JP2527552Y2 - フロアパネル端部の支持構造 - Google Patents

フロアパネル端部の支持構造

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JP2527552Y2 JP1990037898U JP3789890U JP2527552Y2 JP 2527552 Y2 JP2527552 Y2 JP 2527552Y2 JP 1990037898 U JP1990037898 U JP 1990037898U JP 3789890 U JP3789890 U JP 3789890U JP 2527552 Y2 JP2527552 Y2 JP 2527552Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、免震装置により支持されたフロアパネルの
端部の支持構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、電子計算機室等では、床スラブの上方
にフロアパネルを配置して、床を二重構造とし、この二
重床内を配線等に使用することが行なわれている。
そして、従来、このような電子計算機室では、電子計
算機等が配置されるフロアパネルは、震動を吸収する免
震装置により支持され、電子計算機等に作用する震動が
低減されている。
第7図は、このような電子計算機室を示すもので、符
号11は、建築物13の電子計算機室を示している。
この電子計算機室11は、第8図に示すように、床スラ
ブ15の上方にフロアパネル17が配置された二重床構造と
されている。
このフロアパネル17は、電子計算機室11の中心部、即
ち、第7図に一点鎖線で示したフロアパネル本体19と、
このフロアパネル本体19の端部の延設パネル21とから構
成されており、フロアパネル本体19は、床スラブ15に載
置された免震装置23に配置されている。
免震装置23は、第8図,第9図および第10図に示すよ
うに、床スラブ15上に載置されるダンパ25と、これらの
ダンパ25上に配置されたH形鋼27と、H形鋼27上に配置
される支持脚29とから構成されており、フロアパネル17
が、支持脚29上に配置されることにより震動が吸収され
ている。
また、第8図に示したように、フロアパネル17の延設
パネル21は、電子計算機室11の壁体31に固定された載置
部材33により、ほぼ水平に支持されている。
載置部材33は、床スラブ15上に載置された支持脚29に
より、ほぼ水平に支持されている。
このようなフロアパネル端部の支持構造では、建築物
13が横揺れを生じた場合には、延設パネル21が載置部材
33の上部を左右に摺動し、延設パネル21を載置部材33に
より支持することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなフロアパネル端部の支持構
造では、電子計算機等は、フロアパネル本体19、即ち、
第7図に一点鎖線で囲む範囲内でしか設置することがで
きず、利用可能面積が少なく、電子計算機室11を有効に
利用することができないという問題があった。
即ち、建築物13が横揺れを生じた場合には、ダンパ25
により、フロアパネル17と壁体31とは相反する動き、例
えば、壁体31が右側に揺れ、フロアパネル17が左側に揺
れることがある。
この場合に、フロアパネル17の延設パネル21と壁体31
との衝突を防止するため、延設パネル21の先端部は、壁
体31と一定間隔L1が置かれている。
また、延設パネル21と壁体31が離れるような揺れの場
合には、この延設パネル21を載置部材33により支持する
ため、載置部材33の長さを一定以下に短縮することはで
きない。
さらに、載置部材33と、フロアパネル17を支持する支
持脚29,H形鋼27等との間には、これらの衝突を防止する
ため、一定間隔L2が置かれている。
また、延設パネル21と壁体31とが衝突した場合には、
支持脚29により支持されていない延設パネル21が変形等
する虞がある。従って、以上のような理由から、壁体31
からフロアパネル本体19までの距離Lの間は、電子計算
機等を設置することができず、電子計算機室11を有効に
利用することができないという問題があった。
本考案はこのような問題点を解決するためになされた
もので、免震装置により支持されたフロアの利用可能面
積を大幅に拡大することができるフロアパネル端部の支
持構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1記載のフロアパネル端部の支持構造は、フロ
アパネルを免震装置により支持するとともに、前記フロ
