JP2524076B2 - 自動洗車装置 - Google Patents
自動洗車装置Info
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Description
車体を洗浄する自動洗車装置に関するものである。
体を洗浄する従来技術としては、特開平1−17805
1号公報及び特開平1−178054号公報等に開示さ
れたものがある。この従来技術は、洗車しようとする車
体に対して門型フレームを前後往復移動させながら、昇
降ドラムを昇降させて上部ノズルを車体の外面に一定間
隔をおいて倣わせ、かつこの上部ノズルを左右に移動さ
せて、水、洗剤、ワックス又はそれらを組み合わせた洗
浄液を噴出し、一方、側部ノズルを昇降させて車体の側
面に洗浄液を噴出させるようになっている。
ックス入り)、水洗浄、乾燥等があり、これらを組み合
わせた各種コースが設定されており、門型フレームは短
いコースで1往復、長いコースで2往復する。各洗車動
作においては、効果的に作業をするために上部ノズル、
側部ノズル等を車体に対して常に最適位置に配置できる
ように、車体の外面をセンサで検出している。このセン
サとしては車体に傷を付ける可能性のある接触型に代え
て、光センサ等の無接触型が採用されているが、光セン
サからの検出信号を一定時間遅延して上部ノズル、側部
ノズル等の駆動系に伝達するようになっており、門型フ
レームの往復各移動毎に検出するようになっている。
であり、そのため乗用車用自動洗車装置においては大型
車用に移動距離は設定され、軽4輪自動車にも利用でき
るようになっている。
型フレームは往時も復時も車体の検出をしなければなら
なく、往復各用にセンサを設ける必要があり、センサか
ら各ノズルまで距離が離れているため、正確な車体検出
が困難になっている。また、上部ノズルの左右方向移動
距離が常に一定であるため、軽4輪自動車等の小型車を
洗浄する場合は、洗浄液及び各種動作にムダを生じてい
る。
段で車体情報を時系列で検出して、門型フレームを1度
往動するだけで、車体の車型を認識し、その検出途中か
ら又はその後にその認識車型に基づいて、上部ノズル、
側部ノズル等を車体に対して移動させ、かつ上部ノズル
の左右移動距離を複数種類に設定してこれを選択できる
ようにすることにより、前記従来技術の問題点を解決で
きるようにした自動洗車装置を提供することを目的とす
る。
のための具体的手段は、洗車しようとする車体2に対し
て相対移動する門型フレーム3と、この門型フレーム3
に設けられていて車体2の外面形状を検出する光センサ
11を有する車検出手段4と、門型フレーム3に昇降自
在に設けた昇降ドラム6と、この昇降ドラム6に移動台
駆動機構15を介して左右移動自在に設けられた移動台
7と、この移動台7に設けられている洗浄用上部ノズル
8と、門型フレーム3の左右側部に昇降自在に設けられ
た左右一対の洗浄用側部ノズル9と、前記車検出手段4
からの情報を時系列で記憶しておいて門型フレーム3、
昇降ドラム6、移動台7、上部ノズル8及び側部ノズル
9の各駆動機構を制御する車型認識手段5とを有し、前
記車検出手段4の光センサ11は、門型フレーム3の上
部ノズル8及び側部ノズル9より往動方向で前方に位置
し、かつ車体2を上下方向多数位置で一度に検出すべく
上下方向に多数配置しており、前記車型認識手段5は上
下各位置の光センサ11からの検出情報を時系列で記憶
する記憶部Aを有し、移動台駆動機構15は昇降ドラム
6の左右側部に移動台7を検出するセンサ14を有し、
かつ移動台7の左右移動を前記センサ14が作動したと
きに逆転する態様と設定時間後に逆転する態様とに設定
を選択可能にしていることである。
23上を前進往動していくと、その前部に上下方向に多
数配置された車検出手段4の光センサ11が車体2を端
部(前部)から検出する。多数の光センサ11は車体2
のあるところではオフになり、車体2のないところでは
オンのままであり、これを車型認識手段5の記憶部Aに
外部情報としてインプットし、門型フレーム3の移動に
より車体2の全長にわたって時系列的に検出することに
より、車体2の車型が認識され、洗浄するべき車体2の
外面を検出する。
始めてから、車型認識手段5の処理部Cでは、洗車のセ
ット情報をプログラムしてあるセット情報部Bのセット
情報に基づいて記憶部Aから情報を読み取って、門型フ
レーム3、昇降ドラム6、移動台7、側部ノズル9及び
上ブロワ噴出手段10A等に出力信号を送り、これらを
作動しかつ制御する。
ム6内で移動台駆動機構15を介して左右方向に移動す
る。この移動台7は昇降ドラム6の左右側部に設けたセ
ンサ14で検出されると、それと同時に又は設定時間後
