JP2529593Y2 - クレーンの安全装置 - Google Patents
クレーンの安全装置Info
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- JP2529593Y2 JP2529593Y2 JP1988025625U JP2562588U JP2529593Y2 JP 2529593 Y2 JP2529593 Y2 JP 2529593Y2 JP 1988025625 U JP1988025625 U JP 1988025625U JP 2562588 U JP2562588 U JP 2562588U JP 2529593 Y2 JP2529593 Y2 JP 2529593Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はクレーンの転倒を防止するための安全装置に
関するものである。
関するものである。
クレーンにおける作業時の転倒モーメントは、ブーム
の方向、すなわち旋回円周上のブームの位置によって変
化し、一般的には左右両側で大きくなり、転倒の危険性
が高くなる。
の方向、すなわち旋回円周上のブームの位置によって変
化し、一般的には左右両側で大きくなり、転倒の危険性
が高くなる。
そこで従来、実開昭62-100988号公報に示されている
ように、過負荷状態でブームが真横に向かおうとする場
合には、危険方向の旋回と判断して、自動的に旋回を停
止させるようにしている。
ように、過負荷状態でブームが真横に向かおうとする場
合には、危険方向の旋回と判断して、自動的に旋回を停
止させるようにしている。
ところが、アウトリガを張出して行なう実際のクレー
ン作業においては、アウトリガの張出し長さによって側
方転倒支点位置が変化し、各アウトリガの張出し長さが
異なる状態では、最も転倒しやすい最大危険位置が真横
よりもずれた位置となる。
ン作業においては、アウトリガの張出し長さによって側
方転倒支点位置が変化し、各アウトリガの張出し長さが
異なる状態では、最も転倒しやすい最大危険位置が真横
よりもずれた位置となる。
従って、この場合には、真横位置で荷を吊った状態か
ら右または左の一方向の旋回がむしろ危険となり、逆に
上記最大危険位置から真横方向への旋回は安全となる。
ら右または左の一方向の旋回がむしろ危険となり、逆に
上記最大危険位置から真横方向への旋回は安全となる。
また、アウトリガ張出し状態では、ブームが前方また
は後方を向いた状態よりもアウトリガの接地点に向く状
態の方が安全となる。
は後方を向いた状態よりもアウトリガの接地点に向く状
態の方が安全となる。
このような事情から、従来の方式では正確な制御を行
なうことができなかった。また、本来、安全方向の旋回
であるにもかかわらず、頻繁に旋回停止となることか
ら、作業効率を低下させることとなっていた。
なうことができなかった。また、本来、安全方向の旋回
であるにもかかわらず、頻繁に旋回停止となることか
ら、作業効率を低下させることとなっていた。
そこで本考案は、アウトリガの張出し状態に応じて、
転倒防止のための正確な制御を行なうことができるクレ
ーンの安全装置を提供するものである。
転倒防止のための正確な制御を行なうことができるクレ
ーンの安全装置を提供するものである。
本考案は、ブームが装着された旋回体と、前後各一対
のアウトリガを備えたクレーンにおいて、 (i)上記ブームの旋回方向の位置を検出するブーム位
置検出手段、 (ii)上記各アウトリガの張出し長さを検出するアウト
リガ長さ検出手段、 (iii)このアウトリガ長さ検出手段により検出された
アウトリガ長さに基づいて、前記前後各一対のアウトリ
ガの接地点のブームの旋回中心から見た方向と、前後左
右の転倒モーメント最大方向とを求めてブーム旋回領域
をブーム旋回中心を中心として8つの領域に分割する領
域演算手段、 (iv)荷を吊り上げた状態で過負荷か否かを検出する過
負荷検出手段、 (v)ブームの旋回方向を検出する旋回方向検出手段、 (vi)これら領域演算手段、ブーム位置検出手段、過負
荷検出手段、旋回方向検出手段からの各出力に基づい
て、ブームが前記8つの領域のいずれにあるかを求め、
過負荷状態である場合に、転倒モーメントが増加する危
険方向のブームの旋回を停止させ、転倒モーメントが減
少する安全方向のブームの旋回は許容する指令を旋回駆
動系に出力する旋回停止制御手段 を具備してなるものである。
のアウトリガを備えたクレーンにおいて、 (i)上記ブームの旋回方向の位置を検出するブーム位
置検出手段、 (ii)上記各アウトリガの張出し長さを検出するアウト
