JP2525692Y2 - 堤体支持型ダム取水設備 - Google Patents
堤体支持型ダム取水設備Info
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- JP2525692Y2 JP2525692Y2 JP2578690U JP2578690U JP2525692Y2 JP 2525692 Y2 JP2525692 Y2 JP 2525692Y2 JP 2578690 U JP2578690 U JP 2578690U JP 2578690 U JP2578690 U JP 2578690U JP 2525692 Y2 JP2525692 Y2 JP 2525692Y2
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- Japan
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- dam
- supported
- intake
- embankment
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、堤体支持型ダム取水設備の改善に関する。
[従来技術] 一般に、ダム取水設備において、取水ゲートを支持す
る取水塔構造には、大別して独立塔型式と堤体支持型式
とがある。特に、堤体支持型式の取水設備の構造は、第
6,7図に示すように、ダム堤体1の貯水池側に形成した
基礎2上に、平面形状が正方形などの多角形に形成され
るように配設した支柱3と、この各支柱3を多段的に囲
繞結合する横梁4とによって構成した取水塔体5を立設
し、上記全ての横梁4をダム堤体1に連結支持するとと
もに、上記取水塔体5内に、上記支柱3にそって支持さ
れ、かつ、伸縮可能構造の取水ゲート6を配設したもの
である。図中7はスクリーンである(例えば、「取水と
利水」1988年9月号、および、1989年12月号参照) [考案が解決しようとする課題] 上述した従来の堤体支持型ダム取水設備には、次のよ
うな課題がある。
る取水塔構造には、大別して独立塔型式と堤体支持型式
とがある。特に、堤体支持型式の取水設備の構造は、第
6,7図に示すように、ダム堤体1の貯水池側に形成した
基礎2上に、平面形状が正方形などの多角形に形成され
るように配設した支柱3と、この各支柱3を多段的に囲
繞結合する横梁4とによって構成した取水塔体5を立設
し、上記全ての横梁4をダム堤体1に連結支持するとと
もに、上記取水塔体5内に、上記支柱3にそって支持さ
れ、かつ、伸縮可能構造の取水ゲート6を配設したもの
である。図中7はスクリーンである(例えば、「取水と
利水」1988年9月号、および、1989年12月号参照) [考案が解決しようとする課題] 上述した従来の堤体支持型ダム取水設備には、次のよ
うな課題がある。
(a) 各ステージ毎に横梁を設けるため、きわめて不
経済である。
経済である。
(b) 横梁基礎部の据付け工事を、堤体コンクリート
打設リフトに合わす必要があることから、横梁基礎部の
取合時にはコンクリート打設を中断しなければならず、
工期に影響を及ぼす。
打設リフトに合わす必要があることから、横梁基礎部の
取合時にはコンクリート打設を中断しなければならず、
工期に影響を及ぼす。
(c) トラックに搭載した生コンクリートを打設現場
に搬入供給し、ローラで踏み固めする、いわゆる、RCD
工法の採用において、工期に影響を及ぼす。
に搬入供給し、ローラで踏み固めする、いわゆる、RCD
工法の採用において、工期に影響を及ぼす。
本考案目的は、取水塔体を構成する最上段の横梁のみ
をダム堤体に連結支持させることにより、従来技術の梁
重量の軽減と経済的効果の向上を図り、また、上段の横
梁を回転可能、および、鉛直方向にスライド可能な部材
を介してダム堤体に連結支持させることにより、取水塔
体の温度による鉛直方向の変形を合理的に吸収せしめ、
更に、RCD工法を採用した場合でも工期の短縮が図れる
ダム取水設備を提供せんとするものである。
をダム堤体に連結支持させることにより、従来技術の梁
重量の軽減と経済的効果の向上を図り、また、上段の横
梁を回転可能、および、鉛直方向にスライド可能な部材
を介してダム堤体に連結支持させることにより、取水塔
体の温度による鉛直方向の変形を合理的に吸収せしめ、
更に、RCD工法を採用した場合でも工期の短縮が図れる
ダム取水設備を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、ダム堤体の貯水池側に形成した基礎上
に、複数本の支柱と、この各支柱を多段的に囲繞結合す
る横梁とによって構成した取水塔体を立設し、上記横梁
を上記ダム堤体に連結支持するとともに、上記取水塔体
