JP2527281B2 - アルコキシフタロシアニンの製造方法 - Google Patents

アルコキシフタロシアニンの製造方法

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JP2527281B2 JP3176604A JP17660491A JP2527281B2 JP 2527281 B2 JP2527281 B2 JP 2527281B2 JP 3176604 A JP3176604 A JP 3176604A JP 17660491 A JP17660491 A JP 17660491A JP 2527281 B2 JP2527281 B2 JP 2527281B2
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chloride
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な光ディスク用記録
材料あるいは新規フタロシアニン化合物の中間体として
有用なアルコキシフタロシアニンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラアルコキシフタロシアニンの製造
方法は、種々文献に記載されている。例えば、2,9,
16,23−テトラ−イソプロポキシフタロシアニンの
製造方法は、NOUVEAU JOURNAL DE
CHIMIE 6巻、653〜658頁(1982年)
に記載されている。その方法は、ジイミノイソインドリ
ンとN,N−ジメチルアミノエタノールを混合し、14
0℃で22時間反応させる方法である。しかし、この方
法は収率が38%と低かった。他の例としては、特開平
3−62878号公報(EP−0373643)に、
1,5,9,13−テトラ−アルコキシフタロシアニン
の製造方法が開示されている。その方法は、フタロニト
リル、塩化パラジウム、ジアザビシクロウンデセン(以
下、DBUと略す。)とアミルアルコールを混合し、還
流下に反応させる方法である。しかし、この方法も収率
が20%と低く、工業的に利用できる方法ではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、テト
ラ−アルコキシフタロシアニン、特に立体障害の大きい
アルコキシフタロシアニンを収率よくかつ異性体比を制
御しながら製造する方法を提供することにある。本発明
者らは、種々の検討により、アルコキシフタロシアニン
の溶解性が異性体の種類、あるいは異性体の存在比によ
り変化することを見出した。そのため、異性体の生成比
を制御しながら高収率で立体障害の大きいα−アルコキ
シフタロシアニンを製造する技術が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明を完成した。す
なわち本発明は、下記一般式(1)
【0005】
【化3】 〔式(1)中、Rは分岐のアルキル基を示す。〕で示さ
れるジイミノイソインドリンの1から4種と金属または
金属誘導体を130〜300℃、好ましくは180〜2
50℃で、有機塩基の添加方法を制御しながら反応させ
ることを特徴とする下記一般式(2)
【0006】
【化4】 〔式(2)中、Rは各々独立に分岐のアルキル基を示
し、Metは2価の金属原子、3価または4価の金属誘
導体、またはオキシ金属を表わす。〕で示されるアルコ
キシフタロシアニン化合物またはその混合物の製造方法
である。この場合、有機塩基を共存させることが収率を
向上させる点で好ましい。
【0007】本発明の製造方法の特徴は、異性体比を制
御しながら、収率よくα−アルコキシフタロシアニンが
得られる点にある。すなわち、有機塩基を低温で添加し
た後、反応温度である130〜300℃に昇温すると、
下記式(3)で示される異性体が多く生成する。
【0008】
【化5】 〔式(3)中、RおよびMetは式(2)のRおよびM
etと同一の意味を表わす。〕他方、有機塩基を反応温
度(130〜300℃程度)で添加する、または有機塩
基を使用しない時は、下記式(4)で示される異性体の
生成比が多くなる。
【0009】
【化6】 〔式(4)中、RおよびMetは式(2)のRおよびM
etと同一の意味を表わす。〕また、副生する他の異性
体としては、下記式(5)及び(6)が認められる。
【0010】
【化7】 〔式(5)および(6)中、RおよびMetは式(2)
のRおよびMetと同一の意味を表わす。〕式(1)ま
たは(2)中のRで表わされる分岐のアルキル基として
は、炭素数3から15の炭化水素、またはハロゲン化炭
化水素であり、好ましい分岐のアルキル基としては、2
級アルキル基であり、特に第2級〜第4級の炭素原子を
合計で2から4個有する基である。具体例としては、is
o-プロピル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、neo-ペンチ
ル基、1,2-ジメチルプロピル基、シクロヘキシル基、1,
3-ジメチルブチル基、1-iso-プロピルプロピル基、1,2-
ジメチルブチル基、1,4-ジメチルペンチル基、2-メチル
-1-iso-プロピルプロピル基、1-エチル-3-メチルブチル
基、3-メチル-1-iso-プロピルブチル基、2-メチル-1-is
o-プロピルブチル基、1-t-ブチル-2-メチルプロピル基
