JP2528401Y2

JP2528401Y2 - シートリフター

Info

Publication number: JP2528401Y2
Application number: JP1990091982U
Authority: JP
Inventors: 正松本
Original assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Current assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Priority date: 1990-08-31
Filing date: 1990-08-31
Publication date: 1997-03-12
Anticipated expiration: 2005-08-31
Also published as: JPH0449524U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は自動車等車両用のシートリフターに関す
る。

［従来の技術］自動車の前部座席装置は、運転乗員の最適運転姿勢を
確保できるように、シートクッションが上下動するシー
トリフターが設けられ、このシートリフターには手動で
操作するマニュアルシートリフターと、電動モーターの
駆動力を用いて操作できるようにしたパワーシートリフ
ターとがある。しかし、これらの基本的構造は皆同じで
あって、車体又はシートスライド装置に載設するインナ
ー側とアウター側とで一対のレッグブラケットと、それ
らレッグブラケットの前後にそれぞれリンク機構を介し
て昇降可能に連結され、シートクッションを載設する一
対のサイドブラケットと、それら前部及び後部のリンク
機構をそれぞれ連動可能に連結する一対の連結パイプと
を有し、これらリンク機構を回動させる昇降駆動機構が
異なるのみである。昇降駆動機構に関し、マニュアルシ
ートリフターは、アウター側のレッグブラケットに回転
可能に軸支された一対のノブをそれぞれ手動で回転操作
することによりピニオンがセクターギヤを回動させ、該
センターギヤを介しリンク機構が回動し、インナー側の
リンク機構の連動は連結パイプが行って、サイドブラケ
ットの前後をそれぞれ独立して昇降させる。また、パワ
ーシートリフターは、連結パイプにそれぞれアームを突
設し、そのアームを電動モーターを有する一対のパワー
ユニットで回転力を直線運動に変換して回動させるよう
にしている。

このパワーシートリフターに関し、出願人は一対のパ
ワーユニットにおける電動モーターは、それぞれのモー
ターフレームをにマウントブラケット溶接しレッグブラ
ケットにボルト止めするとともに、回転運動を直接運動
に変換する一対のスクリュウボルトの一端部はレッグブ
ラケットから固定ブラケットとモーターフレームとギヤ
ボックスを介して回転可能に軸支し、該スクリュウボル
トの他端部は支持ブラケットによりレッグブラケットに
回転可能に軸支してなるものを提供した（実願平2-1802
2号参照）。

［考案が解決しようとする課題］しかしながら、上記出願のシートリフターによれば、
スクリュウボルトの両端部はそれぞれ多数の部品を介し
てレッグブラケットに支持されているため、誤差が大き
くなり、スクリュウボルトの軸合わせが難かしくなる。
このため、スクリュウボルトがこじれてうなりや異音を
発生し易いと言う不都合が生じる。

そこで、この考案は上記不都合を除去することを目的
としてなされたものである。

［課題を解決するための手段］この考案は上記課題の解決を図るため、車体若しくは
シートスライド装置に載設するレッグブラケットと、シ
ートクッションを固定するサイドブラケット間を、リン
クで連結してサイドブラケットを昇降可能にする左右一
対のユニットを連結パイプで連結し、かつ、該連結パイ
プを回転操作するパワーユニットを備えた略四辺形の枠
体からなるシートリフターであって、前後のリンクをそ
れぞれ単独で回動させる一対のパワーユニットをギヤボ
ックスを挟んで相対向して一直線状に配置し、該ギヤボ
ックスに一対のスクリュウボルトの一端部をそれぞれ回
転可能に支持するとともに、該一対のスリュウボルトを
相対向して一直線状に配置し、該一対のスクリュウボル
トにそれぞれ螺合したナットブロックを前記リンクとそ
れぞれ連結しており、前記ギヤボックスを固定するとと
もに前記一対のスクリュウボルトの他端部をそれぞれ回
転可能に支持するカバープレートを設け、該カバープレ
ートを一方のレッグブラケットに固定したシートリフタ
ーを構成したものである。

［作用］上記構成に係るこの考案によれば、レッグブラケット
に固定するカバープレート上にパワーユニットを構成す
る各部品が一体的にまとめられ、したがって、そのカバ
ープレート上でスクリュウボルトの軸合わせができ、そ
こで電動モーターが始動してスクリュウボルトが回転す
ると、リンクが回動してサイドブラケットが昇降してリ
フターが作動し、シートクッションが上下動する。この
とき、スクリュウボルトがうなりや異音を発生すること
なく、ナットブロックが移動し、シートリフターを作動
させる。

