JP2525390Y2 - 防水型のスチール製組立式金庫室 - Google Patents

防水型のスチール製組立式金庫室

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JP2525390Y2
JP2525390Y2 JP1989117645U JP11764589U JP2525390Y2 JP 2525390 Y2 JP2525390 Y2 JP 2525390Y2 JP 1989117645 U JP1989117645 U JP 1989117645U JP 11764589 U JP11764589 U JP 11764589U JP 2525390 Y2 JP2525390 Y2 JP 2525390Y2
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秀明 城本
雅信 藤田
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株式会社熊平製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はコンクリート造の部屋に形成する組立式金
庫室に係り、詳しくは、金庫室の側壁を構成するスチー
ル製の構造体とコンクリートの防水密着性を図る防水型
のスチール製組立式金庫室に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、コンクリート造の部屋に、スチール製の組立
式金庫室を施工することは、困難視され存在しなかっ
た。これは、金庫室の側壁を構成するスチール製の構造
体と部屋の床側や壁側のコンクリートとの接合部が、異
質の材料同士の接合となるため、その防水手段が困難で
両者の防水密着性が充分図れなかったからである。
〔考案が解決しようとする課題〕
したがって、水害時における水圧に対する防水処置が
不充分となり、スチール製の構造体とコンクリートとの
接合部位から金庫室に水が浸透して弊害を招くことにな
った。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ス
チール製の構造体とコンクリートとの防水密着性を図る
防水型のスチール製組立式金庫室を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記課題を解決するために、コンクリート
造の部屋にスチール製の構造体で形成する組立式金庫室
であって、前記構造体が取付けられるコンクリート面に
防水気密性部材充填部を設け、この防水気密性部材充填
部に、前記構造体の端部周縁を収嵌する構造体受金物を
埋設し、この埋設された構造体受金物に前記構造体の端
部周縁を収嵌し、この収嵌された構造体と構造体受金物
とを溶接により封着するとともに、前記構造体の庫内側
に、前記構造体受金物の端縁部から所定間隔を保って略
平行にシール縁部材を溶接するとともにこのシール縁部
材と構造体受金物の端縁部とで形成される凹溝にゴム状
のシール材を充填する構成とするものである。
〔作用〕
この考案の防水型のスチール製組立式金庫室によれ
ば、構造体受金物はコンクリート面に設けられた防水気
密性部材充填部に埋設され、この防水気密性部材充填部
に埋設された構造体受金物に構造体が収嵌されるととも
にこの構造体受金物と構造体とは溶接によって封着され
ることから、金庫室を形成するスチール製の構造体とコ
ンクリートとは高い防水気密性を備える。また、構造体
とこれを収嵌する構造体受金物は溶接による封着に加え
て、構造体の庫内側に、前記構造体受金物の端縁部から
所定間隔を保って略平行にシール縁部材を溶接し、この
シール縁部材と構造体受金物の端縁部とで形成される凹
溝にゴム状のシール材を充填することにより、構造体
と、構造体受金物とは二重に封着されることになってさ
らに防水気密性を増している。
〔実施例〕
この考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。図
面の第1図は防水型のスチール製組立式金庫室を形成し
た部屋の平面断面図、第2図は第1図II−II線断面図、
第3図は第1図X部の拡大図、第4図は第1図IV−IV線
断面図である。
一般に、スチール製の組立式金庫室は、その側壁なら
びに天井部を構成する壁毎に分割されたスチール製の構
造体を、組み立てるものである。第1図ないし第4図
は、コンクリート造の部屋Aを構造体10で仕切る配置に
した防水型のスチール製組立式金庫室(以下金庫室と記
載する)Bの一例である。
まず、部屋Aのコンクリート床面2の施工構造につい
て説明する。第1図および第2図に示すように、構造体
10を取り付けるコンクリート床面2の相当位置には、両
側のコンクリート壁面1、1間にわたる長さのピット3
を形成してあり、そのピット3底面に後記する防水用液
状シール材21の接着性を促進するための透明液状のウレ
タン系表面処理剤20を塗布してある。
上記ピット3には、構造体10の床側端部10a周縁を固
定するための断面略U字形の床側受金物11を据え付けて
ある。この床側受金物11は構造体10の長さより長く、し
かも、構造体10の厚さを外嵌する幅に形成してある。さ
らに、床側受金物の底部11aには、その内部とピット3
を連通する開孔11bを複数個所形成して、防水用液状シ
ール材21を内部に充填するようにしてあるとともに、内
部底面には、構造体の床側端部10aに当接する上方に向
