JP2526212Y2 - Icソケット - Google Patents

Icソケット

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JP2526212Y2
JP2526212Y2 JP8436591U JP8436591U JP2526212Y2 JP 2526212 Y2 JP2526212 Y2 JP 2526212Y2 JP 8436591 U JP8436591 U JP 8436591U JP 8436591 U JP8436591 U JP 8436591U JP 2526212 Y2 JP2526212 Y2 JP 2526212Y2
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康一 南
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関西日本電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、IC(集積回路)の検
査を行うためのICソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】ICの検査を行うための従来のICソケ
ットは、図3に示すように、ソケット本体11上にIC
13を載置してパッケージ13aを位置決めし、ソケッ
ト蓋部12で上方から押圧することによりソケット本体
11に設けられた接触子14の先端をこのIC13の各
リード13bに下方から圧接させるようになっていた。
そして、例えば図示の接触子14の基部側に電源15を
接続し、この電源15に直列に接続した電流計16によ
ってリード13bに流れる電流を測定したり、接触子1
4の基部側に並列に接続した電圧計17によってリード
13bの電圧を測定することにより、IC13が良品か
不良品であるかの検査を行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ICソケットは、ソケット本体11に設けられた接触子
14がリード13bに接触する先端側と、電圧計17等
の測定機器を接続する基部側との間にある程度の長さの
導体金属が介在することになる。従って、図3に示した
検査回路のように、接触子14を介して電源5から大き
な電流を供給する場合には、この接触子14の導体金属
の抵抗によって僅かではあるが電圧降下が生じる。ま
た、ここに高周波の電流が流れる場合には、接触子14
の自己インダクタンスによる電圧降下もある程度大きく
なる。すると、電圧計17は、実際のリード13bの電
圧ではなく、これに接触子14での電圧降下を加えた電
圧を測定することになり、場合によってはこの測定誤差
が無視できないことがある。
【0004】このため、従来のICソケットは、接触子
に流れる電流によってこの接触子に比較的大きな電圧降
下が生じる場合に、その接触子が接するICのリードの
電圧を正確に測定することができなくなるという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、ソケット本体内に収容したICをソケッ
ト蓋部にて保持するICソケットにおいて、ソケット本
体にICの各リードに下方から接触する第1接触子と、
リードから離れた部分に配置された第2接触子とを対に
して植設し、ソケット蓋部に、ソケット本体の第1接触
子と対向する位置でICの各リードに上方から接触する
第3接触子と、この第3接触子と接続されかつソケット
本体の各第2接触子に上方から接触する第4接触子とを
配置したことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成のソケット本体における第1接触子
は、従来からのICソケットにおける接触子と同様の構
成である。従って、所定の第1接触子に電源を接続すれ
ば、この第1接触子が接するリードを通じてICに電源
を供給することができる。そして、この電源に直列に電
流計を接続すれば、当該リードに流れる電流を測定する
ことができる。
【0007】しかし、上記リードの電圧を測定する場合
は、当該第1接触子と対になる第2接触子に電圧計を接
続する。すると、このリードからソケット蓋部の第3接
触子及び第4接触子並びにソケット本体の第2接触子を
介して電圧計に電流が流れ、当該リードの電圧を測定す
ることができるようになる。ただし、電源がICに供給
する電流はソケット本体の第1接触子を介してリードに
流れるので、電圧計に至る電流の経路は、このリードか
