JP2526793Y2 - 締結具の締結位置表示構造 - Google Patents

締結具の締結位置表示構造

Info

Publication number
JP2526793Y2
JP2526793Y2 JP6804993U JP6804993U JP2526793Y2 JP 2526793 Y2 JP2526793 Y2 JP 2526793Y2 JP 6804993 U JP6804993 U JP 6804993U JP 6804993 U JP6804993 U JP 6804993U JP 2526793 Y2 JP2526793 Y2 JP 2526793Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastening
washer
mark
fastener
tightening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6804993U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0734212U (ja
Inventor
秀雄 山崎
Original Assignee
株式会社アプト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アプト filed Critical 株式会社アプト
Priority to JP6804993U priority Critical patent/JP2526793Y2/ja
Publication of JPH0734212U publication Critical patent/JPH0734212U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2526793Y2 publication Critical patent/JP2526793Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボルトやナットなどの
締結具を被締結物に締結する際の締結位置表示構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】ボルトやナットによって被締結物を締結
した場合、この締結後に振動その他の外力により緩みが
生じると所定の締め付け軸力が失われ、締結不良が発生
することになるが、外観からは上記ボルトやナットの緩
みを判断することが困難であるので、たとえば実開平4
−62409号公報には、締結後にボルト軸部とナット
表面、座金および被締結物とにわたってマーキングを施
すことによって、上記の緩みをマークのズレから目視的
に判断できるようにした技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにボルトおよびナットによる締結は所定の締め付け軸
力が得られるようにトルクレンチ等によってこれらのボ
ルト、ナットを回転させて行うが、一定した締め付けト
ルクによってボルト、ナットを回転させたとしても、ネ
ジ、座面打痕、サビ、油の付着の有無などによって必ず
しも所定の締め付け軸力が得られるとは限らず、その判
定がむつかしいと共に、複数のボルト等の仮締め状態か
ら締結完了までの締め込み回転角度のバラツキから締め
付け軸力が一定しない不具合があった。
【0004】そこで本考案は、ボルト等を仮締めした状
態から所定の締め付け軸力が得られるまでの締め込み回
転角度を容易に指示できる締結具の締結位置表示構造の
提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本考案は、ネジ
結合によって座金を介し被締結物を締結する締結具の締
結位置表示構造であって、上記座金が締結具に対し相対
回転可能とされ、かつ該座金の上面の締結具よりも外側
にはみ出した位置に仮締め位置表示マークと締結完了位
置表示マークとが所定の角度をおいて設けられていると
共に、上記締結具に直径方向に拡縮可能な弾性と回転角
位置を表示する表示マークとを有するリングが、その表
示マークを上記仮締め位置表示マークおよび締結完了位
置表示マークに対応させて位置させることができるよう
に回転可能に嵌着されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、締結具を締め付けて座金
が被締結物表面との接触摩擦により回転しなくなった仮
締め状態で、リングの回転角表示マークを仮締め位置表
示マークに合わせ、次に回転角表示マークが締結完了位
置表示マークに合致するまで締結具を締め込むによって
締結が行え、仮締め状態から締結完了までの締め込み回
転角度が一定する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0008】図1および図2は座金付きボルト1を示
し、ボルト頭部2とネジ部3との間に座金4が嵌められ
ており、かつボルト頭部2にソケットレンチ(図示せ
ず)を係合させるための角穴5が形成されると共に、当
該ボルト頭部2における頂部の外周角部に切り欠きによ
る凹段部6が形成され、この凹段部6に開口部7を有す
るC形リング8が係合される。その場合、このC形リン
グ8は直径方向に拡縮可能な弾性を有するたとえば金属
体(樹脂体であってもよい)とされ、上記の係合状態で
は凹段部6に弾性的に嵌合し、ボルト頭部2と一体的に
