JP2528305B2 - チルトステアリング装置 - Google Patents

チルトステアリング装置

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JP2528305B2
JP2528305B2 JP62053487A JP5348787A JP2528305B2 JP 2528305 B2 JP2528305 B2 JP 2528305B2 JP 62053487 A JP62053487 A JP 62053487A JP 5348787 A JP5348787 A JP 5348787A JP 2528305 B2 JP2528305 B2 JP 2528305B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は上端部にステアリングホイールを備えるステ
アリングシャフトが挿通されたコラムチューブを曲折傾
動可能なように構成してなるチルトステアリング装置に
関する。
〈従来の技術〉 運転者の乗車姿勢、或いは体格に適合させてステアリ
ングホイールの角度が変化し得るようにされたチルトス
テアリング装置が知られている。
従来、この種のチルトステアリング装置としては、例
えば特開昭59−230862号公報に開示されているように、
計器盤下部に対するステアリングコラムの固定部近傍に
枢軸を設け、この枢軸を中心としてステアリングコラム
を傾動させことにより、ステアリングホイールの上下方
向位置を変化させるようにした構成が一般的に知られて
いる。
一方、操蛇性を大幅に変化させないようにする上に
は、ステアリングホイールの変位が可及的に平行移動に
近いことが好ましく、そのためには、ステアリングホイ
ールの傾動回転半径が大きいことが望ましい。
他方、乗降性の面からは、ステアリングホイールが大
きく跳ね上げ可能であることが好ましく、そのために
は、ステアリングホイールの傾動回転半径が小さいこと
が望ましい。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかるに、上記した背反する2つの要望を満足させる
ためには、ステアリングコラムの構造が極めて複雑化
し、勢い面倒な操作を強いられることが考えられる。
このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目
的は、乗車姿勢に適合させるための通常のチルト動作
と、乗降時のステアリングホイールの跳ね上げ動作とを
容易に行うことの可能なチルトステアリング装置を提供
することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、上端部にステア
リングホイールを備えるステアリングシャフトが挿通さ
れたコラムチューブを曲折傾動可能なように構成するべ
く、下端側を車体に枢着された下部コラムチューブと、
該下部コラムチューブの上端側に下端側を枢着された上
部コラムチューブとを有するチルトステアリング装置で
あって、前記車体に設けられた第1のフォロワと、前記
上部コラムチューブに設けられた第2のフォロワと、前
記第1のフォロワに係合する第1のカム溝および前記第
2のフォロワに係合する第2のカム溝を備え、前記下部
コラムチューブの上端側に枢着されたカム板と、該カム
板を回動駆動する駆動手段とを有することを特徴とする
チルトステアリング装置を提供することにより達成され
る。特に、前記第1、第2両カム溝を、前記カム板の回
転中心に漸近する区間と、前記回転中心と同心をなす区
間とを連続的に形成してなり、かつ前記回転中心を挟ん
で概ね対称形をなす位置に配設されるものとすると良
い。
〈作用〉 このようにすれば、回転駆動されるカム板のカム溝の
設定により、一方向への回転ストロークの中で、主に下
部コラムチューブによる傾動回転半径を大きくとったチ
ルト動作と、主に上部コラムチューブによる傾動回転半
径を小さくとった跳ね上げ動作とを、連続的に与えるこ
とができる。
特に第1、第2両カム溝を、カム板の回転中心に漸近
する区間および回転中心と同心をなす区間を連続的に形
成し、かつ回転中心を挟んで概ね対称形をなす位置に配
設されるものとすれば、第1のカム溝に於ける回転中心
に漸近する区間に車体に設けられた第1のフォロワが係
合してカム板が回転する領域は、第2のカム溝に於ける
回転中心と同心をなす区間に上部コラムチューブの第2
のフォロワが係合しているので、上下コラムチューブが
両者の相対角度を変化させずにチルト動作を行う。そし
て第1のカム溝に於ける回転中心と同心をなす区間に車
体を設けられた第1のフォロワが係合し、かつ第2のカ
ム溝に於ける回転中心に漸近する区間に上部コラムチュ
ーブの第2のフォロワが係合する領域は、下部コラムチ
ューブの角度は変化せずに上部コラムチューブの角度だ
けが大きく変化するようにすることができる。
〈実施例〉 以下に添附の図面を参照して本発明の好適実施例につ
いて詳細に説明する。
第1図〜第3図は本発明に基づき構成されたチルトス