ら分岐した全くの別回路となる。また、電圧計は高い内
部抵抗を有するため、この電圧計に至る経路の電流は極
めて僅かなものとなる。従って、第3接触子及び第4接
触子並びに第2接触子の抵抗が多少大きくなったとして
も、ここでの電圧降下はほとんど生じず、電圧計は、リ
ードの電圧を正確に測定することができる。
【0008】この結果、本考案のICソケットによれ
ば、比較的大きな電流が流れるリードであっても、電圧
降下の影響を受けることなく、このリードの電圧を正確
に測定することができるようになり、ICソケットでの
ケルビン接続を可能とする。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案の実施例
を詳述する。
【0010】図1及び図2は本考案の一実施例を示すも
のであって、図1はICを装填したICソケットの縦断
面正面図、図2はICソケットのソケット本体にICを
載置した状態の斜視図である。
【0011】本実施例は、パッケージの四方の側面から
多数のリードが突出したクワットタイプのICを検査す
るためのICソケットについて説明する。このICソケ
ットは、図1に示すように、ソケット本体1とソケット
蓋部2とによって構成されている。そして、検査対象と
なるIC3は、このソケット本体1上に載置され、上方
からソケット蓋部2によって押圧されることによりIC
ソケットに装填される。
【0012】ソケット本体1は、図2に示すように、絶
縁体によって構成された方形の台座であって、対角線方
向に2本のポスト1aが突設されている。IC3は、こ
のソケット本体1上に載置され、ポスト1aに前後左右
の移動を規制されることによりパッケージ3aの位置決
めが行われるようになっている。
【0013】上記ソケット本体1の台座には、上面から
多数の接触子4a,4bが上方に向けて突設されてい
る。なお、図では、分かりやすくするために、IC3の
リード3bの本数及び接触子4a,4bの数を実際より
も少なく示している。これらの接触子4a,4bは、載
置されるIC3のパッケージ3aの周囲に2列にわたっ
て配置され、内周側の第1接触子4aと外周側の第2接
触子4bとからなる。内周側の各第1接触子4aは、ソ
ケット本体1にIC3が載置されたときに、先端が各リ
ード3bに下方からそれぞれ接触するような位置に配置
されている。また、外周側の第2接触子4bは、載置さ
れたIC3の各リード3bよりもさらに外側に位置し、
これらのリード3bには接触しないように配置されてい
る。これらの各接触子4a,4bの基部は、図1に示す
ように、それぞれソケット本体1の台座の下面からさら
に下方に引き出され、測定機器に接続されるようになっ
ている。なお、これらの第1接触子4aと第2接触子4
bは、内外に並んだもの同士が対となって1本のリード
3bに対応することになる。
【0014】図1に示すソケット蓋部2は、ソケット本
体1と同様に絶縁体によって構成された方形の板材であ
り、この板材には、下面から多数の接触子4c,4dが
下方に向けて突設されている。これらの接触子4c,4
dは、上記ソケット本体1の接触子4a,4bにそれぞ
れ対応して配置され、内周側の第3接触子4cと外周側
の第4接触子4dとからなる。また、これら第3接触子
4cと第4接触子4dは、内外に並んだもの同士が対と
なり、対となったもの同士の基部側がソケット蓋部2の
内部でそれぞれ接続子4eを介して接続されている。
【0015】上記ソケット本体1及びソケット蓋部2の
接触子4a〜4dは、いずれも導電性が高く、かつ、弾
性を有する金属材料からなり、中央部が湾曲されて先端
部がばね性を有するように形成されている。また、この
先端部は、接触抵抗が小さくなるように接点材料が使用
されている。なお、本実施例では、ソケット蓋部2にお
ける一対の第3接触子4c,第4接触子4d及び接続子
4eは、1片の導電金属によって一体形成されている。
【0016】上記構成のICソケットにIC3を装填す
ると、ソケット本体1における第1接触子4aの先端が
リード3bに下方より接触すると共に、ソケット蓋部2
における第3接触子4cの先端も、このリード3bのほ
ぼ同じ位置に上方より接触する。また、この際、同じリ
ード3bに接触する第1接触子4a及び第3接触子4c
と対になるソケット本体1の第2接触子4bとソケット
蓋部2の第4接触子4dも先端同士が接触する。そし
て、これら接触子4a〜4d同士及びリード3bとの接
触は、ソケット蓋部2による押圧と各接触子4a〜4d
の先端部のばね性によって圧接となり電気的に確実に接
続される。従って、1本のリード3bに測定機器を接続
