JP2528234B2 - インピ―ダンス整合型電気コネクタ - Google Patents

インピ―ダンス整合型電気コネクタ

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JP2528234B2
JP2528234B2 JP4119160A JP11916092A JP2528234B2 JP 2528234 B2 JP2528234 B2 JP 2528234B2 JP 4119160 A JP4119160 A JP 4119160A JP 11916092 A JP11916092 A JP 11916092A JP 2528234 B2 JP2528234 B2 JP 2528234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラグコネクタ部材と該
プラグコネクタ部材に係合するジャックコネクタ部材と
からなるプリント配線板の間の電気的接続のためのイン
ピーダンス整合型電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のコンピュータにおける高速信号処
理の進歩とともに、コンピュータ用の多極コネクタは、
コネクタでの信号の反射を防止するために、プリント配
線板やケーブルのインピーダンス特性と整合したインピ
ーダンス特性及び信号間の低いクロストークを実現する
ことが要求されている。高速信号処理のためのそのよう
な要求に対応するためには、プリント配線板、ケーブル
の配線、コネクタの配線を単なる接続線でなく、伝送線
路と考えることが必要である。すなわち、信号線周辺の
電磁波が乱れないように、信号とグランドとの位置関係
(断面形状)を一定に保っていることが望ましい。
【0003】伝送の種類としては、(A)信号導体とグ
ランド導体を使う非平衡伝送と、(B)プラス信号導体
とマイナス信号導体を使う平衡伝送とがある。プリント
配線板内や筺体内のデジタル伝送では非平衡伝送が一般
的である。非平衡伝送はさらに、信号導体とグランド導
体との位置関係に従って次の3つのタイプに分類され
る。すなわち、コアの信号導体を誘電体層(絶縁層)を
介して円筒状のグランド導体で取り囲んだ同軸構造と、
信号導体が誘電体層を介して一対の平行なグランドプレ
ーンでサンドイッチされたストリップライン構造と、信
号導体の一方側にのみ誘電体層を介して平行に配置され
たグランドプレーンのあるマイクロストリップライン構
造とがある。
【0004】ストリップライン構造と、マイクロストリ
ップライン構造とでは、伝送特性が異なる。ストリップ
ライン構造では、ノイズ、クロストークが比較的に小さ
く、信号が外部の電磁界の影響を受けにくく、インピー
ダンス特性が安定している。マイクロストリップライン
構造では、信号が外部の電磁界により比較的に影響され
(シールド効果小)、インピーダンス特性が不安定であ
る。また、信号は誘電体材料や導体の配置に従って信号
導体自体からの電磁界に影響され、クロストークが大き
くなる。
【0005】対応する部材の寸法関係が同じ場合には、
ストリップライン構造と、マイクロストリップライン構
造とでは、インピーダンスが変わる。なお、εは誘電体
の誘電率、dは信号導体が丸い場合の直径、hは信号導
体の中心とグランドプレーン間の距離としたとき、イン
ピーダンスZ0 は例えば次の式で計算できることが知ら
れている。
【0006】ストリップライン構造の場合は、
【数1】 マイクロストリップライン構造の場合は、
【数2】
【0007】従来、プリント配線板は多層構造に形成さ
れており、一般に、最も内側の層がグランドと電源に割
り当てられるので、信号導体の片側にグランドプレーン
が位置するマイクロストリップライン構造になってい
た。このようなプリント配線板に接続されるため、プリ
ント配線板のインピーダンス特性と整合するインピーダ
ンス特性をもったインピーダンス整合型電気コネクタが
提案されている。例えば、実公昭49─6543号公報
は、マイクロストリップライン構造をもったプリント配
線板に接続される電気コネクタを開示している。図8か
ら図10に示されるように、この電気コネクタは、プラ
グコネクタ部材50と、プラグコネクタ部材50に係合
するジャックコネクタ部材52とからなる。図9はジャ
ックコネクタ部材52の断面図であり、図10はプラグ
