JP2527368Y2 - 電子部品を搭載するプリント基板の取付構造 - Google Patents

電子部品を搭載するプリント基板の取付構造

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JP2527368Y2
JP2527368Y2 JP10048191U JP10048191U JP2527368Y2 JP 2527368 Y2 JP2527368 Y2 JP 2527368Y2 JP 10048191 U JP10048191 U JP 10048191U JP 10048191 U JP10048191 U JP 10048191U JP 2527368 Y2 JP2527368 Y2 JP 2527368Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子部品を搭載したプ
リント基板を電子機器の筐体内に取付ける際に使用する
プリント基板の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子機器のプリント基板は、一般
に電子機器の筐体に取付ける場合、各種電子部品を実装
した状態で、スペーサ等を介して少なくとも4本の固定
ねじにより取付けられるのが通例である(例えば特開平
3−96297号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、大量生産され
る電子機器の場合、このような固定ねじを用いてプリン
ト基板を筐体に取付ける作業工程は、少なからず工数と
時間がかかり、生産効率が低下する課題があった。
【0004】本考案は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、プリント基板を筐体内に少ない工数で簡
単に取付けることができる電子部品を搭載するプリント
基板の取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、本考案の電
子部品を搭載するプリント基板の取付構造は、スイッ
チ、コネクタ等の電子部品の両側面に、側面に沿って縦
方向のスリット孔を有する突出部が設けられ、電子部品
がプリント基板上に直接固定され、下部に爪部を有し上
部に先端曲折部を有する板状の差込み係止片が、電子部
品両側のスリット孔に差し込まれ、差込み係止片の爪部
が突出部の下端に係止され、筐体には電子部品の上部が
嵌合可能な開口部が設けられ、電子部品の上部を筐体内
側から開口部に嵌め込み、差込み係止片の先端曲折部を
筐体開口部の外側周縁部に係止させることによって、電
子部品が筐体に固定され、プリント基板が電子部品を介
して筐体に固定されて構成される。
【0006】また、別の考案では、スイッチ、コネクタ
等の電子部品の両側上部に係止凸部が設けられ、係止凸
部より下方位置における電子部品の側壁に支持凸部が設
けられ、電子部品がプリント基板上に直接固定され、筐
体には電子部品の上部が嵌合可能な開口部が設けられ、
電子部品の上部を筐体の内側から開口部に嵌め込み、係
止凸部を筐体開口部の外側周縁部に係止させると共に、
支持凸部を筐体開口部の内側周縁部に係止させることに
よって、電子部品が筐体に固定され、プリント基板が電
子部品を介して筐体に固定されて構成される。
【0007】
【作用・効果】このように、筐体の開口部に電子部品を
内側から嵌込むだけで、電子部品を介してプリント基板
を筐体に固定することができるため、従来のように、固
定ねじを使用してプリント基板を筐体に締付け固定し、
さらにスイッチ、コネクタ等の電子部品をおのおの筐体
に固定ねじで固定する必要がなく、組み付け作業が簡単
になると共に、作業工数、作業時間を大幅に削減するこ
とができる。
【0008】また、スイッチ、コネクタ等の電子部品を
プリント基板上に直接固定するため、その端子接続は基
板の導電パターンに直接半田付けすることができ、電子
部品をプリント基板とは別個に取付けた場合のように、
その間にリード線を接続する必要がなく、配線を簡略化
することができ、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は、電子部品を実装したプリント基板