けた二条の凸部11Cを長手方向にわたり形成してある。
一方、床側受金物の底部11aには、ピット3の底部に突
設した埋込ボルト15を貫通するボルト挿通孔を穿設して
あり、内部からナット16で締着して固定するようにして
ある。さらに、上記埋込ボルト15の位置に相当する床側
受金物の底部11aには、ピット3の底部に当接する四角
形に組んだ脚部11dを突設してある。そして、前記凸部1
1cの先端部が、充填後の防水用液状シール材21の上面高
さと同一レベルとなるように床側受金物11を据え付けて
いる。
上記ピット3には第2図に示すように、床側受金物の
底部11a側を埋設する防水用液状シール材21を充填して
ある。この防水用液状シール材21は、基剤と硬化剤を混
合して反応硬化する二液性常温硬化型ポリウレタン樹脂
を採用してあり、ピット3の内側面および内部も同時に
硬化する接着性に優れた無収縮なゴム弾性体で、耐候
性,耐水性、耐薬品性に優れ、柔軟性を失わず防水気密
性を保持するのに好適な特性を有している。この防水用
液状シール材21をピット3に流し込み充填することによ
り、床側受金物11内にも、底部11aの開孔11bから内部に
流入して凸部11cの高さまで充填されることになる。
さらに、上記床側受金物11に収嵌した構造体10と、床
側受金物11の庫内B′側の上端部は、構造体10の側面全
長にわたり連続溶接してある。この連続溶接部位上方の
構造体10の側面には、所定間隔をあけて板状のシール縁
部材13を栓溶接で水平状に取り付けてある。このシール
縁部材13と床側受金物11の上端部との間隔、すなわち両
者の板厚間の凹部全長には、表面処理剤を塗布した後、
ゴム状の変成シリコン系シール材22を充填して、構造体
10と床側受金物11との水密性を図っている。
次に、部屋Aのコンクリート壁面1の施工構造につい
て説明する。構造体の両壁側端部ならびにコンクリート
壁面の構造は左右対称であるので、一側の施工構造につ
いてのみ説明する。
構造体の壁側端部10bに相対するコンクリート壁面1
の相当位置には、コンクリート床面2の施工構造と同様
に透明液状のウレタン系表面処理剤20を塗布してある。
第3図および第4図に示すように、構造体の壁側端部
10bを固定する壁側受金物14は、床側受金物11と同様に
断面略U字形に形成してあり、構造体の壁側端部10b周
縁を外嵌する形状に形成してある。この壁側受金物14の
下端部は、上記床側受金物11の端部上面に載置され、両
者の接合部を連続溶接してある。そして、この壁側受金
物の底部14aには、コンクリート壁面1に予め複数個所
突設した埋込ボルト15を内部に貫通するボルト挿通孔を
穿設してあり、内部からナット16で締着して固定するよ
うにしてある。また、上記埋込ボルト15の位置に相当す
る壁側受金物の底部14aには、コンクリート壁面1に当
接する四角形に組んだ脚部14bを突設してある。
部屋Aのコンクリート壁面1には、高さ方向にわたる
2枚の板状の壁用シール縁部材17,18を突設してあり、
両方の壁用シール縁部材17,18の先端側を壁側受金物14
の両側面に溶接によって取り付けてある。庫内B′に配
設される一方の壁用シール縁部材17は、庫内に突出して
邪魔にならないように平坦な板体としている。上記壁用
シール縁部材17,18と壁側受金物の底部14aで囲繞される
前記ピットに連通する空間には、コンクリート床面2と
同様に防水用液状シール材21を流し込んで充填し、防水
密着性を保持している。
さらに、上記壁側受金物14に収嵌した構造体10と壁側
受金物14の庫内B′側の先端部は、所望の防水位高さま
で、両者間を連続溶接してある。そして、この連続溶接
部位とは所定間隔をあけた構造体10の側面に、板状のシ
ール縁部材13を栓溶接で垂直状に取り付けてある。この
シール縁部材13と上記壁側受金物14の先端部との間隔に
は、床側受金物11と同様に表面処理剤を塗布した後、変
成シリコン系シール材22を充填して、構造体10と壁側受
金物14との水密性を保持している。
以上のように組み立てた金庫室Bは、構造体10の床側
端部10aと壁側端部10bを、それぞれの床側受金物11およ
び壁側受金物14に収嵌して、防水用液状シール材21に底
部11a,14a側を埋設してあるので、また、構造体10とこ
れを収嵌した床側受金物11および壁側受金物14は、それ
ぞれを連続溶接して変成シリコン系シール材22で封着し
ているので、構造体10で仕切られた庫内B′は防水気密
性が図れ、水圧に対して防水機能が作用するものであ
る。
また、金庫室の有効内法を圧迫することなく、防水処
理を施すこができるのをはじめ、防水位の高さを任意
に、あるいは限定して防水処理を施すことができる。さ
らに、設置状況により、防水施工面、防水個所を限定し
て施工することができる。加えて、構造体自体は設計変
更を伴うことなく、従来のままの既存のものが使用可能
であるので汎用性があり、あらゆる大きさ,種類の金庫
室に対応可能である。
上記実施例では、コンクリート床面にピットを形成す
る施工構造にしてあるが、上記コンクリート壁面と同様
に構成してもよい。すなわち、第5図に示すように、表
面処理剤20′を施したコンクリート床面2′には、ピッ
トを形成することなく、直に床側受金物11′を据え付け
てある。そして、両側のコンクリート壁面にわたる長さ
の2枚の床用シール縁部材17′,18′を、コンクリート
床面2′から床側受金物11′の両側に向けて立設して、