アパネルの端部を横方向に移動可能に支持する載置部材
を壁体に固定してなるフロアパネル端部の支持構造にお
いて、前記フロアパネルは、フロアパネル本体と、この
フロアパネル本体の端部に上方に揺動可能に支持される
とともに前記フロアパネル本体の端部から壁体に向けて
ほぼ水平に支持されかつ前記載置部材のフロアパネル本
体側への横揺れ時に前記フロアパネル本体の端部を支点
として上方に揺動する揺動パネルを有し、前記載置部材
には、フロアパネル本体側に水平方向に延出するととも
に揺動パネルの下面側に位置する支持部材が固定され、
この支持部材の先端部には、揺動パネルを下面側から支
持する揺動部材が連結され、この揺動部材は前記支持部
材との連結位置よりも載置部材側の部分がバネ部材によ
り前記支持部材と連結されて上下方向に揺動自在にさ
れ、前記揺動部材のフロアパネル本体側の先端部が、前
記載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ時に押し下
げられる押下部とされていることを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
請求項1記載のフロアパネル端部の支持構造では、フ
ロアパネルを、フロアパネル本体と、このフロアパネル
本体の端部に上方に揺動可能に支持され載置部材のフロ
アパネル本体側への横揺れ時に上方に揺動する揺動パネ
ルとから構成したので、建築物が横揺れし、載置部材が
フロアパネル本体側に横揺れすると、フロアパネル本体
に支持された揺動パネルが上方に揺動し、傾斜する。
そして、載置部材に、支持部材をフロアパネル本体側
に延設し、この支持部材の先端部に、揺動パネルを支持
する揺動部材を上下方向に揺動自在に支持し、支持部材
の支持位置よりも載置部材側の揺動部材をバネ部材によ
り支持部材と連結し、揺動部材のフロアパネル本体側の
先端部を、載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ時
に押し下げられる押下部としたので、建築物が横揺れ
し、載置部材がフロアパネル本体側に横揺れすると、支
持部材に固定された揺動部材の押下部が押し下げられる
と同時に、押下部と反対側の揺動部材の端部により揺動
パネルが押し上げられて上方に揺動し、傾斜する。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説
明する。
第1図および第2図は、本考案のフロアパネル端部の
支持構造の一実施例を示すもので、図において、符号41
は、建築物の電子計算機室を示している。
この電子計算機室41は、床スラブ43の上方にフロアパ
ネル45を配置した二重床構造とされている。
即ち、床スラブ43の上方には、免震装置47にが載置さ
れ、この免震装置47にフロアパネル45が載置されてい
る。
免震装置47は、床スラブ43上に載置されるダンパ48
と、これらのダンパ48上に配置されたH形鋼49と、これ
らのH形鋼49上に配置された支持脚51とから構成されて
いる。
また、フロアパネル45は、電子計算機室41の中央部に
配置されるフロアパネル本体53と、このフロアパネル本
体53の端部に上方に揺動可能に支持された揺動パネル55
とから構成されている。
このフロアパネル本体53は、アルミ板の上部に静電防
止タイルを貼付して構成され、H形鋼49上に配置された
多数の支持脚51により支持されている。
フロアパネル本体53の端部を支持する支持脚51には、
角パイプ57が固定されており、この角パイプ57には、揺
動パネル55が、揺動する際には破損する程度のビスによ
り固定されている。
揺動パネル55は、フロアパネル本体53から壁体59に向
けてほぼ水平に延設されている。
載置部材61は、床スラブ43に支持された支持脚63によ
り、ほぼ水平に支持され、この載置部材61には支持部材
65が固定されており、この支持部材65はフロアパネル本
体53側に延設されている。
この支持部材65の先端部には、揺動パネル55を支持す
る揺動部材67が支持されている。
この揺動部材67は、第2図乃至第4図に示すように、
ピン69により、支持部材65に上下方向に揺動自在に支持
され、支持部材65の連結位置よりも載置部材61側の揺動
部材67が、バネ部材71により支持部材65に連結されてい
る。
また、揺動部材67のフロアパネル本体53側の先端部
が、載置部材61のフロアパネル本体53側への横揺れ時に
押し下げられる押下部73とされている。
即ち、押下部73の先端には、壁体59側に向けて上昇す
る傾斜面75が形成されており、載置部材61のフロアパネ