内に、上記支柱にそって支持され、かつ、伸縮可能構造
の取水ゲートを配設した堤体支持型ダム取水設備におい
て、上記多段的に囲繞結合した横梁のうち、最上段の横
梁のみを回転可能、および、鉛直方向にスライド可能な
部材を介して上記ダム堤体に連結支持させたことにより
達成される。
に、複数本の支柱と、この各支柱を多段的に囲繞結合す
る横梁とによって構成した取水塔体を立設し、上記横梁
を上記ダム堤体に連結支持するとともに、上記取水塔体
内に、上記支柱にそって支持され、かつ、伸縮可能構造
の取水ゲートを配設した堤体支持型ダム取水設備におい
て、上記多段的に囲繞結合した横梁のうち、最上段の横
梁のみを回転可能、および、鉛直方向にスライド可能な
部材を介して上記ダム堤体に連結支持させたことにより
達成される。
[実施例] 次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。
第1図は一部切欠側面図、第2図は同上一部切欠平面
図、第3図は最上段横梁とダム堤体とを連結するスベリ
沓部の一部切欠側面図、第4図は同上一部切欠平面図、
第5図は取水筒体の別形状例を示す一部切欠平面図であ
る。
図、第3図は最上段横梁とダム堤体とを連結するスベリ
沓部の一部切欠側面図、第4図は同上一部切欠平面図、
第5図は取水筒体の別形状例を示す一部切欠平面図であ
る。
11は、コンクリート構造からなるダム堤体で、該ダム
堤体11の貯水池12に形成した基礎13上に、平面形状が正
方形状に形成されるように配設した四本の支柱14と、こ
の各支柱14を多段的に囲繞結合する横梁15とによって構
成した取水塔体16を立設し、該取水塔体16内に、上記支
柱14にそって支持され、かつ、呑口部17aと下方漸拡形
のシリンダゲート17bからなる取水ゲート17を配設した
ものである。
堤体11の貯水池12に形成した基礎13上に、平面形状が正
方形状に形成されるように配設した四本の支柱14と、こ
の各支柱14を多段的に囲繞結合する横梁15とによって構
成した取水塔体16を立設し、該取水塔体16内に、上記支
柱14にそって支持され、かつ、呑口部17aと下方漸拡形
のシリンダゲート17bからなる取水ゲート17を配設した
ものである。
以上は、従来一般的に知られている堤体支持型のダム
取水設備であって、上述のようなダム取水設備において
本考案は、多段的に囲繞結合された上記横梁15のうち、
最上段の上記横梁15を、鉛直方向にスライド可能なスベ
リ沓18を介して上記ダム堤体11内に設けたアンカー部材
19に連結支持させたものである。図中20は、上記各支柱
14の内側方長手方向にそって設けた案内レール、21は、
該案内レール20にそって転動し、かつ、上記各シリンダ
ゲート17bに設けられた転輪、22は機械室、23は取水路
である。
取水設備であって、上述のようなダム取水設備において
本考案は、多段的に囲繞結合された上記横梁15のうち、
最上段の上記横梁15を、鉛直方向にスライド可能なスベ
リ沓18を介して上記ダム堤体11内に設けたアンカー部材
19に連結支持させたものである。図中20は、上記各支柱
14の内側方長手方向にそって設けた案内レール、21は、
該案内レール20にそって転動し、かつ、上記各シリンダ
ゲート17bに設けられた転輪、22は機械室、23は取水路
である。
第5図は、上記横梁15を、上記シリンダゲート17bと
同心円状の半円部15aをもつ平面形状U字形に構成した
実施例を示し、取水塔体16の外周に張設したスクリーン
24を通して流入する表層水の乱流を減少させるととも
に、取水塔体16の美観の向上を図ったものである。尚、
この実施例の他の構成部分は、上記第1〜4図に示す実
施例と同様であるので、同一部分に対して同一の符号を
付すことにより詳細な説明は省略する。
同心円状の半円部15aをもつ平面形状U字形に構成した
実施例を示し、取水塔体16の外周に張設したスクリーン
24を通して流入する表層水の乱流を減少させるととも
に、取水塔体16の美観の向上を図ったものである。尚、
この実施例の他の構成部分は、上記第1〜4図に示す実
施例と同様であるので、同一部分に対して同一の符号を
付すことにより詳細な説明は省略する。
[考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のような効果
が得られる。
が得られる。
(a) 取水塔体を構成する最上段の横梁のみをダム堤
体に連結支持させたので、この横梁断面が従来の堤体支
持型の横梁に比べて大きくなるが、多段状横梁のトータ
ル断面は従来技術に比べて著しく減少し得られ、経済的
効果が大である。
体に連結支持させたので、この横梁断面が従来の堤体支
持型の横梁に比べて大きくなるが、多段状横梁のトータ
ル断面は従来技術に比べて著しく減少し得られ、経済的
効果が大である。