［実施例］次に、この考案の実施例を図面に基づき説明する。第
１図はシートリフターの平面図、第２図はその左側面
図、第３図は右側面図である。図において、OTRは車両
に設置した場合にドアー側となるアウター側ユニット、
INRは室内側となるインナー側ユニット、また矢示Ｆは
座席前方、矢示Ｒは座席後方を示す。それぞれのユニッ
トOTR,INRにおいて、１は車体又はシートスライド装置
のアッパーレール（図示略）等に載設するためのレッグ
ブラケット、２はシートクッションフレーム又はシート
パン（図示略）を支持するサイドブラケットである。
尚、実施例ではアッパーレールとレッグブラケット１は
別体で設定されているが、一体に形成してもよく、また
サイドブラケット２は、座席前方から後方にかけて一体
に形成されているが、座席の前方と後方で分割した２体
に設定してもよい。レッグブラケット１とサイドブラケ
ット２の後部間には、軸10,11でそれぞれ回動可能に連
結するアウターリンク４が外側に設けられ、また内側に
は軸10,11に軸支してインナーリンク５が設けられてい
る。さらに、レッグブラケット１とサイドブラケット２
の前部間には、サイドブラケット２に軸12で両持ちのア
ッパーリンク６が回動可能に連結され、そのアッパーリ
ンク６に軸13を介して回動可能にアウター側ロアーリン
ク７とインナー側ロアーリンク８がそれぞれ連結されて
いる。ロアーリンク7,8はレッグブラケトの立曲げ部を
貫通して回転可能に軸支された連結パイプ９にそれぞれ
溶接部14を介して連結されている。16は後部のインナー
リンク5,5間を連結する連結パイプで、その両端部はイ
ンナーリンク5,5の略中央部に溶接部14aを介して連結さ
れている。そして、連結パイプ9,16にそれぞれレバー1
7,18を溶接にて連結し、そのレバー17,18に駆動レバー1
7a,18aをそれぞれ回転可能に軸着してある。レバー17a,
18aには、それぞれナットブロック19がボルト20とナッ
ト21で連結されている。このナットブロック19に螺合す
るスクリュウボルト25が、その一端部をギヤボックス27
に挿入して設けられ、第４図に示したように、ギヤボッ
クス27に軸受28を固定し、スクリュウボルト25にギヤ29
を連結固定するとともに、そのギヤ29にはスクリュウギ
ヤ32が噛合している。スクリュウボルト25の他端部は後
記するカバープレート42に一体形成したブラケット57,5
7に取り付けた支持ブラケット48,48に回転可能に軸支さ
れている。スクリュウギヤ32,32はそれぞれ軸36,36でギ
ヤボックス27に回転可能に軸支され、またそれらの軸3
6,36には、第１図に示したように、スクチュウギヤ32と
同様のウォームギヤ37,37が同軸で固定され、そのウォ
ームギヤ37,37には、それぞれギヤボックス27に相対し
て連結固定された電動モーター38,38の出力ウォーム軸
（図示略）と噛合している。かくして、二つの電動モー
ター38,38はギヤボックス27を挟んで一直線状に配置さ
れ、また、それらと平行してスクリュウボルト25,25も
一直線状に配置されている。そして、ギヤボックス27
は、スクリュウボルト25,25と平行な通しボルト26を貫
通して外端部にプレート31,31を当てて一体的に連結し
てある。なお、図中、40,40は電動モーター38,38の電気
配線、41,41はそれらの配線の端部に連結したコネクタ
ーである。そして、第４図から第７図に示したように、
電動モーター38,38とギヤボックス27を載置して固定す
るカバープレート42を、その中心部にギヤボックス27を
載置して複数本のボルト51を介して連結し、そのカバー
プレート42を、第１図に示したように、レッグブラケッ
ト１に複数本のボルト52で連結する。カバープレート42
は、第８図から第10図に示したように、ボルト52を螺合
するウエルドナット53を固定した正面側に対する背面側
に立ち曲げ部54,54を形成し、その立ち曲げ部54にはリ
ミットスイッチ43を取り付けるブラケット55,56と支持
ブラケット48を取り付けるブラケット57が形成されてい
る。ブラケット56、57は直交して一体形成されている。
そして、ブラケット55,56には、リミットスイッチ43を
それぞれ固定し、それらリミットスイッチ43,43の作動
片44,44を立ち曲げ部54と平行に配置する。第11図及び
第12図に示したように、作動片44はコ字形であって、そ
の間にナットブロック19から突出する突起部47,47が係
合している。スクリュウボルト25,25の他端部はそれぞ
れ、カバープレート42の相対向する端部にそれぞれ支持
ブラケット48,48をボルト49,49で連結し、支持ブラケッ
ト48,48に軸受部材50,50を介して回転可能に軸支されて
いる。

