JP2525452Y2 - 車輌のクラッチ操作装置 - Google Patents
車輌のクラッチ操作装置Info
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- JP2525452Y2 JP2525452Y2 JP1989122650U JP12265089U JP2525452Y2 JP 2525452 Y2 JP2525452 Y2 JP 2525452Y2 JP 1989122650 U JP1989122650 U JP 1989122650U JP 12265089 U JP12265089 U JP 12265089U JP 2525452 Y2 JP2525452 Y2 JP 2525452Y2
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- JP
- Japan
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- clutch
- release
- release hub
- cylinder
- hub
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、走行車輌のクラッチを操作するためのクラ
ッチ操作装置に関する。
ッチ操作装置に関する。
(従来の技術) 例えば農用トラクタのメインクラッチは、エンジンの
クランク軸に設けられたフライホイールと、クラッチハ
ウジングの支持壁に回転自在に支持された推進軸との間
に設けられており、推進軸上に嵌装された筒状のレリー
ズハブをクラッチペダルの踏込動作で軸方向に移動させ
て、レリーズハブに設けたレリーズベアリングを介して
クラッチのクラッチ解除部材を押動し、これによりクラ
ッチを断接するように構成されている。
クランク軸に設けられたフライホイールと、クラッチハ
ウジングの支持壁に回転自在に支持された推進軸との間
に設けられており、推進軸上に嵌装された筒状のレリー
ズハブをクラッチペダルの踏込動作で軸方向に移動させ
て、レリーズハブに設けたレリーズベアリングを介して
クラッチのクラッチ解除部材を押動し、これによりクラ
ッチを断接するように構成されている。
このクラッチの操作装置は、クラッチペダルの踏込動
作をアーム及びリンク又はワイヤを介してクラッチレリ
ーズフオークに伝達し、クラッチレリーズフオークでレ
リーズハブを押動させている。
作をアーム及びリンク又はワイヤを介してクラッチレリ
ーズフオークに伝達し、クラッチレリーズフオークでレ
リーズハブを押動させている。
(考案が解決しようとする課題) 従来のクラッチ操作装置では、アーム、リンク又はワ
イヤ、クラッチレリーズフオーク、軸等の多くの部品を
必要とし、構造が複雑であると共に大負荷には耐え難
く、また、大きなペダル踏力が必要である。
イヤ、クラッチレリーズフオーク、軸等の多くの部品を
必要とし、構造が複雑であると共に大負荷には耐え難
く、また、大きなペダル踏力が必要である。
前記問題点を解決するために油圧シリンダを用いてレ
リーズハブを押動させることも考えられるが、独立した
油圧シリンダはレリーズハブの周囲に複数個配置しなけ
ればならなく、構成がより複雑且つ大型でコスト高とな
り、好ましくない。
リーズハブを押動させることも考えられるが、独立した
油圧シリンダはレリーズハブの周囲に複数個配置しなけ
ればならなく、構成がより複雑且つ大型でコスト高とな
り、好ましくない。
そこで、推進軸を支持する支持壁に該推進軸と同芯状
に内筒部と外筒部とを形成してそれらの間にレリーズハ
ブを嵌入するシリンダ室を形成し、このシリンダ室にク
ラッチペダルの踏込動作によって圧油を供給することに
よりレリーズハブを移動自在としたものが提案されてい
る。
に内筒部と外筒部とを形成してそれらの間にレリーズハ
ブを嵌入するシリンダ室を形成し、このシリンダ室にク
ラッチペダルの踏込動作によって圧油を供給することに
よりレリーズハブを移動自在としたものが提案されてい
る。
ところで、レリーズハブはレリーズベアリングを介し
てクラッチのクラッチ解除部材に当接しており、クラッ
