JP2525513Y2 - 噴射針付きエアゾルアダプタ - Google Patents

噴射針付きエアゾルアダプタ

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JP2525513Y2
JP2525513Y2 JP744992U JP744992U JP2525513Y2 JP 2525513 Y2 JP2525513 Y2 JP 2525513Y2 JP 744992 U JP744992 U JP 744992U JP 744992 U JP744992 U JP 744992U JP 2525513 Y2 JP2525513 Y2 JP 2525513Y2
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needle
injection
cap
aerosol
injection needle
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剛 内山
文紀 木村
利一 山崎
豊比古 杉山
省三 小団扇
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一般的には畳内にエア
ゾルを噴霧するための噴射針を有するエアゾルアダプタ
に関するものであり、さらに具体的には、噴射針を畳へ
刺し込んでエアゾルを噴霧するとき、エアゾル容器にお
ける噴射バルブの操作片を手で操作する必要がない便利
なエアゾルアダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のエアゾルアダプタには、例えば
実開昭63−69576号公報で開示されているよう
に、上部中心部へ噴射弁付きの噴射部を突出したエアゾ
ル容器の上部へ被せられる中空のキャップを設け、この
キャップの上部正面側へ先下がり状の傾斜壁を形成し、
この傾斜壁の途中から噴射針を正面方向へほぼ水平に突
出させるとともに、この噴射針を前記噴射部へ連通さ
せ、前記噴射部の噴射弁を操作する操作片と連結された
押し片を前記キャップの背面側へ垂直に設置し、この押
し片の上端が前記傾斜壁の上端とほぼ同じレベルになる
ように構成し、前記噴射針の危険を防止するため前記キ
ャップ全体にオ−バ−キャップを被せている。このエア
ゾルアダプタは、オ−バ−キャップを取り外して噴射針
を傾斜する状態で畳表に突き刺し、前記傾斜壁の上端を
支点として、噴射針で畳表を引き上げる状態にエアゾル
容器を梃子のように操作すると、前記押し片の頂部が畳
表面に押し付けられ、この押し片に加わる圧力が前記操
作片を介して前記噴射バルブを開き、噴射針の噴射口か
ら容器内のエアゾルが畳表の裏側に噴霧されるようにな
っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来のエアゾ
ルアダプタは、安全とために噴射針を覆うオ−バ−キャ
ップを必要とし、このオ−バ−キャップは使用に当たっ
て前記キャップから取り外した場合、手に持っていない
と床面を転がって移動し易く、床上に据え付けた物の陰
に隠れると探さなければならない欠点があった。また、
オ−バ−キャップを必要とするからそれだけ部品点数が
多くなり、製造コストも高くなる欠点があった。本考案
の目的は、前述のような問題を改善した噴射針付きエア
ゾルアダプタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による噴射針付き
エアゾルアダプタは、前述の目的を達成するために、噴
射弁付きの噴射部を上部中心部から突出したエアゾル容
器の上部へ被せられ、かつ一方を正面とし他方を背面と
するキャップと、このキャップの正面側から先下がり傾
斜して突出する状態に取付けられた噴射針と、前記噴射
部へ取り付けられ、下方へ押して前記噴射弁を操作する
操作片と、前記噴射針の前方を覆う状態の針カバ−とを
備え、前記噴射針を前記噴射部と連通し、前記噴射針の
前方を覆う位置から上方へ回動し得る状態に前記針カバ
−を前記キャップの上部へ軸着し、かつ、前記針カバ−
には、上方へ所定角度回動させて前記噴射針を畳に突き
