JP2527210B2 - 画像信号記録装置 - Google Patents

画像信号記録装置

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JP2527210B2
JP2527210B2 JP5271188A JP5271188A JP2527210B2 JP 2527210 B2 JP2527210 B2 JP 2527210B2 JP 5271188 A JP5271188 A JP 5271188A JP 5271188 A JP5271188 A JP 5271188A JP 2527210 B2 JP2527210 B2 JP 2527210B2
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精基 西
幹夫 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は画像信号記録装置に関し、特に画像信号のデ
ータとともに音声信号のデータを記録媒体に記録する画
像信号記録装置に関する。
背景技術 例えばCCD等の固体撮像装置により撮像されたスチル
画像信号を、音声信号とともにメモリカード、磁気ディ
スク等の記憶装置に記憶することが知られている。
このような装置への記録において、例えば、それぞれ
の画像の撮影時に被写体から得られた音声や、撮影され
た画像の説明等の音声のデータを、画像データとともに
記録しておくことが有効であり、このような場合に、画
像データとともに音声データが記録媒体に記録される。
ところで、画像データの量はそれぞれのスチル画像に
よって変化せず、1枚のスチル画像に対しては一定量の
データとなるから、記録媒体に記録する場合には画像ご
とに一定量の記憶領域に記憶される。したがって、記録
媒体の記憶容量がわかっている場合には、撮影され、記
憶されたスチル画像の枚数を数えることにより、記録媒
体にさらに記憶可能な画像の数、いいかえると記録媒体
の残量を知ることができる。
これに対して音声データは1枚の画像に対応する音声
の長さが一定ではないため、画像ごとに記憶される音声
データの量が変化する。したがって、画像とともに音声
を同一の記録媒体に記憶する場合には、記録済みの画像
の枚数を数えただけでは記録媒体にさらに記憶可能な画
像および音声の量、すなわち記録媒体の画像および音声
の残量を知ることができない。そこで記憶可能な画像の
数とともに音声の時間、すなわち画像の残量とともに音
声の残量を表示することが求められる。
目 的 本発明はこのような要求に鑑み、画像データおよび音
声データを記録媒体に記録し、画像データおよび音声デ
ータの記録可能な残量を表示する画像信号記録装置を提
供することを目的とする。
発明の開示 本発明によれば、撮像手段により撮像された画像信号
の画像データを、音声採取手段により採取された音声信
号の音声データとともに記録媒体に記録する画像信号記
録装置は、記録媒体に記録される画像データおよび音声
データの量に応じた記録コードを作成する記録コード作
成手段と、画像データおよび音声データを記録媒体に書
き込むとともに、記録コード作成手段により作成される
記録コードの記録媒体への書き込みおよび読み出しを制
御するデータ入出力制御手段と、記録媒体に記録可能な
残量を表示する記録媒体残量表示手段とを有し、データ
入出力制御手段は、記録媒体に記録された記録コードを
読み出して記録媒体残量表示手段に記録可能な残量を表
示させるものである。
実施例の説明 次に添付図面を参照して本発明による画像信号記録装
置の実施例を詳細に説明する。
第1図には本発明による画像信号記録装置をデジタル
電子スチルカメラに適用した一実施例が示されている。
なお、本発明の説明に直接関係のないカメラの他の部
分、例えばシャッタ、絞り、フイルム等の機構は図示を
省略している。
本装置はマスターレンズ12を有し、マスターレンズ12
の後方にはマスターレンズ12により捕えられた被写体の
光学像を光信号から映像信号に変換する撮像デバイス14
が配置され、撮像デバイス14の表面には色フィルタが設
けられている。撮像デバイス14は、制御部36から信号線
120を通して送られる同期信号に応動して被写体の光学
像を光信号から映像信号に変換する。
撮像デバイス14により得られた画像信号は、信号線10
2を通してAD変換回路18に送られる。AD変換回路18は、
制御部36から信号線122を通して送られるクロックパル
スに応動して撮像デバイス14から送られる画像信号をデ
ジタル信号に変換する。なお、撮像デバイス14とAD変換