チの回転に伴なってレリーズハブが連れ回る。そのた
め、前記構成のものにおいて、レリーズハブと外筒部及
び内筒部との間のシール材の摩耗が前記レリーズハブの
連れ回りにより速くなり、シール材の耐久性を悪くして
いるという問題がある。
てクラッチのクラッチ解除部材に当接しており、クラッ
チの回転に伴なってレリーズハブが連れ回る。そのた
め、前記構成のものにおいて、レリーズハブと外筒部及
び内筒部との間のシール材の摩耗が前記レリーズハブの
連れ回りにより速くなり、シール材の耐久性を悪くして
いるという問題がある。
本考案は、レリーズハブを油圧方式により移動操作自
在とし、且つ、コンパクトで簡単に構成できるものであ
って、しかも、レリーズハブの連れ回り防止を企図した
クラッチ操作装置を提供することを目的とする。
在とし、且つ、コンパクトで簡単に構成できるものであ
って、しかも、レリーズハブの連れ回り防止を企図した
クラッチ操作装置を提供することを目的とする。
(考案が解決しようとする課題) 本考案が前記目的を達成するために講じた第1の技術
的手段は、支持壁10に回転自在に支持された推進軸3と
エンジン側とをクラッチ1を介して継接自在に接続し、
推進軸3上にクラッチペダル28の踏込動作に連動して軸
方向に移動される円筒状のレリーズハブ16を嵌装し、こ
のレリーズハブ16にクラッチ1のクラッチ解除部材5と
当接するレリーズベアリング24を設け、前記支持壁10に
推進軸3と同芯状に内筒部11と外筒部12とを形成してそ
れらの間にレリーズハブ16を嵌入するシリンダ室Aを設
け、クラッチペダル28の踏込動作によってレリーズハブ
16を移動操作すべく該シリンダ室Aに圧油を供給する圧
油供給手段31を備え、レリーズハブ16の外周側に係合部
25を形成すると共に、前記外筒部12に該係合部25と係合
してレリーズハブ16の回り止めをする被係合部15を形成
するとともに、前記レリーズハブ16は、シリンダ室Aに
嵌入される大筒部20と、該大筒部20のクラッチ側端部に
連結部21を介して設けられた小筒部19とを備えた車輌の
クラッチ操作装置において、 前記レリーズハブ16の小筒部19は推進軸3に套嵌さ
れ、該小筒部19の外周部に前記レリーズベアリング24が
前記外筒部12の径内方において嵌着されており、前記係
合部25と被係合部15のうちいずれか一方25は、他方15側
に向けて径方向に若干突出する突部25により構成され、
他方15は、前記突部25が軸方向移動自在に係入するべく
軸方向に形成された切欠溝15により構成されている点に
ある。
的手段は、支持壁10に回転自在に支持された推進軸3と
エンジン側とをクラッチ1を介して継接自在に接続し、
推進軸3上にクラッチペダル28の踏込動作に連動して軸
方向に移動される円筒状のレリーズハブ16を嵌装し、こ
のレリーズハブ16にクラッチ1のクラッチ解除部材5と
当接するレリーズベアリング24を設け、前記支持壁10に
推進軸3と同芯状に内筒部11と外筒部12とを形成してそ
れらの間にレリーズハブ16を嵌入するシリンダ室Aを設
け、クラッチペダル28の踏込動作によってレリーズハブ
16を移動操作すべく該シリンダ室Aに圧油を供給する圧
油供給手段31を備え、レリーズハブ16の外周側に係合部
25を形成すると共に、前記外筒部12に該係合部25と係合
してレリーズハブ16の回り止めをする被係合部15を形成
するとともに、前記レリーズハブ16は、シリンダ室Aに
嵌入される大筒部20と、該大筒部20のクラッチ側端部に
連結部21を介して設けられた小筒部19とを備えた車輌の
クラッチ操作装置において、 前記レリーズハブ16の小筒部19は推進軸3に套嵌さ
れ、該小筒部19の外周部に前記レリーズベアリング24が
前記外筒部12の径内方において嵌着されており、前記係
合部25と被係合部15のうちいずれか一方25は、他方15側
に向けて径方向に若干突出する突部25により構成され、
他方15は、前記突部25が軸方向移動自在に係入するべく
軸方向に形成された切欠溝15により構成されている点に
ある。
また、本考案の第2の技術的手段は、支持壁10に回転
自在に支持された推進軸3とエンジン側とをクラッチ1
