JP2526743B2 - 車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置 - Google Patents

車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置

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JP2526743B2
JP2526743B2 JP6117391A JP6117391A JP2526743B2 JP 2526743 B2 JP2526743 B2 JP 2526743B2 JP 6117391 A JP6117391 A JP 6117391A JP 6117391 A JP6117391 A JP 6117391A JP 2526743 B2 JP2526743 B2 JP 2526743B2
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shaft
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sleeve
front wheel
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睦 藤沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の動力伝達系内に
配設される複数の回転軸間での複数の動力伝達モードを
切替できる装置、特に、スリーブの内周歯が選択的に各
回転軸側の外周歯に噛合することによって動力伝達モー
ドを切替できる車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達系内には変速機、トラン
スファー、減速機等の動力伝達モードを切替える動力伝
達切替装置が配設されている。これらの各動力伝達切替
装置の内、特に、ギア列のみで形成された動力伝達切替
装置は、複数の回転軸及び各回転軸と一体の回転体上に
噛み合い歯を形成して、互いの噛み合い歯を直接あるい
は軸方向に摺動するスリーブの内周歯を介して適時に選
択的に噛み合わせ、分離させて、複数の動力伝達モード
を切替えるように構成されている。
【0003】例えば、車両の動力伝達系、特に、4輪駆
動車の動力伝達系のトランスファーには各種の動力伝達
切替装置が採用されている。このトランスファーとして
は、適時に2輪駆動状態(2WD)と4輪駆動状態(4
WD)を選択できるパートタイム4WD方式を採るもの
と、常時4輪駆動状態とするフルタイム4WD方式を採
るものがある。ここで、特に、パートタイム4WD方式
を採るトランスファーは強力なエンジンに適用出来ると
共に、運転操作性を楽しめるという利点がありその開発
が特に進められている。
【0004】しかしながら、従来のパートタイム4WD
方式を採るものは、4輪駆動状態で低速走行時に大舵角
を採ると、タイトブレーキング現象を発生しやすい。
又、高速4輪駆動状態での走行時に、前後輪タイヤ系の
差によって内部循環トルクが発生し、駆動系部品を破損
するおそれがある。
【0005】そこで、これらの問題を解決する為に、こ
のようなパートタイム4WD方式にセンターデフを付加
することが考えられる。処が、このセンタデフが常に、
作用していると、低摩擦路面での過度なスリップの発生
など、センターデフによる新たな課題が発生する。この
ため、ここで装備すべきセンターデフは、適宜デフロッ
ク状態に切替られるものでなければならない。
【0006】例えば、図10はセンタデフ付き2スピー
ドトランスファーの一例を示す模式的な断面図である。
このトランスファー1は、エンジンからの動力を受ける
入力軸2の回転を高速と低速とに変速しうる変速装置
(H/L切替装置)3と、変速装置3を通じて動力を後
輪側へ伝達すべく入力軸2の延長上に設けられた出力軸
(メインシャフト)4搬送と、この出力軸4の動力をセ
ンタデフ41を介して後輪側と前輪側とに選択的に伝達
できる2駆4駆切替装置(2/4切替装置)5と、セン
タデフ41を作動状態とデフロック状態とに切替るデフ
ロック装置60とから構成されている。
【0007】このうち、変速装置3は入力軸2の端部に
入力軸2と一体回転する様に直列的に装着された入力軸
側ギヤ21及び入力軸側ハブ22と、出力軸4の端部に
出力軸2と一体回転するように、装着された出力軸側ハ
ブ23と、出力軸4の外周に装着された筒状軸24にこ
の筒状軸24と一体回転するように相互に直列的に装着
され変速用のハブ25及び変速用ギヤ26と、入力軸2
及び出力軸4に対して並設されたカウンタシャフト6に
枢支されて入力軸側ギヤ21と噛合する低速用第1ギヤ
27と、カウンタシャフト6に枢支されて変速用ギア2
6と噛合する低速用第2ギア28と、入力軸側ハブ2
2、出力軸側ハブ23及び変速用ハブ25の外周に配設
