JP2528211Y2

JP2528211Y2 - 運行記録装置

Info

Publication number: JP2528211Y2
Application number: JP1991015331U
Authority: JP
Inventors: 司佐藤; 惣市中林
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1991-03-15
Filing date: 1991-03-15
Publication date: 1997-03-05
Anticipated expiration: 2006-03-15
Also published as: JPH04111670U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、車両の速度を検知する
速度センサと車両のエンジン回転速度を検知するエンジ
ン回転センサとを有し、それらのセンサから入力した車
両の走行状態および運行状態のデータを記憶する運行記
録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】かかる運行記録または運行管理装置は、
種々提案されている（例えば、特開昭６０−９１２１５
号公報、特開昭６０−９１２６９号公報、特開昭６０−
９１２７０号公報、特開昭６０−９３５８１号公報、特
開昭６０−９３５８２号公報、特開昭６０−９３５８３
号公報等参照）。また、実開昭６３−１９２８６２号公
報に、センサからの運行情報を中継器を介し、着脱自在
に挿着された記憶媒体へ出力する技術が開示されてい
る。しかし、この公知技術では実時刻を知ることができ
ない。また、特開昭５９−１９４２８０号公報に、クロ
ック信号発信器に関する技術が開示されている。しか
し、この公知技術はクロック発信器を用いて運転時間な
どの経過時間を計測するものであって、実時刻を知り、
あるいは記録することはできない。

【０００３】さらに、実時刻を知り、または、記録する
ために、実時刻時計を備えているものは知られている。
しかし、従来のこの実時刻時計を備えるものは、装置の
小型化を図ることができず、コストも高くなっている。
したがって、実時刻時計を備えてなくても実時刻を知る
手段を備えた記録装置が望まれるが未だ提供されていな
い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】したがって、本考案
は、実時刻を知る手段を備えてしかも実時刻時計を省い
た小型で安価な運行記録装置を提供することを目的とし
ている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、車両の速度を
検知する速度センサと車両のエンジン回転速度を検知す
るエンジン回転センサとを有し、それらのセンサから入
力した車両の走行状態および運行状態のデータを記憶す
る運行記録装置において、装置本体とその装置本体に着
脱自在なデータ入力部を設け、前記装置本体には前記セ
ンサからのデータを判定し演算する演算処理部とその演
算処理結果および実時刻を記憶するラムとクロック信号
発信器とを設け、前記データ入力部には実時刻時計を設
け、前記装置本体には前記実時刻時計の時刻データをデ
ータ入力部から前記ラムに入力してその時刻データに前
記クロック信号発信器の発生するクロック信号を加算し
て実時刻を発生させる機能を有する制御手段を設けてい
る。

【０００６】前記データ入力部は、実時刻時計を備えた
公知の電子手帳で構成するのが好ましい。

【０００７】

【作用効果の説明】上記のように構成された運行記録装
置においては、電源の投入によって装置本体のメイン処
理が起動する。実時刻合わせは、イグニッションキーの
ＯＦＦ時に、車両の個々の条件や記憶した運行データな
どを装置本体とデータ入力部との間で送受信する際に、
データ入力部に設けられた実時刻時計から時刻データが
装置本体に送信されて行なわれる。この時、装置本体
は、クロック信号発信器からのクロック信号の計数を行
い、受信した時刻データに加算して実時刻を求め、ラム
に記憶してサンプリングに備える。したがって、時刻デ
ータが装置本体に送られた後は装置本体に実時刻時計が
なくても、実時刻を知り、あるいは記録することが可能
になる。

【０００８】

【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

【０００９】図１において、運行記録装置は、装置本体
１と、その装置本体１に接続自在なデータ入力部である
ターミナル１０と、装置本体１に接続された速度センサ
２０、エンジン回転センサ２１、イグニッションキーＯ
Ｎ・ＯＦＦセンサ２２及び電源２３とからなっている。