を介して継接自在に接続し、推進軸3上にクラッチペダ
ル28の踏込動作に連動して軸方向に移動される円筒状の
レリーズハブ16を嵌装し、このレリーズハブ16にクラッ
チ1のクラッチ解除部材5と当接するレリーズベアリン
グ24を設け、前記支持壁10に推進軸3と同芯状に内筒部
11と外筒部12とを形成してそれらの間にレリーズハブ16
を嵌入するシリンダ室Aを設け、クラッチペダル28の踏
込動作によってレリーズハブ16を移動操作すべく該シリ
ンダ室Aに圧油を供給する圧油供給手段31を備え、レリ
ーズハブ16の内周側に係合部41を形成すると共に、前記
内筒部11に該係合部41と係合してレリーズハブ16の回り
止めをする被係合部40を形成するとともに、前記レリー
ズハブ16は、シリンダ室Aに嵌入される大筒部20と該大
筒部20のクラッチ側端部に連結部21を介して設けられた
小筒部19とを備えた車輌のクラッチ操作装置において、 前記レリーズハブ16の小筒部19は推進軸3に套嵌さ
れ、該小筒部19の外周部に前記レリーズベアリング24が
前記外筒部12の径内方において嵌着されており、前記被
係合部40は、内筒部11のクラッチ側端部の内周側におい
て軸方向に形成された係合溝40により構成され、該係合
溝40に軸方向移動自在に嵌合するように連結部21に設け
られたピン41により前記係合部41が構成されていること
を特徴としている。
自在に支持された推進軸3とエンジン側とをクラッチ1
を介して継接自在に接続し、推進軸3上にクラッチペダ
ル28の踏込動作に連動して軸方向に移動される円筒状の
レリーズハブ16を嵌装し、このレリーズハブ16にクラッ
チ1のクラッチ解除部材5と当接するレリーズベアリン
グ24を設け、前記支持壁10に推進軸3と同芯状に内筒部
11と外筒部12とを形成してそれらの間にレリーズハブ16
を嵌入するシリンダ室Aを設け、クラッチペダル28の踏
込動作によってレリーズハブ16を移動操作すべく該シリ
ンダ室Aに圧油を供給する圧油供給手段31を備え、レリ
ーズハブ16の内周側に係合部41を形成すると共に、前記
内筒部11に該係合部41と係合してレリーズハブ16の回り
止めをする被係合部40を形成するとともに、前記レリー
ズハブ16は、シリンダ室Aに嵌入される大筒部20と該大
筒部20のクラッチ側端部に連結部21を介して設けられた
小筒部19とを備えた車輌のクラッチ操作装置において、 前記レリーズハブ16の小筒部19は推進軸3に套嵌さ
れ、該小筒部19の外周部に前記レリーズベアリング24が
前記外筒部12の径内方において嵌着されており、前記被
係合部40は、内筒部11のクラッチ側端部の内周側におい
て軸方向に形成された係合溝40により構成され、該係合
溝40に軸方向移動自在に嵌合するように連結部21に設け
られたピン41により前記係合部41が構成されていること
を特徴としている。
(作用) クラッチペダル20を踏込むと、圧油供給手段31を介し
てシリンダ室Aに圧油が供給され、これにより、該シリ
ンダ室Aに嵌入されているレリーズハブ16が軸方向に押
圧されて、レリーズベアリング24を介してクラッチ解除
部材5を押し、クラッチ1が切断される。レリーズハブ
16を押圧する油圧シリンダは推進軸3を支持する支持壁
10に、該推進軸3と同芯状の内筒部11とその外方に位置
する外筒部12とで簡単且つコンパクトに構成される。
てシリンダ室Aに圧油が供給され、これにより、該シリ
ンダ室Aに嵌入されているレリーズハブ16が軸方向に押
圧されて、レリーズベアリング24を介してクラッチ解除
部材5を押し、クラッチ1が切断される。レリーズハブ
16を押圧する油圧シリンダは推進軸3を支持する支持壁
10に、該推進軸3と同芯状の内筒部11とその外方に位置
する外筒部12とで簡単且つコンパクトに構成される。
また、レリーズハブ16の外周側に設けた係合部25と外
筒部12に設けた被係合部15とが係合し、又はレリーズハ
ブ16の内周側に設けた係合部41と内筒部11に設けた被係
合部40とが係合してレリーズハブ16が回り止めされ、こ
れにより、クラッチ1が接続されていてもレリーズハブ
16は連れ回りすることがなく、連れ回りすることによる