回路18との間には、図示しないがガンマ補正やホワイト
バランス処理の手段を挿入してもよい。AD変換回路18に
おいてデジタル信号に変換された画像信号は、信号線10
4を通してスイッチ86の端子86Vに送られる。
一方、本装置はマイクロホン80を有し、マイクロホン
80は被写体からの音声を採取し、信号線180を通してア
ンプ82に出力する。アンプ82はマイクロホン80から送ら
れる音声信号を増幅し、信号線182を通してAD変換回路8
4に出力する。AD変換回路84は、制御部36から信号線128
を通して送られるクロックパルスに応動して、アンプ82
から入力された音声信号をデジタル信号に変換し、信号
線184を通してスイッチ86の端子86Sに送出する。
スイッチ86は制御部36から信号線124を通して送られ
る制御信号により、端子86Vまたは86Sを選択し、これに
よりAD変換回路18から送られる画像信号またはAD変換回
路84から送られる音声信号のいずれかを選択して、信号
線106を通してコネクタ30に送出する。端子86Vが接続さ
れた場合にはAD変換回路18から送られる画像信号のデー
タが映像信号の高速のレート、例えば115Mbit/secの速
度でコネクタ30に送られる。また、端子86Sが接続され
た場合にはAD変換回路84から送られる音声信号のデータ
が音声信号の低速のレート、例えば240kbit/secの速度
でコネクタ30に送られる。したがって、例えばまず一画
面分の画像データをコネクタ30に送り、その後所定の時
間だけ音声データをコネクタ30に送る。
なお、図示しないが、スイッチ86とコネクタ30との間
にメモリを配置し、スイッチ86から異なるレートで交互
に送られる画像信号のデータおよび音声信号のデータを
このメモリに一旦蓄積し、コネクタ30からメモリ32に書
き込むために適した同一の速度でメモリから読み出し、
コネクタ30に送出するようにしてもよい。
記録コード発生部90は、メモリ32に記録される画像お
よび音声データの量に応じて制御部36から信号線190を
通して送られる制御信号により記録コードを発生し、信
号線192を通してコネクタに送出する。
残量表示部92はメモリ32からコネクタ30を通して読み
出される記録コードによってメモリ32に記録可能な画像
および音声データの量を表示する。例えばメモリにあと
何枚分の画像データが記録可能であるか、音声データの
場合には何秒分のデータが記録可能であるかを表示す
る。
コネクタ30にはメモリ32が着脱可能に接続されてい
る。コネクタ30は、制御部36から信号線134を通して送
られる制御信号に従い、スイッチ86から信号線106を通
して送られるデータ、記録コード発生部90から信号線19
2を通して送られるデータをメモリ32に書き込む。コネ
クタ30はまた、制御部36からの制御信号に従い、メモリ
32に記憶された記録コードを読み出し、信号線194を通
して残量表示部92に送出する。
メモリ32は、例えば半導体メモリ等がカード状の基板
上に実装されたいわゆるメモリカード等が有利に用いら
れ、スチル画像およびこれに対応する音声が記憶され
る。
制御部36は、本装置の各機能部を制御する制御部であ
り、信号線120を通して撮像デバイス14へ、信号線122を
通してAD変換回路18へ、信号線128を通してAD変換回路8
4へ、信号線124を通してスイッチ86へ、信号線190を通
して記録コード発生部90へ、信号線194を通し残量表示
部92へ、信号線134を通してコネクタ30へ、それぞれ制
御信号を出力し、各部の動作を制御する。
本装置の動作を説明する。
図示しないシャッタが開閉され、撮影が行われると、
マスターレンズ12により捕えられた被写体の光学像は撮
像デバイス14により光信号から映像信号に変換され、信
号線102を通してAD変換回路18に送られる。映像信号はA
D変換回路18においてデジタル信号に変換され、スイッ
チ86の端子86Vに送られる。
一方、マイクロホン80により捕えられた被写体からの
音声はアンプ82で増幅され、信号線182を通してAD変換
回路84に送られる。音声信号はAD変換回路84においてデ
ジタル信号に変換され、スイッチ86の端子86Sに送られ
る。
制御部36からの制御信号によりスイッチ86がまず端子
86V側に接続され、AD変換回路18から送られる映像信号
の画像データが信号線106を通してコネクタ30へ、映像
信号の高速のデータレートで送られ、制御部36からの制
御信号によりメモリ32の所定の領域に記録される。メモ
リ32は例えば、第2図に示されるように、画像データお