回転するようになされている。
【0009】また、上記の座金4には、その上面で、か
つボルト頭部2よりも外方に突出している部位に、仮締
め位置表示マーク9(スナグ点または着座点)と締結完
了位置表示マーク10とが所定の回転角度をおいて設け
られる。なお、これらのマーク9,10は塗料の塗布
や、座金4に対する刻印により形成される。
【0010】このようなボルト1によれば被締結物(図
示せず)の、たとえばボルト穴にねじ込んで行くとき、
ソケットレンチを角穴5に挿してボルト1を回転すれ
ば、ボルト頭部2と一体的にC形リング8が回転し、ね
じ込みがすすんで座金4が被締結物表面に接し、その摩
擦力によって座金4がそれ以上回転しなくなったとき
に、一旦ねじ込みを止めてC形リング8を開口部7を利
用して拡径してボルト頭部2に対して独立に回転させ
て、その開口部7を仮締め位置表示マーク9に合わせ、
次に上記ソケットレンチによってボルト1を上記開口部
7が締結完了位置表示マーク10に合致するところまで
締め込むことによって締結が行える。
【0011】したがって、このボルト1によれば、仮締
め位置表示マーク9と締結完了位置表示マーク10との
間の角度を仮締め状態からボルト1を締め込んだときに
所定の締め付け軸力が得られるものに設定しておけば、
簡単にかつ確実に上記所定の締め付け軸力が得られるこ
とになると共に、仮締め状態から締結完了までの締め込
み回転角度が一定するから、締め込み回転角度のバラツ
キが発生しなくなる。また、締結完了状態では、締結完
了位置表示マーク10とC形リング8の開口部7とが合
致しているから、その後に、仮にボルト1の緩みが発生
したとしても、これをマーク10と開口部7との位置ズ
レから目視的に容易に発見することができる。
【0012】なお、図2の座金は共回り防止用の突起1
1〜11を有しているが、この突起なしの座金であって
もよいと共に、座金4がボルト1に対し着脱するタイプ
のものであってもよい。また、C形リンク8の装着位置
は図2の鎖線に示す位置であってもよい。
【0013】ところで、ボルト1は図3に示すように、
被締結物12の座ぐり部13に埋め込んで用いられる場
合があり、その場合は図1および図2の幅広い座金を使
用できないことが考えられる。その場合は、ボルト頭部
2を囲む立ち上がり部14を有した座金15を用い、図
4のようにこの立ち上がり部14の上端面に仮締め位置
表示マーク9と締結完了位置表示マーク10とを形成す
ればよい。これによれば、座ぐり部13の径が小径のも
のであっても、図1および図2の構造と同じ効果が得ら
れる。
【0014】また、以上まではボルト1を例にとって説
明したが、本考案はナットにも応用できることはもちろ
んである。すなわち図5に示すように座金16がナット
17に対して回転可能に取り付けられている座金付きナ
ットにおいて、その座金16の上で、かつナット周面に
環状の凹段部18を形成してこれにC形リング8を嵌着
すると共に、上記の座金16の上面に図1に示す仮締め
位置表示マーク9と締結完了位置表示マーク10とを形
成する。
【0015】これによれば、被締結物に通されているボ
ルトの先端にナット17を嵌めてねじ込んで、座金16
が回転しなくなった仮締め位置においてC形リング8の
開口部7を仮締め位置表示マーク9に合わせたのち、ナ
ット17を開口部7が締結完了位置表示マーク10に合
致する位置まで締め込めば締結が完了する。そして、こ
のナット17においても、仮締め位置表示マーク9と締
結完了位置表示マーク10との角度を仮締め状態からナ
ット17を締め付けたときに所定の締め付け軸力が得ら
れるものに設定しておけば、簡単に上記所定の締め付け
軸力が得られることになると共に、仮締め状態から締結
完了までの締め込み回転角度が一定するから、この締め
込み回転角度のバラツキが発生しなくなる。また、締結
完了状態では、締結完了位置表示マーク10とC形リン
グ8の開口部7とが合致しているから、その後に、仮に
ナット17の緩みが発生したとしても、これをマーク1
0と開口部7との位置ズレから目視的に容易に発見する
ことができる。
【0016】なお、このナット17においても座金16
が取り外されているものにも適用できる。さらに本考案
は、Cリング8とボルト、ナットとの嵌合強弱によりC
リング8の外周に回転力を与えて初期締め付けトルクに
達すると空転し、スナグ点(着座点)を求める、いわゆ
るトルクリミッタ付きのボルトやナットにも適用でき
る。さらに、上記のCリングは完全な環状の弾性リング
とすることもでき、その場合は開口部7に相当する回転
角表示マークを該弾性リングに形成するものとする。
【0017】
【考案の効果】以上の記載によって明かなように、本考
案によれば、締結具を締め付けて座金が被締結物表面と
の接触摩擦により回転しなくなった仮締め状態で、リン
グの回転角表示マークを仮締め位置表示マークに合わ
せ、次に回転角表示マークが締結完了位置表示マークに
合う角度まで締め込むことによって締結が行え、これに
より所定の締め付け軸力が得られると共に、仮締め状態
から締結完了までの締め込み回転角度のバラツキがなく
なり、締結後もその状態が目視で簡単に確認できる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例にかかるボルトの上面図で
ある。
【図2】 上記ボルトの半断面図である。
【図3】 上記実施例の変形例を示す半断面図であ
