JPH0579028U - 緩み止めダブルナット - Google Patents

緩み止めダブルナット

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JPH0579028U
JPH0579028U JP2805192U JP2805192U JPH0579028U JP H0579028 U JPH0579028 U JP H0579028U JP 2805192 U JP2805192 U JP 2805192U JP 2805192 U JP2805192 U JP 2805192U JP H0579028 U JPH0579028 U JP H0579028U
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JP
Japan
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nut
diameter
female screw
concave
screw
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Pending
Application number
JP2805192U
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English (en)
Inventor
浩志 河村
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ込み作業が簡単に行え、かつ確実な緩み
止めが行えるようにする。 【構成】 互いに螺合する凹形ナット1と凸形ナット2
とからなる。凹形ナット1は、内周にねじ溝が左右逆き
の大径の雌ねじ1aと小径の雌ねじ1bとを有する。凸
形ナット2は、前記大径の雌ねじ1aに螺合する雄ねじ
2aを外径面の小径部に有しかつ前記小径の雌ねじ1b
に続く雌ねじ2bを有するものとする。両ナット1,2
に、雌ねじ1b,2bのつる巻き線が互いに一致する角
度関係で相互に連続する孔3,4を貫通して複数設け
る。孔3,4の代わりに切欠溝を設けても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、軸受固定用、あるいは電車,自動車,その他の車両,軌条,船舶 ,一般機械,建築用鉄骨材等の継ぎ目,その他の締結用として、振動が大きな箇 所で利用できる緩み止めダブルナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、緩み止ダブルナットとして、例えば特公昭48−25700号公報に示 されるように、凹形ナットと凸形ナットとで構成したものがある。その一例を図 7に示す。すなわち、内周に左右逆向きの大小の雌ねじ51a,51bを設けた 1個の凹形ナット51に、外周に雄ねじ52aを切った1個の凸形ナット52を ねじ込んで構成される。各ナット51,52は、外形を六角ナットあるいは軸受 用ナットタイプとし、次のように締め付けを行う。
【0003】 まず、凹形ナット51と凸形ナット52とを、互いの内側の雌ねじ51b,5 2bのつる巻き線が一致するように、外側の雄ねじ52aと雌ねじ51aとを利 用して一体化する。この一体化したものを、ボルト(あるいはねじ付シャフト) 53に螺合する。次に、被締結材54を充分に締め付けた後、凹形ナット51を 若干ねじ戻して緩み止めする。
【0004】 このダブルナットによると、両ナット51,52がボルト53と逆向きの雄ね じ52aで螺合しているため、確実な緩み止めが行われる。すなわち、ボルト5 3が右ねじであるとすると、左に回ることにより緩むのであるが、左ねじの雄ね じ52aと雌ねじ51aとの螺合のために、左回転に強い抵抗を示す。つまり、 凹形ナット51の右ねじの雌ねじ51bと左ねじの雌ねじ51aとが相互に凸形 ナット52を制御して、その戻り回転を阻止する。そのため、振動や衝撃に対し て強い緩み止め効果が得られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ねじ込み作業において、凹形ナット51と凸形ナット52とは、内側の雌ねじ 51b,52bのつる巻き線が一致する回転角度関係を保持しながらボルト53 にねじ込まなくてはならず、角度関係が僅かでもずれると、ロック作用が生じて ねじ込めなくなる。そのため、六角ナットタイプ等に形成されている両ナット5 1,52にスパナ等の工具を各々当てながら、他の工具でボルト53をねじ込む 方法等が採られるが、ナット51,52に当てる2本の工具を片手で持ち、しか も角度がずれないように持たなくてはならず、ねじ込み作業が困難という問題点 がある。