よび音声データを記録する画像音声データ領域Aと、記
録コードを記録する記録コード領域Rとからなってい
る。画像音声データ領域Aは、画像データのみを記録す
る場合には、A1〜A7の7つの領域に7枚分の画像データ
を記録することができる。したがって、1枚目の画像デ
ータは領域A1に記録される。
制御部36から信号線134を通してコネクタ30に送られ
る制御信号によって1枚目の画像データが領域A1に記録
されると、制御部36は領域A1が記録済みとなったことを
示す信号、すなわち、メモリ32の画像音声データ領域の
7分の1が記録済みとなったことを示す信号を、信号線
190を通して記録コード発生部90へ出力する。記録コー
ド発生部90はこれにより、領域A1が記録済みとなったこ
とを示すコード信号を発生し、信号線192を通してコネ
クタ30に出力する。このコード信号はコネクタ30からメ
モリ32の領域R1に記録される。
1枚目の画像データがメモリ32に記録されると、スイ
ッチ86が制御部36からの制御信号によって端子86S側に
切り変えられ、AD変換回路84から送られる音声信号のデ
ータが音声信号の低速のデータレートでコネクタ30に送
られ、メモリ32に記録される。音声データは例えば第2
図に示されるように領域A7の一部に記録される。
音声データが領域A7の一部に記録されると、制御部36
は画像音声データ領域A7の一部が記録済みとなったこと
を示す信号を、信号線190を通して記録コード発生部90
へ出力する。記録コード発生部90はこれにより、領域A7
の一部が記録済みとなったことを示すコード信号を発生
し、信号線192を通してコネクタ30に出力する。このコ
ード信号はコネクタ30からメモリ32の記録コード領域R7
に記録される。
このようにして最初に撮影されたスチル画像およびこ
れに対応する音声がメモリカード等のメモリ32に記憶さ
れると、制御部36から信号線134を通して送られる制御
信号により、メモリ32の記録コード領域R1およびR7に記
録されたコードがコネクタ30および信号線194を通して
残量表示部92に読み出される。この時には、画像音声デ
ータ領域Aの領域A1と領域A7の一部のみが記録済みであ
るから、残量表示部92はメモリ32の残量として、領域A2
〜A6およびA7の一部の容量に対応する画像データまたは
音声データの量を表示する。すなわち画像データの場合
には画像音声データ領域A2〜A6にあと5枚記録可能であ
るという表示を行い、音声データの場合には領域A2〜A6
およびA7の残部の容量に記録可能な音声信号の時間、例
えばあと何分何秒という表示を行う。
カメラで撮影を行う撮影者は、残量表示部92の表示を
見て、さらに撮影可能な画像の枚数または記録可能な音
声信号の時間を知り、撮影を行う。
撮影者が2枚目の画像の撮影を行うと、前記の動作と
同様にスイッチ86がまず端子86V側に接続される。マス
ターレンズ12により捕えられ、撮像デバイス14により映
像信号に変換され、AD変換回路18においてデジタル信号
に変換された画像データが、スイッチ86を通してコネク
タ30に送られ、メモリ32に書き込まれる。この画像デー
タは画像音声データ領域Aの領域A2に記録される。
その後、前記の1枚目の画像の場合と同様に、領域A2
にデータの記録を行ったことを示す制御信号が制御部36
から信号線190を通して記録コード発生部90に送られ、
記録コード発生部90から領域A2が記録済みとなったこと
を示すコード信号を発生し、信号線192を通してコネク
タ30に出力する。このコード信号はコネクタ30からメモ
リ32の記録コード領域R2に記録される。
2枚目の画像の撮影においては音声の記録が行われな
かったとすると、2枚目の画像の撮影後には第2図に示
すように、画像音声データ領域Aの領域A1、A2およびA7
の一部が記録済みとなっている。
その後、前記の1枚目の画像の場合と同様に、制御部
36から信号線134を通して送られる制御信号により、メ
モリ32の記録コード領域Rに記録されたコードがコネク
タ30および信号線194を通して残量表示部92に読み出さ
れ、残量表示部92に記録可能な残量が表示される、この
時には上記のように、画像音声データ領域Aの領域A1、
A2およびA7の一部が記録済みとなっているから、画像デ
ータの場合には画像音声データ領域A3〜A6にあと4枚記
録可能であるという表示を行い、音声データの場合には
領域A3〜A6およびA7の残部の容量に記録可能な音声信号
の時間をあと何分何秒というように表示する。
本装置によれば、撮像デバイス14で撮影された画像デ
ータとマイクロホン80から採取された音声データをスイ
