JP2532204B2 - デイジタル積分方法 - Google Patents

デイジタル積分方法

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JP2532204B2 JP60183784A JP18378485A JP2532204B2 JP 2532204 B2 JP2532204 B2 JP 2532204B2 JP 60183784 A JP60183784 A JP 60183784A JP 18378485 A JP18378485 A JP 18378485A JP 2532204 B2 JP2532204 B2 JP 2532204B2
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    • G01R23/165Spectrum analysis; Fourier analysis using filters

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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は電気的なまたは機械的な供試装置の伝達関
数を測定する伝達関数測定装置等の信号のデイジタル測
定を行う装置に関し、特にその過程で用いるデイジタル
積分に関するものである。 〔従来の技術〕 一般に、電気的または機械的な供試装置に刺激信号を
与えたとき、これに対する該装置の応答信号を測定する
とともに、これら刺激信号と応答信号とを比較すること
によつて前記供試装置の伝達関数を分析するとことがで
きる。そして、前記刺激信号,応答信号のフーリエ変換
の実数部および虚数部は、これら信号に複素指数関数を
乗算し、次にこの信号に関係している周波数の整数サイ
クルにわたり積分することによつて決定することができ
る。 従来のアナログ技術を用いた伝達関数の測定装置とし
ては例えば、バフコ社(Bafco Co.)製の2チヤネル掃
引周波数応答分析器(モデル番号916)があつた。これ
はアナログ刺激信号を供試装置に与え、そしてこのアナ
ログ刺激信号と応答信号とを伝達関数測定の一部として
積分するものである。このようなアナログ計算方法を用
いた従来技術では、デイジタル計算方法よりもその正確
度が低くなりやすい。 第6図は連続信号およびアナログ技術を用いた従来の
伝達関数測定装置を示すブロツク図である。第6図にお
いて、刺激および応答の両信号はともに、三角恒等式に
よる2つの関数すなわちcoc(ωt)およびーjsin(ω
t)による乗算と等価となるように複素指数関数e
−jωtによつて乗算される。問題となつている周波数
の整数サイクルにわたつて生成信号を積分すると、刺激
信号および応答信号のフーリエ変換の実数部,虚数部の
推定値(estimate)が得られ、そして高次高調波の寄与
分が除去される。引き続く処理によって供試装置の伝達
関数が測定できる。以上の説明を数式により第6図に沿
って再現すると、次のようになる。第6図の刺激信号を
x(t)、供試装置7の応答信号をy(t)とすると、
スイッチ回路13はそれらのいずれかを選択して連続信号
A(t)とする。スイッチ回路13の後続回路は連続信号
A(t)に含まれる角周波数ωの周波数成分と信号源2
1,22の出力cos(ωt)、−sin(ωt)を基準として直
交分解して求めるわけである。今(A(t)=x(t)
=Xsin(ωt+θx)とすれば、ミキサ25、27の出力は
それぞれXsin(ωt+θx)cos(ωt)、−Xsin(ωt
+θx)sin(ωt)、即ちX/2(sin(2ωt+θx)+s
in(θx))、X/2(cos(2ωt+θx)−cos(θx))
となり、これらの出力の時間T=2π/ωの間の平均を
とり後者の符号を反転すれば、それぞれX/2sin
(θx)、X/2cos(θx)となり記憶される。即ち刺激信
号の実数分X/2sin(θx)と虚数分X/2cos(θx)がもと
められる。ついでA(t)=y(t)=Ysin(ωt+θ
y)として応答信号の実数分Y/2sin(θy)と虚数分Y/2c
os(θy)がもとめられる。そこで、供試装置の複素伝
