JP2970516B2 - ガイド付ロッドレスシリンダの組立システム及びガイド付ロッドレスシリンダ群 - Google Patents
ガイド付ロッドレスシリンダの組立システム及びガイド付ロッドレスシリンダ群Info
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Description
れるガイドレールと、そのガイドレールに案内されるス
ライド体と、そのガイドレール側方に配置されるロッド
レスシリンダとを有し、ロッドレスシリンダの外部移動
体とスライド体とを連結して成るガイド付ロッドレスシ
リンダに関する。
リンダとして、コ字状ベースの内側にガイドレールとロ
ッドレスシリンダを並設したもの(実開昭62−650
8号)や、ベース上にスリット式のロッドレスシリンダ
をスリットを上向きにして取付けると共にその側方にガ
イドレールを並設したもの(実開昭63−152003
号)、コ字状断面のベースの左右側壁の上面に夫々ガイ
ドレールを取付け、それら一対のガイドレールに案内さ
れるスライドテーブルとベースの内側に配置されたロッ
ドレスシリンダの外部移動体を連結したもの(特開平6
−17803号)などが知られている。
ドレスシリンダは、これまで、ロッドレスシリンダのシ
リンダ径とガイドレールとの組み合わせが予め固定され
ていた。しかし、ユーザニーズの多様化によって、その
組合せを容易に変更したいという要求があったが、前述
のように予め組み合わせが決まっていては、その変更が
容易ではなかった。また、上述のように固定された組み
合わせにおいては、ガイドレールを固定するベースも、
シリンダ径とこれに対応するガイドレールに対応した固
定した組み合わせであったので、シリンダ径が複数種類
あれば、それに対応したガイドレールも、ベースも、シ
リンダ径の種類数と同数の種類を用意しておく必要があ
り、特に、ベースにおいては、アルミニウム合金によ
る、押し出し成形を行うことが多いので、多数種類のベ
ースに対して、同数の金型を必要とし、管理の上からは
煩雑となり、また、型費用がかかって、コストダウンを
図ることができない問題もあった。この発明の課題は、
ベース種類を減らし、コストダウンを図ると共に、ガイ
ドレールとロッドレスシリンダの種類(シリンダ径、ロ
ッドレスシリンダの駆動形式など)の組合せを容易にし
た、ガイド付ロッドレスシリンダの組立システムを提供
すること及び、それにより生産されるガイド付ロッドレ
スシリンダ群を得ることにある。
本願では、ベースとガイドレールとは、ロッドレスシリ
ンダの種類にかかわらず断面、サイズを共通としてお
き、これに組み合わせる種類の異なるロッドレスシリン
ダとそれらのロッドレスシリンダをベースに取り付ける
接続プレートとを対応させておき、所望の種類のロッド
レスシリンダをそれに対応した接続プレートにより、共
通のベース、ガイドレールと組み合わせるようにした。
これにより、ベースをシリンダ径に応じて多数管理する
必要がなく、型費が安価に抑えられてコストダウンとな
る。
と、そのベースに取り付ける共通断面のガイドレール
と、ロッドレスシリンダと、ロッドレスシリンダとベー
スとを接続するためのロッドレスシリンダに対応した接
続プレートを備え、ロッドレスシリンダの種類を選定し
て長手方向の寸法を与え、そのロッドレスシリンダと、
そのロッドレスシリンダに対応した接続プレートと、与
えられた長手方向寸法と対応した長手方向寸法としたベ
ース、及びガイドレールとを組み合わせ、ガイドレール
を固定したベースの両端に接続プレートを固着し、接続
プレート間にロッドレスシリンダを配置し、ガイドレー
ルに案内されるスライド体とロッドレスシリンダの外部
移動体とを連結して、共通断面のベースとガイドレール
とを異なる種類のロッドレスシリンダと組み合わせ可能
とした。ロッドレスシリンダは、ユニットとして構成し
てあってもよい。ロッドレスシリンダの種類は、駆動形
式、もしくはシリンダ径、もしくはそれらの両方が異な
る場合がある。また、各構成部品は、予め図面として準
備してあればよい。
ず、本願の組立てシステムで組み立てられるガイド付ロ
ッドレスシリンダの基本構造について説明する。ここで