【0006】 この考案の目的は、ねじ込み作業が簡単に行え、しかも確実な緩み止めが行え る緩み止めダブルナットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の緩み止めダブルナットは、互いに螺合する凹形ナットと凸形ナット とからなり、両ナットに、雌ねじのつる巻き線が互いに一致する角度関係で相互 に連続する孔または溝を複数設けたものである。少なくとも一方のナットの孔ま たは溝は軸方向に貫通させる。 凹形ナットは、内周にねじ溝が互いに左右逆向きの大径の雌ねじと小径の雌ね じとを有するものである。凸形ナットは、前記大径の雌ねじに螺合する雄ねじを 小径部分に有しかつ前記小径の雌ねじに続く雌ねじを有するものである。
【0008】
【作用】
両ナットの孔または溝にわたって工具を係合させた状態で、締め付け作業を行 うことにより、凹形ナットと凸形ナットとの角度関係を維持して、ねじ込み作業 が行える。 締め付け状態においては、両ナットがボルトまたはシャフトを螺合する雌ねじ と逆向きの雄ねじおよび雌ねじで相互に螺合しているため、確実な緩み止めが行 われる。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図3と共に説明する。この緩み止めダブルナ ットは、凹形ナット1と凸形ナット2とで構成される。凹形ナット1は、内周に ねじ溝が互いに左右逆きの大径の雌ねじ1aと小径の雌ねじ1bとを有するもの である。凸形ナット2は、凹形ナット1の大径の雌ねじ1aに螺合する雄ねじ1 bを小径部分に有しかつ前記小径の雌ねじ1bに続く雌ねじ2bを有するもので ある。
【0010】 これら凹形ナット1および凸形ナット2の外形は円形とし、かつ両ナット1, 2に、小径の雌ねじ1b,2bのつる巻き線が互いに一致する回転角度で相互に 連続する孔3,4を軸方向に貫通して設けてある。孔3,4は、各々周方向4か 所に等配してある。
【0011】 図3はこの緩み止めダブルナットの締め付けに使用する専用工具の一例を示す 。この工具5は、リング部5aにハンドル5bを設けると共に、2本の係合ピン 6を突設したものである。係合ピン6は、緩み止めダブルナットにおける孔3, 4に挿通させるものである。
【0012】 この緩み止めダブルナットの締め付け作業を説明する。まず、凹形ナット1と 凸形ナット2とを、互いの内側の雌ねじ1b,2bのつる巻き線が一致するよう に、外側の雄ねじ2aと雌ねじ1aとを利用して一体化する。この一体化させた 両ナット1,2の孔3,4にわたって、図3の工具5のピン6を挿入し、その状 態でボルト7(図2)を螺合させる。このようにして、被締結材8を充分に締め 付けた後、工具5を凹形ナット2の孔4から外れる深さまで引き抜き、工具5で 凹形ナット1をねじ戻して緩み止めする。
【0013】 このように、両ナット1,2の孔3,4にわたって工具5を係合させてねじ込 み作業が行えるので、両ナット1,2における雌ねじ1b,2bのつる巻き線が 一致する角度関係を崩さずにねじ込むことができる。そのため、角度関係のずれ によって不用意なロックを生じることなく、締め込み作業が簡単に行える。
【0014】 締め付け後に凹形ナット1をねじ戻した状態においては、両ナット1,2がボ ルト7と螺合する雌ねじ1b,2bと逆向きの雄ねじ2aおよび雌ねじ1aで相 互に螺合しているため、図7の従来例で説明したと同様な作用で、確実な緩み止 めが行われる。
【0015】 図4ないし図6は他の実施例を示す。この例は、凸形ナット2の外径を凹形ナ ット1よりも大きくすると共に、両ナット1,2に、小径の雌ねじ1b,2bの つる巻き線が互いに一致する回転角度で相互に連続する切欠状の溝9,10を貫 通して設けたものである。溝9,10は、各々周方向4か所に等配してある。そ の他の構成は図1の実施例と同様であるため、対応部分に同一符号を付してその 説明を省略する。
【0016】 図6は、この実施例の緩み止めダブルナットの締め付け過程におけるねじ戻し 時に使用する締め付け工具を示す。この締め付け工具11は、ハンドル12を取 付けた筒体13の底部に、係合突部14aを有するリング部材14を設けたもの である。この締め付け工具11は、図5に示すように筒体13の径の異なる2種 類のものが準備され、各々の係合突部14aは、各ナット1,2の溝9または溝 10に係合可能な形状,寸法に形成される。