に逆転される。移動台7の逆転がセンサ14検出と同時
の場合は上部ノズル8の移動距離は短距離となり、設定
時間後の場合は長距離となり、移動台7の移動距離は2
態様が選択可能になっている。
する。図1〜5において、自動洗車装置1は門型フレー
ム3を有し、この門型フレーム3は左右側部とそれを連
結する上部とを有する門形状であり、洗車しようとする
車体2に対して跨がって覆うように相対移動可能であ
り、この門型フレーム3に洗車に必要なすべての機器を
搭載している。
けた走行機構22で車輪25を駆動することによりレー
ル23上を所要速度で走行可能である。この門型フレー
ム3には、車体2の外面を検出する車検出手段4と、昇
降自在に設けた昇降ドラム6と、この昇降ドラム6に左
右移動自在に設けられた移動台7と、この移動台7に設
けられている洗浄用上部ノズル8と、左右側部に昇降自
在に設けられた左右一対の洗浄用側部ノズル9と、各種
駆動機器、タンク等が内蔵され、一側前面に操作パネル
が設けられている。
の光センサ11を有する。この光センサ11は門型フレ
ーム3の左右一側部に発光器11Aが、他方側部に受光
器11Bが設けられており、光の直進性を利用して車体
2の存在を検出する。図1、6〜8において、光センサ
11は上下に24個の発光器11Aを配列しており、受
光器11Bは光が車体2によって遮られることによりオ
ンからオフに変化し、上下方向の光センサ11のオンと
オフの境界が車体2の上面となり、車体2に対して門型
フレーム3が走行することにより、1個の受光器11B
は経時的にオンからオフに変化し、光センサ11の時系
列におけるオンとオフの境界が車体2の前後面となり、
上下と時系列変化が車体2の傾斜面となる。尚、図6は
乗用車の車型、図7はトラックの車型の読み取り例をそ
れぞれ示している。
ータ30の記憶部Aに時系列で記憶される。このコンピ
ュータ30には洗車のセット情報をプログラムしてある
セット情報部Bと、セット情報部Bのセット情報に基づ
いて前記記憶部Aから情報を読み取って、自動洗車装置
1の各機器に制御信号を送る処理部Cとを有し、車型認
識手段5を構成している。
6は四角箱状に形成されており、その左右両端は門型フ
レーム3の左右側部内に配置されたドラム昇降機構31
のチェーン32に連結され、モータ33の駆動により昇
降される。34U、34Dは昇降ドラム6の昇降範囲を
設定している上下センサである。この昇降ドラム6内に
は、ガイドレール35を介して移動台7が左右方向(車
体2に対して幅方向)移動自在に設けられている。36
は移動台7に連結したタイミングベルトであり、プーリ
に巻き掛けられていてモータ37等によって駆動可能で
あり、昇降ドラム6内部に設けられた左右一対のセンサ
14を作動することにより、モータ37を直ちに逆転す
るか又は一定時間後に逆転可能であり、これらによって
移動台7を円滑かつ高速で往復移動する駆動機構15が
構成されている。
時にモータ37を直ちに逆転すると、移動台7の移動範
囲、即ち上部ノズル8の移動距離は図1に示す範囲Jと
なり、センサ14が作動してからタイマー又は遅延回路
等の遅延手段を介して一定時間後に逆転すると、上部ノ
ズル8の移動距離は範囲Jより一定距離長い範囲Kとな
り、車体2の幅を2種類に分けて対応して、上部ノズル
8の移動距離を2種類設定できる。
移動範囲の選択は、洗車コース設定時に手動でセット情
報部Bに入力することができるが、図1に示すように、
接触型又は無接触型の車幅センサ39を昇降ドラム6の
下面前部に左右一対設けておいて、自動的に車幅を検出
してセット情報部Bに入力し、一定以上の車幅であれば
範囲Kで移動台7が往復移動するようにしておくことが
好ましい。尚、センサ14、39を左右複数対づつ設け
ると、上部ノズル8の移動距離を3種類以上に設定でき
る。
支持ケース42が固定され、この支持ケース42の下部
は昇降ドラム6に形成した溝38を挿通して下方に突出
し、上部ノズル8を回動自在に支持している。図11、
12において、前記支持ケース42には上下軸43、4
4が支持され、両軸43、44に固定のギヤ45、46
にはタイミングベルト47が巻き掛けられ、上軸43は
モータ41の出力軸41Aと直結され、下軸44には上
部ノズル8の本体12が固定されている。従って、モー
タ41を駆動すると上軸43が回転し、タイミングベル
ト47及び下軸44を介して上部ノズル8が横軸回りに
回動する。
に突出する1つの噴出金具13と、この噴出金具13に
対して直径方向にあるホース接続金具48とを有し、噴
出金具13は詳しくは図示していないが、洗剤を噴霧す
る状態と、水をへら状にして噴射する状態とに変更可能
になっている。前記支持台40には3個の近接スイッチ
