
て、〔l1,l2,l3,l4〕と仮距離表示する線幅の八角形57
によって八角形表示させると、 中心座標 ((colA+colB)/2,(rowA+rowB)/2) …(9) 仮距離〔L1,L2,L3,L4〕 =〔(5)式/2+l1,(6)式/2+l2, (7)式/2+l3,(8)式/2+l4〕 =〔(|colB−colA|)/2+l1,(|(|colB −colA|)+(rowB−rowA)|)/2+l2,(|rowB −rowA|)/2+l3,(|(colB−colA)−(rowB −rowA)|)/2+l4〕 …(10) によって表現できる。
第8図に示すように、2点A(colA,rowA),B(colB,
rowB)上にそれぞれ各方向の長さが、〔l1A,l2A,l3A,l4
A〕の八角形58と、〔l1B,l2B,l3B,l4B〕の八角形59とが
ある場合に、この2つの八角形58,59が互いに交叉する
には、次式が成り立つ。
(5)式<l1A+l1B,かつ (6)式<l2A+l2B,かつ (7)式<l3A+l3B,かつ (8)式<l4A+l4B …(11) 八角形58,59は方向と方向の辺からなる長方
形と、方向と方向の辺からなる長方形の論理積
を採った図形と考えられ、1つの方向でも(11)式の不
等式が成り立たない場合には、2つの八角形58,59が交
叉しないことになる。
このようなラインの八角形表示と交叉条件とを利用す
ると、交叉チェック手段34によって、一方の八角形58に
他方の八角形59が一定方向へ移動して近付いていく場合
には、交叉するまでの間にどのくらい進むことができる
か、ということを計算することができるようになる。
第9図に示すように、配線しようとする線幅に相当す
る円に外接する八角形60がパッド等に外接する八角形61
に近接する方向へ移動していくものとすると、方向
へ進んで交叉しないための条件は、 方向の仮距離≧l3A+l3B …(12) 交叉するまでに進められる距離は、 方向に進める仮距離=Max〔方向の仮距離 −(l1A+l1B),方向の仮距離−(l2A +l2B),方向の仮距離−(l4A+l4B)〕 …(13) により得る。
方向、方向、および方向への移動の場合
も、同様にして添字を変えた式により得られる。
第9図中ではそれぞれの間隔が方向が9、
向が11、方向が2となっているので方向に進め
る仮距離は11となる。
探索手段33によって基板上を探索処理する場合に、リ
ンク手段35を起動して、その探索に関係する八角形のみ
を探しだすためのリンク構造としては、基板50の配線に
特有な性質を利用することにする。
それは、まず現実の基板50を自動配線するには、探索
方向がX層にはX方向、Y層にはY方向といった、その
層の主配線方向への探索になるという点と、つぎにその
配線の設置される場所の大部分は100ミル(mil)間3本
通し、100ミル(mil)間5本通し等と、決められた配線
グリッド上になるという点である。
そこで第10図に示すように、探索のための八角形リン
ク構造として、グリッド範囲指定手段37によって定めら
れている各配線グリッド62,63,64は、その上下の配線グ
リッドと折半する領域を八角形65,66,67,または68をリ
ンクする範囲として持つことにする。つまり、そのグリ
ッド範囲,,またはに一部でも交叉する八角形6
5,66,67,または68は、そのグリッド範囲,,または
のリンクに現れるようにする。
また、各八角形65,66,67,または68は、グリッド範囲
,,またはに含まれる部分のうち最も小さいカラ
ム座標fcolと最も大きいカラム座標tcolを代表カラム座
標(fcol,tcol)として持ち、このfcol座標の小さい順
にリンクさせるものとする。
標準の線幅のラインを、このグリッド範囲の中で主配
線方向(方向)へ探索している場合には、このグリ
ッドの範囲の中の八角形65,66,67,または68のみを式(1
2),式(13)のチェック対象とする。
探索する配線は必ずしも配線グリッド上に載っていな
くても良い。但し、探索する配線の線幅が標準より太い
等の理由で複数のグリッド範囲にまたがる場合と、探索
方向が方向でなく方向でグリッド範囲よ
り長い距離を探索する場合には、複数のグリッド範囲の
リンクを追わなければならない。また、逆方向に同様の
探索を行うには、tcol座標の大きい順に逆方向のバック
リンクを付けておく。
複数のグリッド範囲にまたがる図形は、そのグリッド
数に応じて独立したリンクを持っているために、パター
ンを設置しようとしている位置に関係するグリッド範囲
のリンクのみ追いかけていけば良い。