リガ長さ検出手段、 (iii)このアウトリガ長さ検出手段により検出された
アウトリガ長さに基づいて、前記前後各一対のアウトリ
ガの接地点のブームの旋回中心から見た方向と、前後左
右の転倒モーメント最大方向とを求めてブーム旋回領域
をブーム旋回中心を中心として8つの領域に分割する領
域演算手段、 (iv)荷を吊り上げた状態で過負荷か否かを検出する過
負荷検出手段、 (v)ブームの旋回方向を検出する旋回方向検出手段、 (vi)これら領域演算手段、ブーム位置検出手段、過負
荷検出手段、旋回方向検出手段からの各出力に基づい
て、ブームが前記8つの領域のいずれにあるかを求め、
過負荷状態である場合に、転倒モーメントが増加する危
険方向のブームの旋回を停止させ、転倒モーメントが減
少する安全方向のブームの旋回は許容する指令を旋回駆
動系に出力する旋回停止制御手段 を具備してなるものである。
このように、アウトリガの張出し状態に応じてブーム
旋回領域を8つの領域に分割し、ブームがこの8つの領
域のいずれにあるかを求め、過負荷状態において転倒モ
ーメントが増加する危険方向への旋回を停止させ、転倒
モーメントが減少する安全方向への旋回は許容する構成
としているため、クレーンの転倒を確実に防止し、しか
も無駄な旋回停止を防止することができる。
旋回領域を8つの領域に分割し、ブームがこの8つの領
域のいずれにあるかを求め、過負荷状態において転倒モ
ーメントが増加する危険方向への旋回を停止させ、転倒
モーメントが減少する安全方向への旋回は許容する構成
としているため、クレーンの転倒を確実に防止し、しか
も無駄な旋回停止を防止することができる。
本考案の実施例を図によって説明する。
第3図(イ)(ロ)にアウトリガを張出しての作業状
態の一例を模式的に示している。
態の一例を模式的に示している。
1は車体(下部走行体)、2は上部旋回体(図示せ
ず)に装着されたブーム、3,4,5,6はそれぞれ左前、右
前、左後、右後の各アウトリガで、この例では各アウト
リガ張出し長さの条件設定として、左前のアウトリガ3
が最も長く、以下、右後アウトリガ6、左後アウトリガ
5、右前アウトリガ4の順としている。
ず)に装着されたブーム、3,4,5,6はそれぞれ左前、右
前、左後、右後の各アウトリガで、この例では各アウト
リガ張出し長さの条件設定として、左前のアウトリガ3
が最も長く、以下、右後アウトリガ6、左後アウトリガ
5、右前アウトリガ4の順としている。
ここで、左斜め前方および左斜め後方の転倒支点であ
る左前後のアウトリガ3,5の接地点A,Bを結ぶ直線と、こ
の直線に対する旋回中心Oからの垂線とが交わる点Cが
左側方において最も転倒モーメントが大きい(転倒の危
険性が高い)転倒支点となり、右斜め前方および右斜め
後方の転倒支点である右前後のアウトリガ4,6の接地点
D,Eを結ぶ直線と、この直線に対する旋回中心Oからの
垂線とが交わる点Fが右側方において最も転倒モーメン
トが大きい転倒支点となる。この両側方転倒支点C,Fは
それぞれ真横よりも左旋回方向にずれている。また、前
側両アウトリガ3,4を結ぶ直線と旋回中心Oを通る前後
方向直線とが交わる点Gが前方において最も転倒モーメ
ントが大きい転倒支点、後側両アウトリガ5,6を結ぶ直
線と上記前後方向直線とが交わる点Hが後方において最
も転倒モーメントが大きい転倒支点となる。
る左前後のアウトリガ3,5の接地点A,Bを結ぶ直線と、こ
の直線に対する旋回中心Oからの垂線とが交わる点Cが
左側方において最も転倒モーメントが大きい(転倒の危
険性が高い)転倒支点となり、右斜め前方および右斜め
後方の転倒支点である右前後のアウトリガ4,6の接地点
D,Eを結ぶ直線と、この直線に対する旋回中心Oからの
垂線とが交わる点Fが右側方において最も転倒モーメン
トが大きい転倒支点となる。この両側方転倒支点C,Fは
それぞれ真横よりも左旋回方向にずれている。また、前
側両アウトリガ3,4を結ぶ直線と旋回中心Oを通る前後
方向直線とが交わる点Gが前方において最も転倒モーメ
ントが大きい転倒支点、後側両アウトリガ5,6を結ぶ直
線と上記前後方向直線とが交わる点Hが後方において最
も転倒モーメントが大きい転倒支点となる。
このような条件下において、旋回中心Oと、上記各転
倒支点A〜Hとを結ぶ直線によって360度のブーム旋回
領域(作業領域)を8つの領域ア〜クに分割し、後述す
るように、旋回開始時に、ブーム2の旋回角度を前方転
倒支点Gを基準点として検出することにより、ブーム2
が上記各領域ア〜クのどこに位置するかを割出すことと
している。
