JP2528702B2 - 加温式毛髪処理剤 - Google Patents

加温式毛髪処理剤

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JP2528702B2 JP63335244A JP33524488A JP2528702B2 JP 2528702 B2 JP2528702 B2 JP 2528702B2 JP 63335244 A JP63335244 A JP 63335244A JP 33524488 A JP33524488 A JP 33524488A JP 2528702 B2 JP2528702 B2 JP 2528702B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、毛髪に塗布し加温することにより半永久的
なウエーブを施し、更には毛髪の感触を半永久的に改善
することができる加温式毛髪処理剤に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
毛髪に半永久的なウエーブを与える方法としては、初
期には、亜硫酸塩を用い、高pHのアルカリ剤水溶液を用
いて加熱する、所謂電髪と呼ばれた毛髪の変形方法があ
つた。さらに近年最も一般的に行われる方法としては、
まず、チオグリコール酸、システイン、亜硫酸塩の還元
剤を主成分とするパーマネントウエーブ第1剤を用いて
毛髪中のS−S結合を還元開鎖し、次いで臭素酸塩、過
ホウ酸塩、過酸化水素水等の酸化剤を主成分とするパー
マネントウエーブ第2剤を用いて酸化閉鎖する所謂コー
ルドパーマネントウエーブ法がある。しかし、これらの
方法によると、高pHのアルカリ剤水溶液及び高温による
加熱、あるいは還元、酸化という悪条件に曝されるた
め、システイン結合(S−S結合)の減少、ケラチン蛋
白質の溶出により、毛髪の強度の低下、感触の劣化が起
きるという欠点があつた。そのため、パーマ処理施術を
行つた後に油剤や蛋白質の加水分解物を多く含有した所
謂トリートメント剤等を塗布し、毛髪の損傷を防ぐ方策
がとられている。しかしながらトリートメント剤による
効果は一時的なもので、洗髪によつてこれらの成分は毛
髪から容易に溶離してしまうため、度々繰り返して処理
する必要があつた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者は毛髪を改質する方
法、すなわち毛髪に損傷をあたえるような高濃度の還元
剤を用いず、さらに高pHのアルカリ剤水溶液あるいは酸
化剤をも使用せずに、従来のパーマネントウエーブと同
様、半永久的に毛髪を変形することができ、かつ、化学
処理による毛髪の損傷を一時的に防止するだけではな
く、さらに積極的に毛髪を改質し、シャンプーなどによ
つても、感触が変わらない処理方法について鋭意研究を
行つた。その結果、常温で低濃度で使用した場合には、
還元力が低く、充分にウエーブを形成することが難し
く、従来使用できないとされていた後記一般式(I)で
表わされる化合物とグルタチオンの群から選ばれるシス
テイス誘導体及びカチオン性ポリマー並びに後記一般式
(II)で表わされるジエチレングリコールモノアルキル
エーテル及び/又は芳香族アルコールを含有した毛髪処
理剤を毛髪に塗布し、加温すれば毛髪に半永久的なウエ
ーブを施すことができ、更には毛髪の感触を半永久的改
善することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の3成分(A)、(B)及び
(C) (A) 一般式(I)で表わされる化合物 (式中、R1は水素又は炭素数1〜3のアシル基を示す) 及びグルタチオンの群から選ばれる1種若しくは2種
以上のシステイン誘導体 (B) カチオン性ポリマー (C) 一般式(II)で表わされる化合物 R2−OCH2CH2OCH2CH2OH (II) (式中、R2は炭素数1〜5のアルキル基を示す) 及び/又は芳香族アルコール を含有することを特徴とする加温式毛髪処理剤を提供す
るものである。
本発明の加温式毛髪処理剤に用いる(A)成分のシス
テインの誘導体としては、N−アセチル−3−メルカプ
トアラニン(以後、N−アセチルシステインと称す
る)、N−プロピル−3−メルカプトアラニン、N−エ
チル−3−メルカプトアラニン及びグルタチオン等が挙
げられる。これらのシステイン誘導体は併用しても又は
単独でも用いることができ、本発明加温式毛髪処理剤中
に0.1〜5.0重量%(以下単に%で示す)、特に0.5〜3.0
%配合されることが好ましい。