達関数がY(sin(θy)+jcos(θy))/X/(sin
(θx)+jcos(θx))と計算される。 上記において、時間T=2π/ωの間の平均をとる過
程で、図6にも示すように信号の積分が行われるが、連
続信号だけが用いられるので、積分周期のわずかな変化
は、測定精度にその変化のていどかあるいは全く影響を
及ぼさない。 しかしながら、デイジタル技術を用いる場合は、信号
はサンプリングにより離散化されサンプリングした時点
に対応するデイジタル係数を乗算したデイジタル・デー
タとなっており、積分はデイジタル・データを加算した
和で近似される。積分時間Tにたいしてサンプリング密
度を十分高くとれば、近似度は高くとれるが、計算時間
が長くなる。サンプリング密度を低くするに従って計算
時間は短くなるが近似度は低くなる。積分時間Tの開始
点と終了点にデイジタル・データがない場合は、積分時
間にも誤差が生じる。 サンプリング密度を低くし(例えば、積分時間T内に
数点)、高速化するにつれてこの誤差は次第に大きくな
り、周波数解析や伝達関数の測定等において測定精度に
無視できない影響をおよぼす。 〔発明の目的〕 従って、この発明はアナログ信号をサンプリングして
デイジタル化した信号の高速かつ高精度のデイジタル積
分方法を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明の一実施例によれば、供試装置に与えられた刺
激信号およびこれにより生成された応答信号のサンプリ
ングを行い、この2つの信号に離散的複素指数関数を乗
算し、そしてこの乗算信号を積分して前記刺激信号,応
答信号のフーリエ変換を生じさせる。次に、伝達関数は
応答信号のフーリエ変換を刺激信号のフーリエ変換によ
つて除算することにより得られる。なお、各乗算信号の
積分の測定は、中央における一連のデータ点を合計し、
それにデータ独立先行加重関数によつて乗算された先行
する一連のデータ点およびデータ独立後続加重関数によ
つて乗算された後続の一連のデータ点を加えることによ
り行なわれる。 この測定装置は所定の範囲内のいかなる刺激信号周波
数ででも供試装置の伝達関数を決定することができる。
精度は刺激信号の周期および刺激信号周波数とサンプリ
ング速度との関係には無関係である。したがつて、積分
の周期は離散的データ点で開始または終了する必要がな
い。例えば、2つの隣接した離散的データ点の間で積分
の周期が終了する場合、測定装置は修正された後続加重
多項式を用いて2つの隣接した離散的データ点の間の積
分を測定する。したがつて、刺激信号の周波数が変化し
ても測定精度は変化しない。 〔発明の実施例〕 第1図は本発明の一実施例によつて構成された伝達関
数測定装置の正面図である。第1図で、1は測定装置本
体であり、これは正弦波または線形、もしくは対数的に
掃引された正弦波曲線のような刺激信号を発生する。測
定装置本体1は電気的または機械的な供試装置7を刺激
信号によつて励起し、そして供試装置7からの応答信号
を記憶するのにも用いることができる。また、種々のパ
ラメータや命令はフロントパネル5を介して入力するこ
とができ、そして伝達関数測定の結果は陰極線管(CR
T)3上に表示される。 第2図は上記測定装置本体1の電気的なブロツク図で
ある。図において、11は信号源で、正弦波または線形も
しくは対数的にステツプをつけた正弦波のような刺激信
号を供試装置7に与え、それによつて応答信号が励起さ
れる。ここで前記刺激信号および応答信号はそれぞれ別
々のチヤネルで処理されるか、または第2図に示される
ようにスイツチ回路13に与えることができる。このスイ
ツチ回路13はどちらかの信号を選択してこれを更に単一
のチヤネルによつて処理するために用いられる。両方の
信号とも全く同一の態様で処理されるので、明確にする
ため、以後この選択された連続信号はA(t)と表記す
る。次にクロツク源17は周波数fcの出力信号をサンプラ
15に送り出し、そこでサンプラ15は1つのクロツク・サ
イクル当たり1回信号A(t)のサンプリングを行う。
なお、サンプラ15の出力信号は離散的信号A(n)と表
記する。 信号源21,23およびミキサ25,27は三角恒等式を用いて
cos(ωn)−jsin(ωn)と表される離散的複素指数
