JP2525462Y2 - 弾性無限軌道帯 - Google Patents

弾性無限軌道帯

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JP2525462Y2
JP2525462Y2 JP1990036307U JP3630790U JP2525462Y2 JP 2525462 Y2 JP2525462 Y2 JP 2525462Y2 JP 1990036307 U JP1990036307 U JP 1990036307U JP 3630790 U JP3630790 U JP 3630790U JP 2525462 Y2 JP2525462 Y2 JP 2525462Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建設作業機械などの走行装置として使用
される弾性無限軌道帯に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の弾性無限軌道帯として、たとえば第5
図ないし第7図に示すものが知られている。
この弾性無限軌道帯は、無端状のゴム実質よりなる軌
道帯本体10内に、周方向に一定間隔をおいて幅方向に配
置した芯金20の基部21が埋設され、芯金20の外周側は、
周方向に配列した複数条のスチールコード等よりなる拡
張体30によって取り囲まれている。
軌道帯本体10には、隣接する芯金20相互間の周方向中
心線上に、図示しない駆動輪の歯が嵌入する係合孔11が
内外周面を貫通して設けてあり、軌道帯本体10の外周面
には、芯金20と対応する位置にそれぞれ接地ラグ12が形
成されている。
芯金20の基部21の中央部には、駆動輪が係合する係合
ピン22を設けてあり、係合ピン22の幅方向両側には、一
対の突起23a,23bが軌道帯本体10の内周面よりも内方に
突出して設けられている。一対の突起23a,23bは、それ
ぞれの頂部側の一方の端部が互いに基部21の周方向端縁
を超えて周方向反対側に延びる延出部24a,24bを有して
いる。この一対の突起23a,23bは、駆動輪の脱輪防止用
としての機能を有するとともに、その頂面に形成した軌
道面25a,25bが、転輪(図示せず)に対する走行用とし
ての機能を有し、また、突起23a,23bの延出部24a,24b
は、軌道面25a,25bからの転輪の落下を防止して、振
動、騒音を軽減する機能を奏するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の弾性無限軌道帯の抗張体30は、芯金20の一対の
突起23a,23bの軌道帯本体10に対する平面投影域におい
ても芯金20を取り囲んで配列した状態で埋設されてお
り、また、芯金20の突起23a,23bの延出部24a,24bと軌道
帯本体10の内周面との間には、ゴム実質14が充填されて
いる。
このため、弾性無限軌道帯の駆動輪および誘導輪との
巻掛部においては、第8図に示すように、上記のゴム実
質14が延出部24a,24bと抗張体30とによって強大な圧縮
力を受け、抗張体30と延出部24a,24bとの間のゴム実質1
4の厚さが、巻掛部以外の個所ではW0であるのに対し、
巻掛部においてはW1に減少した状態となる。その結
果、ゴム実質14が疲労限度に達してクラックを生じた
り、さらに、抗張体30は、ゴム実質14を介して受ける押
圧力のもとで屈曲変形するので引張強度が低下し、遂に
は破断するに至るという問題がある。
このような問題を解決するため、突起23a,23bの延出
部24a,24bと軌道帯本体10との間のゴム実質14を除去し
て空間部分を形成したものが使用されているが、このよ
うなものでは、弾性無限軌道帯の製造時に、突起23a,23
bの延出部24a,24bと軌道帯本体10との間に空間部分を保
持するために、特別の入れ子を用いた金型が必要とな
り、製造に要する手間が煩わしく、コスト高になるとい
う問題がある。
この考案は、上記のような問題を解決して、芯金の突
起の延出部による影響を抗張体に与えることなく、芯金
の突起の延出部と軌道帯本体との間に充填したゴム実質
に対する圧縮力を軽減した弾性無限軌道帯を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、無端状のゴ
ム実質よりなる軌道帯本体内に、周方向に一定間隔をお
いて幅方向に配置した芯金と芯金の外周側を取り囲んで
周方向に配列した複数条の抗張体とを一体に埋設し、芯
