JP2526412Y2 - 熱交換器用モータファン装置 - Google Patents

熱交換器用モータファン装置

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JP2526412Y2
JP2526412Y2 JP1989108195U JP10819589U JP2526412Y2 JP 2526412 Y2 JP2526412 Y2 JP 2526412Y2 JP 1989108195 U JP1989108195 U JP 1989108195U JP 10819589 U JP10819589 U JP 10819589U JP 2526412 Y2 JP2526412 Y2 JP 2526412Y2
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heat exchanger
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一三 永田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、熱交換器用モータファン装置に係わり、特
に、円筒状のシュラウドを有する熱交換器用モータファ
ン装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車には、ラジエータ,水冷インタークー
ラ等の熱交換器が搭載されている。
そして、これらの熱交換器の熱交換効率を向上するた
めに、従来、自動車には、熱交換器に強制的に冷却風を
導入する熱交換器用モータファン装置が装着されてい
る。
このような熱交換器用モータファン装置としては、例
えば、実開昭60-66823号公報に開示されるようなものが
知られている。
第7図は、この種の熱交換器用モータファン装置を示
すもので、符号11はエンジン冷却水を冷却するラジエー
タからなる熱交換器を示している。
この熱交換器11は、コア部13の左右両側にタンク15を
配置して構成されている。このコア部13は、上下方向に
所定間隔を置いて多数配置されたチューブ17間にフィン
19を配置して構成されている。
そして、コア部13の前方には、コア部13に冷却風を圧
送するプッシャー型の熱交換器用モータファン装置21が
配置されている。
このモータファン装置21は、熱交換器11のコア部13に
冷却風を圧送するファン23を、樹脂からなる円筒状のシ
ュラウド25内に収容して構成されている。
このシュラウド25には、第7図および第8図に示すよ
うに、モータ取付部27を支持する4本のステー29が固定
され、このモータ取付部27にはファン23を回転駆動する
モータ31が取り付けられている。
そして、シュラウド25のまわりの一部には、円弧状の
一重の補強部材35が配置されている。この補強部材35
は、シュラウド25と同心状に配置されている。また、シ
ュラウド25と補強部材35のコア部13側は、第9図に示す
ように、底部材37により連結されている。
尚、熱交換器用モータファン装置21は、シュラウド25
のコア部13側に配置された弾性部材を介して、コア部13
表面に当接されている。
以上のように構成された熱交換器用モータファン装置
21では、冷却水温度が所定温度以上になると、モータ31
が回転し、冷却風を熱交換器11のコア部13に圧送するこ
とができ、熱交換器11の熱交換効率を向上することがで
きる。
また、シュラウド25のまわりに補強部材35を配置し、
シュラウド25と補強部材35とを底部材37により連結した
ので、シュラウド25の剛性を向上することができ、これ
により、モータ31の振れを防止することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の熱交換器用モータフ
ァン装置21では、シュラウド25のまわりに補強部材35を
配置し、シュラウド25と補強部材35とを底部材37により
連結したので、自動車が走行している時に自動車前面の
グリルから入ってくる車速風等の外気Wが、第9図に示
したように、底部材37により遮断され、底部材37に相当
する部分のコア部13に外気Wが導入されず、この部分で
は熱交換を殆ど行なうことができないという問題があっ
た。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、熱交換器のコア部に外気を従来よりも多量に
導入することができる熱交換器用モータファン装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 本考案の熱交換器用モータファン装置は、熱交換器に
冷却風を導入するファンをファン外径より大きくほぼ同
一内径の円筒状のシュラウド内に収容し、このシュラウ
ドのまわりに、前記シュラウドと同心状に補強部材を配
置するとともに、前記シュラウドにモータ取付部を支持
する複数のステーを固定し、前記モータ取付部に前記フ
