JP2528742Y2 - 水洗タンクの薬剤容器 - Google Patents

水洗タンクの薬剤容器

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JP2528742Y2
JP2528742Y2 JP7418491U JP7418491U JP2528742Y2 JP 2528742 Y2 JP2528742 Y2 JP 2528742Y2 JP 7418491 U JP7418491 U JP 7418491U JP 7418491 U JP7418491 U JP 7418491U JP 2528742 Y2 JP2528742 Y2 JP 2528742Y2
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修三 遠藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトイレ用の水洗タンク内
の流し水に消臭剤、洗浄剤等の薬液を適量ずつ自動的に
流出混入させる水洗タンクの薬剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【考案が解決しようとする課題】この種の水洗タンクの
薬剤容器として、水洗タンク内に吊り下げて水中に容器
内の薬液を混入させるものが知られている。この場合、
トイレの使用の都度適量の薬液をタンク内に流出させる
必要があり、従来種々の構造のものが提案されている。
その1例として実公昭62−27583号公報に記載さ
れた水洗タンクの薬剤容器がある。この容器は、容器の
キャップに流し水の放流、貯留で昇降する浮動栓を設
け、この浮動栓の作用によりトイレ使用の都度適量ずつ
の薬液を自動的に流し水に流出混入できるようにしたも
のである。
【0003】しかしながら、この種の容器では、上記の
如くタンク内に吊り下げる様構成しているため、その設
置が面倒であり、又、その吊り下げ位置にも注意しなけ
ればならない。
【0004】本考案は上記した従来技術の欠点を解消し
た優れた薬剤容器を提案すものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の薬剤容器は上記
課題を解決するため、胴部7より口頚部8を起立させる
とともに、水洗タンク10の蓋10a 上に隙間を介して載置
可能に構成してなる容器体2と、上記口頚部8内周に液
密に嵌合させた周壁13下端縁より底壁14を延設するとと
もに、該底壁14中央部を下方に凹ませて形成した凹部16
の底壁16a に通気用小透孔17を穿設してなるキャップ状
部材3と、該部材3の周壁13を液密に貫通して下端を容
器体胴部底壁7aに設けた陥没部12内に垂下させるととも
に、上端をキャップ状部材3側方へ屈折させて開口して
なる細管4と、上記キャップ状部材3の周壁13内周面に
形成したシリンダー部15に外周縁を上方付勢状態で上下
動可能に且つ気密に嵌合させた環状ピストン5と、該ピ
ストン5上方に支軸を介して底壁22裏面中央を一体に連
結するとともに、底壁22に排出用の小透孔24を穿設して
なる上端面開口の受皿6とから構成した。
【作用】容器1上方から流れ落ちるタンク充填用の水
は、受皿6内に流入してその排出用小透孔24より流下す
るが、受皿6内への流入量が排出量に比較して多量なた
め、受皿内は水の流下している間中略満杯となり、その
重みで受皿が下降する。受皿内が満杯になった余分の水
は、受皿周壁上端周縁から溢れて容器体2下部のタンク
蓋10a との隙間より流水孔10b を介してタンク10内に流
入する。
【0006】受皿6の下降に伴い環状ピストン5が上方
付勢力に抗してシリンダー部15内を下降し、ピストン5
下方のシリンダー部15内の空気が圧縮されて下方の通気
用小透孔17より容器体2内へ圧入され、それにともなっ
て容器体内の略定量の液が細管4より容器体外へ排出さ
れ、タンク10の流水孔10b よりタンク内へ注入される。
【0007】タンク充填用の水の供給が停止すると、受
皿6内の水は排出用の小透孔24より排出されるため、ス
プリング20の弾発力によりピストン5が押し上げられて
元の状態に戻る。この際、シリンダー部15上部の縦凹溝
19により外気がシリンダー部15内を介して容器体内に導
入される。
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図1及び図2は本考案の一実施例を示すも
ので、図中1は薬剤容器を示す。該容器1は、容器体2
と、キャップ状部材3と、細管4と、環状ピストン5
と、受皿6とを主要部材として構成している。
【0009】容器体2は、円筒状の胴部7より口頚部8
を立設するとともに、胴部底壁7a裏面周縁の前後左右位
置より下方に各々板状の支持突起9を垂設しており、こ