コネクタ部材50の断面図である。
【0008】プラグコネクタ部材50は、平行な3列の
穴をもった絶縁材料のプラグハウジング54を備え、こ
れらの3列の穴にはそれぞれ、第1の列の雄信号端子5
6と、第2の列の雄信号端子58と、平坦な幅広の雄導
体60とが嵌合されている。幅広の雄導体60は第1の
列の雄信号端子56と第2の列の雄信号端子58との間
に配置され、マイクロストリップライン構造を形成して
いる。ジャックコネクタ部材52は3列の穴64、6
6、68をもった絶縁材料のジャックハウジング62を
備える。平坦で幅広の雌導体70が、中央の穴68に挿
入され、幅広の雄導体60を受ける。上方及び下方の雌
信号端子72、74がそれぞれ上方及び下方の穴64、
66に挿入され、雌信号端子56、58と係合する。幅
広の雌導体70も雌信号端子72、74に対してマイク
ロストリップライン構造を形成している。さらに、シー
ルドケース76がジャックハウジング62の上に設けら
れる。このシールドケース76は外部の電磁波をシール
ドするものであり、ストリップライン構造としてインピ
ーダンスを制御するものではなかった。
【0009】このコネクタにおいて、幅広の雄導体60
は雌信号端子56、58よりも長く突出し、幅広の雄導
体60が最初にジャックハウジング62の中央の穴68
に係合し、プラグコネクタ部材50がジャックコネクタ
部材52と係合されるときにガイドとして作用するよう
になっている。さらに、幅広の雄導体60は中央部にス
リット78を有し、これはジャックハウジング62の中
央の穴68の不連続部をなすガイド壁80と協働し、プ
ラグコネクタ部材50がジャックコネクタ部材52と係
合されるときにガイドとして作用するようになってい
る。
【0010】米国特許第4762500号も、同様にマ
イクロストリップライン構造をもったインピーダンス整
合型電気コネクタを開示している。このコネクタも、ほ
ぼ平坦で幅広のグランド導体と、その両側の2列の信号
導体とを含み、マイクロストリップライン構造を形成し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年、プリント配線板
は多層化が進み、必ずしも最内層がグランドと電源に割
り当てられるとは限らなくなり、グランド導体と電源導
体が複数の層に配置されるようになってきている。この
ため、信号導体がグランド導体と電源導体との間、ある
いはグランド導体とグランド導体との間に配置される。
定電圧電源導体は高周波的にはグランドと等価と見なせ
るため、信号導体の両側にグランドプレーンが位置す
る、ストリップライン構造が形成されることになる。
【0012】コネクタがマイクロストリップライン構造
をもつものであっても、ストリップライン構造の多層プ
リント配線板のインピーダンス特性と整合するように所
望のインピーダンス特性をもつコネクタを設計すること
は原理的には可能である。このためには、信号導体の直
径dに関連して、信号導体の中心とグランドプレーン間
の距離hを適切に選択することが必要である。しかし、
実際には、信号導体の密度が大きくなると、信号導体の
直径が小さくなり、且つ隣接する信号導体間のピッチが
小さくなる。このような条件下で選択されたインピーダ
ンス特性をもつマイクロストリップライン構造のコネク
タでは、インピーダンスが比較的に不安定になり、クロ
ーストークが高くなるという問題点があった。本発明の
目的は、インピーダンスが比較的に安定であり、クロー
ストークが低いインピーダンス整合型電気コネクタを提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるインピーダ
ンス整合型電気コネクタは、プラグコネクタ部材30と
該プラグコネクタ部材に係合するジャックコネクタ部材
35とからなるプリント配線板の間の電気的接続のため
のインピーダンス整合型電気コネクタであって、該プラ
グコネクタ部材30が、絶縁材料からなるプラグハウジ
ング31を備え、該プラグハウジングは、軸線の周りの
外周面31aと、該軸線と平行な第1の平面内に設けら
れた少なくとも1つの幅広の穴31eと、該第1の平面
と平行な第2の平面内に設けられた第1の列の小さい穴
31fと、該第1の平面と平行で該少なくとも1つの幅
広の穴に関して該第1の列の小さい穴の反対側の第3の
平面内に設けられた第2の列の小さい穴31gとを有