1を、筐体2内に取付けた状態の断面図を示している。
このプリント基板1は、スイッチ3をその上に直接載置
して固定し、そのスイッチ3を筐体2に固定することに
より、筐体2内に取付けられる。
【0011】図2に示すように、スイッチ3は矩形の箱
形に形成され、上部にスイッチボタンが設けられ、底部
にはプリント基板1上に直接半田付け可能な端子が突設
される。
【0012】スイッチ3の両側面には突出部3aが突設
され、突出部3a内にスリット孔3bが側面に沿って縦
に形成される。このスリット孔3bは後述の差込み係止
片4を殆ど隙間なく挿入可能な寸法と形状に形成され
る。
【0013】差込み係止片4は、板ばね材から形成さ
れ、図3に示すように、板の上部を外側に曲折して先端
曲折部4aを設け、下部の外表面に2つの爪部4bを、
その上端を外側に曲げ出して形成している。また、差込
み係止片4の両側上部には、突出部3aの上端に当接す
る段差部4cが設けられる。
【0014】この段差部4cから爪部4bの上端までの
長さは、上記スイッチ3の突出部3aの高さより僅かに
小さく形成される。よって、差込み係止片4をスリット
孔3bに差込んだ場合、段差部4cが突出部3aの上端
に当接し、爪部4bがスリット孔3bから出て、突出部
3aの下端に係止される構造である。
【0015】なお、突出部3aのスリット孔3b内に段
差部を形成し、差込み係止片4の両側中間部に形成した
段差部を、スリット内の段差部に係止させるようにして
もよい。
【0016】このようなスイッチ3は、プリント基板1
上に載置され、裏面から突出した端子が導電パターン上
に半田付けされて固定される。
【0017】一方、筐体2の所定箇所には、スイッチ3
の上部が挿入可能な矩形の開口部が形成される。この開
口部の大きさは、スイッチ3の上部が開口部内に入り、
両側の突出部3aが周縁部に当接して止まり、この状態
で筐体の外側からスリット孔3bが現われる大きさであ
る。
【0018】スイッチ3をその上面に固定したプリント
基板1を、筐体2に取付ける場合、予め、スイッチ3の
両側のスリット孔3bに、差込み係止片4を上から差込
んでおく。そして、筐体2に設けた上記の開口部に内側
からスイッチ3の上部を嵌込む。
【0019】このとき、上部両側の差込み係止片4の先
端曲折部4aが弾性変形しながら筐体2の開口部に入
り、外側に出たところで拡開し、筐体2の開口部周縁を
押圧・係止した状態となって、取付けが完了する。。
【0020】なお、差込み係止片4を予めスリット孔3
b内に中間位置まで差込んでおき、スイッチ3を斜めに
しながら、筐体2の開口部にスイッチ3の上部と差込み
係止片4の上部を入れ、それを取付け位置に保持した状
態で、固定位置まで差込み係止片4を差込んで取付ける
ようにしてもよい。
【0021】このように、小形のプリント基板1であれ
ば、1個のスイッチ3を筐体2の開口部に嵌込むだけ
で、極めて簡単に取付けることができ、大形のプリント
基板であっても、2個或は3個の同様なスイッチ3を筐
体の各々の開口部に嵌込むことにより、筐体2内に確実
に取付けることができる。
【0022】また、上記の例ではスイッチ3を使用した
が、スイッチの他に、コネクタ、標示灯、LED等の表
示器を介して同様にプリント基板を筐体内に取付けるこ
とができる。
【0023】図5と図6は他の実施例を示し、ここで
は、板ばねの差込み係止片4に代えて合成樹脂製の差込
み係止片5が使用される。
【0024】この差込み係止片5は、開口部5cを持つ
本体の上部に先端曲折部5aを設け、下部の両側に爪部
5bを設けて形成され、両側上部に段差部5dが設けら
れる。この差込み係止片5には、本体中央に開口部5c
が形成されるため、弾性変形が容易で、差込み係止片5
がスリット孔3b内に差込まれた際、その両側の爪部5
bが上方に容易に曲折することができる。
【0025】したがって、この差込み係止片5を使用し
てスイッチ3を筐体2に固定する場合、差込み係止片5
をスイッチ3のスリット孔3bに差込むと、両側の爪部
5b,5bが容易に上方に曲がり、爪部5b,5b間の
幅がスリット孔3bの幅以内に縮小して、スリット孔3
b内を進入し、両側爪部5b,5bはスリット孔3bの
