JP2527011B2 - 周波数・位相推定装置 - Google Patents

周波数・位相推定装置

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JP2527011B2
JP2527011B2 JP63250554A JP25055488A JP2527011B2 JP 2527011 B2 JP2527011 B2 JP 2527011B2 JP 63250554 A JP63250554 A JP 63250554A JP 25055488 A JP25055488 A JP 25055488A JP 2527011 B2 JP2527011 B2 JP 2527011B2
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智喜 大澤
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、雑音の重畳した正弦波から周波数と位相を
推定する周波数位相推定装置に関するものである。
(従来の技術) 従来技術として知られているものは、Simon Haykin
著,“Introduction to Ad aptive Filter"(Macmillan
publishing Company,New York,1984年刊行)である。
雑音の重畳した信号に於いて、位相方向に加わっている
雑音成分にのみ着目し入力された正弦波の初期位相と周
波数に対する最適解を求める問題は、次の問題に帰着す
る。すなわち、時刻iに於ける信号Siが Si=Aiexp{j(θ+iω)} 但し、Ai=A+eai:eaiは振幅方向の雑音 と表される正弦波に於てその位相θ=θ+iωがこ
れに雑音{ei}が重畳し等価的に θ=θ+iω+ei なる位相として観測されるとき、{ei}による影響をで
きるだけ受けないようにθとωを推定する問題であ
る。時刻1からkまでの観測値を用い、推定誤差の分散
を最小にする方法として最小自乗法が良く知られてい
る。上記文献によれば最小自乗法を上記の問題に当ては
めた場合には評価関数を と定めていた。更に文献によれば重み付け関数wiとして
は wi=rk-1(r<1) がよく知られていると述べている。上式に対して逐次回
帰法による周波数・位相推定(特願昭59−277365号明細
書「周波数・位相推定装置」昭59年12月27日出願)を用
いると、その解として YtはYの転置を表わす を時刻kに於ける最適解として求めることができた。
(発明が解決しようとする問題点) この従来技術では、初期推定時に於て雑音により誤っ
たベクトルで方向に推定を始めるとその後2Пの不確定
性により最終的な推定値が誤ってしまう。この誤推定は
問題であり、基本的には時間的に古い情報を「忘れる」
重み付けをすれば良いことは明白であるが、従来技術の
ような重み付けでは特性の劣化を招いていた。これは上
記文献では指数重み付けを用いているが、指数重み付け
は非定常環境下でデータの統計的変動に追従するもので
あり、最近のデータに対しても情報が指数的に失われる
ためにこの問題には適していない。本発明はこれを時間
関数による固定的な重み付けを用いることにより解決し
ようとしている。
(問題を解決するための手段) 本発明の周波数・位相推定装置は、正弦波あるいは雑
音の重畳した正弦波を入力とし、入力正弦波の初期位相
と周波数を推定する装置において、 入力正弦波の初期位相の推定値と入力正弦波の周波数
の推定値から次時刻における正弦波の値を発生する手段
と、該正弦波と前期入力正弦波との位相誤差を検出する
手段と、推定開始から一定時間だけ重み付け値を発生す
る手段と、検出された位相誤差に前記重み付け値を乗算
する手段と、前記重み付け値を入力し第一及び第二の時
変係数を発生する係数発生手段と、前記重み付けされた
位相誤差に第一の時変係数を乗じた値により前記初期位
相の推定値を逐次的に更新する初期位相推定手段と、前
記重み付けされた位相誤差に第2の時変係数を乗じた値
により前記周波数の推定値を逐次的に更新する周波数推
定手段とを有することを特徴とする。
(作用) 本発明が対象とするのは、時刻iに於ける信号Siが Si=Aiexp{j(θ+iω)} と表される正弦波に於てその位相θ=θ+iωがこ
れに雑音{ei}が重畳し等価的に θ=θ+iω+ei なる位相として観測されるとき、θとωが未知パラメ
ータであり、{ei}による影響をできるだけ受けないよ
うに観測値θからθとωを推定する問題である。時
刻1からkまでの観測値を用い、推定誤差の分散を最小
にする方法として最小自乗法が良く知られている。最小
自乗法を上記の問題に当てはめた場合には評価関数を従
来技術で述べたように と定義するが、ここで重み関数wiをwi=rk-1の様な関数
ではなく、最近のデータに対して均等になるような関
数、例えば wi=1−ri但しsは立ち上がり関数 で定義する。評価関数の に関する偏微分係数をそれぞれ0とおくと以下の方程式
が得られる。
又は θとωの最小分散推定値は(1)式の解として と与えられる。この際、最適解を毎時刻逐次的に求める
手段として逐次回帰法が知られている。それによれば時
刻iに於ける の推定値を とすると時刻kにおいて と修正することになる。更に、 ここで(3)式の2行1列の行列Pk -1ykで1行1列の