刺した状態において、当該畳の表面に接触し得る当接部
と前記操作片の上部へ接触する押圧部を設けたものであ
る。
【0005】前記キャップは、円筒状のエアゾル容器の
上部へ嵌合される短い円筒状の基部と、側面より見て前
記基部の正面側円筒面よりも前記噴射部寄りに位置する
正面壁と、この正面側から背面方向に向けてほぼ平行に
位置しかつ前記基部の上部に設けられた立ち壁とにより
構成し、前記噴射針は、その先端が前記基部の正面側円
筒面の延長面から前方に突出しない状態でかつ前記正面
壁へ先下がり傾斜する状態に取付け、前記カバ−を前記
立ち壁へ軸着するのが好ましい。
【0006】
【作用】本考案による噴射針付きエアゾルアダプタは、
前述のように構成したので、前記エアゾル容器又はキャ
ップを背面部から手に持ち、噴射針の前方を覆う状態か
ら前記針カバ−を上方へ回動させ、この状態で噴射針を
畳表に突き刺すとともに、前記キャップが前倒し状態に
なるように前記針カバ−の当接部を畳表面に押し付ける
と、前記針カバ−がさらに回動して、当該針カバ−の押
圧部が前記操作手段を前記噴射部の噴射弁が開く方向へ
押圧することにより、前記噴射針の噴射口からエアゾル
容器内のエアゾルが畳表の裏側空間に噴霧される。針カ
バ−を逆方向へ原状に復帰するように回動させると、当
該針カバ−は前記噴射針の前方を覆って噴射針が他に刺
さるのを安全に防ぐ状態になる。
【0007】すなわち、本考案に係るエアゾルアダプタ
は、使用時に前記針カバ−が前述の従来のエアゾルアダ
プタにおけるオ−バ−キャップと押し片とを兼ねる機能
をもち、しかも、この針カバ−がエアゾル容器に被せら
れるキャップに軸着されていて当該キャップと不可分に
なっており、使用中も前記噴射弁を操作するための有用
な作用を負担する。
【0008】
【実施例】以下図面を参照しながら、本考案に係る噴射
針付きエアゾルアダプタの好ましい実施例を説明する。
図1は本考案による実施例の噴射針付きエアゾルアダプ
タをエアゾル容器に取り付けた状態の部分断面図、図2
はその部分斜視図、図3はその使用状態の部分断面図、
図4は本考案による他の実施例の噴射針付きエアゾルア
ダプタを、エアゾル容器に取り付けて使用している状態
の部分斜視図である。
【0009】2は上部中心部に図示しない噴射弁付きの
噴射部20を上部中心部に突出した円筒状のエアゾル容
器であり、このエアゾル容器2の上部には、一方を正面
とし他方を背面とするキャップ1が取り付けられてい
る。
【0010】この実施例のキャップ1は、円筒状のエア
ゾル容器1の上部の巻締め部21へ嵌合される短い円筒
状の基部10と、側面より見て前記基部10の正面側円
筒面から前記噴射部20寄りの方向へ先上がり状に傾斜
した正面壁11と、正面側より背面方向へほぼ平行でか
つ前記基部10の上に一体に形成された立ち壁12,1
2とを備えている。
【0011】前記正面壁11の上部には、立ち壁12,
12の間に位置するように、下方へ先下がり状に傾斜す
るように筒状のホルダ取付部13が形成されており、こ
のホルダ取付部13には、針ホルダ30が固く嵌め合わ
された状態で取り付けられている。そしてこの針ホルダ
30には、前記正面壁11よりもやや緩慢に先下がり傾
斜状態になるように突出する噴射針3が固く保持され、
しかもこの噴射針3は、その先端が基部11の正面側円
筒面の延長面から前方へ突出しないように設計されてい
る。
【0012】前記キャップ1の立ち壁12,12の間に
おいて、前記噴射部20には、当該噴射部20に内蔵さ
れている図示しない噴射弁を押して操作するための操作
片4が連結されており、この操作片4には、前記噴射針
3と前記噴射部20とを連通する連通孔40が形成され
ているとともに、キャップ1の背面方向に伸びる上下の
レバ−41,42が形成されている。前記噴射部20と
噴射針3とは、図示しないチュ−ブによって連通してい
ても差し支えない。
【0013】5は、このアダプタの不使用時に図2の状
態に噴射針3の前方を覆う針カバ−であり、この実施例
では、その内径がキャップ1の基部10の外径よりもや
や大径な溝状に形成され、その開口側の一端が前記立ち
壁12,12の上側部へ軸又はピン50によって軸着さ
れ、図1の二点鎖線の状態から実線の状態へ上方へ回動