内筒部11及び外筒部12とレリーズハブ16との間のシール
材22,23の摩耗の防止が図られる。
筒部12に設けた被係合部15とが係合し、又はレリーズハ
ブ16の内周側に設けた係合部41と内筒部11に設けた被係
合部40とが係合してレリーズハブ16が回り止めされ、こ
れにより、クラッチ1が接続されていてもレリーズハブ
16は連れ回りすることがなく、連れ回りすることによる
内筒部11及び外筒部12とレリーズハブ16との間のシール
材22,23の摩耗の防止が図られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、1は農用トラクタの走行系メインク
ラッチとして使用されている乾式単板クラッチで、エン
ジンのクランク軸に固定のフライホイール2と推進軸3
との間に設けられ、フライホイール2から推進軸3へ伝
達される動力を断接する。
ラッチとして使用されている乾式単板クラッチで、エン
ジンのクランク軸に固定のフライホイール2と推進軸3
との間に設けられ、フライホイール2から推進軸3へ伝
達される動力を断接する。
フライホイール2にはクラッチカバー4が固定され、
このクラッチカバー4にはクラッチ解除部材5としての
解除レバーを介してプレッシャプレート6が設けられ、
クラッチカバー4とプレッシャプレート6との間にはプ
レッシャスプリング7が設けられ、前記フライホイール
2とプレッシャプレート6との間にクラッチディスク8
が介在され、このクラッチディスク8は推進軸3に対し
て軸方向摺動可能に取付けられている。
このクラッチカバー4にはクラッチ解除部材5としての
解除レバーを介してプレッシャプレート6が設けられ、
クラッチカバー4とプレッシャプレート6との間にはプ
レッシャスプリング7が設けられ、前記フライホイール
2とプレッシャプレート6との間にクラッチディスク8
が介在され、このクラッチディスク8は推進軸3に対し
て軸方向摺動可能に取付けられている。
推進軸3は筒軸であり、その内部にはクランク軸と直
径のPTO系推進軸13が挿通されていると共に、推進軸3
には走行系変速用の油圧クラッチ14及びギヤ等が嵌合さ
れている。
径のPTO系推進軸13が挿通されていると共に、推進軸3
には走行系変速用の油圧クラッチ14及びギヤ等が嵌合さ
れている。
9はフライホイールハウジングと接続されたクラッチ
ハウジングで、その内部には支持壁10がボルト固定(又
は一体成形)されている。この支持壁10には前方突出状
に且つ推進軸3と同芯状に内筒部11が一体形成され、こ
の内筒部11に推進軸3が軸受18を介して回転自在に支持
されている。また、内筒部11の外方には同芯状に外筒部
12が配置されて支持壁10にボルト固定(又は一体成形)
されていて、内筒部11と外筒部12との間に前方(クラッ
チ1側)に開放状の環状のシリンダ室Aが形成されてい
る。さらに、外筒部12には前端から軸方向に切欠溝(被
係合部)15が径方向対称位置に一対形成されている。
ハウジングで、その内部には支持壁10がボルト固定(又
は一体成形)されている。この支持壁10には前方突出状
に且つ推進軸3と同芯状に内筒部11が一体形成され、こ
の内筒部11に推進軸3が軸受18を介して回転自在に支持
されている。また、内筒部11の外方には同芯状に外筒部
12が配置されて支持壁10にボルト固定(又は一体成形)
されていて、内筒部11と外筒部12との間に前方(クラッ
チ1側)に開放状の環状のシリンダ室Aが形成されてい
る。さらに、外筒部12には前端から軸方向に切欠溝(被
係合部)15が径方向対称位置に一対形成されている。
16はレリーズハブで、前部の小筒部19と後部の大筒部
20とこれらを連結する連結部21とから成り、小筒部19は
推進軸3に套嵌されていると共に、大筒部20は前記シリ
ンダ室Aに内外のシール材22,23を介して嵌入されてい
て、レリーズハブ16は推進軸3に対して軸方向移動自在
とされている。また、小筒部19にはクラッチ解除部材5
と当接するレリーズベアリング24が嵌着され、大筒部20
の前端には外筒部12の切欠溝15に嵌合する一対の突部
(係合部)25が径外方向に突設されていて、レリーズハ
