JP3049535U - 防水パンの防水押え構造 - Google Patents

防水パンの防水押え構造

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JP3049535U
JP3049535U JP1997011224U JP1122497U JP3049535U JP 3049535 U JP3049535 U JP 3049535U JP 1997011224 U JP1997011224 U JP 1997011224U JP 1122497 U JP1122497 U JP 1122497U JP 3049535 U JP3049535 U JP 3049535U
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JP1997011224U
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Inventor
隆則 西山
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日本総合住生活株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、封水構造内部に水が侵入して
も、侵入した水を外部に排出することができる防水パン
の防水押え構造を提供することにある。 【解決手段】 防水パンの立上げ片の上端部を、コンク
リート内壁に形成した押え受け溝に添設すると共に、防
水押え具により押え受け溝に水密に固定した防水パンの
防水押え構造において、押え受け溝は、室内側に向かっ
て下り傾斜の傾斜面を有して断面略三角形に形成され、
防水押え具は、押え受け溝とほぼ合致する断面形状に折
曲げて形成されている防水パンの防水押え構造により達
成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、浴室の内壁に立上げた防水パンの立上げ片からの漏水を防止するた めの防水パンの防水押え構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の防水パンの防水押え構造においては、防水パンの立上げ部分と浴室の内 壁との水密性を確保するため、例えば、防水パンと浴室内壁との間を防水チュー ブやコーキング材を施して封水している方法(特開平8−21110号公報)や 、また、内壁の下端部と防水パンの立上げ部分とをそれぞれ同じ側へ折り曲げて 平行に対面させて、この両者の間隙に塩ビ製のガイドレールを介在させると共に 、2箇所にコーキングを施して封水している方法(特開平9−13701号公報 )や、さらに、浴室の壁の下端部をカットし、壁と防水パンとの間にモルタルを 充填すると共に、モルタルの表面にタイルを貼着して封水している方法(特開平 9−13714号公報)等が従来技術として知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術では、いずれの方法においても防水パンの立上げ部に水 平部分を形成し、この部分で封水しているため、この部分に水が溜まりやすく、 封水切れが生じやすい構造になっていた。すなわち、封水構造に用いられている 部材が劣化等して水がこの水平部分に侵入した場合、侵入した水を排水させるこ とができず、封水切れを起こしやすい構造となっていた。また、防水パンの立上 げ片に水平部分を成形する必要があり、コスト高になる問題があった。
【0004】 そこで、本考案は、上記課題を達成するために考案されたものであり、簡単な 構造で、封水構造内部に水が侵入しても、侵入した水を外部に排出することがで きる防水パンの防水押え構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の防水パンの防水押え構造は、防水パンの立上げ片の上端部をコンクリ ート内壁に形成した押え受け溝に添設すると共に、防水押え具により押え受け溝 に水密に固定した防水パンの防水押え構造において、押え受け溝は、室内側に向 かって下り傾斜の傾斜面を有して断面略三角形に形成され、防水押え具は、押え 受け溝とほぼ合致する断面形状に折曲げて形成されていることを特徴とする。
【0006】 この構成によれば、防水パンの立上げ片の上端部を封水できることに加え、万 一、水が侵入した場合にも、この水を傾斜面に沿って浴室内に誘導し、排水する ことができる。すなわち、防水押え具から侵入した水は、傾斜面上の防水パンと これに面している防水押え具との間を通って押え受け溝の開口部下端に到達し、 そのまま浴室内に排出される。この結果、押え受け溝に水が侵入しても内部に留 まることがない。また、防水パンの立上げ片は、押え受け溝に添設するだけなの で、特殊な形状に成形する必要がない。
【0007】 この場合、三角形の1の辺となる押え受け溝の上辺部は、略水平に形成されて いることが望ましい。
【0008】 この構成によれば、三角形の1の辺となる押え受け溝の上辺部が略水平に形成 されているので、この部分を防水押え具で受けることにより、内壁に押え受け溝 を設けても内壁の欠けを有効に防止することができ、安全性を損なうことがない 。
【0009】 この場合、上辺部と上辺部に対向する防水押え具の上部片との間に、弾性体を 介在させたことが望ましい。