されて各ハブ22,23,25と適宜噛合しうる変速用
切替スリーブ(H/Lスリーブ)8とから構成されてい
る。
【0008】特に、H/Lスリーブ8は、後述する変速
シフトフォーク(H/Lシフトフォーク)9によって、
高速位置(H位置)と中立位置(N位置)と低速位置
(L位置)とを採り得るように成っている。そして、H
/Lスリーブ8が高速位置にあるとH/Lスリーブ8に
入力軸側ハブ22と、出力軸側ハブ23とが噛合して変
速用ハブ25はフリーとなり、H/Lスリーブ8が中立
位置にあるとH/Lスリーブ8に出力軸側ハブ23のみ
が噛合して入力軸側ハブ22と変速用ハブ25とはフリ
ーとなり、H/Lスリーブ8が低速位置にあるとH/L
スリーブ8に出力軸側ハブ23と変速用ハブ25とが噛
合して入力軸側ハブ22はフリーとなるように設定され
ている。
【0009】ここで、2/4切替装置5及びデフロック
装置60の説明に先立ち、これらが連結されるセンタデ
フ41を説明する。入力軸2側より駆動力を受ける出力
軸4にはその先端にセンタデフ41が装着されている。
このセンターデフ41には出力軸4からの動力を後輪側
へ伝達する後輪側入力軸47と、前輪側入力軸49へ動
力を伝達する中間軸48とが接続されている。
【0010】センターデフ41は、出力軸4の回りに旋
回するピニオン軸42と、このピニオン軸42の両端に
枢着されたピニオン43,44と、各ピニオン43,4
4にそれぞれ噛合するように装備されたサイドギヤ4
5,46とから構成されている。
【0011】そして、サイドギヤ45は後輪側入力軸4
7の前端部に装着され、サイドギヤ46は中間軸48の
後端部に装着されている。なお、中間軸48は、出力軸
4の外周に配設された筒状の軸であって、前輪側入力軸
49は更にこの中間軸48の外周に配設された筒状の軸
である。これらの出力軸4,中間軸48及び前輪側入力
軸49は、同心状に配置されて、それぞれが独自に回転
しうるようになっている。
【0012】また、中間軸48の前端部には、中間ハブ
50が装着されており、前輪側入力軸49の前端部に
は、前輪側ハブ51が装着されている。中間ハブ50と
前輪側ハブ51との間にはシンクロ機構52が介装され
ている。そして、出力軸側ハブ31及び中間ハブ50の
外周にはデフロックスリーブ53が配設され、中間ハブ
50及び前輪側ハブ51の外周には2/4スリーブ54
が配設されている。これらのデフロックスリーブ53及
び2/4スリーブ54は、出力軸4の軸心方向へスライ
ドできる。
【0013】このうち、デフロックスリーブ53はデフ
ロック装置60の要部をなし、図示しないデフロックシ
フトホークを通じて前後に駆動されて、前進位置で出力
軸側ハブ31のみと噛合して、後進位置で出力軸側ハブ
31と中間ハブ50との両方と噛合するように設定され
ている。また、2/4スリーブ54は、2/4切替装置
の要部をなし、図示しない2/4シフトホークを通じて
前後に駆動されて、前進位置で中間ハブ50のみと噛合
して、後進位置で中間ハブ50と前輪側ハブ51との両
方と噛合するように設定されている。
【0014】このような構成により、デフロックスリー
ブ53を前進位置に設定すると、デフロックスリーブ5
3に出力軸側ハブ31のみが噛合して、出力軸4からの
動力はすべてセンターデフ41へ送られて、センターデ
フ41が作用する状態(センターデフフリー状態)とな
り、デフロックスリーブ53を後進位置に設定すると、
デフロックスリーブ53に出力軸側ハブ31と中間ハブ
50との両方が噛合して、センターデフ41のピニオン
43,44の自転が阻止されてセンターデフ41が作用
しない状態(センターデプロック状態)となる。
【0015】また、2/4スリーブ54を前進位置に設
定すると、2/4スリーブ54に中間ハブ50のみが噛
合して、出力軸4からの動力は前輪へは伝達されず2駆
状態となり、2/4スリーブ54を後進位置に設定する
と、2/4スリーブ54に中間ハブ50と前輪側ハブ5
1との両方が噛合して、出力軸4からの動力は後輪側の
他に前輪側へも伝達されて4駆状態となる。
【0016】なお、図10中の符号12は前輪側入力軸
49に装着されて前輪側ハブ51と一体回転する前輪駆
動力伝達用スプロケット、13は前輪を駆動する前輪駆
動軸、14は前輪駆動軸に装着された前輪駆動用スプロ
ケット、15は前輪駆動力伝達用スプロケット12と前
輪駆動用スプロケット14とに亘って巻回されたトラン
スファー用チェーンであり、2/4スリーブ54と前輪
側ハブ51との噛合を通じて前輪駆動力伝達用スプロケ
ット12が回転すると、この回転力がトランスファー用
チェーン15を通じて前輪駆動用スプロケット14に伝
達されて、前輪駆動軸14を通じて図示しない前輪が駆
動されるようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、デフ