ッチ86で選択してそれぞれメモリ32に記憶させることが
できる。
しかも、メモリ32の画像音声データ領域Aに画像また
は音声のデータを記録したことを示す記録コードを記録
コード発生部90から発生してメモリ32の記録コード領域
Rに記録するから、撮影または録音が行われるたびにこ
の記録コードを読み出すことにより、メモリ32に記録可
能な残量を残量表示部92に表示することができる。した
がって、撮影者は画像の場合にはあと何枚記録できる
か、音声の場合にはどのくらいの時間記録できるかをそ
の都度知ることができ、その後の撮影を計画的に行うこ
とができる。これにより、撮影途中でメモリ32の残量が
なくなり、撮影不能となるのを防止することができる。
第3図には、メモリ32の他の記録方法が示されてい
る。
この例においては、第2図に示す画像音声データ領域
Aに換えて、画像を記録するための画像データ領域Vと
音声を記録するための音声データ領域Sとが配置されて
いる。画像データ領域Vには画像データのみが記録さ
れ、同図の実施例においては領域V1〜V4に4枚分の画像
データが、領域V1から順に記録される。同図には領域V1
のみに画像データが記録された状態を示している。一
方、音声データ領域Sには音声データが同図の右方から
順に記録され、斜線部が記録済みであることを示してい
る。
このように画像データを記録する領域と音声データを
記録する領域とを分離した場合には、残量表示部92に表
示される記録可能な残量は、画像データについては画像
データ領域Vの未記録部の容量、音声データについては
音声データ領域Sの未記録部の容量となる。したがっ
て、例えば同図に示すように画像データ領域Vの領域V1
のみが記録済みの場合には画像データの残量は領域V2〜
V4の3枚分であり、記録可能な画像データの残量として
3枚が示される。また、音声データの残量としては音声
データ領域Sの未記録部分に対応する音声データの時間
が示される。
第4図には本発明による画像信号記録装置の他の実施
例が示されている。この装置においては、画像および音
声のデータを圧縮してメモリ32に記録する。
この装置においては、スイッチ86の出力は信号線106
を介してメモリ70の入力に接続されている。スイッチ86
の端子86Vが接続された場合にはAD変換回路18から送ら
れる画像信号のデータが映像信号の高速のレート、例え
ば115Mbit/secの速度でメモリ70に書き込まれる。ま
た、端子86Sが接続された場合にはAD変換回路84から送
られる音声信号のデータが音声信号の低速のレート、例
えば240kbit/secの速度でメモリ70に書き込まれる。し
たがって、例えばまず一画面分の画像データをメモリ70
に書き込み、その後所定の時間だけ音声データをメモリ
70に書き込む。
メモリ70は、画像信号のデータおよびこれに対応する
音声信号のデータを一時記憶する記憶装置である。メモ
リ70は制御部36から信号線126を通して送られる制御信
号に応動して、蓄積されている画像信号のデータおよび
音声信号のデータを同一のデータレート、すなわち後述
するコネクタ30からメモリ32に書き込むために適した速
度で読み出し、信号線108を通して直交変換回路24に出
力する。この実施例においては、直交変換回路24におい
て画像データおよび音声データを直交変換するため、メ
モリ70は画像および音声データをブロック化して直交変
換回路24に出力する。
ここで直交変換とは、画像または音声のデジタル化さ
れたデータの所定の量を種々の周波数成分に変換するこ
とである。一般の画像においては、低周波成分は電力的
に大きさ成分を占め、高周波成分は小さな成分しかあら
われないため、直交変換後のデータは通常低周波成分に
集中する。また音声のデータも低周波成分は電力的に大
きな成分を占め、高周波成分は小さな成分しかあらわれ
ない。特に、ゆくり話された音声等は低周波成分が大き
い。したがって直交変換後のデータの低周波成分を記憶
すれば画像をほぼ再生できるから、このようにして小さ
な記憶容量で多くのデータを記憶することができる。
ブロック化とは、画像または音声のデータについて前
記のような直交変換を行うため、所定の単位のデータに
分割することである。ブロック化について画像データの
場合を説明すると、例えば第5A図に示すような画像60を
第5B図に示すような複数の領域62、62、62…、すなわち
ブロックに分割するものである。第5B図に示される1の
ブロック62は、例えば16x16=256個の画素により構成さ
れるものが好ましいが、画像信号を構成する画素数に応
じて所定の数の画素から構成されるブロックとすればよ