本発明の加温式毛髪処理剤に用いる(B)成分のカチ
オン性ポリマーとしては、特開昭56−92812号に記載の
水溶性のカチオン性ポリマーの他、塩基性アミノ酸であ
るリジンの二量体以上のホモアミノ酸ポリマーがあげら
れる。これらのカチオン性ポリマーとしては以下に示さ
れる〜のものが例示される。
次式(1)で表わされるフランス特許1,492,597号
記載のセルロースエーテルの第四誘導体: 〔式中Rcellはアンヒドログルコース単位の基であり、
yは約50ないし約20,000の値を有する数でありそして各
Rは独立して一つの置換基を表わしそれは次の一般式の
基である: (式中aは2または3の値を有する整数であり;bは2ま
たは3の値を有する整数であり;cは1ないし3の値を有
する整数であり;mは0ないし10の値を有する整数であ
り;nは0ないし3の値を有する整数であり、;pは1ない
し10の値を有する整数であり;qは0または1の値を有す
る整数であり;R′は次式の基であり−H, または が0であるときはR′は−Hを表わし;R3,R4およびR5
独立して扱つて、それぞれアルキル、アリール、アラル
キル、アルカノール、シクロアルキル、アルコキシアル
キルまたはアルコキシアリール基を表わしそして各R3,R
4およびR5の基は10個までの炭素原子を含むことができ
る、但し基がアルコキシアルキル基である場合には窒素
原子から酸素原子を分離する少なくとも2個の炭素原子
が存在することを条件とし、そしてまたR3,R4およびR5
によつて表わされる基中に存在する炭素原子の全数は3
と12の間であることを条件とする;またはR3,R4およびR
5は一緒になつてそれらが結合している窒素原子と共に
次の基の一つを表わすことができる:ピリジン、α−メ
チルピリジン、3,5−ジメチルピリジン、2,4,6−トリメ
チルピリジン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペ
リジン、N−メチル−モルホリン、またはN−エチル−
モルホリン;XはアニオンでありそしてVはXの原子価に
等しい整数であり;そしてこのセルロースエーテルのア
ンヒドログルコース単位につきnの平均値は0.01と約1
との間であり、そしてこのセルロースエーテルのアンヒ
ドログルコース単位につき(m+n+p+q)の平均値
は約0.01と約4の間である)〕 最も特に望ましいポリマーは、上に与えられる(1)
式に相当するポリマーにおいて、aおよびbが2であ
り、qが0であり、mとnとpは上に与えられる値を有
し、R′が水素を示しそしてR3,R4およびR5がメチルを
示し、アンヒドログルコース単位につき平均値はnに対
して0.35ないし0.45でありそしてm+pの合計に対して
は1ないし2でありそしてXは塩化物を示すものであ
る。
本発明に従つた望ましいエーテルは、ABTMD−2364−6
5の方法(型式LVFブルツクフイールド粘度計、30回転/
分、スピンドル第2)によつて測定して2%濃度水溶液
中25℃において50ないし35,000センチポイズの粘度を有
しそして特に望ましいのはユニオンカーバイドコーポレ
ーシヨンの製造したもので「JR−125」,「JR−400」お
よび「JR−30M」の商標を有するが、これはそれぞれ125
センチポイズ、400センチポイズおよび30,000センチポ
イズの粘度を有する上記のタイプのポリマーを示す。
水溶性で20,000ないし1,000,000の分子量を有する
コポリマー類で下記に与えられるホモポリマー類および
コポリマー類の中から選ばれるが、ホモポリマー数は鎖
の主成分として次の式(2)または(2′)に相当する
単位を含む: (式中、R6は水素またはメチルを示し、R7およびR8は独
立して互に1ないし22個の炭素原子を有するアルキル
基、アルキル基が望ましくは1ないし5個の炭素原子を
有するヒドロアルキル基または低級アミドアルキル基を
示し、そしてその際R7とR8はそれらが結合している窒素
原子と一緒になり、化粧品的に受容可能なアニオンと提
携してピペリジニルまたはモルホリニルのような複素環
式基を示すことができる) コポリマー類はアクリルアミドのまたはジアセトン−
アクリルアミドのおよび得られるコポリマー中に式
(2)に相当する単位を与えるモノマー類のコポリマー
類が可能である。これらのポリマー類はアセテート、ボ
レート、臭化物、塩化物、クエン酸塩、酒石酸塩、亜硫
酸塩、次亜硫酸塩、硫酸塩、燐酸塩またはコハク酸塩の
形である。
上に定義したタイプの第四アンモニウムポリマー類
中、特に望ましいものはジメチルジアリルアンモニウム