る。
【図4】 図3の上面図である。
【図5】 本考案をナットに適用した場合の半断面図
である。
【符号の説明】
1 ボルト 4,15,16 座金 7 開口部 8 C形リング 9 仮締め位置表示マーク 10 締結完了位置表示マーク 17 ナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジ結合によって座金を介し被締結物を
    締結する締結具の締結位置表示構造であって、上記座金
    が締結具に対し相対回転可能とされ、かつ該座金の上面
    の締結具よりも外側にはみ出した位置に仮締め位置表示
    マークと締結完了位置表示マークとが所定の角度をおい
    て設けられていると共に、上記締結具に直径方向に拡縮
    可能な弾性と回転角位置を表示する回転角表示マークと
    を有するリングが、その回転角表示マークを上記仮締め
    位置表示マークおよび締結完了位置表示マークに対応さ
    せて位置させることができるように回転可能に嵌着され
    ていることを特徴とする締結具の締結位置表示構造。
JP6804993U 1993-11-26 1993-11-26 締結具の締結位置表示構造 Expired - Lifetime JP2526793Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6804993U JP2526793Y2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締結具の締結位置表示構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6804993U JP2526793Y2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締結具の締結位置表示構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0734212U JPH0734212U (ja) 1995-06-23
JP2526793Y2 true JP2526793Y2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=13362549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6804993U Expired - Lifetime JP2526793Y2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締結具の締結位置表示構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526793Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4578423B2 (ja) * 2006-03-10 2010-11-10 サーマトロニクス貿易株式会社 締結装置及び該締結装置を用いた締結方法
JP6391210B2 (ja) * 2012-10-26 2018-09-19 Sus株式会社 締結具
CN107013553B (zh) * 2017-06-13 2024-02-23 魏向东 防松动垫圈结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0734212U (ja) 1995-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495849B2 (ja) 緩み止めナット
US6305890B1 (en) Covering device for nut and covering device for bolt head
JP2554969Y2 (ja) カム座金
JP2526793Y2 (ja) 締結具の締結位置表示構造
JPS6298015A (ja) ボルトの脱落又は紛失防止装置
JP3395780B1 (ja) 悪戯防止締結部品、及び締結構造
US3616828A (en) Fastener construction
US3798749A (en) Method and tool for effecting a thread lock
JP3711395B2 (ja) 共回り防止キャップ
US6918726B1 (en) Lock nut having ring lock with lug
JPH0643323U (ja) もどり止め兼締付け管理用ナット
JPH0781577B2 (ja) ねじ付ファスナの緩み止め装置
JP2518764Y2 (ja) ダブルロックナット
JPS6342167Y2 (ja)
JP2500997B2 (ja) ねじ体の結合方法
JPH0579028U (ja) 緩み止めダブルナット
JPH03563Y2 (ja)
JPH0743478Y2 (ja) ロック装置付きボルト
JP3013040U (ja) 緩み防止ナット
JPS597610Y2 (ja) ナツトの回り止め
JPH0135814Y2 (ja)
JP2000055029A (ja) 締着具
JPS5819368Y2 (ja) 回転体におけるボルト等の回り止め装置
JPS6024920U (ja) ロツクナツトの回り止め装置
JPH0751073Y2 (ja) バーベル止め金具