ァンを回転駆動するモータを取り付けてなる熱交換器用
モータファン装置において、前記補強部材は、平板から
なり、前記熱交換器に対し狭小の端面側を対向させて前
記シュラウドの外周に同心状に位置されるとともに前記
ステーに接続され、前記シュラウドと前記補強部材との
間には、両者の周方向に所定間隔を置いて前記熱交換器
に対し狭小の端面側を対向させて配置された複数の平板
状の連結部材により連結されて複数の通気孔が形成され
ていることを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案の熱交換器用モータファン装置では、シュラウ
ドと補強部材との間に形成された通気孔を、車速風等の
外気が流通する。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明
する。
第1図は、本考案の熱交換器用モータファン装置を示
すもので、図において、符号41は、熱交換器のコア部の
前方に配置され、このコア部に冷却風を圧送するプッシ
ャー型の熱交換器用モータファン装置を示している。
この熱交換器用モータファン装置41は、熱交換器のコ
ア部に冷却風を圧送するファン43を、このファン43の外
径より大きくかつほぼ同一内径を有する円筒状のシュラ
ウド45内に収容して構成されている。ファン43は、5枚
のブレード47から構成されている。
また、シュラウド45には、第1図および第2図に示す
ように、リング状のモータ取付部49を支持する4本のス
テー51が固定され、このモータ取付部49にはファン43を
回転駆動するモータ53が取り付けられている。このモー
タ53は、その外周に固定された固定部材54をモータ取付
部49に螺着することにより、モータ取付部49に固定され
ている。
さらに、シュラウド45のまわりの一部には、円弧状の
一重の補強部材57が配置されている。補強部材57は、シ
ュラウド45の左右両側に、かつ、シュラウド45と同心状
に配置されている。
そして、シュラウド45と補強部材57とが、シュラウド
45の周方向に所定間隔を置いて配置された4個の連結部
材59により連結されている。
即ち、シュラウド45と補強部材57との間には、連結部
材59により、第3図に示すような多数の空間が形成され
ており、これらの空間が、自動車前面のグリルから入っ
てくる車速風等の外気Wを熱交換器のコア部に導入する
通気孔61とされている。
また、連結部材59および補強部材57は、シュラウド45
の剛性を向上し、外気Wをコア部に案内するため、第1
図および第4図に示すように、平板状に形成され、か
つ、熱交換器のコア部に向けて延設されている。すなわ
ち、連結部材59および補強部材57は、狭小の端面59a、5
7aが熱交換器のコア部に対向し、通気抵抗を少なくする
ようになっている。
さらに、連結部材59,補強部材57,シュラウド45,ステ
ー51およびモータ取付部49は、樹脂により一体成形され
ている。
尚、熱交換器用モータファン装置41は、シュラウド45
の熱交換器側に配置された図示しない弾性部材を介し
て、コア部表面に当接されている。
また、4本のステー51の先端には、マウントゴム63が
それぞれ配置されており、熱交換器用モータファン装置
41は、これらのマウントゴム63を介して車体に螺着され
る。
以上のように構成された熱交換器用モータファン装置
41では、冷却水温度が所定温度以上になると、モータ53
が回転し、冷却風を熱交換器のコア部に圧送することが
でき、熱交換器の熱交換効率を向上することができる。
そして、以上のように構成された熱交換器用モータフ
ァン装置41では、シュラウド45と補強部材57の間に形成
された通気孔61を、車速風等の外気Wが流通する。
しかして、以上のように構成された熱交換器用モータ
ファン装置41では、シュラウド45と補強部材57とを、シ
ュラウド45の周方向に所定間隔を置いて4本配置された
連結部材59により連結して、シュラウド45と補強部材59
との間に通気孔61を形成したので、この通気孔61を車速
風等の外気Wが流通し、熱交換器のコア部に外気Wを従
来よりも多量に導入することができ、これにより、熱交
換器の熱交換効率を従来よりも大幅に向上することがで
きる。
また、シュラウド45のまわりに補強部材57を配置し、
シュラウド45と補強部材57とを連結部材59により連結し
たので、シュラウド45の剛性を従来よりも大幅に向上す
ることができ、これにより、モータ53の振れを従来より
も確実に防止することができる。
第5図は本考案の熱交換器用モータファン装置の他の
実施例を示すもので、シュラウド71のまわりの一部に
は、二重の補強部材75,77が配置されている。そして、
シュラウド71と内側補強部材75,内側補強部材75と外側
補強部材77とが、連結部材79により連結され、シュラウ
ド71と内側補強部材75との間,内側補強部材75と外側補
強部材77との間には、第5図および第6図に示すよう