し、該外周面が、該第1の平面と平行で該少なくとも1
つの幅広の穴及び該第1及び第2の列の小さい穴と重畳
する関係の第1及び第2の対向する平坦な外面部分31
c、31dを含み、該プラグコネクタ部材30がさら
に、該少なくとも1つの幅広の穴に嵌合される少なくと
も1つのほぼ平坦な幅広の雄導体32と、該第1の列の
小さい穴にそれぞれ嵌合される第1の列の雄信号端子3
3と、該第2の列の小さい穴にそれぞれ嵌合される第2
の列の雄信号端子33と、該プラグハウジングの該外周
面に取りつけられた導体のグランドシェル34とを備
え、該グランドシェル34は該第1の平坦な外面部分を
覆う第1の平坦なシェル部分34aと、該第2の平坦な
外面部分を覆う第2の平坦なシェル部分34bとを有
し、該第1の平坦なシェル部分と該第1の列の雄信号端
子との間の距離が該第1の列の雄信号端子と該少なくと
も1つの幅広の雄導体との間の距離と実質的に等しく、
該第2の平坦なシェル部分と該第2の列の雄信号端子と
の間の距離が該第2の列の雄信号端子と該少なくとも1
つの幅広の雄導体との間の距離と実質的に等しく、該第
1及び第2の列の雄信号端子のインピーダンスが該少な
くとも1つの幅広の雄導体及び該グランドシェルによっ
て制御され、さらに、該ジャックコネクタ部材35が、
絶縁材料からなるジャックハウジング36と、該少なく
とも1つの幅広の雄導体32と係合する少なくとも1つ
の幅広の雌導体37と、該第1の列の雄信号端子33と
係合する第1の列の雌信号端子38と、該第2の列の雄
信号端子33と係合する第2の列の雌信号端子38とか
らなることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成においては、第1及び第2の列の雄信
号端子がそれぞれプラグハウジングを構成する絶縁材料
を介して少なくとも1つの幅広の雄導体及びグランドシ
ェルの間に配置され、よって少なくとも1つの幅広の雄
導体及びグランドシェルは第1及び第2の列の雄信号端
子に対してストリップライン構造を形成する。従って、
本発明によれば、インピーダンスが比較的に安定であ
り、クローストークが低い電気コネクタが得られる。
【0015】
【実施例】図1から図4は本発明による電気コネクタ1
0を示し、このコネクタ10はプラグコネクタ部材30
と、このプラグコネクタ部材30に係合可能なジャック
コネクタ部材35とからなり、プリント配線板(図示せ
ず)の間の電気的接続に使用される。図2はプラグコネ
クタ部材30の部分拡大破断斜視図であり、図3はジャ
ックコネクタ部材35の部分拡大破断斜視図である。
【0016】図1、図2、図4に示されるように、プラ
ネクタ部材30は絶縁材料からなるプラグハウジング3
1を備え、このプラグハウジング31は図1に矢印で示
されるような軸線を有し、この軸線に沿ってプラグコネ
クタ部材30がジャックコネクタ部材35に係合可能さ
れる。プラグハウジング31はほぼ矩形断面形状の外周
面31aと、該プラグハウジング31の一端部に隣接す
る外周肩部31bとを有する。外周面31aは矩形断面
形状の長辺部に沿って延びる第1及び第2の対向する平
坦な外面部分31c、31dを含む。
【0017】プラグハウジング31はさらに、該軸線と
平行な第1の平面内に設けられた複数の幅広の穴31e
と、該第1の平面と平行な第2の平面内に設けられた第
1の列の小さい穴31fと、該第1の平面と平行で該少
なくとも1つの幅広の穴31eに関して該第1の列の小
さい穴31fの反対側の第3の平面内に設けられた第2
の列の小さい穴31gとを有する。第1及び第2の外面
部分31c、31d、幅広の穴31e、第1の列の小さ
い穴31f、及び第2の列の小さい穴31gは全て、図
4の紙面に垂直に延び、よって全て重畳する関係で平行
である。
【0018】複数の平坦な幅広の雄導体32がそれぞれ
幅広の穴31eに嵌合される。この平坦な幅広の雄導体
32は、上記第1の平面に1列に配置される少なくとも
1つのグランド導体と少なくとも1つの電源導体からな
る。図1及び図2に示されるように、幅広の雄導体32
の各々は、対応する雌導体に結合されるために鋭くされ
た端部(コンタクト)32aと、プリント回路板(図示
せず)への結合のための分岐されたリード端部(コンタ
クト)32bとを有する。リード端部32bはプラグハ
ウジング31の外周肩部31bから外部に突出してい
る。