等の炭化水素基、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロ
ピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられる。
【0011】Metで示される2価金属の例としては、
Cu,Zn,Mn,Fe,Co,Ni,Ru,Rh,P
d,Pt,Pb等が挙げられ、3価または4価金属誘導
体の例としては、AlCl,AlBr,AlI,AlO
H,InCl,InBr,InI,InOH,SiCl
2,SiBr2,SiI2,Si(OH)2,GeCl2
GeBr2,GeI2,SnCl2,SnBr2,Sn
2,Sn(OH)2,などが挙げられ、オキシ金属の例
としては、VO,TiOなどが挙げられる。これらの金
属またはその誘導体の中で、Cu,Co,Ni,Rh,
Pd,Ptが中心金属である時には、上記式(2)のフ
タロシアニンはCD−WO用、液晶表示用、あるいはフ
ィルター用フタロシアニンまたはその中間体として有効
である。
【0012】フタロシアニン環を合成する条件として
は、原料のジイミノイソインドリン(1)の1〜4種を
金属または金属誘導体と溶媒中、100〜300℃で加
熱反応させる。反応温度は135〜220℃であること
が好ましい。溶媒の使用量としては、ジイミノイソイン
ドリンの1〜100重量倍、好ましくは5〜20重量倍
である。
【0013】溶媒としては、沸点が100℃以上、好ま
しくは135℃以上あれば良い。具体例としては、"ORG
ANIC SOLVENT" J.A. RIDDICKとW.B. BUNGER共著、WILEY
-INTERSCIENCE社刊1970年または"THE MERCK INDEX"11
版、MERCK&CO.刊、1989年に記載されている。特に好ま
しくは、沸点135℃以上のアルコール、例えば、n-ア
ミルアルコール、n-ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、2-メチル-1-ペンタノール、1-ヘプタノール、2-ヘ
プタノール、1-オクタノール、2-エチルヘキサノール、
ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、エトキシエタノール、プロポキシエタノー
ル、ブトキシエタノール等である。
【0014】反応に用いる金属または金属誘導体として
は、Al,Si,Ca,Ti,V,Mn,Fe,Co,
Ni,Cu,Zn,Ge,Mo,Ru,Rh,Pd,I
n,Sn,Ptおよびそのハロゲン化物、カルボン酸誘
導体、硫酸塩、硝酸塩、カルボニル化合物、酸化物、錯
体等が挙げられる。好ましくは、塩化銅、臭化銅、沃化
銅、酢酸銅、塩化ニッケル、臭化ニッケル、酢酸ニッケ
ル、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウ
ム、塩化白金、臭化白金、塩化亜鉛、臭化亜鉛、酢酸亜
鉛である。
【0015】金属または金属誘導体とジイミノイソイン
ドリンの使用量は、モル比で1:3〜6が好ましい。
【0016】また、環形成反応の触媒として、有機塩
基、例えば、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシク
ロノネンなどの強塩基性の補助剤を添加しても良い。添
加量はジイミノイソインドリン1モルに対して、0.1
〜10モル、好ましくは0.5〜2モルである。
【0017】本発明で原料として使用されるジイミノイ
ソインドリン(1)は、下記式(7)の方法により合成
される。
【0018】
【化8】 出発物質の3-ニトロフタリルまたは4-ニトロフタリル東
京化成(株)より入手した。まず、ニトロフタリルより
アルコキシフタロニトリル(a)の合成は、NOUVEAU JO
URNAL DE CHIMIE VOL.6 NO.12, p653-58, 1982年に記載
の方法にて行った。すなわち、アルコールを水素化ナト
リウムにてナトリウムアルコキシドとし、続いてニトロ
フタロニトリルと0〜100℃で反応させ、アルコキシ
フタロニトリルとし、さらにアンモニアと反応させるこ
とにより目的のジイミノイソインドリン(1)を得た。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の態様はこれらのみに限定されるものでは
ない。
【0020】実施例1 下記式(8)
【0021】
【化9】 で示されるジイミノイソインドリン7.77g(30m
mol)、塩化パラジウム1.59g(9mmol)、
DBU4.56g(30mmol)とn-アミルアルコー
ル60mlを室温で混合した後、30分で還流温度まで
昇温した。還流下24時間反応させ、室温に冷却後、メ
タノール200ml中に排出した。析出した結晶を瀘過
し、メタノール100mlで洗浄した。60℃で乾燥さ
せたところ、下記式(9)、(10)、(11)及び
(12)の混合物5.04gが得られた。収率は63%
であった。混合物は最大吸収波長λmax=692nm,εmax=
2.7×105/トルエンであった。その生成比は液体クロマ
トグラムの面積比から(9)/(10)/(11)/
(12)=87/10/2/1であった。
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】 実施例2 上記式(8)で示されるジイミノイソインドリン37.