に、多数の通気孔81が形成されている。
以上のように構成された熱交換器用モータファン装置
でも、上記実施例とほぼ同様の効果を得ることができる
が、この実施例では、シュラウド71のまわりに二重の補
強部材75,77を配置したので、シュラウド71の剛性を上
記実施例よりもさらに向上することができる。
尚、第1図に示した実施例では補強部材57を一重と
し、第5図に示した実施例では補強部材75,77を二重と
した例について説明したが、本考案は上記実施例に限定
されるものではなく、補強部材を三重以上としても、上
記実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、第1図および第5図に示した実施例では、補強
部材57,75,77を、シュラウド45,71のまわりの一部に配
置した例について説明したが、本考案は上記実施例に限
定されるものではなく、リング状の補強部材を、シュラ
ウドのまわりに配置しても、上記実施例とほぼ同様の効
果を得ることができる。
さらに、第1図および第5図に示した実施例では、熱
交換器のコア部の前方に配置され、このコア部に冷却風
を圧送するプッシャー型の熱交換器用モータファン装置
に、本考案を適用した例について説明したが、本考案は
上記実施例に限定されるものではなく、熱交換器のコア
部の後方に配置され、冷却風を吸引してコア部に導入す
る熱交換器用モータファン装置に、本考案を適用しても
良いことは勿論である。
また、第5図に示した実施例では、シュラウド71と内
側補強部材75,内側補強部材75と外側補強部材77とを、
連結部材79により連結して、多数の通気孔81を形成した
例について説明したが、本考案は上記実施例に限定され
るものではなく、例えば、シュラウドと内側補強部材の
コア部側を底部材で連結して、シュラウドと内側補強部
材間の空間を塞ぎ、内側補強部材と外側補強部材とを連
結部材により連結しても、上記実施例とほぼ同様の効果
を得ることができる。そして、この場合には、シュラウ
ドと内側補強部材のコア部側を底部材で連結したので、
第5図に示した実施例よりも、シュラウドの剛性を向上
することができる。
〔考案の効果〕
本考案の熱交換器用モータファン装置では、補強部材
は、平板からなり、熱交換器に対し狭小の端面側を対向
させてシュラウドの外周に同心状に位置されるとともに
ステーに接続され、シュラウドと補強部材との間には、
両者の周方向に所定間隔を置いて熱交換器に対し狭小の
端面側を対向させて配置された複数の平板状の連結部材
により連結されて複数の通気孔が形成されているのでこ
の通気孔を車速風等の外気が流通し、熱交換器のコア部
に外気を従来よりも多量に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る熱交換器用モータファン装置の一
実施例を示す背面図である。 第2図は第1図のII-II線に沿う縦断面図である。 第3図は第1図のIII-III線に沿う横断面図である。 第4図は第1図のIV-IV線に沿う横断面図である。 第5図は本考案に係る熱交換器用モータファン装置の他
の実施例を示す背面図である。 第6図は第5図のVI-VI線に沿う横断面図である。 第7図は従来の熱交換器用モータファン装置を示す背面
図である。 第8図は第7図のVIII-VIII線に沿う縦断面図である。 第9図は第7図のIX-IX線に沿う縦断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 41……熱交換器用モータファン装置 43……ファン 45,71……シュラウド 49……モータ取付部 51……ステー 53……モータ 57……補強部材 59,79……連結部材 61,81……通気孔 75……内側連結部材 77……外側連結部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器に冷却風を導入するファンをファ
    ン外径より大きくほぼ同一内径の円筒状のシュラウド内
    に収容し、このシュラウドのまわりに、前記シュラウド
    と同心状に補強部材を配置するとともに、前記シュラウ
    ドにモータ取付部を支持する複数のステーを固定し、前
    記モータ取付部に前記ファンを回転駆動するモータを取
    り付けてなる熱交換器用モータファン装置において、前
    記補強部材は、平板からなり、前記熱交換器に対し狭小
    の端面側を対向させて前記シュラウドの外周に同心状に
    位置されるとともに前記ステーに接続され、前記シュラ
    ウドと前記補強部材との間には、両者の周方向に所定間
    隔を置いて前記熱交換器に対し狭小の端面側を対向させ
    て配置された複数の平板状の連結部材により連結されて
    複数の通気孔が形成されていることを特徴とする熱変換
    器用モータファン装置。
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