下に出ると、両側に突出し、スイッチ3の突出部3aの
下端に係止される。
【0026】このように、合成樹脂製の差込み係止片5
を使用しても、上記実施例と同様に、プリント基板1に
固定されたスイッチ3を、容易に筐体2に取付けること
ができる。また、筐体2の開口部からスイッチ3つまり
プリント基板を外す場合、差込み係止片5の先端曲折部
5aを引くことにより、両側爪部5b,5bが内側に曲
り、爪部の係止を外して取外すことができる。
【0027】図7、図8は別の実施例を示し、ここで
は、スイッチ7の両側上部に係止凸部7aが一体成形さ
れる。
【0028】即ち、スイッチ7の合成樹脂製本体の両側
上部には、係止凸部7aが両側面から突出するように一
体成形され、この係止凸部7aは弾性変形可能である。
また、係止凸部7aより下方位置におけるスイッチ7の
側壁に支持凸部7bが突設される。この支持凸部7bの
先端位置と係止凸部7a下面位置の水平面上での差は筐
体2の厚さより僅かに短く設定される。
【0029】このスイッチ7も上記と同様にプリント基
板1上に直接固定され、筐体2にはスイッチの上部が嵌
合可能な開口部が設けられる。そして、上記と同様に、
スイッチ7の上部を筐体2の内側から開口部に嵌め込
む。このとき、係止凸部7aは弾性変形しながら開口部
を通り、開口部の外側周縁部に係止され、支持凸部7b
の先端が筐体開口部の内側周縁部に当接して、スイッチ
7が筐体2に係止・固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント基板の取付状態を示す断面図である。
【図2】電子部品としてのスイッチ3の斜視図である。
【図3】差込み係止片4の斜視図である。
【図4】差込み係止片4をスイッチ3のスリット孔に差
込んだ状態の斜視図である。
【図5】他の実施例の差込み係止片5の斜視図である。
【図6】他の実施例のプリント基板の取付状態を示す差
込み係止片5側から見た断面図である。
【図7】別の実施例のスイッチ7の斜視図である。
【図8】別の実施例のプリント基板の取付状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1−プリント基板、2−筐体、3−スイッチ、3a−突
出部、3b−スリット孔、4−差込み係止片、4a−先
端曲折部、4b−爪部、7−スイッチ、7a−係止凸
部、7b−支持凸部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ、コネクタ等の電子部品の両側
    面に、側面に沿って縦方向のスリット孔を有する突出部
    が設けられ、該電子部品がプリント基板上に直接固定さ
    れ、下部に爪部を有し上部に先端曲折部を有する板状の
    差込み係止片が、該電子部品両側のスリット孔に差し込
    まれ、該差込み係止片の爪部が該突出部の下端に係止さ
    れ、筐体には該電子部品の上部が嵌合可能な開口部が設
    けられ、該電子部品の上部を該筐体内側から該開口部に
    嵌め込み、該差込み係止片の先端曲折部を筐体開口部の
    外側周縁部に係止させることによって、該電子部品が筐
    体に固定され、該プリント基板が該電子部品を介して該
    筐体に固定されていることを特徴とする電子部品を搭載
    するプリント基板の取付構造。
  2. 【請求項2】 スイッチ、コネクタ等の電子部品の両側
    上部に係止凸部が設けられ、該係止凸部より下方位置に
    おける該電子部品の側壁に支持凸部が設けられ、該電子
    部品がプリント基板上に直接固定され、筐体には該電子
    部品の上部が嵌合可能な開口部が設けられ、該電子部品
    の上部を該筐体の内側から該開口部に嵌め込み、該係止
    凸部を該筐体開口部の外側周縁部に係止させると共に、
    該支持凸部を該筐体開口部の内側周縁部に係止させるこ
    とによって、該電子部品が筐体に固定され、該プリント
    基板が該電子部品を介して該筐体に固定されていること
    を特徴とする電子部品を搭載するプリント基板の取付構
    造。
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