JP2527008B2 - 周波数・位相推定装置 - Google Patents

周波数・位相推定装置

Info

Publication number
JP2527008B2
JP2527008B2 JP63247324A JP24732488A JP2527008B2 JP 2527008 B2 JP2527008 B2 JP 2527008B2 JP 63247324 A JP63247324 A JP 63247324A JP 24732488 A JP24732488 A JP 24732488A JP 2527008 B2 JP2527008 B2 JP 2527008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
phase
sine wave
time
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63247324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0296665A (ja
Inventor
智喜 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP63247324A priority Critical patent/JP2527008B2/ja
Publication of JPH0296665A publication Critical patent/JPH0296665A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2527008B2 publication Critical patent/JP2527008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雑音の重畳した正弦波から周波数と位相を
推定する周波数・位相推定装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の周波数・位相推定装置としては、昭和59年12
月27日に出願された特願昭59−277365号「周波数・位相
推定装置」に開示されたものがある。この従来の周波数
・位相推定装置では、雑音の重畳した信号において、位
相方向に加わっている雑音成分にのみ着目し、入力され
た正弦波の初期位相と周波数に対する最適解を求めてい
た。それによると、時刻iにおける信号Siが、 Si=Aiexpj(θ+iω) 但し、Ai=A+eai:eaiは振幅方向の雑音と表される正
弦波において、その位相θが、 θ=θ+iω であり、これに雑音{ei}が重畳し等価的に、 θ=θ+iω+ei なる位相として観測されるとき、雑音{ei}による影響
をできるだけ受けないように初期位相θと周波数ωを
推定する場合に、時刻1からkまでの観測値を用い、推
定誤差の分散を最小にする方法として最小自乗法を用い
ている。最小自乗法を用いる場合には、評価関数Jを、 と定め、その逐次回帰法の解として、 YtはYの転置を表す を時刻kにおける最適解として求めていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
この従来技術では、振幅方向に含まれている雑音成分
については無視し、振幅を一定と考え、位相方向に含ま
れている雑音成分のみにより推定を行っているため、振
幅成分を無視しただけの劣化が生じている。従って、正
確に周波数・位相を推定できないという問題点がある。
本発明の目的は、この問題点を解決した周波数・位相
推定装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、正弦波あるいは雑音の重畳した正弦波を入
力とし、入力正弦波の初期位相と周波数を推定する周波
数・位相推定装置において、 入力正弦波の初期位相の推定値と入力正弦波の周波数
の推定値から時刻kにおける正弦波の推定値を発生する
手段と、 該推定値と前記入力正弦波との位相誤差を検出する手
段と、 前記入力正弦波の振幅値Akを求める手段と、 検出した位相誤差に前記振幅値Akを乗算する手段と、 との積から推定のための第1及び第2の時変係数を発生
する係数発生手段と、 前記Akを乗算された位相誤差に第1の時変係数を乗じ
た値により前記初期位相の推定値を逐次的に更新する初
期位相推定手段と、 前記Akを乗算された位相誤差に第2の時変係数を乗じ
た値により前記周波数の推定値を逐次的に更新する周波
数推定手段とを有することを特徴としている。
〔作用〕
本発明は対象とするのは、時刻iにおける信号Siが、 Si=Aiexpj(θ+iω) と表される正弦波において、その位相θが、 θ=θ+iω であり、これに雑音{ei}が重畳し等価的に、 θ=θ+iω+ei なる位相として観測されるとき、初期位相θと周波数
ωが未知パラメータであり、雑音{ei}による影響をで
きるだけ受けないように観測位相値θから初期位相θ
と周波数ωを推定する問題である。
時刻lからkまでの観測値を用い、推定誤差の分散を
最小にする方法として、最小自乗法が良く知られてい
る。最小自乗法を上記の問題に当てはめた場合には、評
価関数Jを従来技術で述べたように、 と定義するが、ここで振幅成分を考慮し、雑音の重畳し
た観測振幅値Aiによって重み付けをし評価関数Jを、 と定義する。評価関数Jの初期位相θ及び周波数ωに
関する偏微分係数をそれぞれ0とおくと、以下の方程式
が得られる。
初期位相θと周波数ωの最小分散推定値は(1)式
の解として、 と与えられる。この際、最適解を毎時刻逐次的に求める
手段として逐次回帰法が知られている。それによれば時
刻iにおける初期位相θの推定値を とすると時刻kにおいて、 と修正することになる。更に、 となる。
ここで(3)式右辺第2項の( )内の値を位相誤差
と呼ぶと、初期位相推定値 は位相誤差に振幅Aiを乗じ、更に時刻kと振幅Aiに依存
する時変係数を乗じ一時刻前の推定値 から減ずることにより修正し、また周波数推定値 は同じく位相誤差に振幅Aiを乗じ、更に時刻kと振幅Ai
に依存する時変係数を乗じ一時刻前の推定値 から減ずることにより修正するという構成をとることに
より(3)式が実現される。この方法によれば、毎時刻
その時点までの観測値を用いた最良の推定が方程式を解
く形で与えられるため、極めて短時間に最適な推定値が
得られる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図である。こ
の周波数・位相推定装置は、入力正弦波の初期位相の推
定値と入力正弦波の周波数の推定値から次時刻における
