JP2529626Y2 - 流体圧シリンダ - Google Patents

流体圧シリンダ

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JP2529626Y2
JP2529626Y2 JP1991029186U JP2918691U JP2529626Y2 JP 2529626 Y2 JP2529626 Y2 JP 2529626Y2 JP 1991029186 U JP1991029186 U JP 1991029186U JP 2918691 U JP2918691 U JP 2918691U JP 2529626 Y2 JP2529626 Y2 JP 2529626Y2
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cylinder
piston
rod
guide shaft
tube
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JP1991029186U
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Inventor
隆通 高橋
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甲南電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧シリンダ、例え
ば空気圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧シリンダ、例えば空気圧シリンダ
の直線運動をする出力軸として作動するピストンロッド
はシリンダヘッドにより支持するだけでは、負荷が作用
する場合には、精密な移動がしにくい、という問題があ
る。ピストンロッドの移動が、負荷の作用下においても
円滑に行うことが出来るようにするために、図6に示す
ように、シリンダチューブ51に締結するシリンダヘッ
ド52の片方に案内軸受53を固定し、この案内軸受5
3に摺動案内される2本の案内軸54の一端を連結板5
5によりピストンロッド56の先端部に固定することが
行われている。
【0003】斯る従来の流体圧シリンダでは、案内軸5
4は片持ち支持となっており、撓みを生じないようにす
るには、案内軸の径自体をあまり細くならないようにす
る必要があり、更に、案内軸受53には長い軸受部分を
有する軸受を使用する必要がある。案内軸は精度及び耐
摩耗性を必要とするので、一般に硬質の鋼材を使用する
必要があるため、高価になる、という問題がある。精度
維持のために径を太くすると、シリンダの運動部分の質
量が過大になり、加速性が鈍くなり、停止時の衝撃が大
きくなる。従って、運動性能と、案内精度の両方を保つ
にはシリンダ自体も、ピストンロッドを案内する案内部
材も大型化し、大きなスペースと多くの費用を必要とす
ることが問題になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の、従
来の問題点を解消し、必要スペースが少なく、負荷によ
り撓みを生じることなく、ピストンロッドが円滑に移動
可能な流体圧シリンダを提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題
を、ピストンを摺動可能に収容するシリンダチューブ
と、該シリンダチューブの両端を閉鎖する2つのシリン
ダヘッドと、前記シリンダチューブの軸線に並行に延び
前記2つのシリンダヘッドを互いに緊締する複数のタイ
ロッドと、前記ピストンに固定され前記シリンダヘッド
の1つを貫通するピストンロッドと、該ピストンロッド
の先端部を支持案内する案内軸とを有する流体圧シリン
ダにおいて、前記タイロッドのうち2つの互いに隣あう
タイロッドが前記案内軸と兼用され、該案内軸に摺動案
内される軸受部材が連結棒を介して前記ピストンロッド
の先端部と連結されることと、前記案内軸が中空管とし
て形成され、前記シリンダチューブの中のピストン室と
流体源とが該中空管により接続されることを特徴とする
流体圧シリンダにより解決した。
【0006】
【作用】本考案により、シリンダチューブの両端を閉鎖
するために設ける2つのシリンダヘッドを互いに締結す
る2本のタイロッドが軸受部材を摺動案内する案内軸と
して使用され、案内軸の間隔が従来の流体圧シリンダに
比べ小さく出来、長さもほぼシリンダチューブの長さの
範囲内であるので、シリンダとしての必要スペースを少
なくすることが出来た。軸受部材は2本の案内棒により
案内されるので倒れを生じることがなく、軸受部材を1
本だけの連結棒を介してピストンロッドに連結しても、
ピストンロッドに撓みや、ねじれを生じることが防止さ
れることが出来、負荷の作用下でピストンロッドは円滑
且つ精密な往復摺動を行うことが可能になった。
【0007】本考案により、案内棒として使用するタイ
ロッドを中空管として形成し、シリンダチューブ内のピ
ストンにより分離される2つのピストン室に対する流体
供給路俊手兼用されるので、流体供給管を別に設ける必
要がなく、より必要スペースを少なくすることが出来
る。
【0008】
【実施例】本考案の詳細を図に示す実施例に基づいて説
明する。
【0009】図1において、流体圧シリンダ1は、図示
しないピストンを摺動案内するシリンダチューブ2と、
該シリンダチューブ2の両端を閉鎖する2つのシリンダ
ヘッド3、4と該シリンダヘッド3、4を互いに緊締す
るタイロッド5とを有する。
【0010】図の例では、シリンダチューブ2の軸線に
並行に延びるタイロッド5は、図2に示すように4本設
けられ、その内2つの互いに隣あうタイロッド5a、5
bは中空管として形成され、案内軸として使用される。
案内軸5a、5bの長さは両シリンダヘッド3、4間の
長さだけあれば充分である。従って、案内軸5a、5b
を含むシリンダ本体部分の幅及び長さは最小限ですむ。
尚、シリンダ本体部分には、シリンダチューブ2と、シ
リンダヘッド3、4と、タイロッド5が含まれる。
【0011】シリンダヘッド3、4には、図2、図3に
示すように、タイロッド5を通す穴6と、第1案内軸5
aと第2案内軸5bを嵌め込む凹部7が形成される。シ
リンダヘッド3、4には、シリンダチューブ2の両側の
ピストン室と夫々連通する流路8が形成され、図示しな
いピストンに固定されるピストンロッド9が貫通する側
