JP2525471Y2 - サブパネル構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案は電子機器システムのサブパネルの構造に係
り、特に複数機種のサブパネルを一体に形成するのに好
適なサブパネル構造に関する。

（ロ）従来技術 従来は、第３図及び第４図に示すサブパネル構造が多
く提供されていた。

第２図は従来のパネル構造を示す斜視図、第３図は従
来のサブパネル構造の第１の実施例を示す斜視図、第４
図は同第２の実施例を示す斜視図である。

図において、11は電子機器システムのパネルで、複数
の電子機器のパネル11a,11b,11c,11d及び11eを一体に形
成している。

12は電子機器システムのサブパネルで、パネル11の各
パネル11a,11b,11c,11d及び11eに対応するサブパネル12
a,12b,12c,12d及び12eが合成樹脂で一体に形成され操作
ツマミ12f類も設けられている。

13,14,15,16及び17は電子機器システムを構成する各
電子機器のサブパネルで、各機器のサブパネルが独立し
て形成され夫々操作ツマミ12f類が設けられている。

上記構成において、電子機器システムを組立製造する
場合、サブパネル12をパネル11に嵌合し、サブパネル12
に設けられた夫々の操作ツマミ12fや孔等を、これに対
応したパネル11の夫々の孔に合せて、ネジで取付けてい
た。

また、独立したサブパネル13,14,15,16及び17は、こ
れらと対応したパネル11a,11b,11c,11d及び11eに夫々嵌
合し、上記と同様にして取付けていた。

（ハ）考案が解決しようする問題点 しかし、上記した従来のサブパネル構造は、一体に形
成したサブパネルを同じく一体に形成したパネルに取付
けると、サブパネルに設けた操作ツマミや孔の位置が、
パネルの孔位置とは寸法誤差分だけずれいて合わなくて
も、調整できないという欠点があった。

また、各サブパネルが独立したものは、パネルとの合
せはできるが、合型費や２次加工費が非常に高くなると
いう欠点があった。

この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、
その目的とすることろは従来例の欠点を解消し、サブパ
ネルとパネルとの位置合せが可能なサブパネル構造を提
供するところにある。

（ニ）問題を解決するための手段 この考案のサブパネル構造は、複数の電子機器を組合
せてパネルを一体に設けた電子機器システムのサブパネ
ル構造において、各電子機器のサブパネルを薄肉Ｕ字状
のヒンジを介して一体に形成し、パネルとの位置調整が
できるように構成したものである。

（ホ）作用 この考案によれば、各電子機器のサブパネルをつなぐ
連結部が薄肉Ｕ字状のヒンジ構造になっているので、各
機器毎にパネルとの位置調整をして、サブパネルに設け
た操作ツマミや孔とこれに対応したパネルの孔とを合せ
ることができる。

（ヘ）実施例 この考案に係るサブパネル構造の実施例を第１図に基
づいて説明する。

第１図は本考案のサブパネル構造を示す斜視図であ
る。

図において、１は電子機器システムで例えばステレオ
システムのサブパネルであり、複数の電子機器のサブパ
ネル1a,1b,1c,1d及び1eが例えば合成樹脂で一体に形成
され、操作ツマミ1f類や孔が設けられている。またこの
サブパネル１はパネル11と対応しており、双方を嵌合す
ることができる。

２は各サブパネルをつなぐヒンジで、例えば薄肉Ｕ字
状で幅が狭く形成され各サブパネルの両端部に設けられ
ている。

上記構成において、ステレオシステムを組立製造する
場合、サブパネル１を第２図に示す例えばステレオシス
テムのパネル11に嵌合し、サブパネル１に設けられた各
サブパネル1a,1b,1c,1d及び1e夫々の操作ツマミ1fや孔
等を、これと対応したパネル11の各パネル11a,11b,11c,
11d及び11eの夫々の孔に合うように調整してネジ（図示
せず）で取付けている。

上記実施例は縦長タイプのサブパネルに関するもので
あったが、横並びになったシステムでは、同様のヒンジ
を横側に設ければ、同効果を得ることができる。

（ト）考案の効果 この考案に係るサブパネル構造によれば、各機器のパ
ネルの孔とサブパネルのツマミ部や孔との寸法誤差を、
ヒンジで吸収させ調整して合わせることができ、サブパ
ネルの取付けも、容易になるという効果がある。

また、一体に形成されているので、金型が１個で済み
金型費が低減でき、２次加工費も安くなるという効果が
ある。

更に、一体成形のため保留が高上するという効果があ
る。

しかも、構造が簡単であって実施も容易であるなどの
優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るサブパネル構造の実施例を示
し、第１図は本考案のサブパネル構造を示す斜視図であ
る。 第２図乃至第４図は従来例を示し、第２図は従来のパネ
ル構造を示す斜視図、第３図は従来のサブパネル構造の
第１の実施例を示す斜視図、第４図は同構造の第２の実
施例を示す斜視図である。 主な符号の説明 1:サブパネル 1a,1b,1c,1d,1e:サブパネル 2:ヒンジ 11:パネル 11a,11b,11c,11d,11e:パネル

フロントページの続き (72)考案者 小橋 豊 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 (72)考案者 下平 斉 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 (72)考案者 本間 康幸 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 (72)考案者 小林 孝道 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 (72)考案者 高木 武雄 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 (72)考案者 下前 勝朗 東京都渋谷区渋谷２丁目17番５号 株式 会社ケンウッド内 審査官 浅野 清 (56)参考文献 実開 平２−2863（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の電子機器を組合せてパネルを一体に
   設けた電子機器システムのサブパネル構造において、 各電子機器のサブパネルを薄肉Ｕ字状のヒンジを介して
   一体に形成し、パネルとの位置調整ができるように構成
   したことを特徴とするサブパネル構造。