正弦波の値を発生する正弦波発生器4と、この正弦波発
生器4からの正弦波と入力正弦波との位相誤差を検出す
るディジタル位相検波器3と、検出した位相誤差に入力
正弦波の振幅による重み付けをする重み付け回路5と、
重み付けを考慮し推定のための第1及び第2の時変係数
を発生する係数発生器8と、重み付けされた位相誤差に
第1の時変係数を乗じた値により初期位相の推定値を逐
次的に更新する初期位相推定器6と、重み付けされた位
相誤差に第2の時変係数を乗じた値により周波数の推定
値を逐次的に更新する周波数推定器7とを有している。
なお、1はサンプルホールド回路、2はA/D変換器であ
る。
サンプルホールド回路1は、雑音の重畳された正弦波
信号をサンプルホールドする。
A/D変換器2は、サンプルホールドされた正弦波をデ
ィジタル化する。
ディジタル位相検波器3は、A/D変換器2の出力と正
弦波発生器4の発生する正弦波とを比較し、位相誤差を
出力する。この位相検波器の実現手段は、例えば文献
(W.C.Lindsey“A survey of Digital Phase−Locked L
oop"Proc.IEEE,vol.69,No.4,April 1981)に詳しく示さ
れている。
正弦波発生器4は、初期位相推定器6及び周波数推定
器7により推定された初期位相と周波数とに合致した正
弦波を発生するものであり、位相を入力としその値に対
応した正弦波の値を出力とする読み出し専用メモリ(RO
M)44、加算器43、乗算器42、時刻を発生するカウンタ4
1により構成することができ、位相推定値と周波数推定
値をアドレスとして正弦波の標本値を出力する。
重み付け回路5は、係数発生器51と乗算器52,53とで
構成され、信号振幅の大きさにより重み付けの係数を係
数発生器51で発生させ、前記位相誤差に乗算器52,53で
重み付けする回路である。
係数発生器8は、(3)式のGk -1ykを計算し各々の係
数を発生する回路であり、逆行列計算器81とカウンタ82
とから構成され、カウンタ82によって得られる時刻と各
時刻に得られる重み付け係数とから逆行列計算器81によ
って逆行列を計算し、初期位相推定と周波数推定のため
のそれぞれ第1及び第2の時変係数を発生する。係数発
生器8は毎時刻逆行列の計算を行うのでマイクロプロセ
ッサ等により実現される。
初期位相推定器6は、レジスタ61と乗算器62と加算器
63とから構成され、重み付けされた位相誤差と第1の時
変係数を乗算器62にて掛け合わせ、その値を初期位相推
定値を保持するレジスタ61の内容と加算器63において加
算し、初期位相推定値の更新値として再びレジスタに格
納すると共に、正弦波発生器4に入力する。
周波数推定器7は、レジスタ71と乗算器72と加算器73
とから構成され、重み付けされた位相誤差と第2の時変
係数を乗算器72にて掛け合わせ、その値を周波数推定値
を保持するレジスタ71の内容と加算器73において加算
し、周波数推定値の更新値として再びレジスタ71に格納
すると共に、正弦波発生器に入力する。
次に、本実施例の動作を説明する。
雑音の重畳された正弦波信号が周波数・位相推定装置
に入力されると、サンプルホールド回路1でサンプルさ
れ、A/D変換器2でディジタル化される。ディジタル化
された正弦波は、ディジタル位相検波器3において、初
期位相推定器6及び周波数推定器7により推定された初
期位相と周波数とに合致した正弦波を発生する正弦波発
生器4の発生する正弦波と比較され、位相誤差が出力さ
れる。この位相誤差は、重み付け回路5の乗算器52,53
に入力される。
一方、A/D変換器2の出力は、重み付け回路5の係数
発生器51に入力され、係数発生器は信号振幅の大きさに
より重み付けの係数を発生し、この重み付け係数は乗算
器52,53に入力される。乗算器52,53は、前記位相誤差に
重み付け係数を掛け合わせることによって、位相誤差に
重み付けを行う。乗算器52の出力は初期位相推定器6の
乗算器62に入力され、乗算器53の出力は周波数推定器7
の乗算器72に入力される。
一方、重み付け回路5の係数発生器51の出力である重
み付け係数は、係数発生器8の逆行列計算器81に入力さ
れる。逆行列計算器81では、カウンタ82によって得られ
る時刻と各時刻に得られる重み付け係数とから逆行列を
計算し、初期位相推定と周波数推定のためのそれぞれ第
1及び第2の時変係数を発生する。初期位相推定のため
の第1の時変係数は初期位相推定器6の乗算器62に入力
され、周波数推定のための第2の時変係数は周波数推定
器7の乗算器72に入力される。
初期位相推定器6では、重み付けされた位相誤差と第
1の時変係数を乗算器62にて掛け合わせ、その値を初期
位相推定値を保持するレジスタ61の内容と加算器63にお
いて加算し、初期位相推定値の変更値として再びレジス
タ61に格納する。
周波数推定器7では、重み付けされた位相誤差と第2
の時変係数を乗算器72にて掛け合わせ、その値を周波数
推定値を保持するレジスタ71の内容と加算器73において
加算し、周波数推定値の更新値として再びレジスタ71に
格納する。更新された周波数推定値は正弦波発生器4に
おいてカウンタ41の内容と乗算器42で乗算され、更に初
期位相推定値と加算器43で加算され、時刻kにおける最
適位相推定値として読み出し専用メモリ44に入力され正
弦波の値が出力される。なお、この読み出し専用メモリ
44のアドレスの最大値を2πに対応させておくことによ
り、位相推定値はモジュロ2πで行われる。
なお、カウンタ41,82は本装置の動作開始時点から毎
時刻カウントアップしており、これらカウンタの値は等
しいため共用することも可能である。
以上により、入力される雑音の重畳した正弦波から周
波数と位相を逐次的に最小分散推定をすることができ
る。推定値はそれぞれレジスタ61,71の内容として与え
られる。なお、プログラマブルな信号処理プロセッサで
上記と等価な動作を容易に実現することができることは
明らかである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来技術よりも特性良くしかも正確
に周波数・位相を推定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。 1……サンプルホールド回路 2……A/D変換器 3……ディジタル位相検波器 4……正弦波発生器 5……重み付け回路 6……初期位相推定器 7……周波数推定器 8……係数発生器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正弦波あるいは雑音の重畳した正弦波を入
    力とし、入力正弦波の初期位相と周波数を推定する周波