関数e−jωnによつて前記信号A(n)を乗算するの
に用いられる(ここで、ωは正規化角周波数で2πfs/f
cと定義され、また、fsは分析すべき伝達関数における
所定の刺激信号の周波数である)。低域フイルタ31,33
は刺激信号周波数以上の乗算信号成分を除去するのに用
い、これにより非線形性によるいくつかの高周波を除去
する。 積分器55および57は、乗算信号を積分し、それによつ
て刺激信号および応答信号のフーリエ変換の推定値を得
る。処理器59は、供試装置7の伝達関数を求めるため
に、応答信号のフーリエ変換を刺激信号のフーリエ変換
で除算する。積分の周期は刺激信号周波数の整数サイク
ルからなる。明確さの便宜のために、以後低域フイルタ
31の出力信号をS(n)と表記する。ここで、積分器57
と55とは同じ態様で動作するので、積分器55だけについ
てその動作を説明する。まず、関数発生器41,43は先行
および後続の加重多項式を発生し、そして乗算器45はデ
ータ点の先行部分を先行加重多項式の係数によつて乗算
するとともに、データ点の後続部分を後続加重多項式の
係数によつて乗算する。また、加算器51は、先行データ
点と先行加重多項式係数との積および後続データ点と後
続加重多項式係数との積をデータ点の中央部分に加算す
る。 供試装置7は線形であるという仮定(これは伝達関数
の定義に必要である)がなされれば、クロツク周波数fc
は理論的に刺激信号周波数fsの2倍のナイキストレート
と同じ位に低くなり得る。実際は、個々の積分を測定す
るのに用いることのできるデータ点の数がクロツク周波
数fcの増大とともに増加するから、サンプリング速度は
伝達関数が測定される精度に影響を与える。5次あては
め(fit)(N=5)に対しては、クロツク周波数fcが
刺激信号周波数の約10倍であれば、約80dBのダイナミツ
クレンジが得られた。 第3図は、信号S(t)の積分周期Tが丁度離散的デ
ータ点(n=0)で始まり、そして丁度離散的データ点
(n=12)で終わる場合を示す。この場合、1次あては
めだけを用いる積分の測定では(n=0)〜(n=12)
のデータ点の加算が必要なだけである。 さもなければ、第2図に示されるように、積分は次の
ように見なすこともできる。 一般的には、積分周期Tがnの整数倍ではない。この
場合、第4A図に示されているように、周期Tの始めは離
散的データ点であるが、終わるのは2つの隣接した離散
的データ点の間である。勿論、直接加算をすれば誤つた
積分がなされるので、なんらかの方法を用いてn=12と
n=13の間にあるS(t)の領域を、周期TにおけるS
(t)の全体の積分に含ませなければならない。第4B図
において、n=12とn=13の間における積分の部分的領
域は幅wと定義される。ここでnの単位をd=1である
ように正規化し、dをnと(n+1)の間の距離と定義
すると、幅wは0と1との間にある。pはn=0での出
発点を除き、周期T内の離散的データ点の整数個数と定
義される。加算多項式の次数Nは測定データへの多項式
あてはめの次数を定義する。勿論、少なくとも(N+
1)個のデータ点が次数Nのあてはめに対して測定され
なければならない。Mは各個別の積分部分(例えばn=
5とn=6の間)のどちらかの側のデータ点の数で、そ
れはその積分部分に対するN次あてはめを作るのに用い
る。両側が同じ数でかつNが奇数次数である場合、M=
(N−1)/2となる。 第1図に示された測定装置は、(i)データ点の中央
領域、(ii)先行加重多項式の係数Ci倍の先行領域、お
よび(iii)後続加重多項式の係数Ei倍の後続領域の各
合計を計算することによつて、全周期Tにわたる積分を
測定する。先行する加重多項式は所望のあてはめ次数に
依存するにすぎないので、NとMが判ればすぐに導き出
せる。しかし、後続する加重多項式はあてはめ次数の依
存し、かつ部分幅wにも依存する。次に周期Tはn=0
で始まるように設定できるので、幅wは周波数fsによつ
て定義され、そして周波数fsが判ればすぐに導き出せ
る。当業者は、Nが偶数の場合、積分部分のいずれかの
側で異なつた数のデータ点が用いられる場合、または周
期Tがn=0で始まらない場合にも本発明の考え方に従
