JPH04107027U - ブロー成形用金型 - Google Patents

ブロー成形用金型

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JPH04107027U
JPH04107027U JP1022591U JP1022591U JPH04107027U JP H04107027 U JPH04107027 U JP H04107027U JP 1022591 U JP1022591 U JP 1022591U JP 1022591 U JP1022591 U JP 1022591U JP H04107027 U JPH04107027 U JP H04107027U
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mold
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blow molding
molded product
hole
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和之 山本
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日本プラスト株式会社
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造で複数のアンダーカットを処理で
きるとともに、成形品から取外す金型の順番に制限のな
いブロー成形用金型を提供する。 【構成】 シリンダ14,15によりインサート駒12,13の
一端をキャビティ面7まで移動してインサートボルト
3,4を保持した状態の第1の金型5に第2の金型6を
対向配置して成形品をブロー成形する。そして、金型の
型開きと独立してシリンダ14,15を油圧で駆動すること
により、インサート駒12,13をインサート孔8,9に沿
った一定角度方向に移動してアンダーカットを処理す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 〔考案の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】
本考案はブロー成形用金型に係り、詳細には、型開き方向と異なる方向の突起 を有する成形品をブロー形成するブロー成形用金型に関する。
【0003】
【従来の技術】
例えば、イスの背もたれ部分や座面部分、自動車のスポイラー等の中空製品は ブロー成形されることが広く行なわれている。このブロー成形は、パリソン内に ブローピンを挿入するなどにしてブローを行なうことにより、製品を金型に合わ せて成形するものであるが、成形品は必ずしも一様な面から構成されているわけ ではなく、例えば型開き方向に対して斜方向の突起部、いわゆるアンダーカット を有する場合がある。このようなアンダーカットが同一方向にある場合には、そ の傾斜方向に型開きを行なえばよいが、それぞれ異なる方向に傾斜した複数のア ンダーカットがある場合には型開きが困難となる。
【0004】 このような、異なる方向のアンダーカットがある成形品の型開きを行なう技術 として実開昭58ー160124号公報に示されたものがある。この公報に示さ れた金型では、一方の金型に、型開き方向と一定の傾きでキャビティ内に開口す るスライド孔を設け、このスライド孔に、一端が型面を構成してアンダーカット の形成されるスライド駒を挿通して配置する。また、この一方の金型にキャビテ ィ外を貫通する駆動孔を設け、他方の金型の型面の移動に伴い駆動孔内を摺動す る駆動ピンを駆動孔に挿通して配置する。そして、これらスライド駒と駆動ピン とを、一方の金型の外部でリンク機構により接続する。
【0005】 このような金型では、型開きの際に、先ず、スライド孔や駆動孔のない他方の 金型から成形品を外す。この際、駆動孔内のピンが他方の金型とともに移動し、 リンク機構によって接続されたスライド駒を外部方向に引き抜く。その後、成形 品を一方の金型から取り外すようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このような公報に示された金型では、駆動ピンとリンク機構でスライド駒を摺 動させることによってアンダーカットを処理している。このため、型締め、型開 きの際の動作が非常に複雑となり、部品点数が多く、型構造が複雑で、各部品に 高い精度が必要であるという問題がある。そして、動作が複雑であり、スライド 部分に作動誤差が発生し易いため、多くのアンダーカットを同時に処理するには 適していなかった。
【0007】 また、スライド駒をリンク機構で駆動する駆動ピンを金型の外部に配置してい るので金型が大型になるという問題もある。
【0008】 さらに、アンダーカットのある一方の金型に配置されたスライド駒をリンク機 構で駆動する駆動力は、他方の金型の型面の移動によって得ているので、必ずア ンダーカットのない他方の金型から成形品を外さなければならなかった。
【0009】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、単純な構造で複数のアンダーカッ トを処理できるとともに、型開きを行なう際に成形品を外す金型の順番に制限の ないブロー成形用金型を提供することを目的とする。
【0010】 〔考案の構成〕
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案のブロー成形用金型は、キャビティ面7に型開き方向に対して一定角度 を有する貫通孔8,9を形成した第1の金型5と、この第1の金型5の貫通孔8 ,9に摺動自在に配置され、一端がキャビティ面7の一部を構成すると共に、成 形品1に対して前記一定角度の突起を形成する突起体3,4を保持する保持駒12 ,13と、金型の型開きと独立して駆動し保持駒12,13を前記貫通孔8,9に沿っ て移動させる駆動部材14,15と、前記第1の金型5と対向配置されて成形金型を 構成する第2の金型6とを具備するものである。
【0012】
【作用】
本考案のブロー成形用金型は、駆動部材14,15により保持駒12,13の一端をキ ャビティ面7まで移動してインサートボルト等の突起体3,4を保持した状態の 第1の金型5に第2の金型6を対向配置して成形品1をブロー成形する。そして 、金型の型開きと独立して駆動部材14,15を駆動することにより、突起体3,4 を保持している保持駒12,13を貫通孔8,9に沿った一定角度方向に移動してア ンダーカットを処理する。
【0013】
【実施例】
以下、本考案のブロー成形用金型の一実施例を図1ないし図7を参照して詳細 に説明する。