【0019】第1の列の雄信号端子33がそれぞれ第1
の列の小さい穴31fにそれぞれ嵌合され、第2の列の
雄信号端子33が第2の列の小さい穴31gにそれぞれ
嵌合される。第1及び第2の列の雄信号端子33の各々
は、対応する雌信号導体に結合されるために鋭くされた
端部(コンタクト)33aと、プリント回路板(図示せ
ず)への結合のためのリード端部(コンタクト)33b
とを有する。リード端部33bはプラグハウジング31
の外周肩部31bから外部に千鳥状の配列となるように
曲げられて突出する。幅広の雄導体32は電気良導体の
固い平坦な板で作られ、雄信号端子33は電気良導体の
細いロッドで作られる。
【0020】電気良導体のグランドシェル34がプラグ
ハウジング31の外周面31aに取りつけられる。グラ
ンドシェル34はプラグハウジング31の外周面31a
を取り囲むように連続的に閉じた筒形状に形成され、プ
ラグハウジング31に沿って密着されるように矩形状の
断面形状を有する。よって、グランドシェル34は、プ
ラグハウジング31の外周面31aの第1の平坦な外面
部分31cを覆う第1の平坦なシェル部分34aと、第
2の平坦な外面部分31dを覆う第2の平坦なシェル部
分34bとを有する。
【0021】図5に示されるように、グランドシェル3
4は雄信号端子33に対してストリップライン構造を形
成するものである。このため、第1の平坦なシェル部分
34aは、第1の平坦なシェル部分34aと第1の列の
雄信号端子33との間の距離が第1の列の雄信号端子3
3と少なくとも1つの幅広の雄導体32との間の距離と
実質的に等しいように形成され、また、第2の平坦なシ
ェル部分34bは、第2の平坦なシェル部分34bと第
2の列の雄信号端子33との間の距離が第2の列の雄信
号端子33と少なくとも1つの幅広の雄導体32との間
の距離と実質的に等しいように形成される。
【0022】グランドシェル34はプラグハウジング3
1の外周面31aに外周肩部31bと当接関係で配置さ
れ、その長さは、グランドシェル34の一端がプラグハ
ウジング31の外周肩部31bと当接し且つ他端がプラ
グハウジング31の他端部31hを越えてジャックコネ
クタ部材35へ延びるようになっている。
【0023】グランドシェル34はその短辺部に舌
4cを有し、この舌34cは内側に曲げられていてプ
ラグハウジング31の穴を通って幅広の雄導体32に電
気的に接続されるようになっている。舌34cはプラ
グハウジング31の壁に係合し、グランドシェル34を
プラグハウジング31に機械的に結合する機能をも有す
る。
【0024】グランドシェル34はさらに矩形断面形状
の長辺部の対向する角部に一対の外方に膨出する円弧状
ガイド壁34dを有し、幅広の雄導体32がジャックコ
ネクタ部材35の幅広の対応する雌導体と係合するのを
助けるようになっている。
【0025】図1、図3、図4に示されるように、ジャ
ックコネクタ部材35は、絶縁材料からなるジャックハ
ウジング36と、プラグハウジング31の幅広の雄導体
32と係合する幅広の雌導体37と、第1の列の雄信号
端子33と係合する第1の列の雌信号端子38と、第2
の列の雄信号端子33と係合する第2の列の雌信号端子
38とからなる。
【0026】ジャックハウジング36は、プラグハウジ
ング31の外周面31aと一致するほぼ矩形断面形状の
外周面36aを有し、よって図4に示されるように、プ
ラグハウジング31がジャックハウジング36と一体化
されたときに両者の端部同士が当接するようになる。ジ
ャックハウジング36の外周肩部36bはプラグハウジ
ング31とは反対側の端部に設けられる。ジャックハウ
ジング36の外周面36aは矩形断面形状の長辺部に沿
って延びる第1及び第2の対向する平坦な外面部分36
c、36dを含み、また、ジャックハウジング36は、
幅広の雌導体37を挿入するための複数の幅広の穴36
eと、第1及び第2の列の雌信号端子38を挿入するた
めの第1及び第2の列の小さな穴36f、36gとを有
する。
【0027】幅広の雌導体37の各々は、雄導体32の
鋭くされた端部32aを受けるために分岐された雌端部
(コンタクト)37aと、別のプリント回路板(図示せ
ず)への結合のための分岐されたリード端部(コンタク
ト)37bとを有する。雌信号端子38の各々は、雄信
号導体33の鋭くされた端部33aを受けるための雌端
部(コンタクト)38aと、別のプリント回路板(図示