クロライドのホモポリマーで、メルコート(MERQOAT)1
00の名称で販売されそして100,000よりも少ない分子量
を有するもの、および500,000よりも多い分子量を有し
メルク(MERCK)社によつてメルコート550の名称で販売
されているジメチルジアリルアンモニウムクロライドと
アクリルアミドとのコポリマーである。
次式(3)で示される四級化ポリマー類: 〔式中R9、R10、R11およびR12は同一または異つて、多
くとも20個までの炭素原子を含む脂肪酸、脂環式または
アラリフアチツク基、または低級ヒドロキシ脂肪酸基を
表わし、またはR9およびR10、およびR11およびR12は一
緒にまたは別々に、それらが結合している窒素原子と共
に複素環式構造を形成しこれは窒素以外の第二の異種原
子を含むことができ、またはR9、R10、R11およびR12
基: (但しR13は水素または低級アルキルを示し、そしてR14
は−CN、 または を示し、R15は低級アルキルを示し、R16は水素または低
級アルキルを示し、R17はアルキレンを示しそしてDは
第四のアンモニウム基を示す)を表わし、そしてAおよ
びBはポリメチレン基を表わし、これは2ないし20個の
炭素原子を含みそして直鎖または分枝および飽和または
不飽和でよく、そして主鎖中にはさんで一つまたは一つ
以上の芳香族環または一つまたは一つ以上の−CH2−Y
−CH2−基(但しYはO、S、SO、SO2、−S−S−、 または を示しその際R18は水素または低級アルキルを示し、そ
してR19は低級アルキルを示す)を含むことができ、ま
たはAおよびR9およびR11は、それらが結合している2
個の窒素原子と共にピペラジン環を形成し、X は鉱酸
または有機酸から誘導されるアニオンであり、そしてl
は分子量と同様に1,000と100,000の間である〕。
次式(4)で示されるビニルポロリドンのコポリマ
ー類: 〔式中dは20と99モル%の間そして望ましくは40と90モ
ル%の間でありそしてeは1と80モル%の間そして望ま
しくは5と40モル%の間であり、fは0ないし50モル%
を表わしそしてd+e+f=100であり;R20はHまたはC
H2を表わし;y′は0または1を示し;R21は−CH2−CHOH
−CH2−またはCXH2X(但しxは2ないし18である)であ
り;R22はCH3、C2H5または を表わしそしてR23はCH3またはC2H5を示し;Z はCl、B
r、I、1/2SO4、HSO4およびCH3SO3の中から選択され;
そしてMは選択した共重合可能のビニルモノマーを使用
するヘテロ重合から生じる単量体状単位である〕。この
ポリマー類はフランス特許第2,077,143号中に記載され
る方法に従つて造ることができ、これは参考としてここ
に含める。
望ましいコポリマー類は約100,000と1,000,000の間の
分子量を有しニユーヨークの「ガフ(GAF)コーポレー
シヨン」から「ガフクオート734」および「ガフクオー
ト755」の名で商業的に入手しうる。
次式(5)で示されるポリリジン: (式中、gは2〜35の数を示す) 本発明における(B)成分のカチオン性ポリマーの平
均分子量は200〜100万、特に300〜50万が好ましく、ま
た本発明加温式毛髪処理剤中に、これらカチオン性ポリ
マーの各々1種又は2種以上を0.01〜30.0%、特に0.1
〜10.0%配合されることが好ましい。
本発明の加温式毛髪処理剤に用いられる(C)成分の
うち、前記一般式(II)で示されるジエチレングリコー
ルモノアルキルエーテルとしては、ジエチレングリコー
ルメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールブチルエーテル及びジエチレングリコール
ペンチルエーテルが挙げられるが、就中、ジエチレング
リコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテルが好
ましい。これらのジエチレングリコールアルキルエーテ
ルは本発明加温式毛髪処理剤中に、0.1〜50%、特に5
〜30%配合されることが好ましい。
また、(C)成分のうちの芳香族アルコールとして
は、次の一般式(III) (式中、hは1〜5の数を示す) で表わされるフエニルモノアルキルアルコールが好まし
く、特にその中でもh=1であるベンジルアルコールが
好ましい。芳香族アルコールは本発明加温式毛髪処理剤
中に、0.1〜50%、特に2〜20%配合されることが好ま
しい。
本発明において(C)成分のジエチレングリコールア