の支持突起9により水洗タンク10の蓋10a 上に載置させ
た際に、蓋10a 上面と容器体胴部底壁7a下面との間に隙
間が生じる如く構成している。又、底壁7a裏面中央から
は筒壁に複数の縦切り溝を有する案内筒11を垂設してお
り、この案内筒11により水洗タンク10の流水孔10b 位置
に容易に容器体を載置できる用構成している。又、底壁
7aの中央部より若干ズレた位置に底壁7aを下方へ凹ませ
て細管4の下端が垂下する陥没部12を形成している。
【0010】キャップ状部材3は、容器体口頚部8内周
面に外周面を液密に嵌合させとともに、一部を厚肉に形
成した肉厚部13a を有する周壁13下端より底壁14を延設
してなる上端面開口の円筒状をなしており、この周壁13
内周壁面を上下同径のシリンダー部15として構成してい
る。又、底壁14の内周壁面中央を円形状に凹ませた凹部
16を形成し、その凹部16の底壁16a 中央に通気用の小透
孔17を穿設している。又、周壁13内周上端には図2に示
す如く、環状ピストン抜け止め用の突条18を周設し、更
に周壁13内周上端には、ピストン5上昇位置でシリンダ
ー部15内と外部とを連通させる縦凹溝19を刻設してい
る。
【0011】細管4は、上記周壁の肉厚部13a を液密に
貫通してその下端を上記陥没部12内に垂下するととも
に、上端を側方に屈折させてキャップ状部材3側方に開
口させている。
【0012】環状ピストン5は、上記キャップ状部材3
のシリンダー部15内周に気密且つ上下動可能に嵌合させ
た嵌合筒部5a下面よりシリンダー部15内を横断閉塞する
隔壁部5bを延設するとともに、該隔壁部5b上面中央より
棒状突起5cを立設して構成している。又、この隔壁部5b
裏面と上記キャップ状部材凹部底壁15a 上面との間にコ
イルスプリング20を介在させて環状ピストン5を常時上
方へ付勢させている。
【0013】受皿6は、上端面を開口した円筒状の周壁
21下端縁より底壁22を延設するとともに、該底壁裏面中
央より垂下した嵌合筒部23を上記環状ピストン5の棒状
突起5c外周に嵌着固定して環状ピストン5の上下動に伴
い上下動する如く構成している。又、底壁22の左右には
排出用の小透孔24を一対穿設させている。
【0014】上記の如く構成した薬剤容器1は、図1に
示す如く、その案内筒11をタンク10内に通じる流水孔10
b 内に挿入させて、タンク10の蓋10a 上に載置させて使
用する。
【0015】尚、上記各部材は全て合成樹脂にて形成す
ると良い。
【0016】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案薬剤容器は、
既述構成としたとこにより、タンク上に載置させるとい
う簡単な取り付け操作により使用することができ、交換
が容易で使用上すこぶる便利である。しかも、常時略定
量の薬剤をタンク内に供給することができるため、経済
的に効率良く薬剤を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例のシリンダーの部分を示す要部縦断面
図である。
【符号の説明】
2 容器体 3 キャップ状部材 4 細管 5 環状ピストン 6 受皿 7 容器体胴部 8 容器体口頚部 10 水洗タンク 10a タンク蓋 12 陥没部 13 キャップ状部材周壁 14 キャップ状部材底壁 15 シリンダー部 16 凹部 16a 凹部底壁 17 通気用小透孔 22 受皿底壁 24 排出用小透孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部7より口頚部8を起立させるととも
    に、水洗タンク10の蓋10a 上に隙間を介して載置可能に
    構成してなる容器体2と、上記口頚部8内周に液密に嵌
    合させた周壁13下端縁より底壁14を延設するとともに、
    該底壁14中央部を下方に凹ませて形成した凹部16の底壁
    16a に通気用小透孔17を穿設してなるキャップ状部材3
    と、該部材3の周壁13を液密に貫通して下端を容器体胴
    部底壁7aに設けた陥没部12内に垂下させるとともに、上
    端をキャップ状部材3側方へ屈折させて開口してなる細
    管4と、上記キャップ状部材3の周壁13内周面に形成し
    たシリンダー部15に外周縁を上方付勢状態で上下動可能
    に且つ気密に嵌合させた環状ピストン5と、該ピストン
    5上方に支軸を介して底壁22裏面中央を一体に連結する
    とともに、底壁22に排出用の小透孔24を穿設してなる上
    端面開口の受皿6とからなることを特徴とする水洗タン
    クの薬剤容器。
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