ロック機構をそなえたセンターデフ41を装備すること
により、上述の問題を解決することができるが、従来の
センターデフのないものに比べて、デフロックスリーブ
53が追加されるため、切替スリーブが合計3個にな
り、各スリーブ毎に、それぞれシフトレールやシフトホ
ーク及びラグ等を装備する必要があるため、構造が複雑
になる。
【0018】そこで、操作性を向上させると共にその簡
素化を図るため、トランスファー内の動力伝達切替装置
として単一スリーブの切替操作により3つの噛み合い位
置を操作性よく選択できる構成を採ることが望まれる。
しかも、これに伴い、ギヤ抜けにより噛み合い位置が変
わり、動力伝達モードがずれることを確実に防止し、各
噛み合い位置確保の信頼性をより向上させることが望ま
れている。
【0019】本発明の目的は、このような課題に鑑みて
案出されたもので、3つの噛み合い位置を操作性よく選
択できると共に噛み合い位置保持の信頼性を向上できる
車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置を提供することに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は車輪への動力伝達状態を切り替え可能な
車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置において、エンジ
ンからの駆動力が入力される第1回転軸と、同第1回転
軸に連結された差動装置と、同差動装置を介して車両の
前輪又は後輪の何れか一方へ常時駆動力を出力する出力
軸と、上記差動装置に連結されるとともに上記第1回転
軸に対して相対回転可能に配設された第2回転軸と、同
第2回転軸に対して相対回転可能に配設され上記前輪又
は後輪の何れか他方へ駆動力を伝達可能な第3回転軸
と、上記第1回転軸に固設された第1ギヤと、上記第2
回転軸に固設された第2ギヤと、上記第3回転軸に固設
されテーパ形状の歯側面を有する第3ギヤと、上記各ギ
ヤに噛み合う内周歯が形成され且つ各ギヤ上に摺動可能
に配設されたスリーブであって、上記第1ギヤ及び第2
ギヤに同時に噛み合い上記出力軸へ駆動力を伝達すると
ともに上記差動装置を非作動状態とする第1噛み合い位
置、上記第2ギヤ及び第3ギヤに同時に噛み合い上記出
力軸及び第3回転軸へ駆動力を伝達するとともに上記差
動装置を作動状態とする第2噛み合い位置、上記第1ギ
ヤ第2ギヤ及び第3ギヤと同時に噛み合い上記出力軸及
び第3回転軸へ駆動力を伝達するとともに上記差動装置
を非作動状態とする第3噛み合い位置、の何れかを選択
するスリーブと、を備え、上記内周歯先端部に、上記第
2噛み合い位置で上記第3ギヤ歯側面に圧接される第1
テーパ面と、上記第3噛み合い位置で上記第3ギヤ歯側
面に圧接される第2テーパ面と、が上記スリーブの摺動
方向に沿って配列形成されたことを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明では、スリーブの内周歯が、第1ギヤ及
び第2ギヤに同時に噛み合い出力軸へ駆動力を伝達する
とともに差動装置を非作動状態とする第1噛み合い位置
と、第2ギヤ及び第3ギヤに同時に噛み合い出力軸及び
第3回転軸へ駆動力を伝達するとともに差動装置を作動
状態とする第2噛み合い位置と、第1ギヤ第2ギヤ及び
第3ギヤと同時に噛み合い出力軸及び第3回転軸へ駆動
力を伝達するとともに差動装置を非作動状態とする第3
噛み合い位置との何れかに選択的に切り替え作動でき、
この内、スリーブの内周歯の先端部に、第2噛み合い位
置で第3ギヤ歯側面に圧接される第1テーパ面と、第3
噛み合い位置で第3ギヤ歯側面に圧接される第2テーパ
面とがスリーブの摺動方向に沿って配列形成されたの
で、第2噛み合い位置で第1テーパ面が、第3噛み合い
位置で第2テーパ面がそれぞれ第3ギヤ歯側面と圧接さ
れることとなり、その噛合い時のずれを規制できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明としての車両用4輪駆動車の
力伝達切替装置をこの装置が内蔵されているセンタデフ
付きトランスファーと共に説明する。このセンターデフ
付きのトランスファーは、エンジンからの動力を受けて
回転する入力軸2の回転速度を高速と低速とに変速しう
る変速装置(H/L切替装置)3と、変速装置3を通じ
て動力を後輪側へ伝達すべく入力軸2の延長上に設けら
れた出力軸(第1回転軸)4と、出力軸4の先端部に装
着されて出力軸4の動力を適当に前輪と後輪とに振り分
けて伝達する作動装置としてのセンターデフ41と、セ
ンターデフ41を介して車両の後輪へ常時駆動力を出力
する後輪側出力軸47と、センターデフ41に連結され
るとともに出力軸4に対して相対回転可能に配設された
第2回転軸としての中間軸48と、中間軸48に対して
相対回転可能に配設され前輪へ駆動力を伝達可能な第3