【００１０】前記制御装置本体１には、各センサ２０〜
２２からの車両情報を入力インタフェース５を介し入力
して演算処理する演算処理部２と、ロム（ＲＯＭ）３、
実時刻などを記憶するラム（ＲＡＭ）４と、ターミナル
１０が接続される通信インタフェース６とが設けられ、
演算処理部２には、クロック信号発信器７が接続されて
いる。そして、ターミナル１０は、公知の電子手帳で構
成され、実時刻時計１１が設けられている。

【００１１】次に作用について説明する。

【００１２】電源２３の投入により図２に示すメイン処
理が起動する。装置本体１は、割り込みを可とし（ステ
ップＳ１）、イグニッションキーＯＮ・ＯＦＦセンサ２
２からの信号がＯＦＦか否かを判定する（ステップＳ
２）。ＹＥＳだったら、ターミナル１０との通信を可と
し（ステップＳ３）、車両の個別条件を受信するなどの
コマンドがあるか否かを判定する（ステップＳ４）。Ｎ
Ｏの場合すなわち運行データの収録中の場合は、ステッ
プＳ２に戻り、ＹＥＳだったら、すなわちターミナル１
０と通信中は、ラム４の実時刻記憶をストップし（ステ
ップＳ５）、割り込みを不可として（ステップＳ６）、
送信か否かを判定する（ステップＳ７）。ＮＯの場合す
なわち受信であれば、ターミナル１０から車両条件、実
時刻時計１１の時刻データを受信して（ステップＳ
８）、ステップＳ１１に移る。ＹＥＳだったら、故障自
己診断を行い（ステップＳ９）、収録データ、診断結果
データをターミナル１０に送信して（ステップＳ１
０）、ステップＳ１１に移る。ステップＳ１１におい
て、システム変数等を初期化し、次いで、演算処理部２
はクロック信号発信器７からのクロック信号の計数を行
い、ステップＳ８においてターミナル１０から受信した
時刻データに計数したクロック信号を加算し実時刻を求
めてスタートさせ、ラム４上に格納保持してサンプリン
グが必要になったときに備え（ステップＳ１２）、割り
込みを可として（ステップＳ１３）、リターンする。

【００１３】

【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、下記の効果を奏する。（ａ）運行開始時にデータ入力部の実時刻時計から装
置本体に時刻データが送られ、以降は、装置本体のクロ
ック信号発信器の信号を加算して実時刻を知るあるいは
記録する事が可能になる。（ｂ）したがって、装置本体に実時刻時計が不要で、
装置を小型化し安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す制御ブロック図。

【図２】メイン処理フロー図。

【符号の説明】

１・・・装置本体２・・・演算処理部３・・・ロム４・・・ラム７・・・クロック信号発信器１０・・・ターミナル１１・・・実時刻時計２０・・・速度センサ２１・・・エンジン回転センサ２２・・・イグニッションキーＯＮ・ＯＦＦセンサ

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両の速度を検知する速度センサ（２
０）と車両のエンジン回転速度を検知するエンジン回転
センサ（２１）とを有し、それらのセンサ（２０、２
１）から入力した車両の走行状態および運行状態のデー
タを記憶する運行記録装置において、装置本体（１）と
その装置本体（１）に着脱自在なデータ入力部（１０）
を設け、前記装置本体（１）には前記センサ（２０、２
１）からのデータを判定し演算する演算処理部（２）と
その演算処理結果および実時刻を記憶するラム（４）と
クロック信号発信器（７）とを設け、前記データ入力部
（１０）には実時刻時計（１１）を設け、前記装置本体
（１）には前記実時刻時計（１１）の時刻データをデー
タ入力部（１０）から前記ラム（４）に入力してその時
刻データに前記クロック信号発信器（７）の発生するク
ロック信号を加算して実時刻を発生させる機能を有する
制御手段を設けたことを特徴とする運行記録装置。