ブ16が回り止めされている。なお、突部25は切欠溝15内
を長手方向に移動自在でレリーズハブ16の軸方向移動を
妨げない。
20とこれらを連結する連結部21とから成り、小筒部19は
推進軸3に套嵌されていると共に、大筒部20は前記シリ
ンダ室Aに内外のシール材22,23を介して嵌入されてい
て、レリーズハブ16は推進軸3に対して軸方向移動自在
とされている。また、小筒部19にはクラッチ解除部材5
と当接するレリーズベアリング24が嵌着され、大筒部20
の前端には外筒部12の切欠溝15に嵌合する一対の突部
(係合部)25が径外方向に突設されていて、レリーズハ
ブ16が回り止めされている。なお、突部25は切欠溝15内
を長手方向に移動自在でレリーズハブ16の軸方向移動を
妨げない。
レリーズハブ16と内筒部11との間には、圧縮コイルバ
ネ26が介装されていて、レリーズハブ16をクラッチ解除
部材5に付勢している。なお、コイルバネ26の付勢力は
プレッシャスプリング7より充分に小さく、クラッチ1
のクラッチディスクに加わるプレッシャを減少させるも
のではない。また、レリーズハブ16の連結部21には前記
コイルバネ26の熱変形を防止するための空気ぬけの孔27
が形成されている。
ネ26が介装されていて、レリーズハブ16をクラッチ解除
部材5に付勢している。なお、コイルバネ26の付勢力は
プレッシャスプリング7より充分に小さく、クラッチ1
のクラッチディスクに加わるプレッシャを減少させるも
のではない。また、レリーズハブ16の連結部21には前記
コイルバネ26の熱変形を防止するための空気ぬけの孔27
が形成されている。
28はトラクタのクラッチペダルで、踏込むことによ
り、車体側に設けられたマスタシリンダ29を作動し、パ
イプ30及び外筒部12に形成した油路35を介して圧油をシ
リンダ室Aへ供給可能とされており、これらによって圧
油供給手段31が構成されている。そして、シリンダ室A
に圧油が供給されると、レリーズベアリング24に全周均
一な押圧力を発生し、クラッチ解除部材5を押圧して、
クラッチ1を切断動作させる。また、第3図に示すよう
に、クラッチ用マスタシリンダ29には油圧式ブレーキ用
マスタシリンダ32,33のタンク34から作動油が供給され
るようになっていてタンクの兼用化が図られている。さ
らに、前記パイプ30はクラッチハウジング9の側部の貫
通孔36から内部に引き込まれると共に、貫通孔36に嵌着
されたゴム筒37に挿通支持されている。このゴム筒37に
は、第4図にも示すように、パイプ30を挿通する挿通孔
38に該パイプ30を挿入するためのスリット39が挿通孔38
から径外方向に形成され、このスリット39はクラッチハ
ウジング9内の温度低下を図るべく空気流通路とされて
いる。
り、車体側に設けられたマスタシリンダ29を作動し、パ
イプ30及び外筒部12に形成した油路35を介して圧油をシ
リンダ室Aへ供給可能とされており、これらによって圧
油供給手段31が構成されている。そして、シリンダ室A
に圧油が供給されると、レリーズベアリング24に全周均
一な押圧力を発生し、クラッチ解除部材5を押圧して、
クラッチ1を切断動作させる。また、第3図に示すよう
に、クラッチ用マスタシリンダ29には油圧式ブレーキ用
マスタシリンダ32,33のタンク34から作動油が供給され
るようになっていてタンクの兼用化が図られている。さ
らに、前記パイプ30はクラッチハウジング9の側部の貫
通孔36から内部に引き込まれると共に、貫通孔36に嵌着
されたゴム筒37に挿通支持されている。このゴム筒37に
は、第4図にも示すように、パイプ30を挿通する挿通孔
38に該パイプ30を挿入するためのスリット39が挿通孔38
から径外方向に形成され、このスリット39はクラッチハ
ウジング9内の温度低下を図るべく空気流通路とされて
いる。
なお、前記コイルバネ26は、第5図に示すように、前
記コイルバネ26を外筒部12に套嵌し、コイルバネ26の一
端をレリーズハブ16の突部25に、他端を外筒部12側に当
接するようにしても良い。
記コイルバネ26を外筒部12に套嵌し、コイルバネ26の一
端をレリーズハブ16の突部25に、他端を外筒部12側に当