テアリング装置を示している。このチルトステアリング
装置1は、車体2に対して上下方向に傾動自在なように
枢着された下部コラムチューブ3と、下部コラムチュー
ブ3に対して関節機構4を介して上下方向に傾動自在な
ように枢着された上部コラムチューブ5と、これら上、
下部両コラムチューブ3、5内に挿通されたステアリン
グシャフト6と、ステアリングシャフト6の先端に固着
されたステアリングホイール7とを有している。
下部コラムチューブ3は、車体2の適所に固設された
ブラケット8にピボット支持されており、このピボット
点9を中心として傾動し得るようにされている。下部コ
ラムチューブ3は、その側面に後記するカム駆動装置10
が設けられると共に、その遊端部に第1関節アーム11が
固設されている。
第1関節アーム11は、金属板を上面から見てコ字状に
曲折してなると共に(第1図)、側面から見てV字状に
曲成されており(第2図)、その谷部には回動軸12が枢
着され、その遊端側の頂部には上部コラムチューブ5に
固設された第2関節アーム13が枢着されている。
回動軸12の両軸端は、第1関節アーム11の両側部から
突出しており、この軸端には1対のカム板14が回動軸12
と共に回動し得るように固着されている。カム板14は、
その適所に固設された連結部材15及び連結部材15に一端
を枢着されたリンク部材16を介して前記したカム駆動装
置10に連結されている。
カム駆動装置10は、電動モータ17により駆動されるウ
ォームギヤ装置18と、ウォームギヤ装置18と共に回転す
るねじ棒19と、ねじ棒19に螺合して軸線方向に変位する
スライダ20と、スライダ20の摺動方向に案内するガイド
部材21とからなり、前記したリング部材16の他端がスラ
イダ20に枢着されている。従って、電動モータ17を回転
させることによりねじ棒19が回転し、これによりスライ
ダ20に推力が与えられる。スライダ20の軸線方向移動
は、リンク部材16を往復駆動し、その結果、カム板14が
回動軸12を中心としてクランク式に回動変位することと
なる。
カム板14には、回動軸12を挾んでその両側にハ字状に
1対のカム溝22、23が形成されている。両カム溝22、23
は、回動軸12と同心をなす第1の弧状部分22a、23aと、
この第1の弧状部分22a、23aに連続して回動軸12の中心
から上方に遠去かる方向に延出された第2の弧状部分22
b、23bとからなり、概ね対称形に形成されている。これ
らカム溝22、23のうちの第1のカム溝22には、車体2に
固着されたブラケット24に突設された第1のフォロワと
しての1対の固定側フォロワピン25が係合し、第2のカ
ム溝23には、上部コラムチューブ5に固設された第2関
節アーム13の遊端部に突設された第2のフォロワとして
の1対の可動側フォロワピン26が係合している。
尚、第1図に於ては、固定側フォロワピン25は、1対
のうちの一方のみが示されている。
上部コラムチューブ5は、互いに軸線方向に相対摺動
自在なように嵌合する外筒27と内筒28とからなり、外筒
27に設けられた送りねじ機構29により、電動モータ30に
駆動されてテレスコピック式に伸縮自在なようにされて
いる。
これら上、下部両コラムチューブ3、5内に挿通され
たステアリングシャフト6には、関節部4の曲折運動を
妨げないように、自在継手40が設けられている。
次に上記実施例の作動の要領について第2図及び第4
〜第6図を参照して説明する。
第1図はスライダ20をピボット点9側に向けて最大限
引き込んだ状態であり、上、下部両コラムチューブ3、
5の傾斜角度も最小状態を示している。この状態では、
固定側フォロワピン25は回動軸12から最も遠い位置にあ
り、可動側フォロワピン26は、第2のカム溝23の第1の
弧状部分23aの終端側に位置している。
この状態から、スライダ20を関節機構4に向けて押し
出すと、スライダ20の移動に伴い、カム板14が第3図に
矢印Aで示す方向に回動する。従って、第1のカム溝22
の第2の弧状部分22b内を移動する固定側フォロワピン2
5に連れて、回動軸12と固定側フォロワピン25とが近接
する向き、即ち下部コラムチューブ3の上向き傾斜角度
が大きくなる向きにカム板14自体が上方へ引き上げられ
る。
一方、第2のカム溝23の第1の弧状部分23aの曲率
は、回動軸12と同心であることから、この部分を動く間
の可動側フォロワピン26の回動軸12との間の距離は変化
しない。従って、上、下部両コラムチューブ3、5の相
対角度は変化せず、ステアリングシャフト6の先端、つ
まりステアリングホイール7の取付部は、下部コラムチ
ューブ3のピボット点9を中心として傾動する。即ち、
第6図にBで示す範囲は、ステアリングホイール7の傾
動回転半径が大であることから、ステアリングホイール
7自体の上下方向変位量に対する角度変化が小さくて済
む。
更にスライダ20を押し出し、カム板14を回動させる
と、固定側フォロワピン25が第1のカム溝22の第1の弧
状部分22aに係合する。第1の弧状部分22aの曲率が回動