い。
直交変換回路24は、メモリ70から送られるブロック化
された画像および音声データを各ブロックごとに直交変
換する。各ブロックのデータは直交変換前には、画像デ
ータの場合、例えば第6A図に示すように、それぞれの画
素のレベルの値を有している。同図の例においては、最
も上の最も左の画素はデジタルデータにおいて120のレ
ベルであり、その右の画素は127のレベル、3番目の画
素な108のレベルを有し、また上から2番目の最も左の
画素は107のレベル、その右の画素は120のレベルであ
る。
これを直交変換すると、例えば第6B図に示すようなデ
ータが得られる。直交変換としてはアダマール変換、コ
サイン変換、フーリエ変換等が知られている。直交変換
を行われた第6B図に示すようなデータは、横軸方向に元
の画面の水平方向の周波数成分、縦軸方向に元の画面の
垂直方向の周波数成分が対応している。また、データの
配列において、左上方ほど低周波数成分のデータが配置
され、右方または下方へいくにつれて高周波数成分のデ
ータ、すなわち隣接する画素との差分値の大きいデータ
が配置されている。
前記のように一般の画像においては、低周波成分は電
力的に大きな成分を占め、高周波成分は小さな成分しか
あらわれないため、第6B図に示すような直交変換後のデ
ータは、左上方に大きい値が現れ、右方および下方にい
くにつれて小さい値となる。
直交変換回路24において直交変換されたデータは、信
号線110を通して符号化回路26に送られ、符号化回路26
において符号化される。符号化は第4B図に示されるよう
な行列データを、各データに所定のビット数を割り当て
て行う。例えば第6C図に示すようなビット数を割り当
て、第6B図のデータ200には8ビットを、データ150、13
0、150には6ビットを、データ100、90、40、70、80に
は4ビットを、データ50、50、10、5、10、60、20には
2ビットを、それぞれ割り当て、これらのデータを符号
化する。これらのデータよりも右方および下方に配置さ
れたデータにはビット数を割り当てない。すなわち、直
交変換後のデータにおいて所定の範囲よりも右または下
に配置された配置されたデータは無視し、記録媒体であ
るメモリ32に記憶しないようにしている。
このように低周波数成分のみを記憶し、高周波数成分
を無視する理由は、一般の画像において、大部分が低周
波数成分であるため、高周波数成分を無視しても画像を
おおむね再現できるからである。
符号化回路26において符号化されたデータは、信号線
112を通して出力端子30に送られる。
出力端子30からメモリ32に書き込まれるデータレート
は、メモリ70から読み出される画像データおよび音声デ
ータのデータレートが同一であるから、画像データおよ
び音声データが同一の速度で行われる。メモリ32には、
符号化されたスチル画像およびこれに対応する符号化さ
れた音声が記憶される。
制御部36は、信号線126を通してメモリ70へ、信号線1
30を通して直交変換回路24へ、信号線132を通して符号
化回路26へ、それぞれ接続され、これらの各部へ制御信
号を出力し、各部の動作を制御する。その他の構成、動
作は第1図に示す装置と同一であるから、説明を省略す
る。
第4図の装置においても、メモリ32の画像音声データ
領域Aに画像または音声のデータを記録したことを示す
記録コードを記録コード発生部90から発生してメモリ32
の記録コード領域Rに記録するから、撮影または録音が
行われるたびにこの記録コードを読み出すことにより、
メモリ32に記録可能な残量を残量表示部92に表示するこ
とができる。
またこの装置によれば、撮像デバイス14で撮影された
画像データとマイクロホン80から採取された音声データ
をスイッチ86で選択してそれぞれのデータレートでメモ
リ70に記憶し、メモリ70からは記録媒体であるメモリ32
への書き込みに適した速度で画像および音声のデータを
読み出す。したがって、異なるデータレートで入力され
る画像データおよび音声データを同一のレートで読み出
し、効率良くメモリ32に記憶させることができる。
しかも、メモリ70から読み出した画像および音声の双
方のデータをブロック化して直交交換し、符号化によっ
てデータ量を少なくした後、メモリ32に記憶するように
しているから、画像および音声のデータを圧縮して記憶
することができ、メモリ32の容量に比較して多数の画像
および多量の音声を記憶することができる。
なお、本実施例においては、メモリ70から読み出され
た画像および音声のデータのデータ圧縮の手段として直