せず)への結合のためのリード端部(コンタクト)38
bとを有する。雌信号端子38のリード端部38bも千
鳥状の配列となるように曲げられている。幅広の雌導体
37は電気良導体の弾性的な平坦な板の組合せで作ら
れ、雌信号端子38は電気良導体の細いロッドで作られ
る。
【0028】ジャックハウジング36は対向する角部に
一対の突出部36cを有する。この突出部36cはグラ
ンドシェル34のガイド壁34dと係合し、幅広の雄導
体32がジャックコネクタ部材35の幅広の対応する雌
導体37と係合するのを助け、且つ不正確な挿入を防止
する。
【0029】図4に示されるように、ジャックハウジン
グ36の端部がプラグハウジング31の端部と当接した
状態で、グランドシェル34はプラグハウジング31を
越えてジャックハウジング36へ延びるようになってい
る。好ましくは、グランドシェル34の一部分が幅広の
雌導体37と重畳するように、グランドシェル34はジ
ャックハウジング36の外周面36aを少なくとも部分
的に覆うようになっている。好ましくは、グランドシェ
ル34はプラグハウジング31の外周肩部31bとジャ
ックハウジング36外周肩部36bとの間に延びる。こ
のようにして、グランドシェル34はジャックハウジン
グ36の幅広の雌導体37とも協働して、雌信号端子3
8のためのストリップライン構造を形成する。
【0030】図6は第2実施例によるジャックコネクタ
部材35を示す図である。このジャックコネクタ部材3
5は図3のジャックコネクタ部材35と同様の構成をも
つものである。ただし、図6のジャックコネクタ部材3
5は、図3のジャックコネクタ部材35よりも背が高
く、グランドシェル34がジャックハウジング36の幅
広の雌導体37を完全に覆うことができない。この場合
には、もう1つのグランドシェル39がジャックハウジ
ング36に取りつけられる。好ましくは、第1のグラン
ドシェル34がジャックハウジング36へ延びて、ジャ
ックハウジング36の外周肩部36bに当接し、第2の
グランドシェル39がジャックハウジング36の外周肩
部36bに取りつけられ、第1のグランドシェル34と
第2のグランドシェル39とが実質的に連続となるよう
にする。第2のグランドシェル39は幅広の雌導体37
への電気接続のためにその短辺部に舌片39aを有す
る。
【0031】次の表は3個のコネクタA、B、Cについ
てのインピーダンス及びクロストークの試験結果を示
す。コネクタAは第1実施例のコネクタ10であり、コ
ネクタBはコネクタ10と等しい形状を有し、グランド
シェル34を有するが、グランドシェル34がグランド
に接続していなかったものである。コネクタCはコネク
タ10と等しい形状を有するが、プラグハウジング31
にグランドシェル34を取りつけなかったものであり、
マイクロストリップライン構造のものである。
【0032】
【表1】
【0033】クロストークの近端はバルス印加側(ジャ
ック側)で測定した値であり、遠端はプラグ側で測定し
た値である。この結果から、コネクタAは他のコネクト
と比べて小さいクロストークを達成することができるこ
とが分かる。また、コネクタBはコネクタAと近いイン
ピーダンスを示した。その理由は明らかではないが、試
験で信号を送った信号端子の数が少なく、且つグランド
シェル34が大きいので、グランドシェル34は試験で
はグランドに接続されていないがグランドに接続されて
いたのと同様に安定な電位にあったためと思われる。実
際の使用においては、グランドシェル34はグランドに
接続されているべきである。さらに、各列の信号端子3
3、38は幅広の雄(雌)導体32(37)とグランド
シェル34の平坦なシェル部分34a、34bの間の中
央に配置されているのがクロストークを減少する上で好
ましい。
【0034】電気コネクタ10は、例えば長辺部に沿っ
た長さ64mm、短辺部に沿った長さ4mmのプラグハ
ウジング31に、100本の雄信号端子33を配置した
ものであった。電気コネクタ10の高さは約20mmで
あった。この電気コネクタ10は、例えば約1GHzの
レベルの高速信号処理に適したものである。従って、そ
のような高周波レベルでクロストークを効果的に減少す
るために、プラグハウジング31及びジャックハウジン
グ36の絶縁材料を低誘電率をもつものから選択するの
が好ましい。このようなプラグハウジング31及びジャ