回転軸としての前輪側入力軸49と、中間軸48に固設
された第2ギヤとしての中間ハブ50と、前輪側入力軸
49に固設されテーパ形状の歯側面を有する第3ギヤと
しての前輪側ハブ51と、中間ハブ50及び前輪側ハブ
51に噛み合う内周歯56bが形成され且つ各ハブ5
0,51上に摺動可能に配設されたスリーブとしての2
/4スリーブ56を備える。しかも、このセンターデフ
付きのトランスファーは、センターデフ41をフリー状
態とロック状態とに切り替えうるセンターデフ入切装置
(デフロック装置)19と、出力軸4の動力を前輪側入
力軸49へ伝達又は遮断して2輪駆動状態と4輪駆動状
態とを切り替えうる2駆4駆切替装置(2/4切替装
置)20とを備える
【0023】変速装置3は、入力軸2の端部にこの入力
軸2と一体回転するように相互に直列的に装着された入
力軸側ギヤ21及び入力軸側ハブ22と、出力軸4の端
部に出力軸2と一体回転するように装着された出力軸側
ハブ23と、出力軸4の外周に装備された筒状軸24に
この筒状軸24と一体回転するように直列的に装着され
た変速用ハブ25及び変速用ギヤ26と、入力軸2及び
出力軸4に対して並設されたカウンタシャフト6に枢支
されて入力軸側ギヤ21と噛合する低速用第1ギヤ27
と、カウンタシャフト6に枢支されて変速用ギヤ26と
噛合する低速用第2ギヤ28と、入力軸側ハブ22,出
力軸側ハブ23及び変速用ハブ25の外周に配設されて
各ハブ22,23,25と適宜噛合しうる変速用切替ス
リーブ(H/Lスリーブ)8とから構成されている。
【0024】特に、H/Lスリーブ8は、後述する変速
シフトフォーク(H/Lシフトフォーク)9によって、
高速位置(H位置)と中立位置(N位置)と低速位置
(L位置)とをとりうるようになっており、H/Lスリ
ブーブ8が高速位置にあるとH/Lスリーブ8に入力軸
側ハブ22と出力軸側ハブ23とが噛合して変速用ハブ
25はフリーとなり、H/Lスリーブ8が中立位置にあ
るとH/Lスリーブ8に出力軸側ハブ23のみが噛合し
て入力軸側ハブ22及び変速用ハブ25はフリーとな
り、H/Lスリーブ8が低速位置にあるとH/Lスリー
ブ8に出力軸側ハブ23と変速用ハブ25とが噛合して
入力軸側ハブ22はフリーとなるように設定されてい
る。
【0025】また、センターデフ41は、出力軸4に連
結され、同軸回りに旋回するピニオン軸42と、このピ
ニオン軸42の両端に枢支されたピニオン43,44
と、各ピニオン43,44にそれぞれ噛合するように装
備されたサイドギヤ45,46とから構成されている。
【0026】なお、サイドギヤ45は後輪側入力軸47
の前端部に連結され、サイドギヤ46は中間軸48の後
端部に連結されている。また、中間軸48は、出力軸4
の外周に配設された筒状の軸であって、前輪側入力軸4
9は更にこの中間軸48の外周に配設された筒状の軸で
ある。これらの出力軸4、中間軸48及び前輪側入力軸
49は、同心状に配置されて、それぞれが独自に回転し
うるようになっている。
【0027】そして、センターデフ入切機構19は、出
力軸4に装着された第1のハブとしてのデフロックハブ
(出力軸側ハブ)55と、中間軸48の前端部に装着さ
れた第2のハブとしての中間ハブ(2/4ハブ)50
と、これらのデフロックハブ55及び中間ハブ50の外
周に配設されたセンターデフ入切兼2駆4駆切替用切替
スリーブ(2/4スリーブ)56とから構成されてい
る。
【0028】さらに、2/4切替機構20は、中間ハブ
50と、前輪側入力軸49の前端部に装着された第3の
ハブとしての前輪側ハブ(フロントドライブスプロケッ
トクラッチギヤ)51と、これらの中間ハブ50及び前
輪側ハブ51の外周に配設された2/4スリーブ56と
から構成されている。なお、中間ハブ50と前輪側ハブ
51との間には、シンクロ機構52が介装されている。
【0029】なお、各ハブ55,50,51は、同一径
の歯面を有し、図示するように、直列に装備される。つ
まり、2/4スリブーブ56は、センターデフ入切機構
19と2/4切替機構20との両機構に兼用されている
のである。この2/4スリーブ56の内周面には、前部
に第1の内周歯56aが形成され、後部に第2の内周歯
56bが形成されており、第1の内周歯56aはデフロ
ックハブ55の第1外周歯55aと噛合しうるもので、
第2の内周歯56bはデフロックハブ55,中間ハブ5
0の第2外周歯50a及び前輪側ハブ51の第3外周歯
51aと噛合しうるものである。そして、これらの第1
及び第2の内周歯56a,56bの相互間には、いずれ
のハブ55,50,51とも接触することのない溝部5
6cが形成されている。
【0030】そして、2/4スリーブ56は、H/Lス
リーブ8が高速位置(H位置)の時に後述するデフ入切
兼2駆4駆切替用シフトフォーク(2/4シフトフォー
ク)11によって駆動され、センターデフロックの高速
2輪駆動位置(第1噛み合位置としての2H位置)とセ