床側受金物11′と溶接などによって接続してある。そし
て、両方の床用シール縁部材17′,18′間に防水用液状
シール材21′を充填し、シール縁部材13′を取り付け
て、変成シリコン系シール材22′を施した構成にしてあ
る。このように構成することにより、コンクリート床面
にピットを設ける作業が不要になり、金庫室の施工作業
が簡単になる。
次に、構造体同士の接合構造について、図面に基づい
て説明する。第6図は構造体同士を一列状に連結した突
合部の接合構造を示す平面断面図、第7図は構造体同士
を直交方向に連結したコーナ部の接合構造を示す平面断
面図である。
いずれの場合でも、構造体10,10同士の接合部10cは、
図示するように合決形状に形成してある。両構造体10,1
0の庫内B′側の接合部端面は連続溶接してあり、この
連続溶接部位を挟んで両構造体10,10の側面には、間隔
をあけて高さ方向にシール縁部材13、13を栓溶接で取り
付けてある。そして、両シール縁部材13、13間の凹部
に、変成シリコン系シール材22を充填する構成にしてあ
る。
以上のように構成することにより、構造体同士の接合
部は防水気密性が保持され、その部位からの水の浸透が
なくなる。
なお、この考案に係る金庫室は上記実施例に限るもの
ではなく、この考案の主旨に沿って種々の形態の金庫室
に適用可能である。たとえば、部屋のコンクリート壁面
を使用することなく、コンクリート床面だけに構造体を
囲繞するように組み立てる金庫室であってもよいし、ま
た、一側のコンクリート壁面を使用して、構造体を平面
コ字形に形成する金庫室でもよい。さらに、部屋のコン
クリート壁面全周にわたり構造体を配設する形態の金庫
室であっても適用可能である。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、構造体の端部
周縁を構造体受金物に収嵌して、その底部を防水機密性
部材に埋設してあるので、また、構造体とこれを収嵌し
た構造体受金物を封着しているので、構造体で仕切られ
た庫内は防水気密性が図れ、水圧に対して防水機能が作
用して、スチールとコンクリートの異質の材料同士の接
合を可能にする。
また、金庫室の有効内法を圧迫することなく、防水処
理を施すことができるのをはじめ、防水位の高さを任意
に、あるいは限定して防水処理を施すことができる。さ
らに、設置状況により防水施工面,防水個所を限定して
施工することができる。加えて、構造体自体は設計変更
を伴うことなく、従来のままの既存のものが使用可能で
あるので汎用性があり、あらゆる大きさ,種類の金庫室
でも対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に係り、第1図は防水型のスチ
ール製組立式金庫室を形成した部屋の平面断面図、第2
図は第1図II−II線断面図、第3図は第1図X部の拡大
図、第4図は第1図IV−IV線断面図、第5図は床側施工
構造の他の実施例を示す断面図、第6図は構造体同士を
一列状に連結した突合部の接合構造を示す平面断面図、
第7図は構造体同士を直交方向に連結したコーナ部の接
合構造を示す平面断面図である。 A…(コンクリート造の)部屋 B…金庫室(防水型のスチール製組立式金庫室) B′…庫内 1…コンクリート壁面 2,2′…コンクリート床面 3…ピット、10,10′…構造体 10a…構造体の床側端部 10b…構造体の壁側端部 11,11′…床側受金物 11a…床側受金物の底部 11b…床側受金物の開孔 11c…床側受金物の凸部 11d,11d′…床側受金物の脚部 13,13′…シール縁部材 14…壁側受金物 14a…壁側受金物の底部 14b…壁側受金物の脚部 15…埋込ボルト 17,18…壁用シール縁部材 17′,18′…床用シール縁部材 20…表面処理剤 21…防水用液状シール材(防水気密性部材) 22…変成シリコン系シール材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート造の部屋にスチール製の構造
    体で形成する組立式金庫室であって、前記構造体が取付
    けられるコンクリート面に防水気密性部材充填部を設
    け、この防水気密性部材充填部に、前記構造体の端部周
    縁を収嵌する構造体受金物を埋設し、この埋設された構
    造体受金物に前記構造体の端部周縁を収嵌し、この収嵌
    された構造体と構造体受金物とを溶接により封着すると
    ともに、前記構造体の庫内側に、前記構造体受金物の端
    縁部から所定間隔を保って略平行にシール縁部材を溶接
    するとともにこのシール縁部材と構造体受金物の端縁部
    とで形成される凹溝にゴム状のシール材を充填したこと
    を特徴とする防水型のスチール製組立式金庫室。
JP1989117645U 1989-10-06 1989-10-06 防水型のスチール製組立式金庫室 Expired - Lifetime JP2525390Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48152U (ja) * 1971-05-24 1973-01-05
JPS5349314U (ja) * 1976-09-30 1978-04-26
JPH0412211Y2 (ja) * 1987-07-30 1992-03-25

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