ックハウジング36の絶縁材料として液晶高分子を使用
するのが好ましいことが分かった。さらに、液晶高分子
は上記したような寸法の微小壁構造のプラグハウジング
31及びジャックハウジング36を得るのに充分な強度
をもち、且つ後でのハンダ工程における耐熱性を備えて
いることが分かった。さらに、液晶高分子は成形工程に
おいて型内での流動性に優れていることが分かった。
【0035】図7は第3実施例によるプラグコネクタ部
材30を示す図である。プラネクタ部材30は、プラグ
ハウジング31と、幅広の雄導体32と、グランドシェ
ル34と、その他の部材とからなる。その他の部材は図
2のプラグコネクタ部材30のものと同様に第1及び第
2の列の雄信号端子33等である。図2のグランドシェ
ル34の舌34cが、図7では舌41となってい
る。この舌41はグランドシェル34の一端部から延
び、幅広の雄導体32の分岐されたリード端部32bが
突出する方のプラグハウジング31の端面に沿って曲げ
られている。舌41は穴40を有し、幅広の雄導体3
2の分岐されたリード端部32bの1つがこの穴40を
通り、よってグランドシェル34と幅広の雄導体32と
の電気接続と、グランドシェル34とプラグハウジング
31との機械的な結合とを達成するようになっている。
外周肩部31bがプラグハウジング31の端部に隣接し
て設けられている場合には、この外周肩部31bにスリ
ットを設け、舌41をそのスリットを通してプラグハ
ウジング31の端面へ導くことができる。また、図6の
39aの代わりに図7の舌41を用いることもで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ストリップライン構造で所望の特性インピーダンスが得
られ、実装するプト配線板の特性インピーダンスとの整
合をとることができる。そして、ストリップライン構造
であるため、ノイズの影響が小さく、安定したインピー
ダンスが得られ、且つクローストークも小さいインピー
ダンス整合型電気コネクタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のプラグコネクタ部材を示す部分破断斜視
図である。
【図3】図1のジャックコネクタ部材を示す部分破断斜
視図である。
【図4】図1のコネクタの組立てた断面図である。
【図5】図4の線b─bに沿った断面図である。
【図6】第2実施例のジャックコネクタ部材を示す斜視
図である。
【図7】第3実施例のプラグコネクタ部材を示す斜視図
である。
【図8】従来技術を示す図である。
【図9】図8のジャックコネクタ部材を示す斜視図であ
る。
【図10】図8のプラグコネクタ部材を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
30…プラグコネクタ部材 31…プラグハウジング 32…幅広の雄導体 33…雄信号導体 34…グランドシェル 35…ジャックコネクタ部材 36…ジャックハウジング 37…幅広の雌導体 38…雌信号導体
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−172480(JP,U) 実開 平3−124480(JP,U) 実開 昭62−88383(JP,U) 実開 平1−89480(JP,U) 特公 昭56−50392(JP,B2) 実公 昭49−6543(JP,Y2) 特表 平1−501982(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグコネクタ部材(30)と該プラグ
    コネクタ部材に係合するジャックコネクタ部材(35)
    とからなるプリント配線板の間の電気的接続のためのイ
    ンピーダンス整合型電気コネクタであって、 該プラグコネクタ部材(30)が、絶縁材料からなるプ
    ラグハウジング(31)を備え、該プラグハウジング
    は、軸線の周りの外周面(31a)と、該軸線と平行な
    第1の平面内に設けられた少なくとも1つの幅広の穴
    (31e)と、該第1の平面と平行な第2の平面内に設
    けられた第1の列の小さい穴(31f)と、該第1の平
    面と平行で該少なくとも1つの幅広の穴に関して該第1
    の列の小さい穴の反対側の第3の平面内に設けられた第
    2の列の小さい穴(31g)とを有し、該外周面が、該