ンターデフフリーの高速4輪駆動位置(第2噛み合位置
としての4Hセンターデフフリー位置)とセンターデフ
ロックの高速4輪駆動位置(第3噛み合位置としての4
Hセンターデフロック位置)とを取りうるようになって
いる。
【0031】このため、2/4スリーブ56の第1及び
第2の内周歯56a,56bが各ハブ55,50,51
に対して軸方向の適当な位置に配置され適当な大きさに
設定されていて、2/4スリーブ56が2駆位置にある
と、2/4スリーブ56の第2の内周歯56bにデフロ
ックハブ55と中間ハブ50とが噛合して前輪側ハブ5
1はフリーとなり、2/4スリーブ56が4Hセンター
デフフリー位置にあると、2/4スリーブ56の第2の
内周歯56bに中間ハブ50と前輪側ハブ51とが噛合
してデフロックハブ55はフリーはなり、2/4スリー
ブ56が4Hセンターデフロック位置にあると、2/4
スリーブ56の第1の内周歯56aにデフロックハブ5
5が噛合して第2の内周歯56bに中間ハブ50と前輪
側ハブ51とが噛合しうるようになっている。
【0032】この2/4スリーブ56とデフロックハブ
55,中間ハブ50,前輪側ハブ51の噛合部位の詳細
は図7(a),(b)に示すように構成されていおり、
各ハブ55,50,51は、それぞれ出力軸4,中間軸
48,前輪側入力軸49にスプライン結合しており、各
ハブ55,50,51には、2/4スリーブ56の第1
及び第2の内周歯56a,56bと噛合しうる外周歯5
5a,50a,51aが形成されている。
【0033】ここで、図7(b)、図8(b)及び図9
(b)に示すように、第2内周歯56bの先端であっ
て、回転方向Rと対向する歯側面には第1及び第2テー
パ面56t1,56t2が形成されている。この内、第
1のテーパ面56t1は第2内周歯56bの歯側面が第
2噛合位置としての4Hセンターデフフリー位置(図8
(b)参照)に達した時に、第3外周歯51aのテーパ
面t1に当接する位置に形成される。第2のテーパ面5
6t2は第2内周歯56bの歯側面が第3噛み合位置と
しての4Hセンターデフロック位置(図9(b)参照)
に達した時に、第3外周歯51aのテーパ面t1に当接
する位置に形成される。これら第1,第2テーパ面56
t1,56t2及びこれらと対向するテーパ面t1は、
ギヤ抜け方向Sに相対的にずれることを一定ずれ力の範
囲で規制されるように、即ち噛み合うように形成されて
いる。
【0034】また、中間軸48の中間ハブ50と前輪側
入力軸49のの前輪側ハブ51との間に介装されるシン
クロ機構52は、中間ハブ50とスプライン結合したア
ウタシンクロリング52aとインナシンクロリング52
cと前輪側ハブ51とスプライン結合したシンクロナイ
ザーコーン52bとをそなえており、アウタシンクロリ
ング52a及びインナシンクロリング52cに対するシ
ンクロナイザーコーン52bの摩擦を通じて、中間ハブ
50と前輪側ハブ51とが同期しうるようになってい
る。なお、アウタシンクロリング52aの外周には、2
/4スリー56の第1の内周歯56aと嵌合しうる歯面
52cが形成されている。また、図6(a)中、符号5
7はスラストベアリング、58a,58bはニードルベ
アリングである。
【0035】さらに、図1中、符号12は前輪側入力軸
49に装着されて前輪側ハブ51と一体に回転する前輪
駆動力伝達用スプロケット、13は前輪を駆動する前輪
駆動軸、14は前輪駆動軸に装着された前輪駆動用スプ
ロケット、15は前輪駆動力伝達用スプロケット12と
前輪駆動用スプロケット14とに亘って巻回されたトラ
ンスファー用チェーンであり、2/4スリーブ56と前
輪側ハブ51との噛合を通じて前輪駆動力伝達用スプロ
ケット12が回転すると、この回転力がトランスファー
用チェーン15を通じて前輪駆動用スプロケット14に
伝達されて、前輪駆動軸13を通じて図示しない前輪が
駆動されるようになっている。
【0036】なお、H/Lスリーブ8及び2/4スリー
ブ56を通じて行なわれるトランスファーシフトパター
ンは、第3図に示すように、4L(低速4輪駆動)位置
とN(中立)位置と4H(高速4輪駆動)位置と2H
(高速2輪駆動)位置とを取るようになっている。つま
り、センターデフのない従来の2スピードトランスファ
ーにおける5つの設定ボジションに4Hセンターデフフ
リーのポジションを1つだけ加えたものになっており、
シフトパターン自体はほぼ同様になっている。
【0037】これに応じて、H/Lスリーブ8及び2/
4スリーブ56を駆動する変速用シフトレール(H/L
シフトレール)16及び2駆4駆用シフトレール(2/
4シフトレール)17は、図2に示すように構成されて
いる。
【0038】つまり、H/Lシフトレール16及び2/
4シフトレール17には、それぞれH/Lラブ16a及
び2/4ラグ17aがそなえられており、これらのH/
Lラグ16a及び2/4ラグ17aには、図示しないト