金の基部から軌道帯本体の内周側に突出させてある少な
くとも一対の脱輪防止兼転輪走行軌道用またはその何れ
か一方用としての突起の端部を周方向に延出させて転輪
走行軌道用としての延出部を設け、この延出部と軌道帯
本体との間をゴム実質により充填してなる弾性無限軌道
帯において、前記抗張体は、芯金の突起の幅方向の最外
縁よりも幅方向外側の区域に配列して、軌道帯本体に対
する芯金の突起の延出部の平面投影域の少なくとも一部
を含む面積を有する凹部を、軌道帯本体の外周面から抗
張体の埋設位置を超えて内周側に至る位置まで厚さ方向
に設けてある。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第4図は、この考案の実施例である。
この実施例では、前記第5図の弾性無限軌道帯の芯金
20の一対の突起(第1突起)23a,23bの幅方向外側に、
それぞれ第1突起23a,23bの頂面よりも低い高さをもっ
て軌道帯本体10の内周面よりも内方に突起する一対の第
2突起26a,26bが設けてある。この一対の第2突起26a,2
6bは、それぞれの一方の端部を隣接する第1突起23a,23
bの延出部24a,24bとは反対側の周方向に基部21の周方向
端縁を超えて延びる延出部27a,27bを有している。これ
ら各第2突起26a,26bの頂面には、軌道面28a,28bが形成
されており、各延出部27a,27bと軌道帯本体10の内周面
との間には、ゴム実質15が充填してある。
この弾性無限軌道帯に使用される転輪は、内側と外側
との転動面を有するものであり、転輪の内側転動面に芯
金20の第1突起23a,23bの軌道面25a,25bを走行させ、転
輪の外側転動面に芯金20の第2突起26a,26bの軌道面28
a,28bを走行させるようにしてあり、第1突起23a,23bの
延出部24a,24bと第2突起26a,26bの延出部27a,27bと
が、それぞれの軌道面25a,25b;28a,28bからの転輪の落
下を防止するようになっている。
上記の弾性無限軌道帯において、抗張体30は、芯金20
の第2突起26a,26bの各延出部27a,27bの幅方向外側端縁
よりも幅方向外側の区域で芯金20の基部21の外周側を取
り囲んで配列されている。
そして、周方向に隣接する芯金20相互の間と、幅方向
の最内側に配列された抗張体30相互の間とで囲まれて区
画された区域の軌道帯本体10には、それぞれの延出部24
a,24bと延出部27a,27bとの各平面投影域の一部を含む面
積をもって軌道帯本体10の幅方向に段階状をなして連な
る細長矩形状の凹部17a,17bが、軌道体本体10の外周面
から内周面に向かって先細状の勾配面を厚さ方向に形成
して設けてある。
この凹部17a,17bが各延出部24a,24b;27a,27bと対向す
る面は、いずれも抗張体30の埋設位置を超えて内周側の
位置(深さ)に達している。これにより各延出部24a,24
b;27a,27bの平面投影域におけるゴム実質14,15の充填量
が削減された状態になっている。
凹部17a,17bの平面および断面形状については、上記
実施例に限定されるものではなく、各延出部24a,24b;27
a,27bの平面投影域の全部を含むようにしてもよく、ま
た凹部17a,17bの深さについても、各延出部24a,24b;27
a,27bの内面を露出させるか、あるいは軌道帯本体10の
内周面にその一部を貫通させてもよいが、いずれにして
も第1突起23a,23bの延出部24a,24bの平面投影域に設け
る凹部17a,17bについては、この実施例のように延出部2
4a,24bとの対向面が、少なくとも軌道帯本体10の内周面
よりも内周側の位置となるように設定するのが好まし
い。また、凹部17a,17bは図示したように軌道帯本体10
の係合孔11の側面に開口させるのが好ましい。
上記以外の構成については、前述した第5図ないし第
7図の従来例のものと同一であるから、同一部分に同一
符号を付すに止め、説明を省略する。
上記構成の弾性無限軌道帯は、軌道帯本体10に対する
芯金20の第1突起23a,23bおよび第2突起26a,26bの平面
投影域に抗張体30が配列されておらず、しかも第1およ
び第2突起23a,23b;26a,26bの各延出部24a,24b;27a,27b
と軌道帯本体10との間に充填されているゴム実質14,15
の量が、各延出部24a,24b;27a,27bの平面投影域の少な