【0010】 この構成によれば、押え受け溝の上辺部と防水押え具との間の封水性を確保す ることができる。
【0011】 これらの場合、防水押え具の室内側に面する鉛直片には、コンクリート内壁に 沿って水平に延びるスリットが形成され、かつスリットには可撓性のシール部材 が着脱可能に装着されており、シール部材の上下両端部は、押え受け溝の上側お よび下側の内壁に密着していることが好ましい。
【0012】 この構成によれば、シール部材を防水押え具の鉛直片のスリットに装着すると 、シール部材の上下両端部に押え受け溝の上側および下側の内壁が当接し、その 弾力でシール部材の上下両端部が装着方向と逆向きに変形する。この結果、シー ル部材の上下両端部を内壁に強く密着させることができ、浴室からの水の侵入を 防ぐことができる。また、シール部材は、内壁に沿って水平かつ帯状に配設され るため、防水パンの防水押え構造の外観、すなわち意匠性を向上させることがで きる。
【0013】 これらの場合、シール部材はシリコンゴムで構成されていることが望ましい。
【0014】 この構成によれば、シール部材の劣化を抑制でき、耐用年数を延ばすことがで きる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本考案の第1実施形態に係る防水パンの防水 押え構造を既設の浴室の改修工事に適用した場合について説明する。図1に示す ように、浴室1は、浴槽部3と洗い場5とから成り、洗い場5の一部のコンクリ ート内壁7には開口部9が形成され、この開口部9には適宜、浴室ドア(図示省 略)が取り付けられている。
【0016】 既設の状態における浴室1は、図2、図3および図4に示すように、その洗い 場5および内壁7がタイル11を貼ったタイル仕上げとなっており、また浴槽部 3は防水モルタルによるモルタル仕上げとなっている。浴槽部3と洗い場5との 間には段差があり、浴槽部3に設けた図外の排水口を介して浴室1の排水が行わ れる。本実施形態における改修工事は、この既設の浴室1に対し、仕上げ材の撤 去を行うことなく、浴槽の撤去と清掃のみを行った後、施工されるものである。
【0017】 この場合、浴槽部3、洗い場5から内壁7への立上げ部分には防水パン15が 敷設され、そのうち洗い場5には既成品の成型パネル17が敷設され、他の部分 には現場施工による現場パネル19が敷設される。成型パネル17は、裏面にタ イル模様を有し、その周縁に現場パネル19との接合部分となる接合代21を有 しており、この接合代21に現場パネル19の縁部を上側から重ね合わせて接着 することで、成型パネル17と現場パネル19とが面一にかつ水密に接合される 。
【0018】 一方、現場パネル19は、現場合わせにより裁断した複数枚のガラスクロスと 樹脂とを幾重にも重ね合わせ、凝固させることで成形される。また、現場パネル 19のコーナー部分には、パテ23など充填することにより、面取りが行われる 。そして、現場パネル19の立上げ片25の上端部27は、開口部9を除く内壁 7の内周面に形成した押え受け溝29に添設され、かつ防水押え具31及びシー ル部材33で封水される。なお、開口部9を形成するドアの枠体35の部分で現 場パネル19の立上げ片の上端部はコーキング材37により封水されている。
【0019】 ここで、図5に示すように、押え受け溝29は、内壁7を水平帯状にはつるこ とにより形成されており、室内に向かって下り傾斜する傾斜面39と、略水平に 形成されている上辺部41とで断面略直角三角形に形成されている。そして、こ の傾斜面39に立上げ片25の上端部27が添設され、その上から押え受け溝2 9と合致する断面形状に折曲げて形成された防水押え具31により、立上げ片2 5の上端部27を押え受け溝29内に添設した状態で固定している。
【0020】 防水押え具31とは、例えば、押え受け溝29に合致した断面形状を有するス テンレス製のV字金具31のようなものであり、押え受け溝29の傾斜面39と 対面する下部片45と、上辺部41と対面する上部片47と、室内側に面する鉛 直片49とから一体的に構成されている。かかる防水押え具31の押え受け溝2 9への取り付けは、ノンカールビスやアンカーボルト等の固定具48を下部片4 5に形成された挿通孔に通し、内壁7に固定することにより行われる。なお、封 水の効果を得るため、防水押え具31の上部片47と押え受け溝29の上辺部4 1との間には、シリコンゴム等から成る弾性体51が介在されている。
【0021】 したがって、上記のように防水押え具31を押え受け溝29に取り付けること により、防水パン15の立上げ片25の上端部27を封水できるとともに、万一 、押え受け溝29内に水が侵入した場合でも、水を傾斜面39に沿って浴室1内 に排水することができる。
【0022】 また、上記防水押え具31の鉛直片49に内壁7に沿って水平にスリット50 を形成し、このスリット50に可撓性のシリコンゴム等から成るシール部材53 を装着することにより、浴室1からの水の侵入をより効果的に防止することがで きる。なお、シール部材53は内壁7の仕上げ(色彩)に、デザイン的に合わせ た色彩のものを用いることが好ましい。
【0023】 ここで、V字金具31の鉛直片49に形成されたスリット50に装着されるシ ール部材53は、断面方向において中空状のV字金具31の内部と係合する基部 55と、外部から押え受け溝29内部への水の侵入を阻止するヘッド部57と、 基部55とヘッド部57とを接続する胴部59とで構成されている。そして、こ の胴部59の径は、基部55およびヘッド部57の径よりも小さく形成されてい るとともに、この胴部59がスリット50と係合して、V字金具31に固定され ている。