【0017】 図4の例の緩み止めダブルナットによると、図1の実施例と同様にして、両ナ ット1,2の溝9,10に渡って係合する工具(図示せず)によりボルト7に対 する締め付けを行った後、凹形ナット1をねじ戻す作業を、図5のように2個の 締め付け工具11を用いて行える。すなわち、大径側の締め付け工具11の係合 突部14aを凸形ナット2の溝10に係合させ、小径側の締め付け工具11の係 合突部14aを凹形ナット1の溝9に係合させ、この状態で小径側の締め付け工 具11を回して凹形ナット1をねじ戻す。このように締め付け工具11を使用す ることにより、凹形ナット1のねじ戻し時に凸形ナット2が凹形ナット1と共回 りすることが防止される。また、周辺に障害物があるような場合でも、容易に共 回りを防止しながらねじ戻し作業が行える。
【0018】 なお、図4の実施例では凸形ナット2の外径を大きくしたが、凹形ナット1と 同じ径としても良い。その場合でも、図1の実施例と同様に、凹形ナット1と凸 形ナット2との角度関係を維持して締め付ける作業が容易に行える。また、前記 各実施例において、凸形ナット2の孔4または溝10は、必ずしも下面に貫通さ せなくても良く、その場合でも前記と同様に締め付け作業が行える。凹形ナット 1と凸形ナット2とは、被締め付け部に対する接触側を逆にして使用しても良く 、その場合は凹形ナットの孔3または9を非貫通状態としても良い。
【0019】 さらに、前記各実施例はボルト7に使用する場合につき説明したが、例えば工 作機械における各種スピンドルにアンギュラ軸受やその他の軸受を固定するナッ トとしてこの緩み止めダブルナットを使用することもできる。
【0020】 また、この考案とは異なるが、図4の実施例における各ナット1,2の溝9, 10の位置を、雌ねじ1b,2bにかかわらずに任意の位置に加工しても良く、 その場合でも図6の工具11の使用によるねじ戻し作業を前記と同様に行える。
【0021】
【考案の効果】
この考案は、互いに螺合する凹形ナットと凸形ナットとからなる緩み止めダブ ルナットにおいて、両ナットに、雌ねじのつる巻き線が互いに一致する角度関係 で相互に連続する孔または溝を複数設けたものであるため、両ナットの孔または 溝にわたって工具を係合させることにより、両ナット間の角度関係を崩さずにね じ込むことができ、締め付け作業が簡単に行える。しかも、凹形ナットおよび凸 形ナットは、ボルトまたはシャフトを螺合する雌ねじと逆向きの雌ねじおよび雄 ねじで互いに螺合するため、従来の凹形ナットおよび凸形ナットからなる形式の 緩み止めダブルナットと同様に確実な緩み止め効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの考案の一実施例にかかる緩み止め
ダブルナットの断面図、(B)はその平面図である。
【図2】同緩み止めダブルナットの使用状態の断面図で
ある。
【図3】その締め付けに使用する工具の斜視図である。
【図4】(A)はこの考案の他の実施例にかかる緩み止
めダブルナットの断面図、(B)はその平面図である。
【図5】その締め付け作業状態を示す断面図である。
【図6】(A)は同緩み止めダブルナットに使用する締
め付け工具の斜視図、(B)は同工具を表裏逆から示す
斜視図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…凹形ナット、1a,1b…雌ねじ、2…凸形ナッ
ト、2a…雄ねじ、2b…雌ねじ、3,4…孔、9,1
0…溝、5,11…工具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周にねじ溝が互いに左右逆向きの大径
    の雌ねじおよび小径の雌ねじを有する凹形ナットと、前
    記大径の雌ねじに螺合する雄ねじを小径部分に有しかつ
    前記小径の雌ねじに続く雌ねじを有する凸形ナットとか
    らなり、両ナットに、小径の雌ねじのつる巻き線が互い
    に一致する回転角度で相互に連続する孔または溝を複数
    設け、少なくとも一方のナットの孔または溝を軸方向に
    貫通させた緩み止めダブルナット。
JP2805192U 1992-03-31 1992-03-31 緩み止めダブルナット Pending JPH0579028U (ja)

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