倒支点A〜Hとを結ぶ直線によって360度のブーム旋回
領域(作業領域)を8つの領域ア〜クに分割し、後述す
るように、旋回開始時に、ブーム2の旋回角度を前方転
倒支点Gを基準点として検出することにより、ブーム2
が上記各領域ア〜クのどこに位置するかを割出すことと
している。
すなわち、θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6,θ7は、上記各
領域ア〜クの境界線の基準点Gに対する角度を示し、ブ
ーム2の旋回角度とこれら各角度θ1〜θ6との比較に
よってブーム2がどの領域にあるかが割出される。
領域ア〜クの境界線の基準点Gに対する角度を示し、ブ
ーム2の旋回角度とこれら各角度θ1〜θ6との比較に
よってブーム2がどの領域にあるかが割出される。
第1図に安全装置全体のブロック構成を示している。
7は過負荷検出部で、荷を吊った状態(旋回を開始す
る時点)でのブーム2の長さを検出するブーム長さ検出
器8と、同ブーム2の起伏角度を検出するブーム起伏角
度検出器9と、図示しないブーム起伏用シリンダの圧力
によって実荷重を検出する実荷重検出器10と、各ブーム
長さおよび起伏角度との関係における定格荷重を記憶し
ておく記憶部11と、これら各検出器8,9,10からの検出信
号および記憶部11から読出される信号を入力される過負
荷演算器12とから成っている。
る時点)でのブーム2の長さを検出するブーム長さ検出
器8と、同ブーム2の起伏角度を検出するブーム起伏角
度検出器9と、図示しないブーム起伏用シリンダの圧力
によって実荷重を検出する実荷重検出器10と、各ブーム
長さおよび起伏角度との関係における定格荷重を記憶し
ておく記憶部11と、これら各検出器8,9,10からの検出信
号および記憶部11から読出される信号を入力される過負
荷演算器12とから成っている。
この過負荷演算器12においては、ブーム長さ検出器8
で検出されたブーム長さと、ブーム起伏角度検出器9で
検出されたブーム起伏角度とに基づき、記憶部11に記憶
された定格荷重を求め、この定格荷重と、実荷重検出器
10で検出された実荷重とを比較して過負荷か否かを判断
し、過負荷時に過負荷検出出力を旋回停止制御部13に送
る。
で検出されたブーム長さと、ブーム起伏角度検出器9で
検出されたブーム起伏角度とに基づき、記憶部11に記憶
された定格荷重を求め、この定格荷重と、実荷重検出器
10で検出された実荷重とを比較して過負荷か否かを判断
し、過負荷時に過負荷検出出力を旋回停止制御部13に送
る。
この旋回停止制御部13には、また、アウトリガ長さ検
出器8で検出されるアウトリガ張出し長さと、ブーム旋
回角度検出器15で検出される前記した第3図の旋回基準
点Gに対するブーム旋回角度と、旋回操作レバーの操作
に連動する左および右両旋回検出スイッチ16,17からの
旋回方向信号とが入力され、これらの入力に基づいて、
過負荷状態において転倒モーメントが増加する危険方向
の旋回を停止させ、転倒モーメントが減少する安全方向
の旋回は許容する信号を旋回油圧回路における旋回停止
バルブのソレノイド18に出力する。
出器8で検出されるアウトリガ張出し長さと、ブーム旋
回角度検出器15で検出される前記した第3図の旋回基準
点Gに対するブーム旋回角度と、旋回操作レバーの操作
に連動する左および右両旋回検出スイッチ16,17からの
旋回方向信号とが入力され、これらの入力に基づいて、
過負荷状態において転倒モーメントが増加する危険方向
の旋回を停止させ、転倒モーメントが減少する安全方向
の旋回は許容する信号を旋回油圧回路における旋回停止
バルブのソレノイド18に出力する。
詳述すると、まず、アウトリガ長さ検出器14で検出さ
れる各アウトリガ3〜6のアウトリガ長さによって第3
図のアウトリガ張出し状態、すなわち各方向の転倒支点
A〜Hの位置が割出され、これらに基づく8領域ア〜ク
が定められる。
れる各アウトリガ3〜6のアウトリガ長さによって第3
図のアウトリガ張出し状態、すなわち各方向の転倒支点
A〜Hの位置が割出され、これらに基づく8領域ア〜ク
が定められる。
また、ブーム旋回角度検出器15で検出されたブーム旋
回角度により、ブーム位置、すなわち吊り位置が領域ア
〜クのうちのどこにあるかが割出される。
回角度により、ブーム位置、すなわち吊り位置が領域ア
〜クのうちのどこにあるかが割出される。
そして、左右両旋回検出スイッチ16,17の一方からの
検出信号により左旋回と右旋回のどちらが指令されたか
(どちらに旋回しようとしているか)が検出され、危険
方向への旋回時に旋回停止バルブソレノイド18に作動信