って上記の係数を誘導することができる。 第1図に示された測定装置は非常に大ざっぱに言う
と、隣接した離散的データ点の間の個々の積分部分を繰
り返し測定し、次に個々の積分値を加算することによつ
て全周期Tにわたる積分を測定するものとみることがで
きる。2つの隣接した離散的データ点の間(例えば第4A
図のn=12とn=13の間)の距離の部分領域wにより占
められる最終の積分部分が、上記加算に加えられる。先
行加重多項式のN次の係数は、測定されている個別の積
分に隣接したS(n)の(N+1)個のデータ点によつ
て乗算される。例えば、第4A図示においてN=5とし、
n=0とn=1の間のS(t)の積分を求めるには、先
行する加重多項式の(N+1)個の係数とデータ点S
(n=−2)〜S(n=3)をそれぞれ乗算し、次にそ
れらの結果を加算することによって測定される。なお、
部分領域wの積分に対する貢献について以下に説明す
る。 先行するN次の加重多項式の係数Ciは次の式を出発点
として導かれる。 ここで、Biは中間のN次加重多項式の係数である。 さらに、y(τ)のN次の当てはめ多項式をy0+y1τ
+y2τ2+・・・・+yNτNとおき、これを上式[3]に
代入し、x=0において両辺のy0、y1、y2、・・・・、
yNの係数をくらべれば、 ただし、q=0,1,2,・・・・・・,N 式〔4〕によつて係数Biを求めるためのN個の未知数Bi
をもつたN個の連立方程式が得られる。式〔3〕におい
て、yはあてはめ多項式で、一意に定まるN次多項式で
(N+1)のデータ点を全部通過する。 積分の全周期TはT=p+wとなるように2つの部分
に分けられる。ここで、wはS(t)の最終の部分的領
域(第4A図のn=12とn=13の間)の幅であり、これが
正規化された場合は0と1の間にある。式〔3〕を用い
ると、周期pにわたる積分は[3]式のτをnに書き換
えて、 ここで、yiは周期T内におけるS(t)のj番目のセグ
メントにわたるあてはめ多項式である。 加算の順序を変えると、式〔6〕は次のように書くこと
ができる。 ここで、式を簡単化するために、先行する加重多項式係
数Ciは次のように定義する。 そして、係数Biの合計は[3]式においてy(τ)=
1とおけば明らかなように1に等しいので、式〔7〕は
先行する多項式係数Ciの項で次のように書くことができ
る。 最後に、式
〔9〕は簡単化のために3つの加算式として
書くことができる。 式〔10〕の右辺第2項の和は周期T内におけるS(t)
の中央領域に対応し、そこにおいて係数Biの和は1に達
し、それは単位利得を有するFIRフイルタの使用に対応
する。右辺第1項および第3項の和は中央領域外の端縁
部に対応し、そしてそれは周期Tの両端部でS(t)の
N次の近似を与えるために前記和に含まれ加重化され
る。なお、積分周期Tが離散的データ点で始まり、かつ
終了し、またセグメントの各側のM/2個の点が用いられ
る場合、第1項および第3項の和の係数は、同一でしか
も順序が逆である。 全体の積分周期Tにわたる積分を達成するためには、
2つの隣接した個別のデータ点間の部分的領域wの寄与
分も含ませる必要がある。したがつて、第4B図に示すよ
うにn=12とn=13の間にあるS(t)の寄与分が含ま
れなければならない。測定される部分的積分セグメント
の幅が、先行するN次の加重多項式に対して用いられた
幅(d=1)でなく、wであるから、部分的領域のN次
の加重多項式の新しい係数Diを用いなければならない。
係数Diは次のようにして導き出すことができる。 ここで、 そして、領域wはp番目と(p+1)番目の隣接した離
散的データ点の間にあるから、 かくして、0からTへのS(t)の全積分は次のように
4つの加算式によつて得られる。 それゆえ、実際には積分を繰り返しの乗算,加算操作と
してではなく、データ領域の別々の加算として特徴づけ
るのがより正確である。 マトリツクス表示では次のことにも注意すべきであ
る。 =〔M〕および=〔M〕-1 ……〔15〕 式〔15〕において、 =〔W,W2/2,W3/3,……〕 ……〔16〕 =〔D0,D1,D2,……〕 ……〔17〕 ここで、〔M〕-1はwに関係なく、前もつて計算できる
から、Dはベクトルをマトリツクスで単純に乗算するこ
とによつて決定できる。したがつて、各個別の測定に対