は、シリンダ径が25mmのもので説明する。図1,
2,3において、ベース1は底壁1aとその側端から上
方へ立ち上げた側壁1bとから成る断面L字に形成され
ている。底壁1aの上面には、長手全長にわたって、ガ
イドレール取付け用の浅い溝2が設けてある。溝2の底
部上面には、ベース全長にわたってT字溝3が設けてあ
る。溝2の、側壁1bと幅方向反対側には、ストップ部
材取付ホルダ75の取付け用のT字溝4がベース1全長
に設けてある。ベース1の、側壁1bの無い側の側面1
c部分は上方に突出した突出部5となっており、この突
出部5には、ベース1全長にわたって流体通路となる貫
通孔6が設けてある。底壁1aの下面には、左右に2条
の直線作動機の取付け用のT溝7,7がこれも、ベース
1全長に渡って設けてある。ベース1は例えば、アルミ
ニウム合金の押出形材で構成されている。
り僅かに短い長さのガイドレール10が配設され、ガイ
ドレール10に設けた長手方向複数のねじ孔11に、取
付けボルト12を通し、前記T字溝3に嵌入したT溝ナ
ット13に螺合して、ガイドレール10をベース1に一
体固着している。ガイドレール10は幅方向左右に長手
全長に渡ってくぼんだ案内溝14(ここでは半円形:V
字型等もある)を有し、この案内溝14と案内子15の
ボール溝16との間には、多数のボール17が転動自在
に介在され、案内子15が長手方向に直線転動案内され
ている。ガイドレール10にはこうした案内子15が2
つ案内されている。これら2つの案内子15は、スライ
ドテーブル(スライド体)18の下面に連結してある。
案内子15の数は、前記に限定されない。
形の接続プレート20,21がボルト22により固着し
てある。接続プレート20,21は、ベース1の側壁1
bの無い側の側面1cより,さらに側方に伸びた形状を
成し、ベース1の側面1cの側方に、ロッドレスシリン
ダユニット30を収容する収容空間Cが形成されるよう
になっている。接続プレート20,21間には、ガイド
レール10に沿ってロッドレスシリンダユニット30が
配設される。
て、シリンダバレル31は略矩形断面で、長手方向全長
にわたってスリット32を有している。シリンダバレル
31の両端は端部嵌合部材33で塞がれている。図5に
右側のものを示すが、1対の端部嵌合部材33は、バレ
ル31のシリンダ孔34に嵌合する嵌合軸部33aと、
軸方向位置決めのための薄いつば部33bと、軸方向外
側に向く接続プレート20,21との嵌合部33cと、
ピストン40で区画される左右のシリンダ室S1,S2
に開口する連通路33dを備えている。端部嵌合部材3
3は、その嵌合軸部33aが先端に装着されたシール部
材(Oリング)25によりシリンダ孔34を塞ぐように
シリンダ孔34に嵌合されているのみで、バレル31に
は固着されない。図3,4に示すように、つば部33b
と嵌合軸部33aは、スリットと対応する一部分が切り
欠かれてインナシールバンドの挿通平面(挿通部)33
eになっており、組み付け時にインナーシールバンドを
容易に長手方向に動かすことができるようになってい
る。端部嵌合部材33の嵌合軸部33aには、前記挿通
平面33eの幅方向中心に軸方向にアウタシールバンド
固定用の2つのねじ孔35が設けてある。ねじ孔35よ
り長手内側には、インナシールバンド50の両端外側に
ワッシャ36を固定するためのリベット37の頭部が嵌
まり込む溝38が、挿通平面33eの幅方向中心に形成
してある。このワッシャ36は、図4に示すように、ス
リット32にきっちり嵌まり込んで、インナシールバン
ド50がスリット32に対して幅方向にずれないように
機能する。こうしたワッシャ36は、他の形式のシール
バンド、例えばスリット32に弾性的に嵌まり込むよう
なリップを有する形状の弾性シールバンドの場合は必要
がない。
ストン40が軸方向移動自在に嵌装されている。ピスト
ン40の軸方向両端には、ピストンパッキン41が取り
付けてあり、ピストン40によりシリンダ孔34が左右
のシリンダ室S1,S2に区画されている。ピストン4
0の一部がスリット32から外部へ突出したヨーク42
となっており、このヨーク42にマウント43が連結さ
れて外部移動体(駆動体)44を構成する。マウント4