【0024】 ヘッド部57は、屋根状に形成されているとともに、内壁7に沿って水平に装 着されており、その上下両端部61において押え受け溝29の上側の内壁7およ び下側の立上げ片25に密着している。すなわち、シール部材53がV字金具3 1に装着されると、ヘッド部57の上下両端部61がそれぞれ鉛直片49よりも 上部片側や下部片側に突出するように構成されている(図5の2点鎖線)。した がって、押え受け溝29に取り付けたV字金具31の鉛直片49のスリット50 にシール部材53を装着すると、突出している上下両端部61が内壁7に当接す るとともに、そのまま内壁7から装着方向と逆方向に圧力が及ぼされるため、上 下両端部61がこの圧力に屈して圧力の作用方向に変形する。この結果、上下両 端部61と内壁7とはシール部材53の弾性力により内壁7と強く密着するため 、押え受け溝29内部への水の侵入をより効果的に防止することができる。
【0025】 また、シール部材53は内壁7に沿って水平に、且つ帯状に配設されるため、 意匠性を向上させることができる。
【0026】 なお、シール部材53にシリコンゴムを適用することにより耐久性を増加させ ることができる。また、このシリコンゴムを化粧材に被せることで美観性と被汚 染性が得られる。
【0027】 以上のように、防水パン15の立上げ片25の上端部27を封水できることに 加え、万一、押え受け溝29内部に水が侵入した場合にも、この水を傾斜面39 に沿って浴室1内に誘導し、排水することができる。この結果、押え受け溝15 に水が侵入しても内部に留まることがないため、防水押え具31および防水パン 15の立上げ片25の上端部27の劣化を極力防止することができる。
【0028】
【考案の効果】
本考案の防水パンの防水押え構造によれば、封水構造内部に水が侵入した場合 に、侵入した水を外部に排出することができる。この結果、押え受け溝に水が侵 入しても内部に留まることがないため、防水押え具および防水パンの立上げ片の 上端部の劣化を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室の平面図である。
【図2】図1のA−A’線の縦断面図である。
【図3】図1のB−B’線の縦断面図である。
【図4】図1のC−C’線の縦断面図である。
【図5】立上げ片の上端部を防水押え具により押え受け
溝に固定した縦断面図である。
【符号の説明】
7 コンクリート内壁 15 防水パン 25 立上げ片 27 上端部 29 押え受け溝 31 防水押え具(V字型金具) 39 傾斜面 41 上辺部 49 鉛直片 50 スリット 51 弾性体 53 シール部材 61 上下両端部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水パンの立上げ片の上端部を、コンク
    リート内壁に形成した押え受け溝に添設すると共に、防
    水押え具により当該押え受け溝に水密に固定した防水パ
    ンの防水押え構造において、 前記押え受け溝は、室内側に向かって下り傾斜の傾斜面
    を有して断面略三角形に形成され、 前記防水押え具は、前記押え受け溝とほぼ合致する断面
    形状に折曲げて形成されていることを特徴とする防水パ
    ンの防水押え構造。
  2. 【請求項2】 前記三角形の1の辺となる前記押え受け
    溝の上辺部は、略水平に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の防水パンの防水押え構造。
  3. 【請求項3】 前記上辺部と前記上辺部に対向する前記
    防水押え具の上部片との間に、弾性体を介在させたこと
    を特徴とする請求項2に記載の防水パンの防水押え構
    造。
  4. 【請求項4】 前記防水押え具の室内側に面する鉛直片
    には、前記コンクリート内壁に沿って水平に延びるスリ
    ットが形成され、かつ当該スリットには可撓性のシール
    部材が着脱可能に装着されており、 前記シール部材の上下両端部は、前記押え受け溝の上側
    および下側の内壁に密着していることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の防水パンの防水押え構
    造。
  5. 【請求項5】 前記シール部材はシリコンゴムで構成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の防水パンの
    防水押え構造。
JP1997011224U 1997-12-05 1997-12-05 防水パンの防水押え構造 Expired - Lifetime JP3049535U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005090156A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Nitto Boseki Co Ltd 浴室の改修方法

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