接するようにしても良い。
第6図及び第7図は第2実施例を示し、内筒部11の内
周側前端部に軸方向の係合溝(被係合部)を形成し、こ
の係合溝40に嵌合するロールピン(係合部)をレリーズ
ハブ16の連結部21に形成した孔42に打ち込んで、レリー
ズハブ16の回り止めを図ったものである。
周側前端部に軸方向の係合溝(被係合部)を形成し、こ
の係合溝40に嵌合するロールピン(係合部)をレリーズ
ハブ16の連結部21に形成した孔42に打ち込んで、レリー
ズハブ16の回り止めを図ったものである。
なお、突部25と切欠溝15又はロールピン41と係合溝40
は夫々逆に設けられても良く、また、クラッチ解除部材
5はダイヤフラムスプリングであるものでも良い。
は夫々逆に設けられても良く、また、クラッチ解除部材
5はダイヤフラムスプリングであるものでも良い。
(考案の効果) 本考案によれば、レリーズハブ16の小筒部19は推進軸
3に套嵌され、該小筒部19の外周部に前記レリーズベア
リング24が前記外筒部12の径内方において嵌着されてい
るので、レリーズベアリング24と推進軸3との間にこれ
らの相対回転によってレリーズベアリング24に悪影響を
与えない程度の隙間を設けつつも、かかる隙間から内筒
部11の内部側に異物が侵入することを、推進軸3に套嵌
された小筒部19によって可及的に阻止することができ、
かつ、レリーズベアリング24を可及的に推進軸3の軸心
に接近させることができて、クラッチ解除部材5のアー
ム長さを大きくとることができ、クラッチ操作を軽くす
ることができる。
3に套嵌され、該小筒部19の外周部に前記レリーズベア
リング24が前記外筒部12の径内方において嵌着されてい
るので、レリーズベアリング24と推進軸3との間にこれ
らの相対回転によってレリーズベアリング24に悪影響を
与えない程度の隙間を設けつつも、かかる隙間から内筒
部11の内部側に異物が侵入することを、推進軸3に套嵌
された小筒部19によって可及的に阻止することができ、
かつ、レリーズベアリング24を可及的に推進軸3の軸心
に接近させることができて、クラッチ解除部材5のアー
ム長さを大きくとることができ、クラッチ操作を軽くす
ることができる。
さらに、係合部25と被係合部15のうちいずれか一方25
は、他方15側に向けて径方向に若干突出する突部25によ
り構成され、他方15は、前記突部25が軸方向移動自在に
係入するべく軸方向に形成された切欠溝15により構成さ
れているか、又は被係合部40は、内筒部11のクラッチ側
端部の内周側において軸方向に形成された係合溝40によ
り構成され、該係合溝40に軸方向移動自在に嵌合するよ
うに連結部21に設けられたピン41により前記係合部41が
構成されているので、内筒部11、外筒部12及びレリーズ
ハブ16を、製作が比較的容易な円筒状に構成しつつも、
かかる円筒状のレリーズハブ16の連れ回りをコンパクト
かつ簡素な構造で阻止することができ、組立作業性の向
上、コスト低減を図ることができる。即ち、外筒部12を
比較的薄肉に構成することができるとともに、該外筒部
12よりも径外方に大きく突出する部材がないため、全体
として非常にコンパクトに構成することができる。
は、他方15側に向けて径方向に若干突出する突部25によ
り構成され、他方15は、前記突部25が軸方向移動自在に
係入するべく軸方向に形成された切欠溝15により構成さ
れているか、又は被係合部40は、内筒部11のクラッチ側
端部の内周側において軸方向に形成された係合溝40によ
り構成され、該係合溝40に軸方向移動自在に嵌合するよ
うに連結部21に設けられたピン41により前記係合部41が
構成されているので、内筒部11、外筒部12及びレリーズ
ハブ16を、製作が比較的容易な円筒状に構成しつつも、
かかる円筒状のレリーズハブ16の連れ回りをコンパクト
かつ簡素な構造で阻止することができ、組立作業性の向
上、コスト低減を図ることができる。即ち、外筒部12を
比較的薄肉に構成することができるとともに、該外筒部
12よりも径外方に大きく突出する部材がないため、全体
として非常にコンパクトに構成することができる。