3の前後にはスクレーパ46が取り付けられている。ス
リット32を内側から塞ぐインナシールバンド50と、
スリット32を外側から塞ぐアウタシールバンド51
が、ヨーク42の上側と下側の案内面に案内されて外部
移動体44を貫通している。インナシールバンド50,
アウタシールバンド51はステンレスクロム鋼などの磁
性金属材料から成る薄い可撓製シールバンドであり、ス
リット32の外面縁部に設けたマグネットストリップ5
2により吸着されるようになっている。このインナ、ア
ウタシールバンド50,51は、他の形式の可撓性シー
ルバンド、例えば、ウレタンゴム、ナイロン、クロム鋼
とゴムなどの材料から成り、インナ、アウタシールバン
ドが互いに弾性的に係脱して、あるいは、夫々がスリッ
ト32に弾性的に係脱してスリット32を塞ぐような形
式のものであってもよい。
ド50とアウタシールバンド51の両端が、前記一対の
端部嵌合部材33に連結されている。アウタシールバン
ド51の端部は、スリット32の端部において、アウタ
シールバンド51の外面に取付プレート53を当て付
け、その取付プレート53の外側から固定ねじ54をス
リット32を通して前記端部嵌合部材33の嵌合軸部3
2aのねじ孔35に螺合して、バレル31との間で挾持
固定されている。インナシールバンド50の端部は、イ
ンナシールバンド50のリベット37を端部嵌合部材3
3の溝38内に位置させた状態、すなわち、ワッシャ3
6をスリット32の端部に位置させた状態で、バレル3
1に固定された取付プレート53に止めねじ55を螺合
して、その止めねじ55をスリット32内を通過させ、
止めねじ55の先端と嵌合軸部33aの挿通平面33e
との間で挾持している。止めねじ55は、先端内側に尖
先部55aを有する形状であり、押しつけ固定するとき
に、その尖先部55aがインナシールバンド50に食い
込むので、極めて強力に固定できる。
ット30の一対の端部嵌合部材33のつば部33bの外
側端面33f間の寸法(ロッドレスシリンダユニット3
0の取付け寸法L1)は、組み付け容易のために、接続
プレート20,21間の内法寸法(取付け寸法L2)よ
り僅かに小さく設定してある。そして、スリット32が
ガイドレール10に向くようにロッドレスシリンダユニ
ット30を横向きとして、両端部嵌合部材33の嵌合部
33cが、接続プレート20,21に設けた嵌合孔60
にシール部材(Oリング)61を介して嵌合されてい
る。一方の接続プレート(右側)21には、対向する端
部嵌合部材33の前記つば部33bと対向する位置に、
押しねじ62が設けてあり、この押しねじ62で一方の
端部嵌合部材33のつば部33bを軸方向に押し付け,
バレル31ごと左側の接続プレート20に左側の端部嵌
合部材33のつば部33bが押しつけられ、その状態で
は、押しねじ62に押されているつば部33bの軸方向
外側端面33fと、右側の接続プレート21の内面との
間には僅かな隙間tができている。この状態で、左右の
接続プレート21,22とシリンダバレル31の長手端
面とを固定ねじ63で固着してある。左側の接続プレー
ト20には、前記貫通孔6の左端部と対向する位置、及
び、左側の端部嵌合部材33の連通路33dと対向する
位置に、夫々圧流体の給排ポート23a,23bが設け
られている。右側の接続プレート21には、貫通孔6の
右端部と連通するともに、右側の端部嵌合部材33の連
通路33dに連通する給排通路24が設けてあり、一方
の(左側の)接続プレート20からのみの集中配管がで
きるようになっている。もちろん、左右の接続プレート
20,21の夫々に、左右のシリンダ室S1,S2に対
応した給排ポートを設けてもよい。
b寄り位置で案内子15と連結されている。スライドテ
ーブル18は案内子15との連結部分からロッドレスシ
リンダユニット30の外部移動体44上方まで幅方向に
オーバハングしていて、シリンダバレル31とは上下に
重なっていない。外部移動体44と重なっている部分に
は、外部移動体44の軸方向前後を挟む位置に、脚70
がベース方向に突設してある。前後一対の脚70の間に
外部移動体44が挟まれており、外部移動体44のエン
ドプレート45と脚70との間には、ゴムダンパ(緩衝