号(旋回停止信号)を出力する。
検出信号により左旋回と右旋回のどちらが指令されたか
(どちらに旋回しようとしているか)が検出され、危険
方向への旋回時に旋回停止バルブソレノイド18に作動信
号(旋回停止信号)を出力する。
たとえば、領域アで荷を吊り、しかもそれが過負荷状
態である場合に、右旋回が指令されたときには転倒モー
メントが増加する危険方向の旋回であるため旋回を停止
させる。
態である場合に、右旋回が指令されたときには転倒モー
メントが増加する危険方向の旋回であるため旋回を停止
させる。
同様に、領域イからの左旋回指令が出されたときに
も、危険方向旋回として旋回を停止させる。
も、危険方向旋回として旋回を停止させる。
このように、領域ア,ウ,オ,キでは右旋回、領域
イ,エ,カ.クでは左旋回を停止させるものである。
イ,エ,カ.クでは左旋回を停止させるものである。
この点の作用を含めた制御フローを第2図のフローチ
ャートによって説明する。
ャートによって説明する。
作業開始後、まずステップS1で過負荷検出部7によっ
て過負荷状態が検出されると、ステップS2でアウトリガ
長さ検出器14で検出されたアウトリガ張出し長さが旋回
停止制御部13に入力され、同制御部13において、各領域
ア〜クの境界線の基準点Gに対する角度θ1〜θ7が算
出される。すなわち、各領域ア〜クが定められる(ステ
ップS3)。
て過負荷状態が検出されると、ステップS2でアウトリガ
長さ検出器14で検出されたアウトリガ張出し長さが旋回
停止制御部13に入力され、同制御部13において、各領域
ア〜クの境界線の基準点Gに対する角度θ1〜θ7が算
出される。すなわち、各領域ア〜クが定められる(ステ
ップS3)。
つぎに、ブーム旋回角度検出器15で検出されたブーム
旋回角度θが旋回停止制御部13に入力され(ステップ
S4)、ステップS5〜ステップS12で、この検出旋回角度
θが領域境界選角度θ1〜θ7と順次比較されて、ブー
ム位置(吊り位置)が領域ア〜クのいずれにあるかが求
められる。
旋回角度θが旋回停止制御部13に入力され(ステップ
S4)、ステップS5〜ステップS12で、この検出旋回角度
θが領域境界選角度θ1〜θ7と順次比較されて、ブー
ム位置(吊り位置)が領域ア〜クのいずれにあるかが求
められる。
なお、ステップS5からステップS12までで該当領域が
求められない場合は、さらにステップS13よびステップS
14でブーム位置が各領域ア〜クの境界線上にあるかどう
かが判断され、いずれにも該当しないとなると、旋回角
度入力が異常であると判断し、安全のために旋回停止制
御部13から旋回停止バルブソレノイド18に旋回停止信号
が出力される(ステップS15)。
求められない場合は、さらにステップS13よびステップS
14でブーム位置が各領域ア〜クの境界線上にあるかどう
かが判断され、いずれにも該当しないとなると、旋回角
度入力が異常であると判断し、安全のために旋回停止制
御部13から旋回停止バルブソレノイド18に旋回停止信号
が出力される(ステップS15)。
また、ステップS13で領域ア,イの境界線、領域ウ,
エの境界線、領域オ,カの境界線、領域キ,クの境界線
のいずれかであることが判断された場合は左右いずれの
方向の旋回も危険方向旋回であるため、ステップS15の
旋回停止信号出力に移り、ステップS14で他の境界線で
あることが判断された場合は、左右両旋回方向とも転倒
モーメントが減少する安全方向であるため、旋回停止信
号は出力されない(ステップS16)。
エの境界線、領域オ,カの境界線、領域キ,クの境界線
のいずれかであることが判断された場合は左右いずれの
方向の旋回も危険方向旋回であるため、ステップS15の
旋回停止信号出力に移り、ステップS14で他の境界線で
あることが判断された場合は、左右両旋回方向とも転倒
モーメントが減少する安全方向であるため、旋回停止信
号は出力されない(ステップS16)。
一方、ステップS5、ステップS7、ステップS9、ステッ
プS11のいずれかで該当領域がア,ウ,オ,キのうちか
ら判別されたときには、ステップS17で右旋回指令が出
されているか(右旋回検出スイッチ17がオンか否か)が
判別され、右旋回指令が出されているときには、危険方
向であるとしてステップS15の旋回停止信号出力、そう
でないときには安全方向旋回であるとしてステップS16
の旋回停止信号非出力となる。
プS11のいずれかで該当領域がア,ウ,オ,キのうちか
ら判別されたときには、ステップS17で右旋回指令が出
されているか(右旋回検出スイッチ17がオンか否か)が
判別され、右旋回指令が出されているときには、危険方