第11図に示すように、方向に従わない配線
69は、各グリッド範囲,,またはで分割し、その
分割した配線69a,69bのそれぞれに外接する八角形70,71
で表現して、デッドスペースが小さくなるようにする。
第12図に示すように、大きな多角形(中抜き72aの図
形も含む)は、各辺を線分73,〜,87として分割し,その
分割した線分73,〜,または87を、方向に従
うものは、その直角方向の長さが0の八角形として表現
し、また方向に従わないものはグリッド範囲
で分割した線のそれぞれに外接する八角形として表現す
る。ただし、これらの多角形から生成した線分にはその
線分のどちら側が図形の内部かを識別するための情報を
持たせ、図形内部識別手段38によって多角形72の内部か
外部かを識別できるようにする。
このように図形を表現し、探索するようにした第1実
施例による探索の手順は、第13図に示すように、まず、
配線するグリッド上を各グリッド範囲,,または
について、順に、(第9図イの例では、図中左から右
へ、上から下へ)探索していく(ステップ91)。
探索により図形が見付けられたか、または図形が有る
かないかをチェック(ステップ92)、まつたく図形が見
付けられなければ、そのグリッド範囲の最大カラム座標
(colmax)位置まで探索が可能なグリッドであるとして
記憶する(ステップ93)。
探索により図形が見付けられた場合には、探索を開始
した位置のカラム座標colstartが最も大きいカラム座標
tcolより大きいか否かを調べ(ステップ94)、開始位置
のカラム座標colstartが図形の最も大きいカラム座標tc
olよりも大きい場合にはステップ91へ戻る。
開始位置のカラム座標colstartが図形の最も大きいカ
ラム座標tcolよりも小さければ、図形と配線とが交叉し
ているかどうか、交叉条件のチェックを行う(ステップ
95)。
配線が図形と交叉したか否かを調べ(ステップ96)、
交叉していることがわかれば、その交叉点まで探索可能
であるとして記憶する(ステップ97)。
配線が図形と交叉していなければ、同じグリッド範囲
について、次の図形の有無を探索していく(ステップ9
8)。
探索により図形が見付けられたかチェックし(ステッ
プ99)、図形が見付けられた場合にはステップ95に戻っ
て交叉条件をチェックし、図形が見付からなければステ
ップ93へ移行して最大カラム座標(colmax)位置まで探
索が可能なグリッド範囲であるとして記憶する。
このようにして1つのグリッドの探索が終了すると、
次のグリッド範囲が設定され、上記の探索手順が繰り返
される。
これにより第1実施例では、矩形表現による従来の配
線に比較して、必要なパターンをそれに外接する4方向
の単位ベクトルを持つ八角形によって表現するようにし
たことにより、様々な形状のランド、様々の線幅の配線
が八角形で統一的に取扱うことができ、単位ベクトルを
2組に分けて、座標値が単純な整数値になるように単位
ベクトルの単位長を定義したことによって、配線の探索
処理及び交叉チェックを四則演算と大小比較のみで高速
に行うことができる。
配線方向に沿うグリッドを中心としたグリッド範囲を
規定して、そのグリッド範囲に交叉する八角形を順にリ
ンクするリンク構造を採り、複数の配線グリッドにまた
がる八角形はその複数のグリッド範囲にリンクさせるよ
うにしたことにより、自動配線の大部分を占める標準線
幅の配線をその層の配線方向に沿って行う場合には、1
つのグリッド範囲のリンクに出現し、探索する方向にあ
る八角形のみと交叉チェックを行うだけで良く、高速に
配線処理できる。
4方向の単位ベクトルに沿わない配線は、グリッド範
囲の境界で分割し、それぞれ八角形の形式に変換したこ
とにより、配線できない領域を(デッドスペース)を削
減できる。
多角形を各辺につき直角方向の仮距離が零(0)の線
として分割し、その分割線のどちら側が多角形の内側か
分るように必要な情報を持たせた八角形の形式に変換し
たことにより、任意の形の多角形が存在しても、交叉チ
ェックを利用して高速に配線することができる。
第2実施例としては、第1実施例の座標を基準として
θ度だけ傾斜した斜め層に対する配線をする場合で、第
14図にその構成を示す。
31〜39までは第1実施例とおなじとする。
41は斜め層変換手段で、第1実施例で設定した座標に
よって規定される層(X層)から規定角度(θ度)傾斜
した層として、各単位ベクトルの大きさをX層における
各単位ベクトルの大きさのsinθ倍して、斜め層を座標
変換する。
第15図に示すように、X層に対する斜め層の傾きθ度
