JP2527488B2 - ガスタンクの解体方法 - Google Patents

ガスタンクの解体方法

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JP2527488B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、大型のガスタンクを解体として撤去する
方法に関し、特にタンク全体を下降させながらその下端
側から壁体を切断除去する方法の改良に関する。
《従来の技術》 特開昭63−47475号や特開昭62−41870号公報などに開
示されているように、ガスタンクの円筒壁体の下端部を
油圧ジャッキなどの手段で支持しながら下端から順に壁
体を切断除去し、タンク全体を下降させながら解体する
方法が従来から知られている。
《発明が解決しようとする課題》 しかし前述したジャッキダウン式の下部解体工法で
は、タンク壁体の内側にジャッキ装置を配設し、タンク
壁体の内側に取り付けたブラケットをジャッキ装置で支
持し、壁体の切除とともにタンク全体を下降させてい
る。
この場合、解体途中の大型タンクが地盤に対してジャ
ッキなどで支持されているだけの状態となり、強い風や
地震などの影響を受けて解体中のタンクが横ブレしたり
水平方向に移動するおそれがある。また、タンク壁体に
偏心力がかかり、壁体が座屈するおそれがあった。さら
に、タンク全体を下降させるのに伴って前記ブラケット
を何度も付け替えなければならず、工程が非常に煩雑で
あった。
前記のような解体途中のタンクの横移動や偏心力によ
る座屈を防止するために、従来では特開昭62−41870号
公報に開示されているような横滑りストッパを付設して
いるが、そのために解体工事全体が大規模で複雑化し、
工期が長くなっていた。
この発明は前述した従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ジャッキダウン式の下部解体工法に
おいて解体途中のタンクを簡単な手段でしっかりと支持
することができるようにしたガスタンクの解体方法を提
供することにある。
《課題を解決するための手段》 そこでこの発明では、円筒状のガスタンク壁体を貫通
して該ガスタンクの放射方向に延びる土台梁を設け、前
記ガスタンクの内周に沿って昇降可能なピストンを支持
するピストン受け架台を該土台梁に連結して配設すると
ともに前記土台梁のタンク外側への突出部分の上に外側
架台を構築し、この外側架台上に配設した外側ジャッキ
と前記ピストン上に配設した内側ジャッキとで前記タン
ク壁体の下端部を支持し、前記タンク壁体を下端から順
に切除しながらタンク全体を下降させて解体するように
した。
《作 用》 ガスタンクの通常の使用状態では、前記ピストンはタ
ンク壁体の内周面をガイドとして昇降する。本発明では
このピストンを利用し、解体工事に先立ってピストンを
底面付近まで下げて地盤側に固定し、解体に伴ってジャ
ッキダウン式に下降されるタンク全体を前記ピストンで
ガイドし、タンク全体をスムーズに下降させることとも
にタンクの横移動を前記ピストンでもって阻止する。
またタンク壁体を底面に沿って貫通することにより放
射方向に延びる前記土台梁をタンク内側部分において固
定し、この土台梁を利用して前記外側架台を構築してい
る。つまり前記ピストンが前記外側架台の支持手段とし
ても機能する。そして外側ジャッキと内側ジャッキの両
方でタンク壁体の下端部を支持するので、従来のような
ブラケットは不必要である。
《実 施 例》 第1図〜第3図は本発明の一実施例による解体方法の
概略を示している。1は円筒状のガスタンク壁体を示
し、2はタンク内にあって壁体1の内周面にローラ3で
接し、タンク壁体1に沿って昇降するピストンである。
解体に先立って、まず土台梁8を設置する。タンク壁
体1の下端部に穴をあけ、その穴に土台梁8を通して底
面4に沿って貫通して放射方向に延びるタンク壁体1を
設ける。好ましくは、タンク内側部分において、タンク
底板を貫通して設けた地盤アンカー14により固定する。
この土台梁8のタンク内側部分の上にピストン受け架台
5が配設され、その上にピストン2が搭載される。
なお、ピストン受け架台5を土台梁8の上に搭載せ
ず、底板上に直接載置してもよいが、この場合も、ピス
トン受け架台5と土台梁8とを図示しないつなぎ梁によ
り、強固に連結することが好ましい。
次にタンク壁体1の外周側に外側架台10を設置する。
その際に、タンク壁体1を貫通して外側に突出している