56g(145mmol)、塩化パラジウム6.38g
(36mmol)、DBU22.07g(145mmo
l)とn-オクチルアルコール300mlを室温で混合し
た後、30分で還流温度まで昇温した。還流下3時間反
応させ、室温に冷却後、メタノール1000ml中に排
出した。析出した結晶を瀘過し、メタノール300ml
で洗浄した。60℃で乾燥させたところ、上記式
(9)、(10)、(11)及び(12)の比率が86
/9/3/2の混合物29.6gが得られた。収率は7
6%であった。混合物は最大吸収波長λmax=692nm,εm
ax=2.7×105/トルエンであった。
【0026】実施例3 上記式(8)で示されるジイミノイソインドリン37.
56g(145mmol)、塩化パラジウム6.38g
(36mmol)とn-オクチルアルコール300mlを
室温で混合した後、30分で還流温度まで昇温した。還
流下3時間反応させ、室温に冷却後、メタノール100
0ml中に排出した。析出した結晶を瀘過し、メタノー
ル300mlで洗浄した。60℃で乾燥させたところ、
上記式(9)、(10)、(11)及び(12)の比率
が75/18/5/2の混合物23.3gが得られた。
収率は60%であった。混合物は最大吸収波長λmax=69
2nm,εmax=2.7×105/トルエンであった。
【0027】実施例4 上記式(8)で示されるジイミノイソインドリン37.
56g(145mmol)、塩化パラジウム6.38g
(36mmol)とn-オクチルアルコール300mlを
室温で混合した後、30分で180℃まで昇温した。1
80℃でDBU22.07g(145mmol)を滴下
し、その後還流温度まで昇温し、還流下3時間反応させ
た。室温に冷却後、メタノール1000ml中に排出し
た。析出した結晶を瀘過し、メタノール300mlで洗
浄した。60℃で乾燥させたところ、上記式(9)、
(10)、(11)及び(12)の比率が73/17/
7/3の混合物25.3gが得られた。収率は65%で
あった。混合物は最大吸収波長λmax=692nm,εmax=2.
7×105/トルエンであった。
【0028】実施例5 下記式(13)
【0029】
【化14】 で示されるジイミノイソインドリン9.83g(36m
mol)、塩化パラジウム1.59g(9mmol)、
DBU5.47g(36mmol)とn-アミルアルコー
ル50mlを室温で混合した後、還流下24時間反応さ
せた。室温に冷却後、メタノール200ml中に排出し
た。析出した結晶を瀘過し、メタノール100mlで洗
浄した。60℃で乾燥させたところ、下記式(14)/
(15)/(16)/(17)=50/35/10/5
の混合物9.13gが得られた。収率は70%であっ
た。混合物は最大吸収波長λmax=695nm,εmax=2.4×1
05/トルエンであった。
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】 実施例6 上記式(13)で示されるジイミノイソインドリン9.
