JP2524938Y2 - 位置決めコネクタ - Google Patents

位置決めコネクタ

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JP2524938Y2
JP2524938Y2 JP1991019376U JP1937691U JP2524938Y2 JP 2524938 Y2 JP2524938 Y2 JP 2524938Y2 JP 1991019376 U JP1991019376 U JP 1991019376U JP 1937691 U JP1937691 U JP 1937691U JP 2524938 Y2 JP2524938 Y2 JP 2524938Y2
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雅昭 清水
誠治 平野
修 道平
弘 鈴木
幸治 佐野
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Mazda Motor Corp
Yazaki Corp
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインストルメ
ントパネル等をダッシュパネル等に組み付けると同時に
双方のコネクタを位置ずれなく接続させる位置決めコネ
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、自動車のインストルメントパネ
ル(以下インパネと言う)42を車体側のダッシュパネ
ル43に組み付ける際に、ワイヤハーネス44を接続し
たコネクタ45,46同士を同時に接続させる構造を示
すものである(実開平1−142345号公報)。
【0003】すなわち、インパネ42の左右に一対の固
定コネクタ45、ダッシュパネル43の左右に該固定コ
ネクタ45に対応する一対の可動コネクタ46をそれぞ
れ設けると共に、ダッシュパネル43の中央近傍に案内
溝47を有する一対の位置決め部材48を突設し、イン
パネ42に該案内溝47に対する一対のガイドレール4
9を設けてある。
【0004】また、該可動コネクタ46は、図6に示す
ように、ハウジング50の基部に上下左右に環状のばね
部51を突設して、ブラケット52の組付溝53内に可
動に保持される。そして、該位置決め部材48とガイド
レール49とがスライド係合することにより、上下左右
方向の組付寸法誤差を可動コネクタ46が吸収しつつコ
ネクタ45,46相互の結合が行なわれるのである。
【0005】しかしながら、上記構造にあっては、ダッ
シュパネル43側のみをとってみても一対の位置決め部
材48間の寸法Lの誤差、位置決め部材48と可動コ
ネクタ46との間の寸法Lの誤差、可動コネクタ46
嵌合寸法の誤差というように多くの誤差要因があ
り、インパネ42側の寸法誤差をも合わせて累積誤差が
大きな場合には、コネクタ45,46相互の接続がスム
ーズに行われないという懸念があった。ここで可動コネ
クタ46の嵌合寸法L の誤差とは、図6にも示す如く
コネクタハウジング50自体の嵌合幅寸法のことであ
り、インパネ42側の固定コネクタ45も同様に嵌合寸
法誤差を有している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記した点
に鑑み、組付寸法の累積誤差を小さく抑えてスムーズな
コネクタ接続を行い得るコネクタ構造を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、一方のパネルに固定コネクタが設けら
れ、他方のパネルに、該固定コネクタに嵌合可能な可動
コネクタが設けられ、該固定コネクタに位置決めピンが
取り付けられ、該可動コネクタに、該位置決めピンに対
する嵌合孔が設けられた位置決めコネクタにおいて、該
位置決めピンが該一方のパネルに固定され、該固定コネ
クタの中心に、該位置決めピンに対する挿通孔が形成さ
れ、該挿通孔に該位置決めピンが嵌合固定されて、該固
定コネクタの中心に該位置決めピンが位置し、前記可動
コネクタの中心に前記嵌合孔が設けられたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】パネルと固定コネクタとが位置決めピンで一体
的に固定されることで、パネルに対する位置決めピンの
取付寸法誤差のみが生じ、パネルに対する固定コネクタ
の取付寸法誤差はゼロになる。すなわち従来における可
動コネクタと位置決め部材との間の寸法誤差に対応する
固定コネクタと位置決めピンとの間の寸法誤差がゼロに