して最小数の計算を繰り返す必要があるだけだから、測
定は非常に迅速になすことができる。 式〔14〕の最後の2つの項の各加算式は後続のN次加
重多項式の係数Eiを次のように定義することによつて組
み合わせることができる。 EZ=CZ+p-1+DZ-1(ただし、1≦)EZ=DN(ただ
し、z=N+1) ……〔19〕 後続の多項式係数Eiを用いて、式〔14〕は、周期Tにわ
たる全積分が次のようになるように単純化して書くこと
ができる。 積分の周期は必ずしも離散的データが始める必要がな
いことに注意すべきである。周期が2つの隣接した離散
的データ点の間で始まり、かつ2つの隣接したデータ点
間で終了する場合、全積分は、積分周期の始めに別の部
分的領域を定義することによつて測定できる。そして後
続の加重多項式と同じ形式をもつ新しい加重多項式が定
義できる。 第5図は供試装置7の伝達関数の測定の間に第1図に
示された測定装置本体1によつてなされる各ステツプの
フローチヤートである。ステツプ71〜75において、使用
者は伝達関数のパラメータを決定し、多項式係数Ci,Ei
が計算される。係数Ciは上記〔4〕式、〔8〕式で決定
でき、そして係数Eiは上記〔4〕,〔8〕,〔12〕,
〔19〕式で決定できる。また係数Ctは測定にたいして独
立しているから、一度決定すれば、次に将来の参考のた
めにルツクアツプテーブルに記憶される。励起およびサ
ンプリングはステツプ77および79において実行される。
ステツプ91では、刺激信号または応答信号のどちらのフ
ーリエ変換を測定するかの決定がなされる。ステツプ93
〜117は両信号について同じである。選択信号の実数部
または虚数部の決定は、正弦関数か余弦関数かによる乗
算の結果としてステツプ91でなされる。 ステツプ93〜95では正弦関数または余弦関数による掛
算(乗算)がなされ、そして積算信号はフイルタを通さ
れる。ステツプ97〜117はフイルタを通された乗算信号
S(n)の積分を行う。ステツプ97〜103では、先行加
重多項式の係数Ci倍の先行領域データ点の合計が総合計
に加えられる。ステツプ105〜109では中央領域のデータ
点が総合計に加えられる。ステツプ111〜117では後続加
重多項式の係数Ei倍の後続領域のデータ点が総合計に加
えられる。なお、加算式の3つの部分が加えられる順序
は重要ではない。この時点では総合計は、乗算されそし
てフイルタを通過した信号の積分である。加算は上記式
〔20〕にしたがつて行なわれる。かくして、総合計は刺
激信号または応答信号のフーリエ変換の実数部または虚
数部である。最後に、伝達関数は時間領域応答信号のフ
ーリエ変換を時間領域刺激信号のフーリエ変換で割る
か、または三スペクトル(trispectral)平均化のよう
な他の周知方法によつて得ることができる。 〔発明の効果〕 本発明は上記のようにデイジタル技術を用いているの
で、高精度の伝達関数測定装置が得られる。また、積分
の周期は個別のデータ点で開始または終了する必要がな
いので、刺激信号の周波数が変化しても測定精度は変化
しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による伝達関数測定装置の構
成を示す正面図、第2図はその電気的なブロツク図、第
3図は積分すべき信号の独立したデータ点の正確な始め
と終わりの周期を示す波形図、第4A図および第4B図は独
立したデータ点の隣接せる2つの間の始めと終わりの周
期にわたる積分すべき信号の波形図、第5図は第1図に
示した装置によつて達成された動作のフリーチヤート
図、第6図は連続波およびアナログ技術を用いた従来の
伝達関数測定装置のブロツク図である。 図中、1は測定装置本体、3はCRT,5はフロントパネ
ル、7は供試装置、11は刺激信号源、13はスイツチ回
路、15はサンプラ、17はクロツク信号源、21,23は信号
源、25,27はミキサ、32,33は低域フイルタ、41,43は関
数発生器、45,47は乗算器、51,53は加算器、55,57は積
分器、59は処理器である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺激信号に応じた供試装置(7)の出力に