する場合、第1接触子4aを介した経路と、第3接触子
4c,接続子4e及び第4接触子4d並びに第2接触子
4bを介した経路の2系統が利用できるようになる。
【0017】上記IC3に電源を供給する場合、所定の
第1接触子4aにおけるソケット本体1の下面に引き出
された基部に電源5を接続する。すると、この第1接触
子4aを介してリード3bからIC3に電源5が供給さ
れることになり、この電源5に直列に電流計6を接続し
ておけば、当該リード3bに流れる電流を測定すること
ができる。
【0018】また、上記電源5を供給するリード3bの
電圧を測定する場合には、電源5を接続した第1接触子
4aと対になる第2接触子4bにおけるソケット本体1
の下面に引き出された基部に電圧計7を接続する。する
と、このリード3bからソケット蓋部2の第3接触子4
c,接続子4e及び第4接触子4d並びにソケット本体
1の第2接触子4bを介して電圧計7に電流が流れ、こ
のリード3bの電圧を測定することができる。しかも、
電圧計7は内部抵抗が極めて高いため、この第3接触子
4c,接続子4e及び第4接触子4d並びに第2接触子
4bを流れる電流も微小なものとなる。従って、電圧計
7は、これらの接触子4b〜4d及び接続子4eの抵抗
がある程度高くても、ほとんど電圧降下の影響を受ける
ことがなくなり、リード3bの電圧を正確に測定するこ
とができる。
【0019】この結果、本実施例のICソケットは、ソ
ケット本体1の第1接触子4aを電源供給側とし、第2
接触子4bを電圧測定側の端子とすることにより、ケル
ビン接続が可能となり、大きな電流が流れるリード3b
であって、その電圧を正確に測定することができるよう
になる。
【0020】なお、ソケット本体1の第2接触子4bを
第1接触子4aよりも先端側で直接リード3bに接触さ
せるようにすれば、ソケット蓋部2の接触子4c,4d
を用いることなくケルビン接続を実現することができ
る。しかしながら、近年のIC3は、高密度実装化のた
めに、パッケージ3aを小型化すると共にリード本数も
増加する傾向にあるため、リード3bが極めて微細化し
ている。従って、このリード3bに僅かな曲がりがある
だけで先端部が大きく位置ずれするので、リード3bの
基部に第1接触子4aを接触させるだけでなく、この先
端部にも対となる第2接触子4bを確実に接触させるの
は容易でなく、このようなICソケットは実施が困難で
ある。また、ソケット蓋部2の第3接触子4cに直接測
定機器を接続することができれば、第4接触子4d及び
第2接触子4bは不要となる。しかし、ソケット蓋部2
は、装填するIC3を取り替える際に移動する必要があ
り、ここに測定機器を接続するのは現実的ではない。
【0021】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
のICソケットは、装填したICのリードにケルビン接
続を可能とすることにより、比較的大きな電流が流れる
リードであっても、接触子での電圧降下の影響を受ける
ことなく、このリードの実際の電圧を正確に測定できる
ようにするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すものであって、ICを
装填したICソケットの縦断面正面図である。
【図2】本考案の一実施例を示すものであって、ICソ
ケットのソケット本体にICを載置した状態の斜視図で
ある。
【図3】従来例を示すものであって、ICを装填したI
Cソケットの縦断面正面図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体 2 ソケット蓋部 3 IC 3b リード 4a 第1接触子 4b 第2接触子 4c 第3接触子 4d 第4接触子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソケット本体内に収容したICをソケット
    蓋部にて保持するICソケットにおいて、 ソケット本体にICの各リードに下方から接触する第1
    接触子と、リードから離れた部分に配置された第2接触
    子とを対にして植設し、ソケット蓋部に、ソケット本体
    の第1接触子と対向する位置でICの各リードに上方か
    ら接触する第3接触子と、この第3接触子と接続されか
    つソケット本体の各第2接触子に上方から接触する第4
    接触子とを配置したことを特徴とするICソケット。
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