第1図乃至第4図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は側面断面図、第2図は第1図II−II線矢視断面図、第
3図はタンクとブレーキ用及びクラッチ用マスタシリン
ダとの配管構造を示す説明図、第4図は第1図IV−IV線
矢視断面図、第5図は変形例を示す断面図、第6図及び
第7図は第2実施例を示し、第6図は要部の側面断面
図、第7図は第6図VII−VII線矢視断面図である。 1……クラッチ、3……推進軸、5……クラッチ解除部
材、10……支持壁、11……内筒部、12……外筒部、15…
…切欠溝(被係合部)、16……レリーズハブ、24……レ
リーズベアリング、25……突部(係合部)、28……クラ
ッチペダル、31……圧油供給手段、40……係合溝(被係
合部)、41……ロールピン(係合部)、A……シリンダ
室。
は側面断面図、第2図は第1図II−II線矢視断面図、第
3図はタンクとブレーキ用及びクラッチ用マスタシリン
ダとの配管構造を示す説明図、第4図は第1図IV−IV線
矢視断面図、第5図は変形例を示す断面図、第6図及び
第7図は第2実施例を示し、第6図は要部の側面断面
図、第7図は第6図VII−VII線矢視断面図である。 1……クラッチ、3……推進軸、5……クラッチ解除部
材、10……支持壁、11……内筒部、12……外筒部、15…
…切欠溝(被係合部)、16……レリーズハブ、24……レ
リーズベアリング、25……突部(係合部)、28……クラ
ッチペダル、31……圧油供給手段、40……係合溝(被係
合部)、41……ロールピン(係合部)、A……シリンダ
室。
Claims (2)
- 【請求項1】支持壁(10)に回転自在に支持された推進
軸(3)とエンジン側とをクラッチ(1)を介して継接
自在に接続し、推進軸(3)上にクラッチペダル(28)
の踏込動作に連動して軸方向に移動される円筒状のレリ
ーズハブ(16)を嵌装し、このレリーズハブ(16)にク
ラッチ(1)のクラッチ解除部材(5)と当接するレリ
ーズベアリング(24)を設け、前記支持壁(10)に推進
軸(3)と同芯状に内筒部(11)と外筒部(12)とを形
成してそれらの間にレリーズハブ(16)を嵌入するシリ
ンダ室(A)を設け、クラッチペダル(28)の踏込動作
によってレリーズハブ(16)を移動操作すべく該シリン
ダ室(A)に圧油を供給する圧油供給手段(31)を備
え、レリーズハブ(16)の外周側に係合部(25)を形成
すると共に、前記外筒部(12)に該係合部(25)と係合
してレリーズハブ(16)の回り止めをする被係合部(1
5)を形成するとともに、前記レリーズハブ(16)は、
シリンダ室(A)に嵌入される大筒部(20)と、該大筒
部(20)のクラッチ側端部に連結部(21)を介して設け
られた小筒部(19)とを備えた車輌のクラッチ操作装置
において、 前記レリーズハブ(16)の小筒部(19)は推進軸(3)
に套嵌され、該小筒部(19)の外周部に前記レリーズベ
アリング(24)が前記外筒部(12)の径内方において嵌
着されており、前記係合部(25)と被係合部(15)のう
ちいずれか一方(25)は、他方(15)側に向けて径方向
に若干突出する突部(25)により構成され、他方(15)
は、前記突部(25)が軸方向移動自在に係入するべく軸
方向に形成された切欠溝(15)により構成されているこ
とを特徴とする車輌のクラッチ操作装置。 - 【請求項2】支持壁(10)に回転自在に支持された推進
軸(3)とエンジン側とをクラッチ(1)を介して継接
自在に接続し、推進軸(3)上にクラッチペダル(28)
の踏込動作に連動して軸方向に移動される円筒状のレリ
ーズハブ(16)を嵌装し、このレリーズハブ(16)にク
ラッチ(1)のクラッチ解除部材(5)と当接するレリ
ーズベアリング(24)を設け、前記支持壁(10)に推進
軸(3)と同芯状に内筒部(11)と外筒部(12)とを形
成してそれらの間にレリーズハブ(16)を嵌入するシリ
ンダ室(A)を設け、クラッチペダル(28)の踏込動作
によってレリーズハブ(16)を移動操作すべく該シリン
ダ室(A)に圧油を供給する圧油供給手段(31)を備
え、レリーズハブ(16)の内周側に係合部(41)を形成