向であるとしてステップS15の旋回停止信号出力、そう
でないときには安全方向旋回であるとしてステップS16
の旋回停止信号非出力となる。
また、ステップS6、ステップS8、ステップS10、ステ
ップS12のいずれかで該当領域がイ,エ.カ,キのうち
から判別されたときにはステップS18で左旋回指令が出
されているか否か(左旋回検出スイッチ16がオンか否
か)が判別され、左旋回指令が出されているときには、
危険方向旋回であるためステップS15に、そうでないと
きには安全方向旋回であるためステップS16にそれぞれ
移る。
ップS12のいずれかで該当領域がイ,エ.カ,キのうち
から判別されたときにはステップS18で左旋回指令が出
されているか否か(左旋回検出スイッチ16がオンか否
か)が判別され、左旋回指令が出されているときには、
危険方向旋回であるためステップS15に、そうでないと
きには安全方向旋回であるためステップS16にそれぞれ
移る。
このように、全作業領域をアウトリガ張出し状態に応
じて分割し、この領域中におけるブーム位置と旋回指令
方向とに応じて危険、安全を判断するため、アウトリガ
張出し状態に関係なく真横位置を最も転倒モーメントが
大きい位置と画一的に定めて領域を分割する従来の方式
と比較して、旋回の危険、安全を正確に判断することが
できる。
じて分割し、この領域中におけるブーム位置と旋回指令
方向とに応じて危険、安全を判断するため、アウトリガ
張出し状態に関係なく真横位置を最も転倒モーメントが
大きい位置と画一的に定めて領域を分割する従来の方式
と比較して、旋回の危険、安全を正確に判断することが
できる。
従って、この装置本来の目的である安全確保のための
旋回停止制御を適正に行なうことができる。
旋回停止制御を適正に行なうことができる。
ところで、アウトリガ長さ検出器14はアウトリガ張出
し長さを無段階連続的に検出するものであるのが精度上
好ましいが、このアウトリガ張出し長さを多段階のデジ
タル値として検出、または運転者のマニュアル操作によ
って設定するようにしてもよい。
し長さを無段階連続的に検出するものであるのが精度上
好ましいが、このアウトリガ張出し長さを多段階のデジ
タル値として検出、または運転者のマニュアル操作によ
って設定するようにしてもよい。
上記のように本考案によるときは、アウトリガの張出
し状態に応じてブーム旋回領域を8つの領域に分割し、
ブームがこの8つの領域のいずれにあるかを求め、過負
荷状態において転倒モーメントが増加する危険方向への
旋回を停止させ、転倒モーメントが減少する安全方向の
旋回は許容する構成としているため、危険方向旋回を正
確に判断し、適正な制御を行なうことができる。
し状態に応じてブーム旋回領域を8つの領域に分割し、
ブームがこの8つの領域のいずれにあるかを求め、過負
荷状態において転倒モーメントが増加する危険方向への
旋回を停止させ、転倒モーメントが減少する安全方向の
旋回は許容する構成としているため、危険方向旋回を正
確に判断し、適正な制御を行なうことができる。
また、この適正な制御により、真に危険方向の旋回の
みを停止させることができ、従来のように安全方向への
旋回であるにもかかわらず旋回を停止させてしまうとい
う不都合がなくなるため、作業効率が良いものとなる。
みを停止させることができ、従来のように安全方向への
旋回であるにもかかわらず旋回を停止させてしまうとい
う不都合がなくなるため、作業効率が良いものとなる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の実施例にかかる安全装置全体の構成を
示すブロック構成図、第2図は同装置の作用を説明する
ためのフローチャート、第3図(イ)(ロ)は同装置に
よる制御方式を説明するためにアウトリガ張出し状態で
のクレーン作業状況を模式的に示す図である。 1……クレーン車体、2……ブーム、3,4,5,6……アウ
トリガ、7……過負荷検出部、8……同検出部のブーム
長さ検出器、9……同ブーム起伏角度検出器、10……同
実荷重検出器、12……同過負荷演算器、13……ブーム位
置検出手段および領域演算手段ならびに旋回停止制御手
段としての旋回停止制御部、14……アウトリガ長さ検出
器、15……ブーム位置検出のためのブーム旋回角度検出
器、16……ブーム旋回方向検出手段としての左旋回検出
スイッチ、17……同右旋回検出スイッチ、18……旋回停
止バルブソレノイド。
示すブロック構成図、第2図は同装置の作用を説明する
ためのフローチャート、第3図(イ)(ロ)は同装置に
よる制御方式を説明するためにアウトリガ張出し状態で