できるようになっている。この針カバ−5には、図3の
ように、当該針カバ−5を上方に回して開いた状態で噴
射針3を畳6の表60へ突き刺したとき、畳6の表面に
接触し得る当接部51と、前記操作片4の上部レバ−4
1の上に接触するように内側へ突出する板状の押圧部5
2とを有している。この針カバ−5の内側上部には、図
1の二点鎖線の状態に噴射針3を覆ったとき、当該内側
上部がキャップ1の基部10の表面と密着して当該針カ
バ−5が噴射針3を覆った状態を保つように、磁石や布
製ファスナ−その他の止め手段53を設けるのが望まし
い。
【0014】この実施例のエアゾルアダプタは、図1な
いし図3のようにキャップ1をエアゾル容器2の上部へ
取り付けて背面から手に持ち、針カバ−5を図1の二点
鎖線の状態から実線のように上方へ回動させて立ち上が
らせた状態で、噴射針3を図3のように畳6の表60に
突き刺し、畳表60を畳の心61から浮き上がらせるよ
うに噴射針3を上方に引き上げると、針カバ−5がピン
50を支点として梃子のように図3の矢印イの方向へさ
らに回動し、その押圧部52がレバ−41をエアゾル容
器2の方向に押圧することにより、操作片4を介して噴
射部20の噴射弁を開き、噴射針3の噴射孔31から容
器2内のエアゾルが畳6の心61と表60との間に噴霧
される。
【0015】また、図1の実線のように針カバ−5を開
いた状態で下部レバ−42を下方に押すか、又は針カバ
−5を下方に押すと、エアゾル容器2内のエアゾルは噴
射針3の噴射口31より前方へ通常噴霧される。
【0016】前述の実施例によるエアゾルアダプタは、
針カバ−5が、オ−バ−キャップと噴射バルブを押すた
めの押し片を兼ねているので、その分部品点数が少なく
より低コストで製造することができるっとともに、針カ
バ−5は使用中有用に機能して邪魔にならず、しかもキ
ャップ1に取り付けられているので、使用後それを探す
必要がなく直ちに針をカバ−する状態に復することがで
きる。
【0017】前記実施例では、キャップ1の正面側に噴
射部20寄りに上がり傾斜する正面壁11を形成してい
るが、この正面壁11は基部10の前記噴射部20寄り
位置に垂直に形成しても実施することができるし、ま
た、この正面壁11を基部10に形成することに代え
て、噴射針3又は針ホルダ30を前記操作片4へ取り付
けても実施することができる。
【0018】また、前記実施例では、キャップ1の基部
10へ噴射部20寄り位置に正面壁11を形成し、この
正面壁11の上部から噴射針3を傾斜状に突出させてい
るが、このような構成に代えて図4のように構成するこ
とができる。
【0019】図4の実施例においては、キャップ1の短
い円筒状の基部10の上に正面から背面方向へ平行する
立ち壁12を形成し、正面側において基部10の円筒面
と同じ垂直面の正面壁11にホルダ30の取付部13を
設け、この取付部13へ針ホルダ30を固く取り付ける
とともに、当該針ホルダ30へキャップ10の正面から
先下がり状に傾斜して突出する噴射針3を保持させ、こ
の噴射針3をエアゾル容器2の噴射部20と連通させて
いる。また、針カバ−5の当接部51は、当該針カバ−
5を図示のように立ち上がらせた状態において、図1の
実施例におけるよりも正面側へ突き出した状態に形成し
ている。この実施例では、針カバ−5で噴射針3の正面
を覆ったとき、当該噴射針3が収まるように、当該針カ
バ−5の所要部分へ溝状の収容部54を形成するのが好
ましい。図4の実施例のエアゾルアダプタにおける他の
構成や作用は、図1ないし図3の実施例のエアゾルアダ
プタとほぼ同様であるので、それらの説明は省略するこ
ととする。
【0020】なお、本考案による噴射針付きエアゾルア
ダプタは前述の実施例のみに限定されるものではなく、
実用新案登録請求の範囲内において、主要でない部分を
変更したり、主要な部分を他の均等な手段に置換したり
して実施する場合も含まれるものである。
【0021】
【考案の効果】本考案に係る噴射針付きエアゾルアダプ
タによれば、噴射針を覆う針カバ−はキャップに軸着さ
ていて使用時にも不分離の状態にあるので、使用後は特
にその在り処を探すことなく直ちに噴射針を覆う状態に
