JP2529912Y2 - ブロー成形用金型 - Google Patents

ブロー成形用金型

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JP2529912Y2
JP2529912Y2 JP1991010225U JP1022591U JP2529912Y2 JP 2529912 Y2 JP2529912 Y2 JP 2529912Y2 JP 1991010225 U JP1991010225 U JP 1991010225U JP 1022591 U JP1022591 U JP 1022591U JP 2529912 Y2 JP2529912 Y2 JP 2529912Y2
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Japan
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hole
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和之 山本
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Nihon Plast Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】〔考案の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本考案はブロー成形用金型に係
り、詳細には、型開き方向と異なる方向の突起を有する
成形品をブロー形成するブロー成形用金型に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、イスの背もたれ部分や座面部
分、自動車のスポイラー等の中空製品はブロー成形され
ることが広く行なわれている。このブロー成形は、パリ
ソン内にブローピンを挿入するなどにしてブローを行な
うことにより、製品を金型に合わせて成形するものであ
るが、成形品は必ずしも一様な面から構成されているわ
けではなく、例えば型開き方向に対して斜方向の突起
部、いわゆるアンダーカットを有する場合がある。この
ようなアンダーカットが同一方向にある場合には、その
傾斜方向に型開きを行なえばよいが、それぞれ異なる方
向に傾斜した複数のアンダーカットがある場合には型開
きが困難となる。
【0004】このような、異なる方向のアンダーカット
がある成形品の型開きを行なう技術として実開昭58ー
160124号公報に示されたものがある。この公報に
示された金型では、一方の金型に、型開き方向と一定の
傾きでキャビティ内に開口するスライド孔を設け、この
スライド孔に、一端が型面を構成してアンダーカットの
形成されるスライド駒を挿通して配置する。また、この
一方の金型にキャビティ外を貫通する駆動孔を設け、他
方の金型の型面の移動に伴い駆動孔内を摺動する駆動ピ
ンを駆動孔に挿通して配置する。そして、これらスライ
ド駒と駆動ピンとを、一方の金型の外部でリンク機構に
より接続する。
【0005】このような金型では、型開きの際に、先
ず、スライド孔や駆動孔のない他方の金型から成形品を
外す。この際、駆動孔内のピンが他方の金型とともに移
動し、リンク機構によって接続されたスライド駒を外部
方向に引き抜く。その後、成形品を一方の金型から取り
外すようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このような公報に示さ
れた金型では、駆動ピンとリンク機構でスライド駒を摺
動させることによってアンダーカットを処理している。
このため、型締め、型開きの際の動作が非常に複雑とな
り、部品点数が多く、型構造が複雑で、各部品に高い精
度が必要であるという問題がある。そして、動作が複雑
であり、スライド部分に作動誤差が発生し易いため、多
くのアンダーカットを同時に処理するには適していなか
った。
【0007】また、スライド駒をリンク機構で駆動する
駆動ピンを金型の外部に配置しているので金型が大型に
なるという問題もある。
【0008】さらに、アンダーカットのある一方の金型
に配置されたスライド駒をリンク機構で駆動する駆動力
は、他方の金型の型面の移動によって得ているので、必
ずアンダーカットのない他方の金型から成形品を外さな
ければならなかった。
【0009】本考案は上記問題点に鑑みなされたもの
で、単純な構造で複数のアンダーカットを処理できると
ともに、型開きを行なう際に成形品を外す金型の順番に
制限のないブロー成形用金型を提供することを目的とす
る。
【0010】〔考案の構成〕
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案のブロー成形用金
型は、キャビティ面7に型開き方向に対して一定角度
傾斜した貫通孔8,9を形成した第1の金型5と、この
第1の金型5の貫通孔8,9に摺動自在に配置され、一
端がキャビティ面7の一部を構成すると共に、成形品1
に対して前記一定角度の突起を形成する突起体3,4を
保持する保持駒12,13と、金型の型開きと独立して駆動
し保持駒12,13を前記貫通孔8,9に沿って移動させる
駆動部材14,15と、前記第1の金型5と対向配置されて
成形金型を構成する第2の金型6とを具備するものであ
る。
【0012】
【作用】本考案のブロー成形用金型は、駆動部材14,15
により保持駒12,13の一端をキャビティ面7まで移動し
てインサートボルト等の突起体3,4を保持した状態の
第1の金型5に第2の金型6を対向配置して成形品1を
ブロー成形する。そして、金型の型開きと独立して駆動
部材14,15を駆動することにより、突起体3,4を保持
している保持駒12,13を貫通孔8,9に沿った一定角度
方向に移動してアンダーカットを処理する。
【0013】
【実施例】以下、本考案のブロー成形用金型の一実施例
を図1ないし図7を参照して詳細に説明する。
【0014】図1および図2はこの実施例でブロー成形
された、自動車のスポイラーを表したものである。この
成形品としてのスポイラー1は、自動車のボディに取付
けるために、中央部に突起体としての2個のインサート
ボルト2がインサートされ、両側にそれぞれ突起体とし
ての2個のインサートボルト3,4がインサートされて