のクレーン作業状況を模式的に示す図である。 1……クレーン車体、2……ブーム、3,4,5,6……アウ
トリガ、7……過負荷検出部、8……同検出部のブーム
長さ検出器、9……同ブーム起伏角度検出器、10……同
実荷重検出器、12……同過負荷演算器、13……ブーム位
置検出手段および領域演算手段ならびに旋回停止制御手
段としての旋回停止制御部、14……アウトリガ長さ検出
器、15……ブーム位置検出のためのブーム旋回角度検出
器、16……ブーム旋回方向検出手段としての左旋回検出
スイッチ、17……同右旋回検出スイッチ、18……旋回停
止バルブソレノイド。
Claims (1)
- 【請求項1】ブームが装着された旋回体と、前後各一対
のアウトリガを備えたクレーンにおいて、 (i)上記ブームの旋回方向の位置を検出するブーム位
置検出手段、 (ii)上記各アウトリガの張出し長さを検出するアウト
リガ長さ検出手段、 (iii)このアウトリガ長さ検出手段により検出された
アウトリガ長さに基づいて、前記前後各一対のアウトリ
ガの接地点のブーム旋回中心から見た方向と、前後左右
の転倒モーメント最大方向とを求めてブーム旋回領域を
ブーム旋回中心を中心として8つの領域に分割する領域
演算手段、 (iv)荷を吊り上げた状態で過負荷か否かを検出する過
負荷検出手段、 (v)ブームの旋回方向を検出する旋回方向検出手段、 (vi)これら領域演算手段、ブーム位置検出手段、過負
荷検出手段、旋回方向検出手段からの各出力に基づい
て、ブームが前記8つの領域のいずれにあるかを求め、
過負荷状態である場合に、転倒モーメントが増加する危
険方向のブームの旋回を停止させ、転倒モーメントが減
少する安全方向のブームの旋回は許容する指令を旋回駆
動系に出力する旋回停止制御手段 を具備してなることを特徴とするクレーンの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988025625U JP2529593Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | クレーンの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988025625U JP2529593Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | クレーンの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01129194U JPH01129194U (ja) | 1989-09-04 |
JP2529593Y2 true JP2529593Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=31246524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988025625U Expired - Lifetime JP2529593Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | クレーンの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529593Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114572910B (zh) * | 2022-03-09 | 2022-10-28 | 杭州爱知工程车辆有限公司 | 一种折臂式高空作业车的作业范围控制方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5978098A (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-04 | 株式会社神戸製鋼所 | クレ−ンにおける過負荷防止方法 |
JPH0543027Y2 (ja) * | 1985-12-17 | 1993-10-28 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP1988025625U patent/JP2529593Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01129194U (ja) | 1989-09-04 |
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