JP2529219Y2 - 浴槽のエプロン体 - Google Patents

浴槽のエプロン体

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JP2529219Y2
JP2529219Y2 JP4266991U JP4266991U JP2529219Y2 JP 2529219 Y2 JP2529219 Y2 JP 2529219Y2 JP 4266991 U JP4266991 U JP 4266991U JP 4266991 U JP4266991 U JP 4266991U JP 2529219 Y2 JP2529219 Y2 JP 2529219Y2
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apron
bathtub
apron body
mold
projecting portion
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一郎 中島
賢治 林
由男 大沼
正憲 堀井
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴槽、洗い場付き浴
槽、組立式浴室等に用いる浴槽のエプロン体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4及び図5に示すように浴
槽本体11とエプロン体10を別成形して組み合わせる
方法は、浴槽とエプロンの左右勝手や色相等のバリエー
ションに汎用性をもたせることができることから、一般
的に行われているが、一方、最近の浴槽や浴室において
は、高級感、在来感、自然感等の趣向性や意匠性の優れ
たものが要求されており、例えば人造大理石浴槽のよう
に自然感を生かした製品が需要を伸ばしている。
【0003】また、最近では、リフォームや一般に2×
4(ツーバイフォー)工法と呼ばれている工法の住宅に
対応するものとして、浴槽+エプロン体と洗い場防水パ
ンとを分割してこれらを現場で組立て施工するようにし
た洗い場付き浴槽や組立式浴室も出現してきた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた趣
向性や意匠性の向上を図ったもの、及び現場で組立て施
工する洗い場付き浴槽や組立式浴室のいずれにおいて
も、浴槽本体においては趣向性や意匠性に優れたものが
台頭してきているものの、エプロン体は単色で且つ平面
構成の単純なデザインのものが多く旧態以前であり、前
述の要求を満足するものではないという問題点を有して
いた。
【0005】また、現場で組立て施工する洗い場付き浴
槽や組立式浴室においては、エプロン体と洗い場防水パ
ンとの結合部分は防水に対する信頼性が必要となるが、
エプロン体のエプロン面下端の強度、寸法精度及び耐腐
蝕性能を出すために、図5中に示すように従来用いられ
ているコストの高いアルミニウムやステンレス等の補強
材12では、組立工数にも手間がかかるという問題もあ
る。
【0006】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、高級で自然感のある外観の浴槽のエプロン体を
提供することを主とし、併せてエプロン体として必要な
強度や寸法精度を簡単な成形で得ることが可能でコスト
の低減も図れるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、浴槽本体嵌入
口となる開口部が設けられた上縁面と該上縁面より垂下
するエプロン面が略逆L形状に一体成形されたエプロン
体の上記開口部に浴槽本体を組み込んでなる浴槽のエプ
ロン体において、上記開口部の周縁に上方への突出部を
形成し、上記エプロン面には、上部に前方への張出部と
該張出部の下方は凹状の目地を介して凹凸模様を一体に
形成したことを特徴とする。
【0008】本考案におけるエプロン体としては、ガラ
ス繊維等を補強材としたFRP製からなるものとし、ま
た、エプロン面における目地の下方の部分の凹凸模様
は、成形型を作るための原型として例えば天然の御影石
等を用い、この御影石等の原型における前記凹凸模様を
施す位置となる部分をバーナー仕上げ加工し、この原型
から反転させた成形型を製作し、この成形型を用いて成
形するようにすれば、成形型に原型のバーナー仕上げ加
工による凹凸模様が忠実に再現されるので、御影石等に
よる石目調の極めて自然感のある凹凸模様が得られるよ
うになる。
【0009】さらに、エプロン体におけるエプロン面の
下端は、浴槽本体側に向かうように折部を一体に形成す
るようにすれば、エプロン体の強度を出すのに好ましい
上に洗い場防水パンとの結合にも都合が良い。
【0010】なお、開口部の周縁に形成した上方への突
出部は、エプロン体に浴槽本体を組み込んだとき浴槽本
体側への水の侵入を防止する防水用となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案による浴槽のエプロン体の実施
例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本考案の一実施例によるエプロン体
に浴槽本体を組込み、洗い場防水パンとの組合わせ例を
示す斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2に
示したエプロン体を成形するための成形型の実施例を示
す説明断面図である。
【0013】図1において、1はFRP成形によるエプ
ロン体、2は上記のエプロン体に組み込まれたFRP成
形品又はステンレススチール等による浴槽本体、3はF
RP成形による洗い場防水パンで、この洗い場防水パン
3は洗い場付き浴槽や組立式浴室へとシステムアップす
るときに組み合わせられる。
【0014】図1におけるエプロン体1はガラス繊維等