ルキルエーテルと芳香族アルコールとは、それぞれを単
独で用いることも、双方を併用して用いることもでき
る。
本発明の加温式毛髪処理剤は無機アルカリ剤や有機ア
ルカリ剤を単独あるいは2種以上を使用してpH7〜9に
調整して使用することが好ましく、さらに下記に示す緩
衝液を用いることが望ましい。
緩衝剤としては、例えばクエン酸/リン酸水素二ナト
リウム、塩酸/バルビタールナトリウム/酢酸ナトリウ
ム、塩酸又はマレイン酸/トリスヒドロキシアミノメタ
ン、リン酸二水素カリウム又はナトリウム/リン酸水素
二カリウム又はナトリウム、塩酸又はリン酸二水素カリ
ウム又はナトリウム/四ホウ酸ナトリウム、リン酸二水
素カリウム又はナトリウム/水酸化ナトリウム又はカリ
ウム、塩酸/コリジン、ホウ酸/炭酸ナトリウム又は四
ホウ酸ナトリウム、塩酸/アミノメチルプロパンジオー
ル、グリシン/水酸化ナトリウム又はカリウム、ホウ酸
/水酸化ナトリウム、塩酸/ジメチルグリシンナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム/炭酸ナトリウム、四ホウ酸ナ
トリウム/水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム/水
酸化ナトリウム又は水溶性アンモニウム塩/アンモニア
の組み合わせがあげられる。このうち、毛髪、皮膚等に
アルカリ剤が残留しにくく、毛髪損傷、あるいは皮膚刺
激の少ないものとして、水溶性アンモニウム塩/アンモ
ニアの組み合わせ、水溶性アンモニウム塩/アルギニ
ン、リジン等の塩基性アミノ酸の組合わせが好ましく、
水溶性アンモニウム塩としては塩酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩が好ましい。
これらの緩衝剤は、例えば水溶性アンモニウム塩/ア
ンモニアの組み合せで使用する場合、水溶性アンモニウ
ム塩、例えば重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム又
は塩化アンモニウムを本発明処理剤中に0.05〜10%、好
ましくは0.1〜5.0%配合し、pHをアンモニア、アルギニ
ン、リジン等で8.0〜10.5に調整する等の方法で使用さ
れる。
更に、これらの緩衝剤は一種又は二種以上を組み合せ
て使用することができる。
更に本発明の加温式毛髪処理剤には、本発明の効果を
妨げない範囲において、従来公知の他の成分を添加配合
することができる。他の成分としては、例えば、高級ア
ルコール、カチオン性,アニオン性,両性の界面活性
剤、尿素、シリコーン、ステアリン酸アルミニウム,明
バン等のアルミニウム化合物、クエン酸、リンゴ酸等の
有機酸、塩酸等の無機酸、エチレンジアミン、モノー,
ジーもしくはトリエタノールアミン、モルホリン、アル
ギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、アンモニア,苛性
ソーダ等のアルカリ剤、養毛料、殺菌料、着色料、香料
等が挙げられる。
本発明の加温式毛髪処理剤の適用方法としては、まず
毛髪に処理剤を施用し、次に毛髪を可熱可能なハンデイ
ータイプのセツト器具に巻きつけるか、ロツド、カラー
に巻きつける。
施用量は、加温温度等の条件によつても異なるが通常
1回当り10〜150mlとするのが好ましい。次いで、毛髪
を40〜160℃に加温する。加温温度及び時間は、毛髪の
損傷の程度、緩衝剤の種類、pH、処理剤の剤型によつて
変化し、パーマやヘヤダイ、ブリーチなどをしていない
健常毛髪に対しては、高温での処理が有利であるが、加
熱による毛髪の損傷を考慮すると40〜160℃、特に40〜8
0℃の間が好ましい。又、加温時に、毛髪から水分が蒸
散しないように、キヤツプで覆い、更に加湿を行なう
か、ステーマーなどの器具で加湿しながら行なうと効果
的である。加熱時間は、低温程、長時間を要するが、同
様の理由から30分以下、3分〜20分の間が好ましい。一
方パーマ、ヘアダイ、ブリーチなどをした化学処理毛で
は、より緩和な処理条件を選択することが望ましい。ゆ
るやかなウエーブを形成させたい時は、処理剤施用の後
ドライヤーブラシを用いて通常の仕上げ方法によるくせ
づけを行なうことも出来る。
〔発明の効果〕
本発明の加温式毛髪処理剤を使用すれば簡単な操作に
より比較的低温短時間で毛髪の感触を半永久的改善し、
更には、半永久的なウエーブを施すことができる。又、
高濃度のアルカリ剤あるいは還元剤物質及び酸化物質を
使用しないので毛髪蛋白質の溶出が原因となる毛髪損傷
