JP2529823Y2 - 工作機械への工作物の着脱支援装置 - Google Patents

工作機械への工作物の着脱支援装置

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JP2529823Y2
JP2529823Y2 JP10873891U JP10873891U JP2529823Y2 JP 2529823 Y2 JP2529823 Y2 JP 2529823Y2 JP 10873891 U JP10873891 U JP 10873891U JP 10873891 U JP10873891 U JP 10873891U JP 2529823 Y2 JP2529823 Y2 JP 2529823Y2
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一男 伊東
茂廣 森
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は長さ及び重量の大きい工
作物を工作機械に着脱する作業を支援する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、変速機のカウンタシャフト等のよ
うに長さ及び重量の大きい工作物を工作機械に着脱する
ときには、作業者が工作物を持ちながら又は工作物をチ
ェーンブロックにより吊り上げながら、工作機械のチャ
ック及び心押し台に取付けている。
【0003】しかし、上記の作業者が工作物を持ちなが
ら着脱する方法では、工作機械のチャックが工作機械の
正面よりかなり奥に位置しているため、作業者はチャッ
クを覗き込むように中腰姿勢で工作物の着脱を行わなけ
ればならず、作業性が悪く作業者が疲労し易い問題点が
あった。また上記の工作物をチェーンブロックにより吊
り上げながら着脱する方法では、工作物の軸心をチャッ
クの中心に一致させるのに多くの時間を要するため、作
業性が悪い問題点があった。
【0004】これらの点を解消するために、ロボットア
ームや油圧シリンダの動きをコンピュータにより自動的
に制御して工作物を工作機械に着脱する装置が知られて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記着脱装置
では、膨大な設備投資をしなければならない不具合があ
った。
【0006】本考案の目的は、僅かな設備投資で作業者
による工作物の工作機械への着脱作業を極めて容易に
し、作業者の疲労を軽減しかつ作業性を向上できる工作
機械への工作物の着脱支援装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本考案の工作機械への工作物の着脱支援
装置は、長尺工作物12を工作物保持具13により保持
して機械加工する工作機械11の保持された工作物12
の長手方向に設けられたレール14と、レール14に沿
って移動するスライド台19と、スライド台19に一端
が第1鉛直ピン31を介して枢支された第1アーム21
と、第1アーム21の他端に一端が第2鉛直ピン32を
介して枢支された第2アーム22と、第2アーム22の
他端に鉛直軸34を介して枢支されかつ上下動可能なV
ブロック受け具36と、受け具36に工作物12の長手
方向に設けられた水平ピン43,44を介して枢支され
工作物12が載るVブロック41,42と、鉛直軸34
に介装され受け具36を押上げるように付勢するばね4
6とを備えたものである。
【0008】
【作用】工作物12をVブロック41,42に載せる
と、ばね46が撓んで工作物12の軸心の高さが工作機
械11の工作物保持具13の中心の高さに一致する。こ
の状態でVブロック受け具36を移動させて工作物12
の軸心を工作物保持具13の中心に一致させる。工作物
12を工作物保持具13にて保持した後、Vブロック受
け具36を手前に引くと、Vブロック41,42が水平
ピン43,44を中心に回転し、同時に鉛直軸34が下
降するので、Vブロック41,42は工作物12からス
ムーズに外れる。また工作物12の工作機械11による
機械加工が終了したときには、上記作業とは逆の手順で
作業することにより工作物12を工作機械11からスム
ーズに外すことができる。
【0009】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図3に示すように、工作機械はこの
例では旋盤11であり、この旋盤11は長尺の工作物1
2を保持する工作物保持具13を有する。工作物保持具
13は工作物12を水平に保持するチャック13a及び
心押し台(図示せず)からなり、長尺の工作物12はこ
の例では変速機のカウンタシャフトである。旋盤11の
正面には工作物保持具13により保持された工作物12
の長手方向に沿ってレール14がブラケット16を介し
て支持される。レール14はこの例では互いに平行な上
部レール14a及び下部レール14bの2本のレールか