を補強材としてFRP成形により成形され、このエプロ
ン体1には図2に示すように、浴槽本体嵌入ロ1dとな
る開口部1bを設けた上縁面1aと、この上縁面1aか
ら垂下するエプロン面1cが側面略逆L形状に一体成形
されている。そして、上記エプロン面1cには、上部に
前方への張出部1fが平滑な面で、この下方は凹状の目
地1gを、さらに目地1gの下方の面には石目バーナー
仕上げ等による凹凸模様1hが一体に形成されている。
なお、図2に示すように上記の浴槽本体嵌入口1dとな
る開口部1bの周縁には、浴槽本体2を組み込んだとき
の防水用に上方への突出部を形成する。また、図2の目
地1gは横方向の目地であるが、さらに図1に示すよう
な縦方向の目地も形成するようにすると、より石張り等
の外観が得られる。
【0015】さらに図2において、上記のエプロン体1
におけるエプロン面1cの下端は略L状に屈曲して浴槽
本体2側へ向かう折部1kを形成して、エプロン体下端
の強度の向上等と図中二点鎖線で示す洗い場防水パン3
との結合部分の防水に対する信頼性が得られるようにす
る。
【0016】次に上記エプロン体1の成形及び凹凸模様
の形成について図3により説明すると、4は、例えば天
然の御影石等を原型としこの原型に部分的にバーナー仕
上げ加工を施して、この原型から反転させて製作した成
形型である。そして、前記原型のバーナー仕上げ加工を
施した部分が成形型4に石目バーナー仕上げの凹凸模様
として再現されるので、この成形型4を使ってFRP成
形すれば、前記の原型にバーナー仕上げ加工した部分が
エプロン体1の目地1g下方に凹凸模様1hとして転写
されることになる。
【0017】図3に示すエプロン体1の型の抜き方向は
45度であり、従って目地1gの上方面の角度θは上記
型の抜き方向45度以上となるようにし、また、開口部
1bの周縁に形成する突出部1eも、型の抜き方向45
度に対しアンダーカットにならない形状、寸法にする。
次にエプロン面下端の折部1kの部分はアンダーカット
となるため、図3に示すように成形型4自体をベース型
4aと折部用型4bとに分割し、折部用型4bはボルト
4cでベース型4aに固定した状態でエプロン体1を成
形し、成形後にボルト4cと共に折部用型4bを外して
エプロン体1を脱型すれば、エプロン体全体が一体の成
形品として成形することができる。
【0018】
【考案の効果】上記の説明より明らかなように、本考案
によるエプロン体は、エプロン面の上部に前方への張出
部、この張出部の下方は凹状の目地を介して凹凸模様を
一体に形成しており、平面構成で趣向性に欠けていた従
来のエプロン体に比し、いかにも職人が在来工法で仕上
げたような石張り状の高級で自然感のある外観のエプロ
ン体となる効果がある。そして、凹凸模様を石目バーナ
ー仕上げ加工した型から反転された成形型により形成す
ることにより、天然石を再現したより自然感のある外観
が得られる。さらに、エプロン体のエプロン面の下端に
浴槽本体側に向かう折部を一体に形成することにより、
エプロン体自体の強度の向上と洗い場防水パンとの結合
及び防水が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるエプロン体に浴槽本体
を組込み、洗い場防水パンとの組合わせ例を示す斜視図
である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2に示したエプロン体の成形型の実施例を示
す説明断面図である。
【図4】浴槽本体とエプロン体を組合わせた従来例を示
す斜視図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【符号の説明】
1…エプロン体 1a…上縁面 1b…開口部 1c…エプロン面 1d…浴槽本体嵌入口 1e…突出部 1f…張出部 1g…目地 1h…凹凸模様 1k…折部 2…浴槽本体 3…洗い場防水パ
ン 4…成形型 4a…ベース型 4b…折部用型 4c…ボルト 10…エプロン体 11…浴槽本体 12…補強材
フロントページの続き (72)考案者 堀井 正憲 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立 化成工業株式会社 結城工場内 (56)参考文献 実開 昭58−129891(JP,U) 実公 昭57−51747(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体嵌入口となる開口部が設けられ
    た上縁面と該上縁面より垂下するエプロン面が略逆L形
    状に一体成形されたエプロン体の上記開口部に浴槽本体
    を組み込んでなる浴槽のエプロン体において、上記開口
    部の周縁に上方への突出部を形成し、上記エプロン面に
    は、上部に前方への張出部と該張出部の下方は凹状の目
    地を介して凹凸模様を一体に形成してなることを特徴と
    する浴槽のエプロン体。
  2. 【請求項2】 FRP製からなるエプロン体であって、
    凹凸模様が石目バーナー仕上げ加工した型から反転され
    た成形型により形成したものである請求項1記載の浴槽
    のエプロン体。
  3. 【請求項3】 エプロン体におけるエプロン面の下端に
    浴槽本体側に向かう折部を形成してなる請求項1又は2
    記載の浴槽のエプロン体。
JP4266991U 1991-06-07 1991-06-07 浴槽のエプロン体 Expired - Lifetime JP2529219Y2 (ja)

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JPH04136191U JPH04136191U (ja) 1992-12-17
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