そこで、上記実施例の作用につき説明すると、電動モ
ーター38,38を同時に、若しくは独立して駆動させ、例
えば、第２図において、スクリュウボルト25が回転して
ナットブロック19が移動し、駆動レバー17,18が回動し
てレバー17a,18aが連結パイプ9,16を中心として回動
し、アウター側ユニットOTRとインナー側ユニットINRの
両ユニットにおけるリンク6,7及び4,5をそれぞれ回動さ
せてサイドブラケット２を上昇させるとともに、ナット
ブロック19が所定のストロークを移動してその突起部47
がリミットスイッチ43の作動片44をOFF動作させ、電動
モーター38を停止させる。

［考案の効果］以上説明したこの考案によれば、前後のリンクをそれ
ぞれ単独で回動させる一対のパワーユニットをギヤボッ
クスを挟んで相対向して一直線状に配置し、該ギヤボッ
クスに一対のスクリュウボルトの一端部をそれぞれ回転
可能に支持するとともに、該一対のスクリュウボルトを
相対向して一直線状に配置し、該一対のスクリュウボル
トにそれぞれ螺合したナットブロックを前記リンクとそ
れぞれ連結しており、前記ギヤボックスを固定するとと
もに前記一対のスクチュウボルトの他端部をそれぞれ回
転可能に支持するカバープレートを設け、該カバープレ
ートを一方のレッグブラケットに固定したから、一方の
ッグブラケットに固定するカバープレート上にパワーユ
ニット、ギヤボックス及びスクリュウボルト等の各部品
が一体的にまとめられ、したがって、そのカバープレー
ト上でスクリュウボルトの軸合わせができるため、スク
リュウボルトの軸合わせが容易になるとともに、こじれ
を少なくでき、うなりや異音の発生を阻止できる。ま
た、パワーユニット、ギヤボックス及びスクリュウボル
ト等の各部品を一体的にまとめて固定したカバープレー
トを一方のレッグブラケットに固定するため、取付作業
の簡便迅速化ができる、等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す平面図、第２図は左
側面図、第３図は右側面図、第４図は要部構成の一部破
断平面図、第５図はその右側面図、第６図はその正面
図、第７図は底面図、第８図はカバープレートの平面
図、第９図はその正面図、第10図はその側面図、第11図
は第４図Ａ−Ａ断面図、第12図は第４図Ｂ−Ｂ断面図で
ある。１……レッグブラケット、２……サイドブラケット、4,
5,6,7……リンク、9,16……連結パイプ、17,18……レバ
ー、17a,18a……駆動レバー、19……ナットブロック、2
5……スクリュウボルト、27……ギヤボックス、29……
ギヤ、38……電動モーター、42……カバープレート、43
……リミットスイッチ、47……突起部、48……支持ブラ
ケット、55,56,57……ブラケット、OTR……アウター側
ユニット、INR……インナー側ユニット

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車体又はシートスライド装置に載設するレ
ッグブラケットと、シートクッションを固定するサイド
ブラケット間を、リンクで連結してサイドブラケットを
昇降可能にする左右一対のユニットを連結パイプで連結
し、かつ、該連結パイプを回転操作するパワーユニット
を備えた略四辺形の枠体からなるシートリフターであっ
て、前後のリンクをそれぞれ単独で回動させる一対のパ
ワーユニットをギヤボックスを挟んで相対向して一直線
状に配置し、該ギヤボックスに一対のスクリュウボルト
の一端部をそれぞれ回転可能に支持するとともに、該一
対のスクリュウボルトを相対向して一直線状に配置し、
該一対のスクリュウボルトにそれぞれ螺合したナットブ
ロックを前記リンクとそれぞれ連結しており、前記ギヤ
ボックスを固定するとともに前記一対のスクリュウボル
トの他端部をそれぞれ回転可能に支持するカバープレー
トを設け、該カバープレートを一方のレッグブラケット
に固定したことを特徴とするシートリフター。