    第1の平面と平行で該少なくとも1つの幅広の穴及び該
    第1及び第2の列の小さい穴と重畳する関係の第1及び
    第2の対向する平坦な外面部分(31c、31d)を含
    み、 該プラグコネクタ部材(30)がさらに、該少なくとも
    1つの幅広の穴に嵌合される少なくとも1つのほぼ平坦
    な幅広の雄導体(32)と、該第1の列の小さい穴にそ
    れぞれ嵌合される第1の列の雄信号端子(33)と、該
    第2の列の小さい穴にそれぞれ嵌合される第2の列の雄
    信号端子(33)と、該プラグハウジングの該外周面に
    取りつけられた導体のグランドシェル(34)とを備
    え、 該グランドシェル(34)は該第1の平坦な外面部分を
    覆う第1の平坦なシェル部分(34a)と、該第2の平
    坦な外面部分を覆う第2の平坦なシェル部分(34b)
    とを有し、該第1の平坦なシェル部分と該第1の列の雄
    信号端子との間の距離が該第1の列の雄信号端子と該少
    なくとも1つの幅広の雄導体との間の距離と実質的に等
    しく、該第2の平坦なシェル部分と該第2の列の雄信号
    端子との間の距離が該第2の列の雄信号端子と該少なく
    とも1つの幅広の雄導体との間の距離と実質的に等し
    く、該第1及び第2の列の雄信号端子のインピーダンス
    が該少なくとも1つの幅広の雄導体及び該グランドシェ
    ルによって制御され、 さらに、該ジャックコネクタ部材(35)が、絶縁材料
    からなるジャックハウジング(36)と、該少なくとも
    1つの幅広の雄導体(32)と係合する少なくとも1つ
    の幅広の雌導体(37)と、該第1の列の雄信号端子
    (33)と係合する第1の列の雌信号端子(38)と、
    該第2の列の雄信号端子(33)と係合する第2の列の
    雌信号端子(38)とからなる、 ことを特徴とするインピーダンス整合型電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 該グランドシェルは該幅広の雄導体への
    電気的な接続及び該プラグハウジングへの機械的な結合
    のために該平坦な幅広の雄導体に結合されることを特徴
    とする請求項1に記載のインピーダンス整合型電気コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 該グランドシェルは該プラグハウジング
    の該外周面を取り囲むように連続的に閉じた形状に形成
    されることを特徴とする請求項1に記載のインピーダン
    ス整合型電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 該プラグハウジングは、プリント配線板
    側の第1の端部と、該ジャックコネクタ部材側の第2の
    端部と、該第1の端部に隣接する外周肩部とを有し、該
    グランドシェルは該外周肩部と当接する関係で該プラグ
    ハウジングの該外周面に取りつけられることを特徴とす
    る請求項1に記載のインピーダンス整合型電気コネク
    タ。
  5. 【請求項5】 該グランドシェルの長さが、該グランド
    シェルの一端が該外周肩部と当接し且つ他端が該プラグ
    ハウジングの該第2の他端部を越えて該ジャックコネク
    タ部材へ延びるようになっていることを特徴とする請求
    項4に記載のインピーダンス整合型電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 該幅広の雄導体と該幅広の雌導体との係
    合を助けるために、該グランドシェルはガイド手段を有
    し、且つ該ジャックハウジングは協働するガイド手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載のインピーダン
    ス整合型電気コネクタ。
  7. 【請求項7】 該グランドシェルがその一端部から延び
    た舌片を有し、該舌片と雄導体の分岐されたリード端部
    とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載のインピーダンス整合型電気コネクタ。
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