くとも一部を含む凹部17a,17bによって削減されてい
る。
したがって、弾性無限軌道帯の駆動輪および誘導輪と
の巻掛部における剛性が減少し、第1および第2突起23
a,23b;26a,26bの各延出部24a,24b;27a,27bにおけるゴム
実質14,15が抗張体30によって圧縮されることがなくな
り、疲労破壊によるゴム実質14,15のクラックの発生を
殆んど回避することができるだけでなく、抗張体30につ
いても第1および第2突起23a,23b;26a,26bの各延出部2
4a,24b;27a,27bとの間のゴム実質14,15による押圧力の
影響を受けずに屈曲変形するため、引張り強度の低下に
よって破断するようなことはない。
さらに、上記実施例では、軌道帯本体10に設けた凹部
17a,17bが係合孔11の側面に開口しているため、係合孔1
1に入り込んだ泥等の異物は凹部17a,17b内の泥等の排出
に誘導されて泥はけ性が良好になる。
なお、この考案は上記実施例の弾性無限軌道帯に限ら
ず、従来例として説明した第5図の弾性無限軌道帯にも
適用することができ、また、芯金の一対の突起の延出部
が上記実施例のように周方向反対側に延びるものだけで
なく、周方向同一側に延びるものについても適用するこ
とができる。
さらに、弾性無限軌道帯の芯金の突起を、脱輪防止用
と転輪走行軌道用との何れか一方のみの機能に用いるも
のについて、この考案を適用してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、抗張体の配
列位置を、芯金の突起の幅方向の最外縁よりも幅方向外
側の区域とし、軌道帯本体に対する芯金の延出部の平面
投影域の少なくとも一部を含む面積を有する凹部が、軌
道帯本体の外周面から抗張体を超えて内周側の位置まで
設けてあるので、弾性無限軌道帯の駆動輪および誘導輪
との巻掛部における抗張体は、芯金の突起の延出部と軌
道帯本体との間のゴム実質による影響を受けて破断する
ようなことがなくなり、また、ゴム実質についても、抗
張体からの圧縮力の影響によって疲労破壊するようなこ
とがなくなる。
また、この考案によれば、弾性無限軌道帯の製造時
に、芯金の突起の延出部と軌道帯本体との間のゴム実質
を除去するための入れ子を使用する必要がないので、製
造に要する手間が簡略になり、製造コストが安価にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、この考案の実施例を示し、第1
図は一部分を断面で表わした平面図、第2図は第1図の
背面図、第3図は第1図のABCDEF線の断面図、第4図は
第1図のGHIJ線の断面図である。 第5図ないし第8図は、従来の弾性無限軌道帯を示し、
第5図は一部分を断面で表わした平面図、第6図は第5
図のABCDEF線の断面図、第7図は第5図のGHIJ線の断面
図、第8図は巻掛部における弾性無限軌道帯の負荷状態
を示す説明図である。 図中、10は軌道帯本体、17a,17bは凹部、20は芯金、21
は芯金の基部、23a,23bは第1突起、24a,24bは第1突起
の延出部、26a,26bは第2突起、27a,27bは第2突起の延
出部、14は軌道帯本体と芯金の第1突起の延出部との間
のゴム実質、15は軌道帯本体と第2突起の延出部との間
のゴム実質、30は抗張体である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状のゴム実質よりなる軌道帯本体内
    に、周方向に一定間隔をおいて幅方向に配置した芯金と
    芯金の外周側を取り囲んで周方向に配列した複数条の抗
    張体とを一体に埋設し、芯金の基部から軌道帯本体の内
    周側に突出する少なくとも一対の脱輪防止兼転輪走行軌
    道用またはその何れか一方用としての突起の端部を周方
    向に延出させて転輪走行軌道用の延出部を設け、この延
    出部と軌道帯本体との間をゴム実質により充填してなる
    弾性無限軌道帯において、前記抗張体を芯金の突起の幅
    方向の最外縁よりも幅方向外側の区域に配列し、軌道帯
    本体に対する前記芯金の突起の延出部の平面投影域の少
    なくとも一部を含む面積を有する凹部を、軌道帯本体の
    外周面から抗張体の埋設位置を超えて内周側に至るまで
    の厚さ方向に設けたことを特徴とする弾性無限軌道帯。
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