値が第一の時変係数で2行1列の値が第二の時変係数と
なる。また(3)式右辺第2項の(・)の値を位相誤差
と呼ぶと、初期位相推定値 は位相誤差に重み関数wiを乗じ、更に時刻kと重み関数
wiに依存する第一の時変係数を乗じ一時刻前の推定値 から減ずることにより修正し、又周波数推定値 は同じく位相誤差に重み関数wiを乗じ、更に時刻kと重
み関数wiに依存する第二の時変係数を乗じ一時刻前の推
定値 から減ずることにより修正をするという構成をとること
により(3)式が実現される。この方法によれば、毎時
刻その時点までの観測値を用いた最良の推定が方程式を
解く形で与えられるため、極めて短時間に最適な推定値
が得られる。
(実施例) 以下本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。第1図は本発明の実施例を示すブロック図であ
る。
雑音の重畳された正弦波信号はサンプルホールド1で
サンプルされ、A/D変換器2でディジタル化される。デ
ィジタル化された正弦波は、ディジタル位相検波器3に
於て、後述する手段により推定された周波数と位相に合
致した正弦波を発生する正弦波発生器4の発生する正弦
波と比較され、位相誤差が出力される。位相検波器の実
現手段は例えば文献(W.C.Lindesy“A survey of Digit
al Phase−Locked Loop"Proc.IEEE,vol.69,No.4,April
1981)に詳しく示されている。
正弦波発生器4は位相を入力としその値に対応した正
弦波の値を出力とする読みだし専用メモリ(ROM)44、
加算器43、乗算器42、時刻を発生するカウンタ41により
構成することができ、後述する位相推定値と周波数推定
値をアドレスとして正弦波の標本値を出力する。重み付
け回路5は、カウンタ54の時間経過に従い重み付けの係
数wiを係数発生器51で発生させ前記位相誤差にディジタ
ル位相変換器3の出力に乗算器52、53で重み付けする回
路である。カウンタ41、54、82は本装置の動作開始時点
から毎時刻カウントアップしている。これらのカウンタ
の値は等しいため共用する事も可能である。
係数発生器8は(3)式のGk -1ykを計算し各々の係数
を発生する回路であり、カウンタ82によって得られる時
刻と各時刻得られる重み付け係数とから逆行列計算器81
によって逆行列を計算し、初期位相推定と周波数推定の
為のそれぞれ第1及び第2の係数を発生する。係数発生
器8は毎時刻逆行列の計算を行なうのでマイクロプロセ
ッサ等により実現される。
初期位相推定器6は、重み付けされた位相誤差と第1
の係数を乗算器62にて掛け合わせその値を初期位相推定
値を保持するレジスタ61の内容と加算器63に於て加算
し、初期位相推定値の更新値として再びレジスタに格納
する。
周波数推定器7は、重み付けされた位相誤差と第2の
係数を乗算器72にて掛け合わせ、その値を周波数推定値
を保持するレジスタ71の内容と加算器73に於て加算し、
周波数推定値の更新値として再びレジスタに格納する。
更新された周波数推定値は正弦発生器4に於てカウンタ
41の内容と乗算器42で乗算され、更に初期位相推定値と
加算器43で加算され、時刻kに於ける最適位相推定値と
して読みだし専用メモリ44に入力され正弦波の値が出力
される。尚、この読みだし専用メモリのアドレスの最大
値を2Πに対応させておくことにより位相推定値はモジ
ュロ2Πで行なわれる。以上により、入力される雑音の
重畳した正弦波から周波数と位相を逐次的に最小分散推
定をすることができる。推定値はそれぞれレジスタ61、
71の内容として与えられる。
尚、プログラマブルな信号処理プロセッサで上記と等
価な動作を容易に実現することができることは明らかで
ある。
(発明の効果) 本発明によれば、従来技術よりも特性良くしかも正確
に周波数・位相を推定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図である。図
中、 1……サンプルホールド、2……A/D変換器、 3……位相検波器、4……正弦波発生器、 5……重み付け回路、6……初期位相推定器、 7……周波数推定器、8……係数発生器である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正弦波あるいは雑音の重畳した正弦波を入
    力とし、入力正弦波の初期位相と周波数を推定する装置
    において、 入力正弦波の初期位相の推定値と入力正弦波の周波数の
    推定値から次時刻における正弦波の値を発生する手段
    と、該正弦波と前期入力正弦波との位相誤差を検出する
    手段と、推定開始から一定時間だけ重み付け値を発生す
    る手段と、検出された位相誤差に前記重み付け値を乗算
    する手段と、前記重み付け値を入力し第一及び第二の時
    変係数を発生する係数発生手段と、前記重み付けされた
    位相誤差に第一の時変係数を乗じた値により前記初期位
    相の推定値を逐次的に更新する初期位相推定手段と、前
    記重み付けされた位相誤差に第2の時変係数を乗じた値
    により前記周波数の推定値を逐次的に更新する周波数推
    定手段とを有することを特徴とする周波数・位相推定装
    置。
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