    関連するアナログ信号(S(t))を該刺激信号の周期
    の正の整数倍である積分周期(T)にわたり積分するた
    め、該アナログ信号を所望のサンプリング周期(d)で
    サンプリングして得た離散的データ(S(n))に積分
    多項式の係数を加重して加算する、次の(イ)乃至
    (ホ)からなるデイジタル積分方法。 (イ)前記積分周期(T)、前記所望のサンプリング周
    期(d)、0を含む整数Mと正の整数Nとを設定し、正
    の整数pを与える設定工程。 ここに、T=p×d+WでWは0あるいはdより小さい
    周期である。 (ロ)前記サンプリング周期dあるいは前記周期W(以
    下、総称して部分周期と称する)にわたる任意アナログ
    信号の積分である積分部分を表わすため、該任意アナロ
    グ信号をサンプリングして得た対応離散的データに積分
    部分係数(Bi,Di)を加重して加算するための該積分部
    分係数を下記のステップにより決定する積分部分係数決
    定工程。 (1)該部分周期の開始時点からM×dずれた時点より
    開始するN×dの期間前記任意アナログ信号がN次のあ
    てはめ多項式に従うと仮定するステップ、 ここに、前記M×dずれた時点は該部分周期の開始時点
    からM×dの絶対値だけずれた時点であり、Mの正負に
    応じてそれぞれ該部分周期の開始時点の後方あるいは前
    方にある。 (2)前記積分部分が前記N×dの期間に含まれるN+
    1個の前記対応離散データに前記積分部分係数を加重し
    て加算して表わせると仮定するステップ。 (3)MとN、dあるいはMとN、Wに応じて前記
    (1)、(2)の仮定を満たす前記積分部分係数を決定
    するステップ。 (ハ)前記積分部分を前記積分周期(T)にわたって加
    算して前記積分周期にわたる前記任意アナログ信号の積
    分を求めるため、前記積分部分係数から前記対応離散的
    データに加重する加重多項式の係数を発生する係数発生
    工程。 (ニ)前記離散的データ(S(n))を受信して、前記
    積分周期(T)の始めからM×dだけずれた時点より始
    めて順次p+Q個の前記離散的データ(S(n))を分
    離する分離工程。 ここで、QはW=0のときN、それ以外でN+1であ
    る。 (ホ)前記分離された前記離散的データのそれぞれに前
    記加重多項式の係数を加重して加算する加重加算工程。
  2. 【請求項2】前記(ハ)乃至(ホ)の工程のそれぞれを
    下記の(ハ′)乃至(ホ′)の工程としたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のデイジタル積分方法。 (ハ′)前記積分部分を前記積分周期(T)にわたって
    加算して前記積分周期にわたる前記任意アナログ信号の
    積分を求めるため、前記積分部分係数から前記対応離散
    的データに加重する先行加重多項式の係数(Ci)及び後
    続加重多項式の係数(Ei)を発生する係数発生工程。 (ニ′)前記離散的データ(S(n))を受信して、前
    記積分周期(T)の始めからMに応じたサンプリング周
    期だけずれた前記離散的データ(S(n))より始めて
    順次N個の先行部分、p−N個の中央部分及びQ個の後
    続部分に分離する分離工程。 ここで、p−N>0で、QはW=0のときN、それ以外
    でN+1である。 (ホ′)前記分離された前記離散的データのそれぞれに
    前記加重多項式の係数を加重して加算する下記の(1)
    乃至(3)の工程からなる加重加算工程。 (1)前記先行加重多項式の係数と前記先行部分の前記
    離散的データとのそれぞれの先行積を発生するための先
    行乗算工程。 (2)前記後続加重多項式の係数と前記後続部分の前記
    離散的データとのそれぞれの後続積を発生するための後
    続乗算工程。 (3)前記先行積と前記後続積と前記中央部分の前記離
    散的データの総和をとる加算工程。
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