なる。さらに、固定コネクタの中心と可動コネクタの中
心とに位置決めピンが位置するから、各コネクタの嵌合
寸法誤差が位置決めピンを中心として二分され、従来の
コネクタ全幅に渡る嵌合寸法誤差の半分なる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案に係る位置決めコネクタの一
実施例の基本概念を示す分解斜視図、図2は図1のA−
A断面図である。
【0010】図で、1は、組付体としてのインパネ、2
は、被組付体としてのダッシュパネルを示す。該ダッシ
ュパネル2の左右の側端寄りには、ダッシュパネル2と
一体的に間隔L1 なる一対の位置決めピン3,3を突設
し、固定コネクタ4の雌ハウジング本体5の中心に貫設
した挿通孔6を各位置決めピン3に嵌合固定させてあ
る。また、インパネ1には、該固定コネクタ4,4に対
応する一対の可動コネクタ7,7を設けてある。該可動
コネクタ7は、インパネ1の表面に突設した枠部8内に
雄ハウジング本体7′を上下左右遊動可能に保持させた
ものである。
【0011】該雄ハウジング本体7′の中心と該中心に
対応するインパネ1とには、該位置決めピン3に対する
嵌合孔9と挿通孔10をそれぞれ貫設してある。ここで
固定コネクタ4の挿通孔6の径D1 と嵌合孔9の径D2
は位置決めピン径dとほぼ等しく、またインパネ1の挿
通孔10の径D3 は該挿通孔径D2 よりも大きく設定さ
れる。
【0012】図3は、上記位置決めコネクタをさらに詳
細に説明する分解斜視図である。ダシュパネル2には、
位置決めピン3に対するほぼ同径の挿通孔11を設けて
ある。位置決めピン3は、主に金属を材料として先端に
半球状先端部12を形成し、基端にフランジ部13を設
けてなるものであり、該挿通孔11に貫通させたフラン
ジ部13を溶接により固定させる。位置決めピン3の固
定の際には、図示しない治具等を用いて良好な垂直精度
を出すようにする。
【0013】固定コネクタ4は、合成樹脂製の雌ハウジ
ング本体5と、ワイヤハーネス14に接続され該ハウジ
ング本体5内に収容される雄端子15と、該雌ハウジン
グ本体5の後部を被覆する合成樹脂製のカバー16とに
より構成される。該雌ハウジング本体5には、雄コネク
タ嵌合部17に臨む基壁18の中心に前記位置決めピン
3に対する挿通孔6を貫設すると共にその周囲に複数の
端子収容室19を設け、外周壁20にカバー固定用の係
止突起21を設けてある。
【0014】該カバー16には、底壁22の中心に該挿
通孔6よりもやや大きめの挿通孔23を設け、外周壁2
4に該係止突起21に対する係合枠片25を設けると共
に、ダッシュパネル2にボルト26で固定するためのブ
ラケット27を設けてある。該雌ハウジング本体5とカ
バー16とには対向する半割りのワイヤハーネス挿通口
27a,27bを設けてある。
【0015】一方、インパネ1側に組み付ける可動コネ
クタ7は、上記固定コネクタ4と同様に合成樹脂製の雄
ハウジング本体7′と前記雄端子15に対する雌端子2
8と合成樹脂製の後部カバー29とにより構成される。
該雄ハウジング本体7′には、中心に位置決めピン3と
ほぼ等しい径の嵌合孔9を貫設し、その周囲に設けた端
子収容室30に前記雌端子28が装着される。該嵌合孔
9の入口には位置決めピン3に対するガイド面取31を
施してある。カバー29には、底壁32に該嵌合孔9よ
りもやや大きめの挿通孔28を設け、上下左右の外壁3
3にそれぞれ環状のばね部34を一体に設けてある。
【0016】また、インパネ1には、該位置決めピン3
に対する大きめの挿通孔10を設けると共に、インパネ
1表面に該挿通孔10を囲む略U字状の枠部8を溶接に
より固着させてある。該枠部8の上縁には、柱状の蓋部
35を係合させる一対の係止突起36を設けてある。3
7は、ワイヤハーネス挿通口である。該枠部8には、可
動コネクタ7のばね部34を嵌め込んで該可動コネクタ
7を上下左右可動に組み付ける。
【0017】なお、可動コネクタ7には必ずしもばね部
34を設ける必要はなく、図2に示したようにハウジン
グ本体7′の底部に形成したフランジ状部34′をイン
パネ1側の枠部8内に上下左右摺動可能に装着してもよ
い。
【0018】そして図1に示したように、インパネ1
ダッシュパネル2側に接合すると同時に、位置決めピン
3が可動コネクタ7のガイド面取31に摺接して嵌合孔
9に挿入され、可動コネクタ7と固定コネクタ4とが結
合される。インパネ1の固定は、一対の係合凸部38に
挿通したボルト40をダッシュパネル2の孔39に螺合
して行われる。コネクタ4,7相互の結合に際しては、