部材)71が介在してあって外部移動体44の移動がス
ライドテーブル18に伝えられるようになっている。ス
ライドテーブル18の下面には、案内子15と脚70の
間に、長手長さを、スライドテーブル18の長手長さよ
り短くしたストッパ72が固着してある。ストッパ72
の軸方向端面は、後述のショックアブソーバとの衝接面
73,73になっており、図示から明らかなように、ス
ライドテーブル18の端面18aより衝接面73,73
が長手方向内側に入り込んでいる。
おいては、図3に示すように、前記ガイドレール10の
端部に、ストップ部材取付ホルダ75の基部に設けた凹
溝(嵌合溝)76が嵌合され、その先端部77がロッド
レスシリンダユニット30に向けて幅方向に突出され、
前記T溝4を利用して、T溝ナット78とそれに螺合す
る締め付けボルト79により、軸方向移動自在に固着し
てある。凹溝76の左右面は、ガイドレール10の左右
の周面(垂直面)10a,10a(案内溝14と関係の
ないガイドレールの幅方向面部分)にほぼ密着してい
る。ストップ部材取付用ホルダ75の先端は2つ割にな
っていて、ショックアブソーバ80の外周に形成してあ
るねじ部81が螺合されて、ガイドレール10から側方
に偏移した位置でショックアブソーバ80自体がホルダ
75に軸方向に位置調整可能になっており、所定の軸方
向位置でショックアブソーバ80をホルダ75に固定ね
じ82で固定するようになっている。このショックアブ
ソーバ80は、前記スライドテーブル18のストッパ7
2と軸方向に対向しており、接続プレート20,21の
軸方向外側端面より、軸方向内側に位置している。この
ショックアブソーバ80は、直線作動機の使用形態によ
っては使用しないこともある。尚、85は接続プレート
20,21を上下に貫通する取付孔、86は側壁1bに
設けられた、スイッチなどの付帯部材の取付け用溝であ
る。
に固着し、ベース1の端部(ここでは端面)にベース側
方に伸びる接続プレート20,21を固着し、その接続
プレート20,21間においてベース1の側方に、ベー
ス底壁1aとロッドレスシリンダユニット30とを高さ
方向を重ねてスリット32をガイドレール10に向けて
横向きに配置したので、ガイドレール10はベース1と
一体であるから剛性が高く維持され、従って、接続プレ
ート20,21の取付孔85を利用して機械装置に取り
付ける場合であっても、全くベースのないものに比べ
て、スライドテーブル18の案内が円滑に保たれてその
使用態様が多様化する上に、スリット32が横向きで、
そのスリット32の外側に配置される外部移動体44が
横向きとなるので、厚みの薄いガイド付ロッドレスシリ
ンダとなり、上下方向の間隔が狭い設置個所にも適用で
きる。
縮空気)を給排すると、ピストン40が一方のストロー
ク端から他方のストローク端に向けて移動し、これによ
り、外部移動体44がスライドテーブル18を移動さ
せ、スライドテーブル18がガイドレール10に案内さ
れた状態で正確に直進移動する。スライドテーブル18
がストローク端にくると、ストッパ72の衝接面73が
ショックアブソーバ80に衝接し、スライドテーブル1
8は停止ショックを和らげられて停止する。例えば図1
の右側のショックアブソーバ80では、衝接時には、軸
方向力が作用してそのホルダ75の基部には、その軸方
向力により水平方向において時計回りのモーメントがか
かるが、ホルダ75の基部の嵌合溝76がベース1に堅
固に固着されている長手寸法の長いガイドレール10の
左右面10a,10aに嵌め込まれているので、そのモ
ーメントをガイドレール10の左右面10a,10bを
介して実質的にベース1全体で受けることができ、締め
付けねじ79のみによる締め付けだけでは弛みやすいス
トップ部材取付ホルダ75を、長期にわたって弛むこと
なく所定の位置に保持できるうえに、モーメントを受け
るガイドレール10の左右の垂直面10a,10aが、
案内溝14と無関係な面なので、このような構成として
も、案内子15の案内に悪影響を及ぼすことがない。
ーバ80の突出部がスライドテーブル18の下にもぐり
込んで衝接面73と衝接するので、従来、衝接面がスラ
イドテーブル18の端面にあったものに比べて、同じス