【0014】 図1および図2はこの実施例でブロー成形された、自動車のスポイラーを表し たものである。この成形品としてのスポイラー1は、自動車のボディに取付ける ために、中央部に突起体としての2個のインサートボルト2がインサートされ、 両側にそれぞれ突起体としての2個のインサートボルト3,4がインサートされ ている。これらのうちスポイラーの両側のインサートボルト3,4は図3に表さ れるように、型開きの方向に対して一定の角度αでインサートされており、いわ ゆるアンダーカットとなっている。
【0015】 図4は、このようなアンダーカットを有する成形品に対する本実施例のブロー 成形用金型の構成を表したものである。
【0016】 5および6はスポイラー1をブロー成形するための第1および第2の金型であ る。第1の金型5には、型開き方向と一定の角度でキャビティ面7内に貫通する 貫通孔としてのインサート孔8,9が設けられている。このインサート孔8,9 のキャビティ面7側には、孔径が異なる段差を有するストッパー部10,11が形成 されている。
【0017】 12,13はインサート孔8,9に摺動自在に挿嵌された保持駒としてのインサー ト駒であり、このインサート駒12,13は、インサート孔8,9のストッパー部10 ,11に係合した状態で一端がキャビティ面7を構成している。インサート駒12, 13は、それぞれ並列に2個のインサートボルト3,4を保持するようになってお り、パリソンがブロー成形されてインサートボルト3,4の頭部に巻き付き一体 となる。
【0018】 インサート駒12,13の他端側は、駆動部材としてのシリンダ14,15のピストン 16,17にねじ止めされている。シリンダ14,15は油圧または空気圧等の圧力によ りピストン16,17を介してインサート駒12,13をインサート孔8,9に沿って摺 動するようになっている。
【0019】 このように構成されたブロー成形用金型の動作について次に説明する。
【0020】 成形段階では、図5に示すように、油圧によってシリンダ14,15を駆動して、 インサート駒12,13をキャビティ面7方向に押し出す。この時、インサート駒12 ,13は、ストッパー部10,11で係止される。そしてインサートボルト3,4をイ ンサート駒12,13にセットし、パリソンでインサートボルト3,4の頭部を巻き 込み保持してスポイラー1を形成する。
【0021】 スポイラー1を形成して型開きをする場合、図6に示すように、シリンダ14, 15に加える油圧の方向を切り換えることによってインサート駒12,13をインサー トボルト3,4の長さ分だけ後退させて、インサートボルト3,4を抜き取る。 その後、図7に示すように、型開きし、アンダーカットを回避し脱型する。
【0022】 このように、本実施例では、シリンダ14,15でインサート駒12,13をインサー トボルト3,4から抜き取るので、構成が簡単で抜き取りが容易になるとともに 、複数のアンダーカットを処理することができる。
【0023】 また、第1および第2の金型5,6の型開きとは独立してインサートボルト3 ,4からインサート駒12,13を抜き取ることができるので、成形品の構造により 成形品から外す金型5,6の順番を任意に選択することができる。そして、金型 5,6を開いた後、インサート駒12,13を抜き取ってもよい。
【0024】 また本実施例では、インサート駒12,13の抜き取りをシリンダ14,15だけで行 なっているので、成形品とほぼ同じ大きさの金型とすることができる。
【0025】 なお、以上説明した実施例では、突起体としてのインサートボルト3,4につ いて説明したが、本考案はこれに限られるものではなく、例えば、ナット、クリ ップ等をインサートしてもよく、さらにパリソン自体で突起体を形成してもよい 。
【0026】 また、以上説明した実施例では、自動車に使用されるスポイラーのブロー成形 用の金型について説明したが、本考案は成形品の形状や用途等に拘束されるもの ではなく、他のブロー成形品に使用される。
【0027】 さらに、本実施例では、シリンダ14,15を同一の油圧経路により同時に駆動す る構成としたが、別々の油圧でそれぞれ独立して駆動させてもよい。
【0028】
【考案の効果】
本考案のブロー成形用金型によれば、第1の金型に形成した型開き方向に対し て一定角度を有する貫通孔に突起体を保持する保持駒を配置し、金型の型開きと 独立して駆動する駆動部材により保持駒を貫通孔に沿った一定角度方向に移動す る構成としたので、複数のアンダーカットを単純な構造で処理でき、また型開き の際に成形品から外す金型の順を任意に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のブロー成形用金型により形
成される成形品の斜視図である。
【図2】同上成形品の正面図である。
【図3】同上成形品のアンダーカットを説明するための
一部省略した断面図である。
【図4】上記ブロー成形用金型の一部を省略した断面図
である。
【図5】同上金型で成形品を成形した状態を示す一部を
省略した断面図である。
【図6】同上金型においてインサートボルトからインサ
ート駒を抜き取りアンダーカットを処理した状態を示す
一部を省略した断面図である。
【図7】同上金型を型開きした状態を示す一部を省略し
た断面図である。
【符号の説明】
1 成形品としてのスポイラー 3,4 突起体としてのインサートボルト 5,6 第1および第2の金型 7 キャビティ面 8,9 貫通孔としてのインサート孔 12,13 保持駒としてのインサート駒 14,15 駆動部材としてのシリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ面に型開き方向に対して一定
    角度を有する貫通孔を形成した第1の金型と、この第1
    の金型の貫通孔に摺動自在に配置され、一端がキャビテ
    ィ面の一部を構成すると共に、成形品に対して前記一定
    角度の突起を形成する突起体を保持する保持駒と、金型
    の型開きと独立して駆動し保持駒を前記貫通孔に沿って
    移動させる駆動部材と、前記第1の金型と対向配置され
    て成形金型を構成する第2の金型とを具備したことを特
    徴とするブロー成形用金型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001162674A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Inoac Corp ブロー成形型のクリップ保持構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6172519A (ja) * 1984-09-14 1986-04-14 Nissan Shatai Co Ltd ブロ−成形における樹脂成形方法
JPH0270421A (ja) * 1988-09-06 1990-03-09 Mazda Motor Corp ブロー成形装置

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