ランスファーレバーの下端部が嵌合しうる溝部16b,
17bがそれぞれ形成されている。また、H/Lシフト
レール16及び2/4シフトレール17には、それぞ
れ、H/Lシフトホーク9及び2/4シフトホーク11
が設けられている。そして、H/Lシフトレール16
は、軸方向へ3段階に進退して、4L(低速4輪駆動)
位置とN(中立)位置と4H(高速4輪駆動)位置とを
採りうるようになっており、2/4シフトレール17
は、軸方向へ2段階に進退して、2駆位置と4駆位置と
を取りうるようになっている。
【0039】なお、トランスファーレバーの下端部は、
4H(高速4輪駆動)状態において、H/Lシフトレー
ル16のH/Lラグ16aの溝部16bと2/4シフト
レール17の2/4ラグ17aの溝部17bとの間を移
動しうるようになっている。このため、トランスファー
レバーの下端部が、H/Lシフトレール16側を操作す
る場合には、2/4シフトレール17は4駆位置に固定
され、トランスファーレバーの下端部が、2/4シフト
レール17側を操作する場合には、H/Lシフトレール
16はH位置に固定される。
【0040】したがって、H/Lシフトレール16の取
りうる位置は、4H(高速4輪駆動)位置とN(中立位
置)位置と4L(低速4輪駆動)位置とのいずれかであ
り、2/4シフトレール17のとりうる位置は、2H
(高速2輪駆動)位置と4H(高速4輪駆動)位置との
いずれかになっている。
【0041】なお、トランスファーレバーを、2つのシ
フトレール17,16の間で切り替える際に適当な節度
感を持たせるため、レジスタンススプリング力を発生す
る機構が設けられる(図示省略)。また、これらのH/
Lシフトレール16及び2/4シフトレール17には、
一定の力で各シフト位置にレールを拘束しうる節度付与
機構18が装備されている。
【0042】本発明の動力伝達切替装置を内蔵したセン
ターデフ付きトランスファー1は、上述のごとく構成さ
れているので、図示しないトランスファーレバーを2H
位置(図3参照)に操作すると、トランスファーレバー
の下端部が、2/4シフトレール17を2H位置(図2
参照)に駆動する。この時、H/Lスリーブ8及び2/
4スリーブ56は、図1、図7に示すような位置をと
り、入力軸2から入力された動力は、図1中に矢印で示
すように、入力軸側ハブ22からH/Lスリーブ8を介
して高速のまま出力軸側ハブ23に伝達され、更に出力
軸4からセンターデフ41を通じて後輪側入力軸47へ
伝達されて、後輪が駆動される。
【0043】この時、2/4スリーブ56の第2の内周
歯56bは、デフロックハブ55と中間ハブ50とに噛
合して、前輪側ハブ51はフリーとなる。したがって、
出力軸4からの駆動力は前輪側入力軸49へは伝達され
ず、後輪側入力軸47へのみ伝達される。また、出力軸
4と中間軸48とが一体に回転するので、ピニオン4
3,44の公転と、サイドギヤ46の回転とが同期し
て、ピニオン43,44の自転が防止され、センターデ
フ41がロック状態になる。
【0044】この結果、出力軸4からの駆動力は、後輪
側入力軸47へ直接伝達される。また、図示しないトラ
ンスファーレバーを4Hセンターデフフリー位置(図3
参照)に操作すると、トランスファーレバーの下端部
が、2/4シフトレール17を4Hセンターデフフリー
位置(図2参照)に駆動する。この時、2スピードトラ
ンスファーのH/Lスリーブ8及び2/4スリーブ56
は、図4、図8に示すように位置を取り、入力軸2から
入力された動力は、図3に矢印で示すように、入力軸側
ハブ22からH/Lスリーブ8を介して高速のまま出力
軸側ハブ23に伝達され、更に出力軸4からセンターデ
フ41に伝達されて、このセンターデフ41から後輪側
入力軸47及び前輪側(中間軸48)へと伝達される。
【0045】この時、2/4スリーブ56の第2の内周
歯56bが、中間ハブ50と前輪側ハブ51とに噛合し
て、デフロックハブ55はフリーとなる。この時第1テ
ーパ面56t1が前輪側ハブ51のテーパ面t1に噛合
し(図8(b)参照)ギヤ抜け防止される。これによ
り、出力軸4からの駆動力は、センターデフ41にのみ
伝達され、フリー状態となったセンターデフ41からの
前輪側及び後輪側の各負荷に応じて前輪側と後輪側とに
動力が分配される。説に、前輪側への動力は、センター
デフ41→中間軸48→中間ハブ50→前輪側ハブ51
→前輪側入力軸49と伝達されて、更に、前輪駆動力伝
達用スプロケット12→トランスファー用チェーン15
→前輪駆動用スプロケット14と伝達され、前輪駆動軸
13を通じて図示しない前輪が駆動される。
【0046】そして、図示しないトランスファーレバー
を4Hセンターデフロック位置(図3参照)に操作する
と、トランスファーレバーの下端部が、2/4シフトレ
ール17又はH/Lシフトレール16を4Hセンターデ
フロック位置(図2参照)に駆動する。この時、2スピ