に対して、 tanθ=n/m …(14) この層においては主配線方向(方向)が傾きθと
なり、方向はθ+45゜、方向はθ+90゜、
方向はθ+135゜となる。
各単位ベクトルの大きさをX層の場合と同じに設定
し、実座標をこの斜め層の仮座標に変換することにする
と、 (col′,row′) =(cosθ・X+sinθ・Y, −sinθ・X+cosθ・Y) …(15) 各単位ベクトルの大きさをX層の場合のsinθ倍とす
ると、その仮座標は、 (col,row) =(X/tanθ+Y,−X+Y/tanθ) …(16) 従って、(14)式と(16)式より、次のような仮座標
に対する変換式が得られ、計算が簡素化される。
(col,row) =(m/n・X+Y,−X+m/n・Y) …(17) 逆に、仮座標から実座標への変換式は、 (X,Y) =(n/(m2+n2)・(m・col−n・row,m・col−n・r
ow) …(18) 90゜変換手段41bは、第16図に示すように、各単位ベ
クトル1,2,3,を定め、Y層(90゜の層)を変
換式 (col,row)=(Y,X) …(19) により変換する。
90゜以上180゜未満の変換手段41cは、90゜以上180゜
未満の傾斜角範囲にある斜め層について、その層と直交
する層の座標変換式のcolとrowを逆にした座標変換式、 (col,row)=(−X+m/n・Y,m/n・X+Y) …(19) によって変換する。
例として、斜め層の傾斜角と仮座標および仮距離を、
半径100、中心実座標(100,200)とした円を正八角形近
似したものを基準にして、各斜め層の座標系への変換結
果を表にすると、以下のようになる。
このような第2実施例を第1実施例と同様にして配線
すると、仮座標と実座標との間の座標変換を、単純な四
則演算により高速に行うことができる。この変換手段に
よって、各層の配線を仮座標、仮距離によって行うよう
にすれば、特に、斜め層であるとかX層であるとかを意
識しなくても、所定の結果が得られる。
このように第2実施例では、任意の傾きθの斜め層に
対して、その層の方向に沿った単位ベクトルを導入し、
その層の仮座標および仮距離を利用して配線することに
したことによって、斜め層であっても、特に意識するこ
となく、通常のX層と同様に配線が出来る。
また、その単位ベクトルの大きさをsinθ倍とし、90
゜以上180゜未満の層に対しては、その層と直交する層
の座標変換式のcolとrowを逆にして変換することによ
り、仮座標および実座標の変換を単純な四則演算で高速
に行うことができ、直交する層の間における座標変換で
は、colとrowを入れ換えることが変換できる。
以上の実施例では、各単位ベクトルが45゜の角度で配
置している場合について述べたが、特にこれに限定する
ことはなく、第17図に示すように、任意の角度αで配置
されている単位ベクトルによって平行四辺形が重ねられ
て八角形を形作ることにしても良い。
〔発明の効果〕
以上のように本発明では、部品接続様の図形パターン
を置き換えた外接図形から必要な4つの単位ベクトルを
定め、その単位ベクトルに基づき前記外接図形に外接す
る八角形を形成するデータを規定し、探索に関係する八
角形とこの八角形に接続される配線とからなるリンク構
造を予め記憶しておき、前記規定された八角形が配線ま
たは他の八角形と干渉するために必要な交叉条件を求
め、前記リンク構造に従って接続すべき八角形に配すべ
き配線が前記交叉条件に基づき前記接続しない八角形と
干渉しない範囲でどこまで延ばせるか探索して、前記外
接図形に置き換えて表現した基板上の部品接続部に対す
る必要な配線を決定することができるようにしたことに
よって、探索中には八角形が見付けられる度毎にその見
付けられた八角形について配線の接続対象図形か、干渉
しないで配線されるか等を調べながら配線位置を確定す
ることができ、配線および図形が効率良く高密度に設
計、配置できる。
外接図形を八角形表示したことにより、図形が重なる
ことにより生じる不利用領域を削減することができる。
また、配線方向に沿うグリッドを中心としたグリッド
範囲を定め、その各グリッドに交叉する図形を順に識別
して配線することにより、干渉しているか否かについて
は、1つのグリッド範囲に含まれる八角形と交叉チェッ
クすれば済み、自動配線が簡便化でき、高速に処理でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の原理構成図、 第2図は、第1実施例による配線装置を示す構成図、 第3図は、第1実施例による基板へ部品を搭載する場合