交変換および符号化を用いたものを説明したが、データ
圧縮としては信号の冗長度を除くことによりデータ量の
削減をなし得るものであればよく、前記の直交変換の
他、適応符号化、DPCM、ブロック符号化およびベクトル
量子化のいずれか、またはこれらの複数を組み合わせて
用いればよい。
また、画像データについて各色成分ごとに分離した
後、直交変換、符号化等のデータ圧縮を行うようにして
もよい。この場合には、メモリ70から各色成分ごとのデ
ータを読み出して直交変換回路24に出力するようにすれ
ばよい。
さらに、上記の各実施例は本発明を電子スチルカメラ
に適用した装置について説明したが、本発明は電子スチ
ルカメラに限られず、ムービーカメラその他の画像およ
び音声を記録する装置に適用可能である。
効 果 本発明によれば、撮像された画像データおよび採取さ
れた音声データを選択して、記録媒体に記録するととも
に、画像データおよび音声データの量に応じた記録コー
ドを作成して記録媒体に記録する。したがって、記録コ
ードを読み出すことにより記録媒体の残量を表示するこ
とができるから、撮影を計画的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による画像信号記録装置をデジタル電子
スチルカメラに適用した一実施例を示すブロック図、 第2図は第1図の装置によりデータを記憶されるメモリ
の記憶内容の一例を示す図、 第3図は第1図の装置によりデータを記憶されるメモリ
の記憶内容の他の例を示す図、 第4図は本発明による画像信号記録装置をデジタル電子
スチルカメラに適用した他の実施例を示すブロック図、 第5A図はブロック化される前の画像の一例を示す図、 第5B図は画像をブロック化する例を示す図、 第6A図は1のブロックの画素データの例を示す図、 第6B図は第6A図の画素データを直交変換したデータの例
を示す図、 第6C図は第6B図のデータの符号化において割り当てるビ
ット数の例を示す図である。 主要部分の符号の説明 14……撮像デバイス 18……AD変換回路 24……直交変換回路 26……符号化回路 32……メモリ 70……メモリ 80……マイクロホン 84……AD変換回路 86……スイッチ 90……記録コード発生部 92……残量表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−39986(JP,A) 特開 昭62−62674(JP,A) 特開 昭57−14260(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像手段により撮像された画像信号の画像
    データを、音声採取手段により採取された音声信号の音
    声データとともに記録媒体に記録する画像信号記録装置
    において、該装置は、 前記撮像手段から出力される画像信号を対応するディジ
    タル形式の画像データに変換して出力する第1のアナロ
    グ・ディジタル変換手段と、 前記音声採取手段から出力される音声信号を対応するデ
    ィジタル形式の音声データに変換して出力する第2のア
    ナログ・ディジタル変換手段と、 前記第1、第2のアナログ・ディジタル変換手段の出力
    を択一的に選択して出力する選択手段と、 該選択手段から出力される画像データおよび音声データ
    を蓄積するとともに、該蓄積された画像データおよび音
    声データをブロックに分割して出力するメモリ手段と、 該メモリ手段からの前記ブロックに分割された画像デー
    タおよび音声データを直交変換する直交変換手段と、 該直交変換手段により直交変換された前記画像データお
    よび音声データを符号化する符号化手段と、 前記記録媒体に記録される前記画像データおよび音声デ
    ータの記録済の領域を示す記録コードを作成する記録コ
    ード作成手段と、 前記符号化手段により符号化された前記画像データおよ
    び音声データを前記記録媒体に書き込むとともに、前記
    記録コード作成手段により作成される前記記録コードの
    前記記録媒体への書き込みおよび読み出しを制御するデ
    ータ入出力制御手段と、 前記記録媒体に記録可能な残量を表示する記録媒体残量
    表示手段とを有し、 前記データ入出力制御手段は、前記記録媒体に記録され
    た前記記録コードを読み出して前記記録媒体残量表示手
    段に記録可能な画像の枚数および音声の記録時間を表示
    させることを特徴とする画像信号記録装置。
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