ル本体53側への横揺れ時に、傾斜面75が角パイプ57に当
接すると、傾斜面75により押下部73の先端が押し下げら
れる。
また、揺動部材67の上面には、2個の当接部材77が配
置され、これらの当接部材77が揺動パネル55の下面に当
接しており、揺動パネル55が支持されている。
このようなフロアパネル端部の支持構造では、フロア
パネル45の端部を載置部材61により支持することができ
る。
以上のように構成されたフロアパネル端部の支持構造
では、上面がほぼ水平状態の揺動部材67には、揺動パネ
ル55が支持されており、この状態から、載置部材61とフ
ロアパネル本体53が相互に離れる方向に横揺れしても、
支持部材65がフロアパネル本体53に向けて載置部材61か
ら延設されているため、第5図に示すように、揺動パネ
ル55が揺動部材67により支持される。
そして、建築物が横揺れし、第6図に示すように、載
置部材61がフロアパネル本体53側に横揺れすると、支持
部材65に固定された揺動部材67の押下部73が、バネ部材
71に抗して押し下げられると同時に、押下部73と反対側
の揺動部材67の端部81により揺動パネル55が押し上げら
れて上方に揺動し、傾斜する。
この状態から、載置部材61とフロアパネル本体53が相
互に離れる方向に横揺れすると、揺動部材67は、バネ部
材71によりほぼ水平に復元される。
しかして、以上のように構成されたフロアパネル端部
の支持構造では、フロアパネル45を、フロアパネル本体
53と、このフロアパネル本体53の端部に、載置部材61の
フロアパネル本体53側への横揺れ時に上方に揺動する揺
動パネル55とから構成したので、建築物が横揺れし、載
置部材61がフロアパネル本体53側に横揺れすると、フロ
アパネル本体53に支持された揺動パネル55が上方に揺動
して傾斜し、揺動パネル55と壁体59との間隔を従来より
も狭めることができ、これにより、フロアパネル本体53
と壁体59間の間隔Lを詰めることができ、免震装置47に
より支持されたフロアの利用可能面積を大幅に拡大する
ことができる。
また、載置部材61に、支持部材65をフロアパネル本体
53側に向けて延設し、この支持部材65の先端部に揺動部
材67を固定したので、載置部材61とフロアパネル本体53
が相互に離れる方向に横揺れしても、揺動部材67により
揺動パネル55を支持することができ、これにより、載置
部材61を短縮することができ、免震装置47により支持さ
れたフロアの利用可能面積を大幅に拡大することができ
る。
さらに、フロアパネル本体53側に向けて延設された支
持部材65の先端部に、揺動部材67を揺動可能に固定した
ので、載置部材61とフロアパネル本体53との間隔を短縮
することができ、免震装置47により支持されたフロアの
利用可能面積を大幅に拡大することができる。
尚、上記実施例では、支持部材65の先端部に揺動部材
67を揺動自在に支持し、この揺動部材67のフロアパネル
本体53側の押下部73を、押し下げることにより、揺動パ
ネル55を上方に揺動した例について説明したが、本考案
は上記実施例に限定されるものではなく、他の手段で、
載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ時に、揺動パ
ネルを上方に揺動しても、上記実施例とほぼ同様の効果
を得ることができる。
また、上記実施例では、揺動部材67のフロアパネル本
体53側の押下部73を、角パイプ57に当接することによ
り、押し下げた例について説明したが、本考案は上記実
施例に限定されるものではなく、他の手段で、押下部を
押し下げても、上記実施例とほぼ同様の効果を得ること
ができる。
さらに、上記実施例では、電子計算機室41のフロアパ
ネル45に、本考案を適用した例について説明したが、本
考案は上記実施例に限定されるものではなく、他の部屋
のフロアパネルに、本考案を適用しても良いことは勿論
である。
〔考案の効果〕
請求項1記載のフロアパネル端部の支持構造では、フ
ロアパネルを免震装置により支持するとともに、前記フ
ロアパネルの端部を横方向に移動可能に支持する載置部
材を壁体に固定してなるフロアパネル端部の支持構造に
おいて、前記フロアパネルは、フロアパネル本体と、こ
のフロアパネル本体の端部に上方に揺動可能に支持され
るとともに前記フロアパネル本体の端部から壁体に向け
てほぼ水平に支持されかつ前記載置部材のフロアパネル
本体側への横揺れ時に前記フロアパネル本体の端部を支
点として上方に揺動する揺動パネルを有し、前記載置部
材には、フロアパネル本体側に水平方向に延出するとと