軸12と同心であることから、下部コラムチューブ3の傾
斜角度変化はほぼ0となる。
ところで、この状態にあって可動側フォロワピン26
は、次第に回動軸12から遠去かる方向に延出された第2
のカム溝23の第2の弧状部分23bに係合することから、
第6図に範囲Cで示すように、上部コラムチューブ5の
みが傾斜角度を大きく変化させることとなる。
以上説明したように、第2図の状態から第4図の状態
に至る通常のチルト調整範囲(B)にあっては、スライ
ダ20の移動範囲が比較的長いストロークでありながら、
コラムチューブの角度変位が小さく抑えられ、従って微
調整が容易に行える。そして第4図の状態から第5図の
状態に至る跳ね上げ動作範囲(C)にあっては、比較的
短いストロークで大きな角度変位が得られることから、
乗降動作を迅速に行うことができる。
尚、上記実施例に於ては、電動モータによりカム板を
回動駆動するものとしたが、これは手動装置であっても
良い。また、カム板及びカム溝の形状についても、上記
実施例に限定されるものではなく、適宜に定めることに
より、コラムチューブの曲折傾動運動に比較的複雑なバ
リエーションを与えることが可能である。
〈発明の効果〉 このように本発明によれば、上記実施例に示すような
構成とすることにより、1つのストロークでステアリン
グホイールの傾動角度を複数段階に変化させることが可
能となり、チルトステアリング装置の使用性を大幅に向
上させることができる。
また、電動機の回転速度を変化させることなくカム溝
の形状により傾動運動速度に変化を与えることもでき、
更にスライダの変位量を検出して記憶回路に入力する構
成をとることにより、所望の位置をワンタッチにてしか
も自動的に設定することも可能であるなど、商品価値を
高める上に極めて大きな効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づくチルトステアリング装置を一部
切除して示す上面図である。 第2図は同装置の側面図である。 第3図は同装置の正面図である。 第4図〜第5図は作動状態を示す第2図と同様な側面図
である。 第6図は図式的な説明図である。 1……チルトステアリング装置 2……車体、3……下部コラムチューブ 4……関節機構、5……上部コラムチューブ 6……ステアリングシャフト 7……ステアリングホイール 8……ブラケット、9……ピボット点 10……カム駆動装置、11……第1関節アーム 12……回動軸、13……第2関節アーム 14……カム板、15……連結部材 16……リンク部材、17……電動モータ 18……ウォームギヤ装置 19……ねじ棒、20……スライダ 21……ガイド部材、22……第1のカム溝 23……第2のカム溝 22a、23a……第1の弧状部分 22b、23b……第2の弧状部分 24……ブラケット、25……固定側フォロワピン 26……可動側フォロワピン 27……外筒、28……内筒 29……送りねじ機構、30……電動モータ 40……自在継手

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端部にステアリングホイールを備えるス
    テアリングシャフトが挿通されたコラムチューブを曲折
    傾動可能なように構成するべく、下端側を車体に枢着さ
    れた下部コラムチューブと、該下部コラムチューブの上
    端側に下端側を枢着された上部コラムチューブとを有す
    るチルトステアリング装置であって、 前記車体に設けられた第1のフォロワと、前記上部コラ
    ムチューブに設けられた第2のフォロワと、前記第1の
    フォロワに係合する第1のカム溝および前記第2のフォ
    ロワに係合する第2のカム溝を備え、前記下部コラムチ
    ューブの上端側に枢着されたカム板と、該カム板を回動
    駆動する駆動手段とを有することを特徴とするチルトス
    テアリング装置。
  2. 【請求項2】前記第1、第2両カム溝は、前記カム板の
    回転中心に漸近する区間と、前記回転中心と同心をなす
    区間とを連続的に形成してなり、かつ前記回転中心を挟
    んで概ね対称形をなす位置に配設されるものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のチルトステ
    アリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2611294B2 (ja) * 1987-12-26 1997-05-21 アイシン精機株式会社 ステアリング装置
FR2658776B1 (fr) * 1990-02-28 1993-06-18 Ecia Equip Composants Ind Auto Colonne de direction reglable.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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