ードトランスファーのH/Lスリーブ8及び2/4スリ
ーブ56は、図5、図9に示すような位置を取り、入力
軸2から入力された動力は、図5中に矢印で示すよう
に、入力軸側ハブ22からH/Lスリーブ8を介して高
速のまま出力軸側ハブ23に伝達され、更に出力軸47
からセンターデフ41を通じて後輪側入力軸47へ伝達
されると共に出力軸4から2/4スリーブ56を通じて
前輪側入力軸49へと伝達される。
【0047】この時、センターデフ41はロック状態と
なっていて、出力軸4からの動力は後輪側入力軸47と
前輪側入力軸49とへ直接伝達される。
【0048】つまり、2/4シフトレール17又はH/
Lシフトレール16が4Hセンターデフロック位置に設
定されると、2/4スリーブ56の第1の内周歯56a
がデフロックハブ55と噛合すると共に、第2の内周歯
56bが中間ハブ50と前輪側ハブ51とに噛合する。
この時第2テーパ面56t2が前輪側ハブ51のテーパ
面t1に噛合し(図9(b)参照)、ギヤ抜けが防止さ
れる。これにより、出力軸4と中間軸48と前輪側出力
軸49とが一体的に回転し、センターデフ41では、ピ
ニオン軸42とサイドギヤ46とが同時に回転するの
で、ピニオン43,44の自転が拘束され、センターデ
フ41がロック状態となって、サイドギヤ45がサイド
ギヤ46と一体的に回転する。この結果、出力軸4と等
しい速度で、後輪側入力軸47と前輪側入力軸49とが
回転して、後輪及び前輪が駆動される。
【0049】なお、前輪への動力伝達は、前述と同様
に、前輪側入力軸49→スプロケット12→トランスフ
ァー用チェーン15→スプロケット14→前輪駆動軸1
3を経て行なわれる。
【0050】また、図示しないトランスファーレバーを
4L位置(図3参照)に操作すると、トランスファーレ
バーの下端部が、H/Lシフトレール16を4L位置
(図2参照)に駆動する。この時、2スピードトランス
ファーのH/Lスリーブ8及び2/4スリーブ56は、
図6に示すような位置を取り、入力軸2から入力された
動力は、図中に矢印で示すように、入力軸側ギヤ21か
ら低速用第1ギヤ27に伝達されて、低速用第1ギヤ2
7と共に回動する低速用第2ギヤ28から変速用ギヤ2
6に伝達されて、減速されて出力軸側ハブ23に伝達さ
れる。そして、更に出力軸4からセンターデフ41を通
じて後輪側入力軸47へ伝達されると共に出力軸4から
2/4スリーブ56を通じて前輪側入力軸49へ伝達さ
れる。
【0051】この時には、トランスファーレバーを上述
の4Hセンターデフロック位置とした場合と同様に、セ
ンターデフ41はロック状態となっていて、出力軸4か
らの動力は後輪側入力軸47と前輪側入力軸49とへ直
接伝達される。
【0052】なお、図示しないトランスファーレバーを
N位置(図3参照)に操作すると、トランスファーレバ
ーの下端部が、H/Lシフトレール16をN位置(図2
参照)に駆動する。これによって、H/Lスリーブ8
は、出力軸側ハブ23のみと噛合して、入力軸側ハブ2
2とは噛合しないので、入力軸1からの動力は、出力軸
側へは伝達されない。従って、前輪も後輪も駆動されな
い。
【0053】このように、センターデフ入切兼2駆4駆
切替用切替スリーブ56を設けることによって、切替ス
リーブを増加させることなく、高速と低速との切替(H
/L切替)や2輪駆動状態と4輪駆動状態との切替(2
/4切替)に加えて、センターデフ41の作動状態の切
替(フリー/ロック切替)を行なえるようになるのであ
る。
【0054】この結果、本発明による車両用4輪駆動車
動力伝達切替装置を内蔵したトランスファーは容易な
操作で、4輪駆動状態でのタイトブレーギング現象の発
生や、高速4輪駆動状態での走行時における内部循環ト
ルクの発生を防ぐことができ、車両の操縦性が大幅に向
上するようになる。特に、センターデフ入切装置19及
び2/4切替装置20内の第2の内周歯56bの第1,
第2テーパ面56t1,56t2と前輪側ハブ51のテ
ーパ面t1が摺動方向にずれる場合に互いが圧接され、
相対的なずれが規制され、ギヤ抜けが防止され、噛み合
い位置保持の信頼性が向上する。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の動力伝達切替装
置は、スリーブ側内周歯の歯側面であって、同スリーブ
が第2、第3噛み合い位置に達した際に第3外周歯のテ
ーパ面に当接する部分に摺動方向のずれを生じた際に互
いが圧接してずれを規制できるので、スリーブ側内周歯
と第2、第3外周歯との間でのギ抜けが防止され、そ
の噛み合い位置保持の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての動力伝達切替装置を
内蔵したセンターデフ付きスピードトランスファーを示
すもので、そのトランスファーの模式的な断面図(セン
ターデフロック高速2輪駆動状態を示す図)である。