(b) 最上段の横梁のみを回転可能、および、鉛直方
向にスライド可能としたスベリ沓を介してダム堤体のア
ンカー部材に連結支持させたので、熱変形による取水塔
体の鉛直方向変形が合理的に吸収でき、取水塔体は勿論
のこと、ダム堤体を損傷することがない。
向にスライド可能としたスベリ沓を介してダム堤体のア
ンカー部材に連結支持させたので、熱変形による取水塔
体の鉛直方向変形が合理的に吸収でき、取水塔体は勿論
のこと、ダム堤体を損傷することがない。
(c) 取水塔体とダム堤体との連結支持が、最上段の
横梁のみによって行われるため、この横梁を連結支持す
るアンカー部材を付設するに至るまで、連続してダム堤
施工を行うことができ、工期の大巾な短縮と経済的効果
の向上が図れる。
横梁のみによって行われるため、この横梁を連結支持す
るアンカー部材を付設するに至るまで、連続してダム堤
施工を行うことができ、工期の大巾な短縮と経済的効果
の向上が図れる。
第1図は一部切欠側面図、第2図は同上一部切欠平面
図、第3図は最上段横梁とダム堤体とを連結するスベリ
沓部の一部切欠側面図、第4図は同上一部切欠平面図、
第5図は取水筒体の別形状例を示す一部切欠平面図、第
6図は従来例の一部切欠側面図、第7図は同上一部切欠
平面図である。 11……ダム堤体,12……貯水池,13……基礎,14……支柱,
15……横梁,16……取水塔体,17a……呑口部,17b……シ
リンダゲート,17……取水ゲート,18……スベリ沓,19…
…アンカー部材,20……案内レール,21……転輪,22……
機械室,23……取水路,24……スクリーン。
図、第3図は最上段横梁とダム堤体とを連結するスベリ
沓部の一部切欠側面図、第4図は同上一部切欠平面図、
第5図は取水筒体の別形状例を示す一部切欠平面図、第
6図は従来例の一部切欠側面図、第7図は同上一部切欠
平面図である。 11……ダム堤体,12……貯水池,13……基礎,14……支柱,
15……横梁,16……取水塔体,17a……呑口部,17b……シ
リンダゲート,17……取水ゲート,18……スベリ沓,19…
…アンカー部材,20……案内レール,21……転輪,22……
機械室,23……取水路,24……スクリーン。
Claims (1)
- 【請求項1】ダム堤体の貯水池側に形成した基礎上に、
複数本の支柱と、この各支柱を多段的に囲繞結合する横
梁とによって構成した取水塔体を立設し、上記横梁を上
記ダム堤体に連結支持するとともに、上記取水塔体内
に、上記支柱にそって支持され、かつ、伸縮可能構造の
取水ゲートを配設した堤体支持型ダム取水設備におい
て、 上記多段的に囲繞結合した横梁のうち、最上段の横梁の
みを回転可能、および、鉛直方向にスライド可能な部材
を介して上記ダム堤体に連結支持させたことを特徴とす
る堤体支持型ダム取水設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2578690U JP2525692Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 堤体支持型ダム取水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2578690U JP2525692Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 堤体支持型ダム取水設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03119029U JPH03119029U (ja) | 1991-12-09 |
JP2525692Y2 true JP2525692Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31528707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2578690U Expired - Lifetime JP2525692Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 堤体支持型ダム取水設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525692Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-13 JP JP2578690U patent/JP2525692Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03119029U (ja) | 1991-12-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |