JP2526384Y2 - バルブの断熱材取付カバー - Google Patents

バルブの断熱材取付カバー

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JP2526384Y2
JP2526384Y2 JP8190990U JP8190990U JP2526384Y2 JP 2526384 Y2 JP2526384 Y2 JP 2526384Y2 JP 8190990 U JP8190990 U JP 8190990U JP 8190990 U JP8190990 U JP 8190990U JP 2526384 Y2 JP2526384 Y2 JP 2526384Y2
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義雄 鈴木
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有限会社鈴木工業所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、配管パイプに取り付けられたバルブの外
面を被覆してバルブの外面を断熱する断熱材を保持する
ための断熱材取付カバーに関する。
(従来の技術) 種々の配管ラインには、該ラインを流過する流体を制
御するために、種々のバルブが配管パイプに取り付けら
れている。冷暖房や冷凍用の配管ラインにあっては、熱
損失の防止やラインを流過する低温流体と大気との温度
差により、配管パイプやバルブ外面が結露して来るのを
防止するために、発泡材や石綿、グラスウール等の断熱
材で配管パイプやバルブ外面を被覆し、該被覆した断熱
材を保持するために、ブリキの如き薄く加工が容易な金
属板で形成した取付カバーを断熱材の外面に装着してい
る。実公昭51-25813号公報はかかる取付カバーの一例を
示している。
しかしながら、かかる公知の取付カバーは、2つ割り
されたカバー体を接合した後、接合フランジをビスで固
着する構造であり、ビス孔の形成やビスの管理に不便を
来すという欠点があった。
又、前記公知の公報に図示された構造では、バルブの
外部に装着されるカバー体は、半円筒状の側壁と水平な
半円形の上板とが直交した状態で形成されているが、実
際上においては、かかる形状に形成することは溶接に依
らざるを得ず加工コストが向上するため、上板は波形に
折り畳んで形成している。しかしながら、かかる波形へ
の折り畳みはきわめて面倒で手間を要する欠点があると
共に、体裁が悪く、商品価格を低下させてしまうという
問題があった。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、ビスを用いることなくきわめて簡単に接
合出来ると共に、上板を平坦な板状とすることが出来、
体裁良く商品価値を高め得るようにした取付カバーを提
供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、この考案が採った手段
は、少なくとも一側縁を非連続としてバルブの首部に側
方から挿着した後非連続側縁を接合して閉じることが出
来るようにした円筒部と、該円筒部の上端部に接合され
る半円形の2つの板状の上板部材からなる上板とから構
成され、円筒部は、非連続の一方の側縁内部に係合爪片
を有する係止スリットを形成し、他方の側縁に該係止ス
リットに挿入され係合爪片と係合する係合爪を有する挿
入片を形成し、上板部材は、その外周縁に複数の折曲爪
を形成し、該折曲爪が係入する爪係入スリットを円筒部
上縁に形成すると共に、上板部材の接合端縁に互に係入
する挿入スリットと挿入舌片とを形成したことを特徴と
することを特徴とする。
又、一側部を非連続とした円筒部の該非連続部と直径
方向対向位置の他側を連続して、折曲自在とし、非連続
部を拡開してバルブの首部に挿着するようにしたことを
特徴とする。
更に、一側部とこれと直径方向に対向する他側とを非
連続とした2つ割り形状の円筒部に形成し、バルブの首
部に挿着するようにしたことを特徴とする。
(実施例) 以下に図面を参照しつつ、この考案の好ましい実施例
を詳細に説明する。第1、2図を参照して、(1)は配
管ラインを構成する配管パイプ、(2)は該配管パイプ
(1)に取り付けられたバルブである。(3)は、配管
パイプ(1)の外周面を断熱被覆するために配管パイプ
(1)に装着される円筒状のパイプ用断熱材であり、装
着を容易とするために好ましくは長手方向に2つ割りさ
れる。バルブ(2)の首部に当接するパイプ用断熱材
(3)の先端部には首部を受け入れるための切欠部
(4)が形成される。(5)は、バルブ(2)の首部外
周面に装着されるバルブ用断熱材であって、内面は首部
の形状に做って凹設され、外面は円筒状に形成される。
バルブ(2)の駆動用ハンドル(6)は該バルブ用断熱
材(5)から上方へ突出している。
配管パイプ(1)の外周面に被覆されたパイプ用断熱
材(3)は、その外周面に装着される円筒状のパイプ用
取付カバー(7)で保持される。該パイプ用取付カバー
(7)は長手方向に沿って一側で切断されており、断熱
筒体(3)の外周に拡開しつつ装着した後、切断された
一側を接合して円筒体にし、断熱筒体(3)を保持する
構造を有しており、ブリキ等の容易に折曲し得る薄い金
属板で形成される。パイプ用取付カバー(7)の略中央
部上面には、バルブの首部及びそこに被覆された断熱材
(5)を挿通するための挿通孔(8)が形成される。
(9)は、前記バルブ(2)の首部外面に被覆された
バルブ用断熱材(5)を保持するためのバルブ用取付カ
バーであって、バルブ用断熱材(5)の外周面に装着さ
れる円筒部(10)と、該円筒部(10)の上面を閉塞する
円板状の上板(11)とからなり、両者(10)(11)は後
述するように接合されて一体化される。上板(11)の中
央には、バルブ(2)の首部が貫通するための貫通孔
(12)が形成される。バルブ用取付カバー(9)は、前
記パイプ用取付カバー(7)と同様にブリキ等の容易に
折曲可能な薄い金属板で形成される。
円筒部(10)は、一側を切断された非連続の形状に形
成されており、円筒部(10)を拡開してバルブの首部に
側方から挿着することが出来る。非連続の一方の開口側
端縁には第16、17図に示すように該側縁をU字状に折り
返して形成した係止スリット(13)が形成され、該スリ
ット(13)の開口縁に係止爪片(14)が前記側縁の折り
返し端部によって形成される。又、他方の開口側端縁に
は、前記スリット(13)に挿入される挿入片(15)が形
成され、該挿入片(15)には、係止爪(16)が適宜の間
隔をおいて複数形成されている。スリット(13)内に挿
入片(15)を挿入するとき、係止爪(16)が係止爪片
(14)に係止して、挿入片(15)の抜け出しが阻止さ
れ、円筒部(10)は円筒状に接合されて、首部の外周に
装着される。
円筒部(10)の下部には、複数の切目(17)が形成さ
れ、第5図に示すように切目(17)に沿って折り曲げて
パイプ用取付カバー(7)の挿通孔(8)の口縁に係止
して連結することが出来る。円筒部(10)の上縁には、
複数の爪係入スリット(18)が形成されていると共に、
内方へ直角に折り曲げたフランジ縁(19)を有する。
上板(11)は、接合されるとき円板状となる2枚の半
円形の部材(11a)(11b)からなり、外周縁に前記円筒
部上縁の爪係入スリット(18)に係入する折曲爪(20)
がスリット(18)の位置に整合して等間隔に複数形成さ
れる。部材(11a)(11b)をフランジ縁(19)の下面に
当接しつつスリット(18)に折曲爪(20)を係入し、フ
ランジ縁(19)の上面に折り返すことにより、上板部材
(11a)(11b)を円筒部(10)に整合する。
一方、上板部材(11a)の接合端縁には該接合端縁を
折り返して形成した挿入スリット(21)が形成され、他
方の上板部材(11b)の接合端縁には、該挿入スリット
(21)に係入する挿入舌片(22)が形成され、第11〜13
図に示すように拡開された円筒部(10)を閉じるとき、
第14、15図に示すように挿入舌片(22)が挿入スリット
(21)に係入して上板部材(11a)(11b)の接合が達成
される。第18図はこのようにして、接合された円筒部
(10)と上板(11)との外観を示している。
第19図は、円筒部(10)を一側で切断して拡開する構
造に代わって、対向する両側で切断して2つに割り形状
とした構造を示す変形である。
かかる変形構造にあっては、切断された対向する両側
端縁に係止スリット(13)、係止爪片(14)、挿入片
(15)並びに係止爪(16)を形成するものとする。その
他の点は第1〜18図について説明した構造と実質的に同
一である。
(作用) バルブの首部にバルブ用断熱材(5)を挿着した後、
拡開した円筒部(10)を側方から挿着し、係止スリット
(13)内に挿入片(15)を挿入して、係止爪片(14)と
係止爪(16)とを係止することにより円筒部(10)を円
筒形状に閉じて接合する。かかる円筒部(10)の接合に
対応して、上板部材(11a)(11b)の挿入スリットに挿
入舌片(22)が挿入されて上板部材(11a)(11b)も互
に接合されるため、バルブ用断熱材(5)の外面にバル
ブ用取付カバー(9)が取り付けられ、断熱材(5)が
カバー(9)で保持される。取付カバー(9)の円筒部
(10)が2つ割り構造のものでは、側方から互に接合し
て行くことにより同様に取付カバー(9)を断熱材
(5)の側面に適用することが出来る。
上板部材(11)は2つの半円形の部材(11a)(11b)
から構成され、円筒部(10)の上縁の爪係入スリット
(18)に折曲爪(20)を挿入して折り曲げることによ
り、円筒部(10)に接合するようにしてあるので、上板
(11)を平坦な板形状に形成することが出来る。円筒部
(10)の下部に形成した複数の切目(17)から直角に外
方へ折り返すことにより、円筒部(10)の下部をパイプ
用断熱材の取付カバー(7)の挿通孔(8)に挿入して
両カバー(7)(9)を互に連結することが出来る。
(考案の効果) この考案の取付カバーによれば、バルブの首部に装着
された断熱材の外面に簡便に適用して断熱材を確実に保
持することが出来ると共に、該カバーの上面を閉塞する
上板も、平坦な板形状に形成出来るため、体裁が良く商
品価値を高め得ると共に、波形に折曲するような必要が
ない為、工事が簡単で作業性の向上を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用したバルブの外観斜視図、第2
図は分解斜視図、第3図は取付カバーの装着状態を示す
斜視図、第4図はパイプ用とバルブ用の取付カバーの連
結前の状態を示す斜視図、第5図は両取付カバーの連結
状態を示す斜視図、第6図はバルブ用取付カバーの斜視
図、第7図は同平面図、第8図は同底面図、第9図は同
正面図、第10図は同側面図、第11図は同拡開状態を示す
斜視図、第12図は同平面図、第13図は同底面図、第14図
は接合前の状態を示す縦断面図、第15図は接合時を示す
縦断面図、第16図は接合前の横断面図、第17図は接合時
の横断面図、第18図は接合時の斜視図、第19図は一変形
を示す斜視図である。 (1)……配管パイプ、(2)……バルブ (3)……パイプ用断熱材、(4)……切欠部 (5)……バルブ用断熱材、(6)……ハンドル (7)……パイプ用取付カバー (8)……挿通孔 (9)……バルブ用取付カバー (10)……円筒部、(11)……上板 (12)……貫通孔、(13)……係止スリット (14)……係止爪片、(15)……挿入片 (16)……係止爪、(17)……切目 (18)……爪係入スリット、(19)……フランジ縁 (20)……折曲爪、(21)……挿入スリット (22)……挿入舌片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一側縁を非連続としてバルブの
    首部に側方から挿着した後非連続側縁を接合して閉じる
    ことが出来るようにした円筒部と、該円筒部の上端部に
    接合される半円形の2つの板状の上板部材からなる上板
    とから構成され、 円筒部は、非連続の一方の側縁内部に係合爪片を有する
    係止スリットを形成し、他方の側縁に該係止スリットに
    挿入され係合爪片と係合する係合爪を有する挿入片を形
    成し、 上板部材は、その外周縁に複数の折曲爪を形成し、該折
    曲爪が係入する爪係入スリットを円筒部上縁に形成する
    と共に、上板部材の接合端縁に互に係入する挿入スリッ
    トと挿入舌片とを形成したことを特徴とするバルブの断
    熱材取付カバー。
  2. 【請求項2】一側部を非連続とした円筒部の該非連続部
    と直径方向対向位置の他側を連続して、折曲自在とし、
    非連続部を拡開してバルブの首部に挿着するようにした
    ことを特徴とする請求項(1)記載のバルブの断熱材取
    付カバー。
  3. 【請求項3】一側部とこれと直径方向に対向する他側と
    を非連続とした2つ割り形状の円筒部に形成し、バルブ
    の首部に挿着するようにしたことを特徴とする請求項
    (1)記載のバルブの断熱材取付カバー。
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JP2581637Y2 (ja) * 1992-07-24 1998-09-24 株式会社 ツカサ 保温材カバーの端面板
JPH10185082A (ja) * 1996-12-18 1998-07-14 Mitsubishi Materials Corp 配管継手用保温材及びその施工方法
JP4776252B2 (ja) * 2005-03-04 2011-09-21 株式会社エーアンドエーマテリアル バルブカバー組立体

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