復帰させることができ、また、当該針カバ−は、アダプ
タの使用中噴射弁を開いた状態に保つために活用され邪
魔にならない。さらに、従来のこの種のエアゾルアダプ
タよりもオ−バ−キャップが省かれるだけ部品点数が少
なくなるので、より低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例の噴射針付きエアゾルアダ
プタをエアゾル容器に取り付けた状態の部分断面図であ
る。
【図2】図1のエアゾルアダプタの部分斜視図である。
【図3】図1のエアゾルアダプタの使用状態の部分断面
図である。
【図4】本考案による他の実施例の噴射針付きエアゾル
アダプタを、エアゾル容器に取り付けて使用している状
態の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 キャップ 10 基部 11 正面壁 12 立ち壁 13 取付部 2 エアゾル容器 20 噴射部 21 巻締め部 3 噴射針 30 針ホルダ 31 噴射孔 4 操作片 40 連通孔 41,42 レバ− 5 針カバ− 50 ピン 51 当接部 52 押圧部 53 止め具 54 収容部 6 畳 60 畳の表 61 畳の心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉山 豊比古 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内 (72)考案者 小団扇 省三 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射弁付きの噴射部を上部中心部から突
    出したエアゾル容器の上部へ被せられ、かつ一方を正面
    とし他方を背面とするキャップと、このキャップの正面
    側から先下がり傾斜して突出する状態に取付けられた噴
    射針と、前記噴射部へ取り付けられ、下方へ押して前記
    噴射弁を操作する操作片と、前記噴射針の前方を覆う状
    態の針カバ−とを備えており、前記噴射針は前記噴射部
    と連通され、前記針カバ−は、前記噴射針の前方を覆う
    位置から上方へ回動し得る状態に前記キャップの上部へ
    軸着され、かつ、上方へ所定角度回動させて前記噴射針
    を畳に突き刺した状態において、当該畳の表面に接触し
    得る当接部と前記操作片の上部へ接触する押圧部を有す
    ることを特徴とする、噴射針付きエアゾルアダプタ。
  2. 【請求項2】 前記キャップは、円筒状のエアゾル容器
    の上部へ嵌合される短い円筒状の基部と、側面より見て
    前記基部の正面側円筒面よりも前記噴射部寄りに後退し
    た位置の正面壁と、この正面側から背面方向に向けてほ
    ぼ平行に位置しかつ前記基部の上部に設けられた立ち壁
    とを備え、前記噴射針は、その先端が前記基部の正面側
    円筒面の延長面から前方に突出せず、かつ前記正面壁へ
    先下がり傾斜する状態に取付けられ、前記カバ−は前記
    立ち壁へ軸着されている、請求項1に記載の噴射針付き
    エアゾルアダプタ。
JP744992U 1992-01-24 1992-01-24 噴射針付きエアゾルアダプタ Expired - Lifetime JP2525513Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019139260A1 (ko) * 2018-01-11 2019-07-18 주식회사 통일포켓케이스 휴대용 스프레이 분사구조

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019139260A1 (ko) * 2018-01-11 2019-07-18 주식회사 통일포켓케이스 휴대용 스프레이 분사구조
US10994293B2 (en) 2018-01-11 2021-05-04 Tongil Pocket Case Co., Ltd Spray structure for portable atomizer

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