らなる(図1及び図2)。ブラケット16の基端は旋盤
11の正面下部に固着され、ブラケット16の先端は上
部水平片16a及び下部水平片16bを有するように断
面略コ字状に形成される。ブラケット16の上部水平片
16aにはレール受け具17を介して上部レール14a
が載り、下部水平片16bにはレール受け具17を介し
て下部レール14bが載る(図1)。またレール14の
両端はそれぞれレール固定具18により固定される。レ
ール固定具18はブラケット16に固着されたステー1
8aと、ステー18aに螺合するボルト18bとを有す
る。ボルト18bの下端がレール押え具18cを介して
レール受け具17にレール14を押付け、ボルト18b
に螺合されたナット18dがステー18aに締付けられ
ることにより、レール14は固定されるようになってい
る(図2)。
【0010】レール14にはレール14に沿って移動す
るスライド台19が取付けられる。スライド台19は上
部レール14aの逆V字状に形成された上面を転動する
2個の上部車輪23,23と、下部レール14bのV字
状に形成された下面を転動する2個の下部車輪24,2
4と、2個の上部車輪23,23を軸受26及びシャフ
ト27を介して保持する上部車輪受け具28と、2個の
下部車輪24,24を軸受26及びシャフト27を介し
て保持する下部車輪受け具29と、上部車輪受け具28
及び下部車輪受け具29を連結するスライド台本体30
とを備える。スライド台本体30は上部車輪受け具28
及び下部車輪受け具29の略中央を連結し、上方に延び
て設けられる(図1及び図2)。
【0011】スライド台本体30の上端には第1アーム
21の一端が第1鉛直ピン31及び軸受33を介して枢
支され、第1アーム21の他端には第2鉛直ピン32及
び軸受33を介して第2アーム22の一端が枢支され
る。また第2アーム22の他端に形成された鉛直孔22
aには軸受33を介して鉛直軸34が回転可能かつ上下
動可能に挿入され、鉛直軸34の上端にはVブロック受
け具36が設けられる(図1及び図2)。Vブロック受
け具36は鉛直軸34の上端に下面略中央が固着され水
平に設けられたベース板37と、このベース板37の上
面にかつ長手方向の両端近傍に配設された一対のVブロ
ック保持具38,39とを有する。ベース板37には旋
盤11の正面に向って突出し、図示しない作業者が操作
する略コ字状の取っ手40が固着される。Vブロック保
持具38は2枚のプレート38a,38aからなり、V
ブロック保持具39は2枚のプレート39a,39aか
らなる。プレート38a,38a及びプレート39a,
39aはそれぞれ所定の間隔をあけて互いに平行にかつ
ベース板37の長手方向に対して直交する方向にベース
板37上に固着される(図3)。
【0012】V字状の切欠き41a,42aを有する一
対のVブロック41,42はプレート38a,38a間
及びプレート39a,39a間にそれぞれ挿入され、V
ブロック41,42に載る工作物12の長手方向にかつ
同一軸線上に設けられた一対の水平ピン43,44を介
してプレート38a,38a及びプレート39a,39
aにそれぞれ枢支される。工作物12は一対のVブロッ
ク41,42のそれぞれのV字状の切欠き41a,42
aにかけ渡して置かれることによりVブロック4,42
に載るようになっている(図3)。また鉛直軸34には
Vブロック受け具36を押上げるように付勢するばね4
6が介装され、鉛直軸34の第2アーム22の他端の鉛
直孔22aから下方に突出した部分には鉛直軸34の抜
止め用のストップリング34aが嵌着される(図2)。
ばね46は工作物12を一対のVブロック41,42に
載せた状態で工作物12の軸心の高さが旋盤11の工作
物保持具13の中心の高さに一致するように撓む弾性係
数を有する(図1及び図2)。
【0013】このように構成された工作機械への工作物
の着脱支援装置の使用方法を図1〜図6に基づいて説明
する。工作物12を旋盤11の正面外方で一対のVブロ
ック41,42の上方に向いたV字状の切欠き41a,
42a上にかけ渡して置くと、工作物12の重量により
Vブロック受け具36が鉛直軸34とともに所定の距離
だけ下降し、工作物12の軸心の高さが旋盤11の工作
物保持具13の中心の高さに一致する。この状態で取っ
手40を把持してVブロック受け具36を工作物12の
軸心を工作物保持具13の中心に一致するように図2の
実線矢印の方向に移動させる。このときVブロック受け
具36はスライド台19の図1の実線矢印又は破線矢印
の方向への平行移動、第1アーム21の図3の実線矢印
又は破線矢印の方向への回転、第2アーム22の一点鎖
線又は二点鎖線の方向への回転及び鉛直軸34を中心と
する回転により、スムーズに所望の位置に移動できる。
工作物12を工作物保持具13にて保持した後、取っ手
40を図4の実線矢印の方向に引くと、Vブロック4
1,42が水平ピン43,44を中心に一点鎖線矢印の
方向にそれぞれ回転し、同時に鉛直軸34が下降する