トロークとするなら、この構成のほうが、スライドテー
ブル18と衝接時に重合する長さ分が、ガイド付ロッド
レスシリンダの全長を短くし、全体をコンパクトにで
き、また、ガイド付ロッドレスシリンダの全長を同じと
すれば、この構成によれば、ストロークを長くできる。
クアブソーバ80を外した場合を考えると、ロッドレス
シリンダユニット30は、そのピストン40が両方の端
部嵌合部材33に当接するストロークエンド間で往復移
動することになる。すると、ストロークエンドでは、必
ず端部嵌合部材33にピストン推力が作用し、端部嵌合
部材33は軸方向外向きの力を受ける。端部嵌合部材3
3は、シリンダ孔34に嵌合してあるだけであるから、
特に、押しねじ62を設けた側では、アウタシールバン
ド51を止めている固定ねじ54による摩擦保持がある
とはいえ、到底その推力に打ち勝つほどの保持力がな
く、シールバンド50,51を引っ張って軸方向外側に
向けて隙間t分だけ移動しようとするが、その推力は、
押しねじ62を介して接続プレート21で受けられるの
で、結果としてシールバンド50,51にそのような推
力による過大に張力を発生することが防止でき、シール
バンド50,51の変形、破損を防止し得る。また、シ
ョックアブソーバ80を外さない場合でも圧流体を供給
することにより、対応した端部嵌合部材33が流体圧に
より軸方向の推力を受けるが、ショックアブソーバ80
を外したときと同様に、押しねじ62の作用で、その推
力を接続プレート21で受けることができ、バンド5
0,51にその推力による張力発生を防止できる。
ば、図6に示すように、ロッドレスシリンダユニットは
その駆動形式(スリットチューブ式か、マグネット式
か)及び、シリンダ径で複数種類(ここでは10種類)
に区分されている。そして、ベースとガイドレールと
は、例えばシリンダ径が25mm(タイプ5)に対応し
たものを、すべての種類に共通のものとして使用する。
そのため、ベース1とガイドレール10とは、本実施例
では10種類のロッドレスシリンダユニットに対して,
1種類のみ準備すればよい。従って、多数種類のロッド
レスシリンダユニットがあっても、ベース1、ガイドレ
ール10を多数種類管理する必要がなく、また、特にベ
ース1においては、押出形材用の型費が大きく削減さ
れ、大幅なコストダウンとなる。そして、この1種類の
ベース1とガイドレール10に関して長手方向を変数と
して図面を準備しておく。そして、これらの各種類のロ
ッドレスシリンダユニットに関して、長手方向の寸法を
変数とした図面を準備し、また、各ロッドレスシリンダ
ユニットと、共通断面のベースとを接続するための各ロ
ッドレスシリンダユニットの種類に対応した接続プレー
ト20,21の図面も準備しておく。更に、共通のベー
スを用いることで、異なってくる部品(スライドテーブ
ル等)についても、各ロッドレスシリンダユニットの種
類に対応して準備しておく。
ット式のロッドレスシリンダユニット30Aを使用した
ガイド付ロッドレスシリンダ(タイプ6)の要求があっ
たときは、ユーザが要求するストロークとなる長手方向
の寸法をベース1、ガイドレール10の図面に適用し、
それによりベース1、ガイドレール10を作成する。ま
た、シリンダ径25mmのマグネット式のロッドレスシ
リンダユニット30Aをユーザ要求のストロークで製造
する。マグネット式のロッドレスシリンダユニット30
Aは、図7に示すように、非磁性材料から成る薄肉のシ
リンダチューブ90の両端を端部嵌合部材33Aで塞
ぎ、チューブ90内側の内部移動体92とチューブ90
外側を摺接移動するように嵌め込まれた外側移動体93
とが、夫々の移動体92,93に組み込まれた内側、外
側磁石列96,97により、互いに磁気結合されている
構造のものである。そして、このロッドレスシリンダユ
ニット30Aと前記ベース1とを接続するために、ねじ
22のねじ孔径、位置は同じであるが(図8)、前記ロ
ッドレスシリンダユニット30Aの端部嵌合部材33A
の嵌合部33Acが嵌入する嵌入孔60A(スリット式
のものとは、その直径を異にしている)を有している、
接続プレート20A,21Aを準備する。そして、ベー