固定コネクタ4が、ダッシュパネル2に固定した位置決
めピン3に貫通固定されているから、固定コネクタ4と
位置決めピン3との間の寸法誤差がゼロになり、さらに
該位置決めピン3固定コネクタ4の中心に配置されて
いるから、固定コネクタ4の嵌合寸法L (図参照)
の誤差が位置決めピン3を中心として二分され、従来の
半分となる。さらに可動コネクタ7の中心に位置決めピ
ン3が嵌合するから、可動コネクタ7の嵌合寸法L
(図2)の誤差も同様に従来の半分となる。これによ
り、可動コネクタの移動量が減少し、スムーズなコネク
タ結合が行われる
【0019】本考案の位置決めコネクタは、インパネ1
とダッシュパネル2の組付のみならず、図4に示すよう
な車両用バンパー41のテールランプ42と後部ボディ
43側回路との組付におけるコネクタ4′,7′の接続
にも適用できるものである。
【0020】
【考案の効果】以上の如くに、本考案によれば、パネル
と固定コネクタとが位置決めピンで一体的に固定される
から、パネルに対する位置決めピンの取付寸法誤差のみ
が生じ、パネルに対する固定コネクタの取付寸法誤差が
ゼロになる。さらに、固定コネクタの中心と可動コネク
タの中心とに位置決めピンが位置するから、各コネクタ
の嵌合寸法誤差が位置決めピンを中心として二分され、
従来のコネクタ全幅に渡る嵌合寸法誤差の半分となる。
これらにより、コネクタ位置ずれを起こす累積誤差が減
少し、スムーズなコネクタ結合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る位置決めコネクタの一実施例を示
す分解斜視図(基本概念図)である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の位置決めコネクタを詳細に説明する分
解斜視図である。
【図4】応用例を示す分解斜視図である。
【図5】従来におけるインパネとダッシュパネルの組付
状態を示す分解斜視図である。
【図6】そのインパネに取り付けられる可動コネクタを
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 インパネ 2 ダッシュパネル 3,3 位置決めピン 4 固定コネクタ 6 挿通孔 7 可動コネクタ 9 嵌合孔
フロントページの続き (72)考案者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ 株式会社内 (72)考案者 鈴木 弘 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)考案者 佐野 幸治 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−114775(JP,A) 実開 平1−142345(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のパネルに固定コネクタが設けら
    れ、他方のパネルに、該固定コネクタに嵌合可能な可動
    コネクタが設けられ、該固定コネクタに位置決めピンが
    取り付けられ、該可動コネクタに、該位置決めピンに対
    する嵌合孔が設けられた位置決めコネクタにおいて、該
    位置決めピンが該一方のパネルに固定され、該固定コネ
    クタの中心に、該位置決めピンに対する挿通孔が形成さ
    れ、該挿通孔に該位置決めピンが嵌合固定されて、該固
    定コネクタの中心に該位置決めピンが位置し、前記可動
    コネクタの中心に前記嵌合孔が設けられたことを特徴と
    する位置決めコネクタ。
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3885560B2 (ja) * 2001-11-08 2007-02-21 株式会社デンソー 組み付け物、組み付け方法及び電気回路装置
JP6845435B2 (ja) * 2017-09-19 2021-03-17 山一電機株式会社 ソケットおよび同ソケットを備えたモジュールユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59114775A (ja) * 1982-12-20 1984-07-02 日本電気株式会社 コネクタ
JPH0635816Y2 (ja) * 1988-03-25 1994-09-21 矢崎総業株式会社 インストルメントパネル用ワイヤーハーネス装置

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