83g(36mmol)、塩化パラジウム1.59g
(9mmol)とn-アミルアルコール50mlを室温で
混合した。DBU 5.47g(36mmol)を13
0℃で滴下し、その後還流温度まで昇温し、還流下20
時間反応させた。室温に冷却後、メタノール200ml
中に排出した。析出した結晶を瀘過し、メタノール10
0mlで洗浄した。60℃で乾燥させたところ、上記式
(14)、(15)、(16)及び(17)の比率が3
5/35/13/17の混合物9.13gが得られた。
収率は70%であった。混合物は最大吸収波長λmax=69
5nm,εmax=2.4×105/トルエンであった。
【0034】実施例7 下記式(18)
【0035】
【化19】 で示されるジイミノイソインドリン9.83g(36m
mol)、塩化パラジウム1.59g(9mmol)、
DBU5.47g(36mmol)とn-オクチルアルコ
ール50mlを室温で混合した後、還流下3時間反応さ
せた。室温に冷却後、メタノール200ml中に排出し
た。析出した結晶を瀘過し、メタノール100mlで洗
浄した。60℃で乾燥させたところ、下記式(19)/
(20)/(21)/(22)=51/38/6/5の
混合物10.56gが得られた。収率は81%であっ
た。混合物は最大吸収波長λmax=692nm,εmax=2.5×1
05/トルエンであった。
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】 実施例8 下記式(23)
【0040】
【化24】 で示されるジイミノイソインドリン8.82g(36m
mol)、塩化パラジウム1.59g(9mmol)、
DBU5.47g(36mmol)とn-ヘキサノール5
0mlを室温で混合した後、還流下20時間反応させ
た。室温に冷却後、メタノール200ml中に排出し
た。析出した結晶を瀘過し、メタノール100mlで洗
浄した。60℃で乾燥させたところ、下記式(24)/
(25)/(26)/(27)=50/30/10/1
0の混合物10.23gが得られた。収率は85%であ
った。混合物は最大吸収波長λmax=687nm,εmax=2.9
×105/トルエンであった。
【0041】
【化25】
【0042】
【化26】
【0043】
【化27】
【0044】
【化28】 実施例9 上記式(8)で示されるジイミノイソインドリン9.3
2g(36mmol)、塩化第一銅 0.89g(9m
mol)、DBU5.47g(36mmol)とn-ヘキ
サノール50mlを室温で混合した後、還流下20時間
反応させた。室温に冷却後、メタノール200ml中に
排出した。析出した結晶を瀘過し、メタノール100m
lで洗浄した。60℃で乾燥させたところ、下記式(2
8)/(29)/(30)/(31)=52/37/6
/5の混合物10.44gが得られた。収率は95%で
あった。混合物は最大吸収波長λmax=708nm,εmax=2.
8×105/トルエンであった。
【0045】
【化29】
【0046】
【化30】
【0047】
【化31】
【0048】
【化32】 実施例10 上記式(8)で示されるジイミノイソインドリン9.3
2g(36mmol)、塩化コバルト0.89g(9m
mol)、DBU5.47g(36mmol)とn-ヘキ
サノール50mlを室温で混合した後、還流下20時間
反応させた。室温に冷却後、メタノール200ml中に
排出した。析出した結晶を瀘過し、メタノール100m
lで洗浄した。60℃で乾燥させたところ、下記式(3
2)/(33)/(34)/(35)=53/36/6
/5の混合物10.44gが得られた。収率は95%で
あった。混合物は最大吸収波長λmax=708nm,εmax=2.
8×105/トルエンであった。
【0049】
【化33】
【0050】
【化34】
【0051】
【化35】
【0052】
【化36】
【0053】
【発明の効果】ジイミノイソインドリンと遷移金属誘導
体をアルコール中130〜300℃で反応させることに
より、立体障害の大きいアルコキシフタロシアニンを収
率よく合成でき、また、有機塩基の添加方法を調整する
ことによりα−アルコキシフタロシアニン異性体の生成
比を制御しながら製造できるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 政岡 俊裕 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山 本化成株式会社内 (72)発明者 伊藤 尚登 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−62878(JP,A) 特開 昭61−207461(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式(1)中、Rは分岐のアルキル基で第2級から第4
    級の炭素原子を合計で2から4個含有している2級アル
    キル基を示す。〕で示されるジイミノイソインドリンの
    1から4種と金属または金属ハロゲン塩あるいは金属カ
    ルボン酸塩等である金属誘導体をジイミノイソインドリ
    ンの1から100倍量のアルコール溶媒中、130から
    300℃で反応させることを特徴とする下記一般式
    (2) 【化2】 〔式(2)中、Rは各々独立に分岐のアルキル基で第2
    級から第4級の炭素原子を合計で2から4個含有してい
    る2級アルキル基を示し、Metは2価の金属原子、3
    価または4価の金属誘導体、またはオキシ金属を表わ
    す。〕で示されるアルコキシフタロシアニンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 金属、金属ハロゲン塩または金属カルボ
    ン酸塩が塩化銅、臭化銅、酢酸銅、塩化ニッケル、臭化
    ニッケル、酢酸ニッケル、塩化パラジウム、臭化パラジ
    ウム、酢酸パラジウム、塩化白金及び臭化白金からなる
    群から選択される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ジアザビシクロウンデセンまたはジアザ
    ビシクロノネンである有機塩基を共存させることを特徴
    とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 有機塩基のジアザビシクロウンデセンま
    たはジアザビシクロノネンを反応系に添加する温度が1
    00℃以上である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機塩基のジアザビシクロウンデセンま
    たはジアザビシクロノネンを反応系に添加する温度が5
    0℃以下である請求項記載の方法。
  6. 【請求項6】 有機塩基を共存させないことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の方法。
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