いる。これらのうちスポイラーの両側のインサートボル
ト3,4は図3に表されるように、型開きの方向に対し
て一定の傾斜した角度αでインサートされており、いわ
ゆるアンダーカットとなっている。
【0015】図4は、このようなアンダーカットを有す
る成形品に対する本実施例のブロー成形用金型の構成を
表したものである。
【0016】5および6はスポイラー1をブロー成形す
るための第1および第2の金型である。第1の金型5に
は、型開き方向に対して一定の角度で傾斜して、キャビ
ティ面7内に貫通する貫通孔としてのインサート孔8,
9が設けられている。このインサート孔8,9のキャビ
ティ面7側には、孔径が異なる段差を有するストッパー
部10,11が形成されている。
【0017】12,13はインサート孔8,9に摺動自在に
挿嵌された保持駒としてのインサート駒であり、このイ
ンサート駒12,13は、インサート孔8,9のストッパー
部10,11に係合した状態で一端がキャビティ面7を構成
している。インサート駒12,13は、それぞれ並列に2個
のインサートボルト3,4を保持するようになってお
り、パリソンがブロー成形されてインサートボルト3,
4の頭部に巻き付き一体となる。
【0018】インサート駒12,13の他端側は、駆動部材
としてのシリンダ14,15のピストン16,17にねじ止めさ
れている。シリンダ14,15は油圧または空気圧等の圧力
によりピストン16,17を介してインサート駒12,13をイ
ンサート孔8,9に沿って摺動するようになっている。
【0019】このように構成されたブロー成形用金型の
動作について次に説明する。
【0020】成形段階では、図5に示すように、油圧に
よってシリンダ14,15を駆動して、インサート駒12,13
をキャビティ面7方向に押し出す。この時、インサート
駒12,13は、ストッパー部10,11で係止される。そして
インサートボルト3,4をインサート駒12,13にセット
し、パリソンでインサートボルト3,4の頭部を巻き込
み保持してスポイラー1を形成する。
【0021】スポイラー1を形成して型開きをする場
合、図6に示すように、シリンダ14,15に加える油圧の
方向を切り換えることによってインサート駒12,13をイ
ンサートボルト3,4の長さ分だけ後退させて、インサ
ートボルト3,4を抜き取る。その後、図7に示すよう
に、型開きし、アンダーカットを回避し脱型する。
【0022】このように、本実施例では、シリンダ14,
15でインサート駒12,13をインサートボルト3,4から
抜き取るので、構成が簡単で抜き取りが容易になるとと
もに、複数のアンダーカットを処理することができる。
【0023】また、第1および第2の金型5,6の型開
きとは独立してインサートボルト3,4からインサート
駒12,13を抜き取ることができるので、成形品の構造に
より成形品から外す金型5,6の順番を任意に選択する
ことができる。そして、金型5,6を開いた後、インサ
ート駒12,13を抜き取ってもよい。
【0024】また本実施例では、インサート駒12,13の
抜き取りを第1の金型5に内蔵したシリンダ14,15だけ
で行なっているので、ブロー成形用金型の構造を簡略化
でき、成形品とほぼ同じ大きさの金型とすることができ
る。
【0025】なお、以上説明した実施例では、突起体と
してのインサートボルト3,4について説明したが、本
考案はこれに限られるものではなく、例えば、ナット、
クリップ等をインサートしてもよく、さらにパリソン自
体で突起体を形成してもよい。
【0026】また、以上説明した実施例では、自動車に
使用されるスポイラーのブロー成形用の金型について説
明したが、本考案は成形品の形状や用途等に拘束される
ものではなく、他のブロー成形品に使用される。
【0027】さらに、本実施例では、シリンダ14,15を
同一の油圧経路により同時に駆動する構成としたが、別
々の油圧でそれぞれ独立して駆動させてもよい。
【0028】
【考案の効果】本考案のブロー成形用金型によれば、第
1の金型に形成した型開き方向に対して一定角度で傾斜
した貫通孔に突起体を保持する保持駒を配置し、金型の
型開きと独立して駆動する駆動部材により保持駒を貫通
孔に沿った一定角度方向に移動する構成としたので、複
数のアンダーカットを単純な構造で処理でき、また型開
きの際に成形品から外す金型の順を任意に選択すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のブロー成形用金型により形
成される成形品の斜視図である。
【図2】同上成形品の正面図である。
【図3】同上成形品のアンダーカットを説明するための
一部省略した断面図である。
【図4】上記ブロー成形用金型の一部を省略した断面図
である。
【図5】同上金型で成形品を成形した状態を示す一部を
省略した断面図である。
【図6】同上金型においてインサートボルトからインサ
ート駒を抜き取りアンダーカットを処理した状態を示す
一部を省略した断面図である。
【図7】同上金型を型開きした状態を示す一部を省略し
た断面図である。
【符号の説明】
1 成形品としてのスポイラー 3,4 突起体としてのインサートボルト 5,6 第1および第2の金型 7 キャビティ面 8,9 貫通孔としてのインサート孔 12,13 保持駒としてのインサート駒 14,15 駆動部材としてのシリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ面に型開き方向に対して一定
    角度で傾斜した貫通孔を形成した第1の金型と、 この第1の金型の貫通孔に摺動自在に配置され、一端が
    キャビティ面の一部を構成すると共に、成形品に対して
    前記一定角度の突起を形成する突起体を保持する保持駒
    と、 金型の型開きと独立して駆動し保持駒を前記貫通孔に沿
    って移動させる駆動部材と、 前記第1の金型と対向配置されて成形金型を構成する第
    2の金型とを具備したことを特徴とするブロー成形用金
    型。
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JPH0270421A (ja) * 1988-09-06 1990-03-09 Mazda Motor Corp ブロー成形装置

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