ス1にガイドレール10を固着し、ベース1の前後端部
に接続プレート20A,21Aを固着し、その一対の接
続プレート20A,21A間に、マグネット式のロッド
レスシリンダユニット30Aを配置し、外部移動体93
をスライドテーブル(マグネット式ロッドレスシリンダ
ユニットの25mm用)18Aの脚70Aの間に挟み込
んで、マグネット式ロッドレスシリンダユニットを有す
るガイド付マグネットシリンダ(タイプ6)が組み立て
られる。
のスリット式のロッドレスシリンダユニット30Bを、
25mmのシリンダと共通断面サイズのベース1とガイ
ドレール10とに適用したときの断面図を図9に(タイ
プ1)、また、シリンダ径40mmのスリット式のロッ
ドレスシリンダユニット30Cを、共通サイズ、断面の
ベースとガイドレールとに適用したときの断面図を図1
0に示す(タイプ9)。これらの図面から、接続プレー
ト21B,21Cの大きさ、及び、スライドテーブル1
8B,18Cの大きさが、各シリンダ径により異なって
いることが判る。同様にして他のタイプのガイド付ロッ
ドレスシリンダも製作され、本願では、10種類のガイ
ド付ロッドレスシリンダからガイド付ロッドレスシリン
ダ群が構成され、そのすべてがベースとガイドレールが
共通断面形状である。尚、マグネット式とスリット式と
の間でも、シリンダ径が近いもの、例えばマグネット式
のシリンダ径20mm(タイプ4)とスリット式の25
mmのもの(タイプ5)等の間では、前記スライドテー
ブルのサイズも同じにできる場合があり、そうすれば一
層部品種類の削減が可能である。
スシリンダユニットについて、ただ1種類のベース、ガ
イドレールで対応するようにしたシステムで説明した
が、シリンダ径の近い、駆動形式の異なる複数種類(例
えばシリンダ径20mm,25mmのマグネット式とス
リット式:タイプ3〜6)のロッドレスシリンダユニッ
トに対してのみ、共通のベースとガイドレールを用意す
るようにして、製品群をシリーズ化してもよい。尚、こ
れまでロッドレスシリンダはスリット式とマグネット式
で説明してきたが、この他にも、バンドとプーリによる
もの、ローラとプーリによるもの、可撓チューブとロー
ラによるものなど、他の駆動形式のロッドレスシリンダ
を適用することもできる。
数種類のロッドレスシリンダに対して、ベースとガイド
レールとを共通断面サイズとし、そのベースと各ロッド
レスシリンダとを、ロッドレスシリンダに対応した接続
プレートで接続し、ロッドレスシリンダの外部移動体と
ガイドレールに案内されるスライド体を連結するように
したので、複数種類のガイド付ロッドレスシリンダを製
造するに際し、ベースとガイドレールとをその複数種類
と同じ数だけ用意する必要がなく、ベース種類を少なく
して、ベースを製造するに必要な押出形材用の型費を削
減し、管理の煩雑さを解消し、かつ、コストダウンを図
ることができる。また、同一ベース、同一ガイドレール
に対して、異なる種類のロッドレスシリンダを容易に組
み合わせでき、ユーザからの要求に迅速に応えることが
できる。
スシリンダの斜視図である。
と組み合わせたガイド付ロッドレスシリンダの平面図で
ある。
合わせた他の例である。
み合わせた更に他の例である。
Claims (3)
- 【請求項1】 共通断面のベースと、そのベースに取り
付ける共通断面のガイドレールと、ロッドレスシリンダ
と、ロッドレスシリンダとベースとを接続するためのロ
ッドレスシリンダに対応した接続プレートを備え、ロッ
ドレスシリンダの種類を選定して長手方向の寸法を与
え、そのロッドレスシリンダと、そのロッドレスシリン
ダに対応した接続プレートと、与えられた長手方向寸法
と対応した長手方向寸法としたベース、及びガイドレー
ルとを組み合わせ、ガイドレールを固定したベースの両
端に接続プレートを固着し、接続プレート間にロッドレ
スシリンダを配置し、ガイドレールに案内されるスライ
ド体とロッドレスシリンダの外部移動体とを連結して、
共通断面のベースとガイドレールとを異なる種類のロッ
ドレスシリンダと組み合わせ可能としたことを特徴とす
るガイド付ロッドレスシリンダの組立システム。 - 【請求項2】 共通断面のベースと、そのベースに取り
付ける共通断面のガイドレールと、駆動形式、もしくは