    数・位相推定装置において、 入力正弦波の初期位相の推定値と入力正弦波の周波数の
    推定値から時刻kにおける正弦波の推定値を発生する手
    段と、 該推定値と前記入力正弦波との位相誤差を検出する手段
    と、 前記入力正弦波の振幅値Akを求める手段と、 検出した位相誤差に前記振幅値Akを乗算する手段と、 との積から推定のための第1及び第2の時変係数を発生
    する係数発生手段と、 前記Akを乗算された位相誤差に第1の時変係数を乗じた
    値により前記初期位相の推定値を逐次的に更新する初期
    位相推定手段と、 前記Akを乗算された位相誤差に第2の時変係数を乗じた
    値により前記周波数の推定値を逐次的に更新する周波数
    推定手段とを有することを特徴とする周波数・位相推定
    装置。
JP63247324A 1988-10-03 1988-10-03 周波数・位相推定装置 Expired - Lifetime JP2527008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247324A JP2527008B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 周波数・位相推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247324A JP2527008B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 周波数・位相推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0296665A JPH0296665A (ja) 1990-04-09
JP2527008B2 true JP2527008B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=17161704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63247324A Expired - Lifetime JP2527008B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 周波数・位相推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2527008B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008136443A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 The University Of Tokyo 正弦波パラメータ推定方法
CN102879642B (zh) * 2012-10-31 2014-12-17 南京大学 一种正弦信号的频率估计方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716159B2 (ja) * 1984-12-27 1995-02-22 日本電気株式会社 周波数・位相推定装置
JPS63252014A (ja) * 1987-04-08 1988-10-19 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> 位相同期方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0296665A (ja) 1990-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5369411A (en) Imbalance correction of in-phase and quadrature phase return signals
US20040085096A1 (en) Efficient digital method of and system for determining the instantaneous phase and amplitude of a vibratory accelerometer and other sensors
CN110307780B (zh) 基于迭代计算的pgc相位解调误差实时补偿方法
JPH0783964A (ja) 正弦波信号の振幅および周波数を推定する方法、信号の特性の表示を得る方法、および電子回路において複数個のアナログ信号の状態をモニタするためのシステム
US6819279B2 (en) Method and apparatus for the recovery of signals acquired by an interleaved system of digitizers with mismatching frequency response characteristics
US5872538A (en) Frequency domain correction of I/Q imbalance
JP2527008B2 (ja) 周波数・位相推定装置
JP2527011B2 (ja) 周波数・位相推定装置
JP2527009B2 (ja) 周波数・位相推定装置
JPS61154317A (ja) 周波数・位相推定装置
JPH04328471A (ja) ディジタル信号測定装置
JP4344356B2 (ja) 検波装置、方法、プログラム、記録媒体
US5744969A (en) Analog and mixed signal device tester
JP3314035B2 (ja) 信号検出装置
JPH06317459A (ja) ディジタル計量装置用低周波減衰器
JP3036985B2 (ja) スペクトル演算装置
JPH0415404B2 (ja)
JP3239162B2 (ja) 波形整合によるゴースト測定方法
JPS631811B2 (ja)
JPH0770955B2 (ja) フイルタ係数の演算設定方法
Krupski et al. Novel designs of recursive discrete-time sinusoidal oscillators
JPH06350455A (ja) アナログ/ディジタル変換器及びディジタル位相検出器
JP3865926B2 (ja) 直交検波器
Wilkes et al. Spectral line tracking for nonstationary random processes
JPH07318415A (ja) 励振力推定装置