の第1シリンダヘッド3では、流体源に接続される第1
供給ポート10と第2供給ポート11とが設けられ、第
1供給ポート10は第1案内棒5aに連通する接続路1
2と流路8とに連通し、第2供給ポート11は第2案内
棒5bに接続される。他方の第2シリンダヘッド4には
排出ポート13が2個設けられ、1個の排出ポート12
は第1案内棒5aに連通する接続路14に連通し、別の
排出ポート13は第2案内棒5bに連通する接続路15
及び流路8に連通する接続路16に連通する。
【0012】流路8を外部に対して閉鎖するためにカバ
ー板3a、4aを夫々シリンダヘッド3、4の外側に接
触配置し、タイロッド5、案内軸5a、5bを固定する
ときに同時に固定するように構成することが出来る。図
4にカバー板4aの右側面図を示す。ボルト28が案内
軸5a、5bに捩じ込まれ、ナット29がタイロッド5
に捩じ込まれることによりカバー板3a、4aは固定さ
れる。流路8が貫通していないときには、カバー板3
a、4aを省略することが出来る。
【0013】ピストンロッド9の先端には図示しない負
荷装置が接続され、且つ連結板17がボルト18により
固定される。連結板17には同時に連結棒19の先端部
がボルト20により固定される。
【0014】連結棒19の後端は軸受部材21の該当す
る装着穴22に嵌入され、ボルト23により軸受部材2
1に固定される。
【0015】軸受部材21は、図3に示すように鞍上に
形成され、両側部に下方に延びる脚21が形成される。
脚21aには内側に把持凹部24が形成され、該把持凹
部24が案内軸5a、5bに外側から嵌まり込み、2本
の案内軸を両側から挾みこむように把持する。
【0016】第1供給ポート10より流体、例えば圧縮
空気が供給され、第1排出ポート13aが閉じられ、第
2排出ポート13bが開放されると、ピストン及びピス
トンロッド9は図の左方に移動し、逆に第2供給ポート
11より流体、例えば圧縮空気が供給され、第2排出ポ
ート13bが閉じられ、第1排出ポート13aが開放さ
れると、ピストン及びピストンロッド9は図の右方に移
動する。その時、軸受部材21は、ピストンロッド9の
移動に応じて案内軸5a、5bに案内されて左方又は右
方に移動する。軸受部材21の長さを、所定の移動スト
ロークを確保するに充分な範囲内で出来るだけ長く設定
することにより、安定性を高めることが出来る。尚、案
内軸5a、5bに対する摩擦抵抗を少なくするために
は、軸受部材21の移動方向における中央部を肉抜き
し、直接案内軸5a、5bに接触する部分を短くするこ
ともできる。
【0017】案内軸の一方、例えば第1案内軸5aを中
空とせず、普通の中実棒として形成し、第1供給ポート
10と、第2供給ポート11とを交互に供給側と排出側
に切り換える構造にすることもできる。
【0018】シリンダチューブ2が長尺の場合には、軸
線方向の中間部分に図5に示すような中間ブラケット2
5を配置して、シリンダチューブ2を支持することが出
来る。中間ブラケット25には、シリンダチューブ2を
嵌入する支持穴26と、床に固定するための固定脚部2
7を設けてあるほかは、シリンダヘッドと同様に、タイ
ロッド5を通す穴6と、第1案内軸5aと第2案内軸5
bを嵌め込む凹部7が形成される。
【0019】本考案は、普通のピストンロッドを有する
流体圧シリンダだけではなく、ピストンロッドがなく、
シリンダチューブに設けたスリットを介してピストンの
運動を外部に取り出す方式の流体圧シリンダにも応用で
きる。
【0020】実施例の説明ではシール手段については説
明を省略したが、必要な部分には公知のシール手段が設
けられる。
【0021】
【考案の効果】本考案により、出力軸としてのピストン
ロッドに対するラジアル荷重及びねじりに対して剛性の
高い流体圧シリンダが得られ、負荷を直接シリンダに取
り付けて使用しても運動の直進性と、並進性の精度が確
保可能になった。
【0022】本考案により、流体供給配管がタイロッド
と兼用され、シリンダ本体の一部として形成されるので
コンパクトになり必要スペースが少なくてすむ。
【0023】本考案により、ピストンロッドを案内する
連結棒が2本の案内軸を跨ぐように両持ちして支持され
る軸受部分に固定されるので、ピストンロッドの撓みが
防止された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる流体圧シリンダの正面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】カバー板の側面図である。
【図5】中間ブラケットの側面図である。
【図6】従来の流体圧シリンダの正面図である。
【符号の説明】
1 流体圧シリンダ 2 シリンダチューブ 3 シリンダヘッド 4 シリンダヘッド 5 タイロッド 5a タイロッド(案内軸) 5b タイロッド(案内軸) 9 シリンダロッド 17 連結板 19 連結棒 21 軸受部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを摺動可能に収容するシリンダ
    チューブと、該シリンダチューブの両端を閉鎖する2つ
    のシリンダヘッドと、前記シリンダチューブの軸線に並
    行に延び前記2つのシリンダヘッドを互いに緊締する複
    数のタイロッドと、前記ピストンに固定され前記シリン
    ダヘッドの1つを貫通するピストンロッドと、該ピスト
    ンロッドの先端部を支持案内する案内軸とを有する流体
    圧シリンダにおいて、前記タイロッドのうち2つの互い
    に隣あうタイロッドが前記案内軸と兼用され、該案内軸
    に摺動案内される軸受部材が連結棒を介して前記ピスト
    ンロッドの先端部と連結されることと、前記案内軸が中
    空管として形成され、前記シリンダチューブの中のピス
    トン室と流体源とが該中空管により接続されることを特
    徴とする流体圧シリンダ。
JP1991029186U 1991-04-25 1991-04-25 流体圧シリンダ Expired - Lifetime JP2529626Y2 (ja)

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JPH04122803U JPH04122803U (ja) 1992-11-05
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