土台梁8を外側架台10の支柱の基礎として利用する。こ
のように土台梁8を利用して外側架台10を構築すること
で、タンク外側の地盤が軟弱であっても、比較的簡単に
堅牢な外側架台10を構築することができる。なお必要に
応じて、土台梁8の突出部分に持送り部材等を付設して
補強する。
外側架台10はタンク外周に沿って等間隔で例えば24個
設置するもので、1つの外側架台10に対して土台梁8を
例えば2本設ける。このようにして設けた外側架台10の
上にそれぞれ外側ジャッキ11を取り付ける。また、ピス
トン2上の最外周部分にジャッキベース6を設置し、そ
こに内側ジャッキ7を取り付ける。
外側ジャッキ11と内側ジャッキ7はタンク壁体に沿っ
て一定間隔で24個ずつ配設され、タンク壁体1を挟んで
内側ジャッキ7と外側ジャッキ11とが同じ位置に対向す
るように設置する。
そして内側ジャッキ7と外側ジャッキ11からそれぞれ
下方にロッド12を延ばし、両ロッド12の下端部分にタン
ク受けプレート13を取り付け、このプレート13でもって
タンク壁体1の下端を支持する。
以上の構成において、タンク壁体1の最下部を切断除
去し、その除去した部分を前記タンク受けプレート13で
支持するようにし、内側ジャッキ7および外側ジャッキ
11によってタンク全体を下降させ、タンク壁体1の最下
端を再び適当な高さ分だけ切断除去するという作業を繰
り返す。
ここでピストン2の位置より下方において円筒壁体1
を切断除去しながらジャッキダウンを繰り返す。こうす
ると解体途中のタンク壁体1の最下部内周面が架台5で
固定されたピストン2のローラ3に常に接しており、固
定されたピストン2をガイドとしてタンク全体がジャッ
キダウンによって下降する。したがってタンク全体を非
常にスムーズに安定した姿勢で下降させることができる
とともに、解体途中のタンクに強い風が作用しても、タ
ンクの横移動が地盤に固定されたピストンによって阻止
される。
《発明の効果》 以上詳細に説明したように、この発明に係るガスタン
クの解体方法では、タンク内に備わっているピストンを
解体時に有効に活用し、このピストンを内側ジャッキの
架台として利用するとともに、外側ジャッキの架台を構
築するための土台梁を固定したので、タンク外側に外側
ジャッキの架台のための基礎やアンカーを設ける必要が
ない利点を有する。
さらに、内側ジャッキの架台には、ピストンの重量、
および内側ジャッキにかかる解体中のタンク壁体の重量
がかかるので、この重力を利用すべく架台に土台梁を固
定し、土台梁の他の固定手段を軽減もしくは省略でき
る。
また、ジャッキダウンされながら下部から下降される
タンクを地盤に固定したピストンでもってガイドすると
ともにこのピストンでもってタンクの横移動を確実に阻
止するようにしたので、従来のような大掛かりな横滑り
ストッパは必要なくなる。さらにタンク壁体の下端を内
側ジャッキと外側ジャッキの2つを用いて吊下式に支持
するので、従来のようなブラケットをタンク壁体に取り
付ける必要もない。したがって、解体作業に必要な機材
が少なくなるとともに、作業そのものも非常に簡単にな
り、解体工期を短縮することができ、しかも工事の安全
性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるガスタンクの解体方法
の全体的な概略図、第2図は第1図の要部拡大縦断面
図、第3図は土台梁の設置状態を示す平面図である。 1……タンク壁体、2……ピストン 3……ローラ、4……底面 5……ピストン受け架台、6……ジャッキベース 7……内側ジャッキ、8……土台梁 10……外側架台、11……外側ジャッキ 12……ロッド 13……タンク受けプレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のガスタンク壁体を貫通して該ガス
    タンクの放射方向に延びる土台梁を設け、前記ガスタン
    クの内周に沿って昇降可能なピストンを支持するピスト
    ン受け架台を該土台梁に連結して配設するとともに、前
    記土台梁のタンク外側への突出部分の上に外側架台を構
    築し、 この外側架台上に配設した外側ジャッキと前記ピストン
    上に配設した内側ジャッキとで前記タンク壁体の下端部
    を支持し、前記タンク壁体を下端から順に切除しながら
    タンク全体を下降させて解体するようにしたガスタンク
    の解体方法。
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