の概念図、 第4図は、第1実施例のバッドに外接する八角形の定義
を示す概念図、 第5図は、第1実施例による4方向の単位ベクトルを示
す説明図、 第6図は、第1実施例による2点A,B間の仮距離を示す
説明図、 第7図は、第1実施例による配線の八角形表示を示す説
明図、 第8図は、第1実施例による2つの八角形の交叉チェッ
クを示す説明図、 第9図は、第1実施例による八角形の進める距離の一例
を示す説明図、 第10図は、第1実施例による八角形のリンク構造を示す
構成説明図で、 (イ)は配線グリッド上の探索方式 (ロ)リンク付けの構成 第11図は、第1実施例によるu1〜u4の方向に沿わないラ
インの分割を示す説明図、 第12図は、第1実施例による多角形の配線への分割を示
す説明図、 第13図は、第1実施例による探索手順を示す流れ図、 第14図は、第2実施例による配線装置を示す構成図、 第15図は、第2実施例による座標変換を示す説明図、 第16図は、第2実施例によるY層の単位ベクトルを示す
説明図、 第17図は、ベクトル間角度が45゜以外の角度αの単位ベ
クトルを示す説明図、 第18図は、従来の単位ベクトル表現を示す図形表現方
法。 第19図は、従来のスリット構造によるリンク方法。 10……配線装置 10a……自動配線制御手段 11……単位ベクトル定義手段 12……八角形形成手段 13……探索手段 14……交叉チェック手段 15……リンク手段 16……入出力装置 17……メモリ
フロントページの続き (72)発明者 三浦 弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 山下 裕寛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−216087(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品接続用の図形パターンを外接図形に置
    き換えて表現し、その外接図形に対して必要な配線をす
    る配線方法において、 前記外接図形から必要な4つの単位ベクトルを定め、そ
    の単位ベクトルに基づき前記外接図形に外接する八角形
    を形成するデータを規定し、探索に関係する八角形とこ
    の八角形に接続される配線とからなるリンク構造を予め
    記憶しておき、前記規定された八角形が配線または他の
    八角形と干渉するために必要な交叉条件を求め、前記リ
    ンク構造に従って接続すべき八角形に配すべき配線が前
    記交叉条件に基づき前記接続しない八角形と干渉しない
    範囲でどこまで延ばせるか探索して、前記外接図形に置
    き換えて表現した基板上の部品接続部に対する必要な配
    線を決定することを特徴とする八角形表現を利用した配
    線方法。
  2. 【請求項2】部品接続用の図形パターンを外接図形に置
    き換えて表現し、その外接図形に対して必要な配線をす
    る配線装置(10)において、 前記外接図形から八角形を形成するために必要な4つの
    単位ベクトルを規定する単位ベクトル定義手段(11)
    と、 前記外接図形または配線を前記単位ベクトルに基づき八
    角形として表現する八角形形成手段(12)と、 探索に関係する八角形とこの八角形に接続される配線と
    からなるリンク構造を記憶しておくリンク手段(15)
    と、 前記表現された八角形が配線または他の八角形と干渉す
    るか調べて干渉するために必要な交叉条件を与える交叉
    チェック手段(14)と、 前記表現された八角形のうち前記リンク構造に従って接
    続すべき八角形を識別し、そしてその接続すべき八角形
    に配すべき配線が前記交叉条件に基づき前記接続しない
    八角形と干渉しない範囲でどこまで延ばせるか探索する
    探索手段(13)と、 入出力装置(16)からの入力データに基づき、前記単位
    ベクトル定義手段(11)、前記八角形形成手段(12)、
    前記探索手段(13)、前記交叉チェック手段(14)、お
    よび前記リンク手段(15)を起動して、前記外接図形に
    置き換えて表現した基板上に部品接続部に対する必要な
    配線を決定し、その配線データをメモリ(17)に格納す
    る自動配線制御手段(10a)と を備えたことを特徴とする八角形表現を利用した配線装
    置。
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