を軽減することができるなど従来のパーマネントウエー
ブ剤の有する取り扱い上の問題点も解決できるという利
点がある。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れらの実施例に制約されるものではない。
実施例1 表1に示す組成の加温式毛髪処理剤を調製し、還元剤
濃度とウエーブ形成効果、官能評価による毛髪の損傷度
の評価を行つた。結果も同表に示す。
(1) ウエーブ形成効果 〔測定方法〕 ウエーブ度及びウエーブ保持力測定試験;15cmの日本
人の健常毛髪10本を1束とし、ガラス管(直径10mm)に
巻、これに処理液30μを塗布し、50℃で、10分間処理
した。処理後、イオン交換水で充分にすすいだ後、毛束
をガラス管よりはずすと、毛髪はコイル状になる。この
ときの毛髪のコイルの長さを測定した。
ウエーブ度は次式より求めた。
X:毛髪の全長(15cm) Y:毛髪のコイル長(cm) 〔肉眼評価〕 ウエーブ形成効果 ○良い △同等 ×悪い (2) 官能評価による毛髪損傷度の評価 (評価基準) 未処理毛髪と比較して ○良い △同等 ×悪い (3) 官能評価による毛髪の感触の評価 (評価基準) 未処理毛髪と比較して ◎かなり良い ○良い △同等 ×悪い また、モニター10名による一対比較の結果を表2に示
す(長さ約20cm,重さ30gのトレスを使用)。
実施例2 次の各組成から成る加温式毛髪処理剤を調製した。
処方1 A N−プロピル−3−メルカプトアラニン 1.5(%) Bカチオン化セルロース(市販品名ポリマーJR125UCC社
製 分子量12.5万) 1.5 Cアスコルビン酸 0.5 Dジエチレングリコールエチルエーテル 8.0 Eベンジルアルコール 3.0 F塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 Gプロピレングリコール 2.0 H重炭酸アンモニウム 3.0 Iアルギニン pH9.0に調整 J香 料 0.2 Kイオン交換水 バランス 100.0 窒素置換したイオン交換水にA,B,C,Hを溶解させ、G
にD,E,F,Jを溶解させた液を加え、最後にIでpHを調整
し製造する。
処方2 A N−エチル−メルカプトアラニン 1.0(%) Bエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.5 C塩化カルシウム 1.0 Dジアリル四級アンモニウム塩(市販品名マーコート55
0メルク社製 分子量10万) 2.0 Eジエチレングリコールモノエチルエーテル10.0 Fベンジルアルコール 2.0 Gプロピレングリコール 1.0 H塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 Iグリシン 3.0 Jモノエタノールアミン pH8.5に調整 K香 料 0.2 Lイオン交換水 バランス 100.0 窒素置換したイオン交換水にA,B,C,D,Iを溶解させ、
GにE,F,H,Kを溶解させた液を加え最後にJでpHを調整
し製造する。
処方3 Aグルタチオン 0.5(%) Bエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.5 C塩化カルシウム 0.2 Dジアリル四級アンモニウム塩(市販品名マーコート55
0メルク社製 分子量10万) 1.0 Eベンジルアルコール 4.0 Fプロピレングリコール 2.0 G塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 Hグリシン 1.0 Iアルギニン pH8.0に調整 J香 料 0.2 Kイオン交換水 バランス 100.0 窒素置換したイオン交換水にA,B,C,D,Hを溶解させ、
FにE,G,Jを溶解させた液を加え最後にIでpHを調整し
製造する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の3成分(A)、(B)及び(C) (A) 一般式(I)で表わされる化合物 (式中、R1は水素又は炭素数1〜3のアシル基を示す) 及びグルタチオンの群から選ばれる1種若しくは2種以
    上のシステイン誘導体 (B) カチオン性ポリマー (C) 一般式(II)で表わされる化合物 R2−OCH2CH2OCH2CH2OH (II) (式中、R2は炭素数1〜5のアルキル基を示す) 及び/又は芳香族アルコール を含有することを特徴とする加温式毛髪処理剤。
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