もに揺動パネルの下面側に位置する支持部材が固定さ
れ、この支持部材の先端部には、揺動パネルを下面側か
ら支持する揺動部材が連結され、この揺動部材は前記支
持部材との連結位置よりも載置部材側の部分がバネ部材
により前記支持部材と連結されて上下方向に揺動自在に
され、前記揺動部材のフロアパネル本体側の先端部が、
前記載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ時に押し
下げられる押下部とされている構成としたので、建築物
が横揺れし、載置部材がフロアパネル本体側に横揺れす
ると、フロアパネル本体に支持された揺動パネルが上方
に揺動して傾斜し、揺動パネルと壁体との間隔を狭める
ことができ、これにより、パネル本体と壁体間の間隔を
詰めることができ、免震装置により支持されたフロアの
利用可能面積を大幅に拡大することができる。
そして、載置部材に、支持部材をフロアパネル本体側
に延設し、この支持部材の先端部に、揺動パネルを支持
する揺動部材を上下方向に揺動自在に支持し、支持部材
の支持位置よりも載置部材側の揺動部材をバネ部材によ
り支持部材と連結し、揺動部材のフロアパネル本体側の
先端部を、載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ時
に押し下げられる押下部としたので、建築物が横揺れ
し、載置部材がフロアパネル本体側に横揺れすると、支
持部材に固定された揺動部材の押下部が押し下げられる
と同時に、押下部と反対側の揺動部材の端部により揺動
パネルが押し上げられ、上方に揺動して傾斜し、揺動パ
ネルと壁体との間隔を狭めることができ、これにより、
フロアパネル本体と壁体間の間隔を詰めることができ、
免震装置により支持されたフロアの利用可能面積を大幅
に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフロアパネル端部の支持構造の一実施
例を示す縦断面図である。 第2図は第1図の揺動部材およびその近傍を拡大して示
す縦断面図である。 第3図は第2図のIII-III線に沿う縦断面図である。 第4図は第2図のIV-IV線に沿う横断面図である。 第5図は載置部材とフロアパネル本体が離れる方向に横
揺れした状態を示す縦断面図である。 第6図は載置部材とフロアパネル本体が近づく方向に横
揺れした状態を示す縦断面図である。 第7図は従来の電子計算機室を示す横断面図である。 第8図は従来のフロアパネル端部の支持構造を示す縦断
面図である。 第9図は第8図の免震装置を示す平面図である。 第10図は電子計算機室の縦断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 43……床スラブ 45……フロアパネル 47……免震装置 53……フロアパネル本体 55……揺動パネル 59……壁体 61……載置部材 65……支持部材 67……揺動部材 71……バネ部材 73……押下部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルを免震装置により支持すると
    ともに、前記フロアパネルの端部を横方向に移動可能に
    支持する載置部材を壁体に固定してなるフロアパネル端
    部の支持構造において、 前記フロアパネルは、フロアパネル本体と、このフロア
    パネル本体の端部に上方に揺動可能に支持されるととも
    に前記フロアパネル本体の端部から壁体に向けてほぼ水
    平に支持されかつ前記載置部材のフロアパネル本体側へ
    の横揺れ時に前記フロアパネル本体の端部を支点として
    上方に揺動する揺動パネルを有し、 前記載置部材には、フロアパネル本体側に水平方向に延
    出するとともに揺動パネルの下面側に位置する支持部材
    が固定され、この支持部材の先端部には、揺動パネルを
    下面側から支持する揺動部材が連結され、この揺動部材
    は前記支持部材との連結位置よりも載置部材側の部分が
    バネ部材により前記支持部材と連結されて上下方向に揺
    動自在にされ、前記揺動部材のフロアパネル本体側の先
    端部が、前記載置部材のフロアパネル本体側への横揺れ
    時に押し下げられる押下部とされている ことを特徴とするフロアパネル端部の支持構造。
JP1990037898U 1990-04-09 1990-04-09 フロアパネル端部の支持構造 Expired - Lifetime JP2527552Y2 (ja)

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