【図2】図1のトランスファーを駆動するためのシフト
レールの構成図である。
【図3】図1のトランスファーによるシフトパターンを
示す図である。
【図4】図1のトランスファーのセンターデフフリー高
速4輪駆動状態を示す、模式的な断面図である。
【図5】図1のセンターデフロック高速4輪駆動状態を
示す、模式的な断面図である。
【図6】図1のセンターデフロック低速4輪駆動状態を
示す、模式的な断面図である。
【図7】図7(a)はそれぞれのセンターデフロック高
速2輪駆動状態における要部断面図、図7(b)は、図
7(a)におけるX−X矢視断面図である。
【図8】図8(a)はそれぞれのセンターデフフリー高
速4輪駆動状態における要部断面図、図8(b)は、図
8(a)におけるY−Y矢視断面図である。
【図9】図9(a)はそれぞれのセンターデフロック高
速4輪駆動状態における要部断面図、図9(b)は、図
9(a)におけるZ−Z矢視断面図である。
【図10】従来のトランスファーの模式的な断面図(高
速2輪駆動状態を示す断面図)である。
【符号の説明】
1 センターデフ付き2スピードトランスファー 2 入力軸 3 変速機構(H/L切替機構) 4 出力軸(メインシャフト) 6 カウンタシャフト 8 変速用切替スリーブ(H/Lスリーブ) 9 変速シフトフォーク(H/Lシフトフォーク) 11 デフ入切兼用2駆4駆切替用シフトフォーク
(2/4シフトフォーク) 12 前輪駆動力伝達用スプロケット 13 前輪駆動軸 14 前輪駆動用スプロケット 15 トランスファー用チェーン 16 変速シフトレール(H/Lシフトレール) 17 2駆4駆用シフトレール(2/4シフトレー
ル) 16a H/Lラグ 17a 2/4ラグ 16b,17b 溝部 18 節度付与機構 19 センターデフ入切機構 20 2駆4駆切替機構(2/4切替機構) 21 入力軸側ギヤ 22 入力軸側ハブ 23 出力軸側ハブ 24 筒状軸 25 変速用ハブ 26 変速用ギヤ 27 低速用第1ギヤ 28 低速用第2ギヤ 41 センターデフ 42 ピニオン軸 43,44 ピニオン 45,46 サイドギヤ 47 後輪側入力軸 48 中間軸 49 前輪側入力軸 50 第2のハブとしての中間ハブ(2/4ハブ) 50a 第2外周歯 51 第3のハブとしての前輪側ハブ(フロントドラ
イブスプロケットクラ ッチギヤ) 51a 第3外周歯 t1 テーパ面 52 シンクロ機構 52a アウタシンクロリング 52b シンクロナイザーコーン 52c アウタシンクロリング 52d 歯面 55 第1のハブとしてのデフロックハブ(出力軸側
ハブ) 55a 第1外周歯 56 センターデフ入切兼用2駆4駆切替スリーブ 56a 第1の内周歯 56b 第2の内周歯 56c 溝部 56t1 第1テーパ面 56t2 第2テーパ面 57 スラストベアリング 58a,58b ニードルベアリング R 回転方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪への動力伝達状態を切り替え可能な車
    両用4輪駆動車の動力伝達切替装置において、 エンジンからの駆動力が入力される第1回転軸と、 同第1回転軸に連結された差動装置と、 同差動装置を介して車両の前輪又は後輪の何れか一方へ
    常時駆動力を出力する出力軸と、 上記差動装置に連結されるとともに上記第1回転軸に対
    して相対回転可能に配設された第2回転軸と、 同第2回転軸に対して相対回転可能に配設され上記前輪
    又は後輪の何れか他方へ駆動力を伝達可能な第3回転軸
    と、 上記第1回転軸に固設された第1ギヤと、 上記第2回転軸に固設された第2ギヤと、 上記第3回転軸に固設されテーパ形状の歯側面を有する
    第3ギヤと、 上記各ギヤに噛み合う内周歯が形成され且つ各ギヤ上に
    摺動可能に配設されたスリーブであって、上記第1ギヤ
    及び第2ギヤに同時に噛み合い上記出力軸へ駆動力を伝
    達するとともに上記差動装置を非作動状態とする第1噛
    み合い位置、上記第2ギヤ及び第3ギヤに同時に噛み合
    い上記出力軸及び第3回転軸へ駆動力を伝達するととも
    に上記差動装置を作動状態とする第2噛み合い位置、上
    記第1ギヤ第2ギヤ及び第3ギヤと同時に噛み合い上記
    出力軸及び第3回転軸へ駆動力を伝達するとともに上記
    差動装置を非作動状態とする第3噛み合い位置、の何れ
    かを選択するスリーブと、 を備え、 上記内周歯先端部に、 上記第2噛み合い位置で上記第3ギヤ歯側面に圧接され
    る第1テーパ面と、 上記第3噛み合い位置で上記第3ギヤ歯側面に圧接され
    る第2テーパ面と、 が上記スリーブの摺動方向に沿って配列形成されたこと
    を特徴とする車両用4輪駆動車の動力伝達切替装置。
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