(図5)。更に取っ手40を図5の実線矢印の方向に引
くと、Vブロック41,42はV字状の切欠き41a,
42aが横に向いた状態で工作物12から離れる(図
6)。
【0014】また旋盤11による工作物12の機械加工
が終了した後、旋盤11の工作物保持具13から工作物
12を外すときには、Vブロック41,42の横に向い
たV字状の切欠き41a,42aを工作物12にそれぞ
れ押付けるように取っ手40を操作することにより、V
ブロック41,42は工作物12に案内されてV字状の
切欠き41a,42aが上方に向くように水平ピン4
3,44を中心に回転する。この状態で工作物12を工
作物保持具13から外すと、工作物12はVブロック4
1,42のV字状の切欠き41a,42a上にかけ渡し
て置かれ、更に取っ手40を図2の破線矢印の方向に引
くことにより、工作物12を旋盤11の正面外方に移動
できる。この結果、作業者は安定した姿勢で工作物12
をVブロック41,42から降ろすことができる。この
ように、作業者による工作物12の旋盤11への着脱作
業が極めて軽作業でかつ短時間でスムーズに行えるの
で、作業者の疲労が軽減されかつ作業性が向上する。
【0015】なお、上記実施例では1種類の工作物の軸
心の高さが旋盤の工作物保持具の中心の高さに一致する
ように撓むばねを用いたが、これは一例であって重量及
び外径の異なる2種類以上の工作物を交互にVブロック
に載せてもそれぞれの工作物の軸心の高さが工作物保持
具の中心に一致するように撓むばねを選定してもよい。
また1種類のばねでは複数の工作物の軸心の高さを工作
物保持具の中心の高さに一致させることができないとき
は弾性係数の異なるばねを交換することにより一致させ
てもよい。また、上記実施例では工作機械として旋盤を
挙げたが、これに限らず長尺の工作物を機械加工するも
のであればフライス盤又はその他の工作機械でもよい。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、レ
ールに沿って移動するスライド台が第1アームの一端を
第1鉛直ピンを介して枢支し、第1アームの他端が第2
アームの一端を第2鉛直ピンを介して枢支し、第2アー
ムの他端がVブロック受け具を鉛直軸を介して上下動可
能に枢支し、受け具が工作物の載るVブロックを水平ピ
ンを介して枢支し、鉛直軸に介装されたばねがVブロッ
ク受け具を押上げるように付勢するので、作業者による
工作物の旋盤への着脱作業が極めて軽作業でかつ短時間
でスムーズに行うことができる。この結果、作業者の疲
労が軽減されかつ作業性を向上できる。またコンピュー
タにより自動制御されるロボットアームや油圧シリンダ
を用いて工作物を工作機械に着脱する装置に比べて僅か
な設備投資で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例工作機械への工作物の着脱支援
装置を含む工作機械の要部正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図2のB矢視図。
【図4】工作物の軸心を工作機械の工作物保持具の中心
に一致させた状態を示す図2のC部断面図。
【図5】工作物保持具により保持された工作物からVブ
ロックを外し始めた状態を示す図4に対応する断面図。
【図6】工作物保持具により保持された工作物からVブ
ロックが完全に離れた状態を示す図4に対応する断面
図。
【符号の説明】
11 旋盤(工作機械) 12 工作物 13 工作物保持具 14 レール 19 スライド台 21 第1アーム 22 第2アーム 31 第1鉛直ピン 32 第2鉛直ピン 34 鉛直軸 36 Vブロック受け具 41,42 Vブロック 43,44 水平ピン 46 ばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺工作物(12)を工作物保持具(13)によ
    り保持して機械加工する工作機械(11)の保持された前記
    工作物(12)の長手方向に設けられたレール(14)と、 前記レール(14)に沿って移動するスライド台(19)と、 前記スライド台(19)に一端が第1鉛直ピン(31)を介して
    枢支された第1アーム(21)と、 前記第1アーム(21)の他端に一端が第2鉛直ピン(32)を
    介して枢支された第2アーム(22)と、 前記第2アーム(22)の他端に鉛直軸(34)を介して枢支さ
    れかつ上下動可能なVブロック受け具(36)と、 前記受け具(36)に前記工作物(12)の長手方向に設けられ
    た水平ピン(43,44)を介して枢支され前記工作物(12)が
    載るVブロック(41,42)と、 前記鉛直軸(34)に介装され前記受け具(36)を押上げるよ
    うに付勢するばね(46)とを備えた工作機械への工作物の
    着脱支援装置。
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