シリンダ径、もしくはそれらの両方が異なる複数種類の
ロッドレスシリンダと、ロッドレスシリンダとベースと
を接続するための、ロッドレスシリンダに対応した複数
種類の接続プレートとを予め準備し、ロッドレスシリン
ダの種類が与えられたとき、複数種類のロッドレスシリ
ンダから該当する1つのロッドレスシリンダを選定して
長手方向の寸法を与え、そのロッドレスシリンダと、そ
のロッドレスシリンダに対応した接続プレートと、与え
られた長手方向寸法と対応した長手方向寸法としたベー
ス、及びガイドレールとを組み合わせ、ガイドレールを
固定したベースの両端に接続プレートを固着し、接続プ
レート間にロッドレスシリンダを配置し、ガイドレール
に案内されるスライド体とロッドレスシリンダの外部移
動体とを連結して、ベースとガイドレールとを異なる種
類のロッドレスシリンダと組み合わせ可能としたことを
特徴とするガイド付ロッドレスシリンダの組立システ
ム。 - 【請求項3】 ベースにガイドレールを固着し、そのベ
ースの両端に接続プレートを固着し、接続プレート間に
ロッドレスシリンダを配置し、ガイドレールに案内され
るスライド体とロッドレスシリンダの外部移動体とを連
結したガイド付ロッドレスシリンダにおいて、ロッドレ
スシリンダを、駆動形式、もしくはシリンダ径、もしく
はそれらの両方が異なる複数種類のロッドレスシリンダ
とし、接続プレートを、それらのロッドレスシリンダに
対応した複数種類の接続プレートとし、各ロッドレスシ
リンダと対応する接続プレートを用いて、ロッドレスシ
リンダの種類が異なるガイド付ロッドレスシリンダ群を
構成し、ガイド付ロッドレスシリンダ群に属するガイド
付ロッドレスシリンダの夫々は、共通断面サイズのベー
スとガイドレールを有することを特徴とするガイド付ロ
ッドレスシリンダ群。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2335296A JP2970516B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ガイド付ロッドレスシリンダの組立システム及びガイド付ロッドレスシリンダ群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2335296A JP2970516B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ガイド付ロッドレスシリンダの組立システム及びガイド付ロッドレスシリンダ群 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09196011A JPH09196011A (ja) | 1997-07-29 |
JP2970516B2 true JP2970516B2 (ja) | 1999-11-02 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2335296A Expired - Fee Related JP2970516B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ガイド付ロッドレスシリンダの組立システム及びガイド付ロッドレスシリンダ群 |
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JP3546422B2 (ja) * | 1999-02-23 | 2004-07-28 | 豊和工業株式会社 | ベースと駆動装置の連結構造及びリニアアクチュエータ |
CN104389840B (zh) * | 2014-11-06 | 2017-02-08 | 江苏自强环保科技有限公司 | 一种气缸连接座 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP2335296A patent/JP2970516B2/ja not_active Expired - Fee Related
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