すると共に、前記内筒部(11)に該係合部(41)と係合
してレリーズハブ(16)の回り止めをする被係合部(4
0)を形成するとともに、前記レリーズハブ(16)は、
シリンダ室(A)に嵌入される大筒部(20)と、該大筒
部(20)のクラッチ側端部に連結部(21)を介して設け
られた小筒部(19)とを備えた車輌のクラッチ操作装置
において、 前記レリーズハブ(16)の小筒部(19)は推進軸(3)
に套嵌され、該小筒部(19)の外周部に前記レリーズベ
アリング(24)が前記外筒部(12)の径内方において嵌
着されており、前記被係合部(40)は、内筒部(11)の
クラッチ側端部の内周側において軸方向に形成された係
合溝(40)により構成され、該係合溝(40)に軸方向移
動自在に嵌合するように連結部(21)に設けられたピン
(41)により前記係合部(41)が構成されていることを
特徴とする車輌のクラッチ操作装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989122650U JP2525452Y2 (ja) | 1989-10-18 | 1989-10-18 | 車輌のクラッチ操作装置 |
ES90910187T ES2067035T3 (es) | 1989-07-04 | 1990-07-04 | Dispositivo para accionamiento de un embrague de vehiculo. |
EP90910187A EP0433466B1 (en) | 1989-07-04 | 1990-07-04 | Clutch operating device of vehicle |
PCT/JP1990/000862 WO1991000440A1 (en) | 1989-07-04 | 1990-07-04 | Clutch operating device of vehicle |
US07/651,381 US5207306A (en) | 1989-07-04 | 1990-07-04 | Device for operating clutch of vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989122650U JP2525452Y2 (ja) | 1989-10-18 | 1989-10-18 | 車輌のクラッチ操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360623U JPH0360623U (ja) | 1991-06-14 |
JP2525452Y2 true JP2525452Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31670643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989122650U Expired - Lifetime JP2525452Y2 (ja) | 1989-07-04 | 1989-10-18 | 車輌のクラッチ操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525452Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5730504Y2 (ja) * | 1977-10-19 | 1982-07-05 | ||
JPS61154330U (ja) * | 1985-03-15 | 1986-09-25 | ||
JPH01150225U (ja) * | 1988-04-11 | 1989-10-17 |
-
1989
- 1989-10-18 JP JP1989122650U patent/JP2525452Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360623U (ja) | 1991-06-14 |
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