49が設けられ、出力軸41Aに設けた作動片50によ
って作動可能になっており、この近接スイッチ49はモ
ータ41を制御するものであり、上部ノズル8を3回動
位置で停止させる。
り、噴出金具13を図2に示すように、下向き姿勢Eと
前後下斜め向き姿勢F、Gとに姿勢変更可能であり、そ
の姿勢を設定しているのが近接スイッチ49であり、モ
ータ41及び支持ケース42内の伝達手段によって上部
ノズル8を姿勢変更するノズル姿勢変更機構51が構成
されている。
磁切り換えバルブ等を介して噴射ポンプに接続され、噴
射ポンプは洗剤タンク16、水タンク17及びワックス
タンク53等(図1、4に示す)に接続され、1個の上
部ノズル8から洗剤、水及びワックス入り水等の洗浄液
を適宜噴出する。前記移動台7にはまた、ドラム衝突防
止手段54が設けられている。このドラム衝突防止手段
54は、溝38から前後に突出したひげ状の接触片55
の前後動を検出する第1センサ56と、溝38から下方
に突出したひげ状の接触片57の上下動を検出する第2
センサ58とを有する。
段5の故障により、昇降ドラム6が車体2に対して前後
方向及び上下方向に近づきすぎたときに、接触片55、
57が車体2に接触することにより作動して、近づきす
ぎを検出して昇降ドラム6の昇降又は門型フレーム3の
走行を停止する。前記ドラム衝突防止手段54はエラー
検出手段としてコンピュータ30の処理部Cに検出情報
が伝達され、その作動は図8に示すように、エラー記憶
部Lに記憶されると共に、現エラー表示部Mにエラーと
して表示される。
洗剤ノズル9Aと水ノズル9Bとに分かれており、両ノ
ズル9A、9Bは門型フレーム3の左右側部内のノズル
昇降機構59のタイミングベルト60に連結され、モー
タ61の駆動により昇降される。62U、62Dは昇降
ドラム6の最大昇降範囲を設定している上下センサであ
る。この側部ノズル9は車型認識手段5からの指令制御
により、車体2の洗車部位の高さに応じて上昇高さPか
ら上昇高さQまで変化し、洗剤及び水等をムダにしない
ようになっている。また、側部ノズル9は昇降速度が速
いので、チェーンでなく、タイミングベルト60で騒音
がでないように駆動している。
出溝63は、内方向きではなく前向きに開口しており、
側部ノズル9は基部が屈曲していて先端が内方に向けら
れており、突出溝63から門型フレーム3内に可及的に
水が入らないようになっている。この洗剤ノズル9Aと
水ノズル9Bはそれぞれ、ホース、電磁切り換えバルブ
等を介して噴射ポンプに接続され、各噴射ポンプは洗剤
タンク16又は水タンク17及びワックスタンク53等
に接続され、洗剤ノズル9Aは洗剤のみ、水ノズル9B
は水又はワックス入り水を噴出する。
剤噴射ポンプ及び水噴射ポンプ18、洗剤タンク16、
水タンク17及びワックスタンク53は、門型フレーム
3の左右側部内に配置されており、水タンク17は外部
の水道管とホースを介して接続されている。この水タン
ク17を門型フレーム3内に配置することにより、水噴
射ポンプ18から上部ノズル8及び側部ノズル9までの
距離がきわめて短くなり、洗剤用又はワックス用と同様
に、所要水圧を得るのに小さなポンプ及びモータで賄う
ことができるようになる。
2に示すように、前記各種噴射ポンプを保守・点検した
り各種タンクに洗剤・ワックス等を補給したりするため
に、メンテナンス用のドア19を設けている。このドア
19は門型フレーム3の左右側部の内面に設けることに
より、門型フレーム3の周囲にドア19から出入りする
ための空間を必要とせず、自動洗車装置1の設置スペー
スを小さくできる。
燥用のブロワ噴出手段であり、上ブロワ噴出手段10A
と左右一対の横ブロワ噴出手段10Bとを有する。左右
一対の横ブロワ噴出手段10Bは門型フレーム3の左右
側部内に設けられ風噴出口は内方に向けられており、位
置固定であるが、上下動するようにしても良い。上ブロ
ワ噴出手段10Aは左右一対の風噴出室66を有するブ
ロワ噴出体24を複数本の棒材で形成した支持部材67
を介して昇降体68に連結し、この昇降体68をチェー
ン、モータ等からなるブロワ駆動機構69で昇降可能に
し、前記ブロワ噴出体24に左右一対の蛇腹ホース70
を介してブロワモータ71で駆動されるブロワファン7
2と接続して構成している。73U、73Dはブロワ噴
出体24の昇降範囲を設定している上下センサである。
ロワ衝突防止手段74が設けられている。このブロワ衝
突防止手段74は図13に示すように、軸受体75に枢
支された軸76に、前後に突出したひげ状の接触片77
と作動片78とを設け、この作動片78の回動を近接ス
イッチ79で検出するようになっており、接触片77が
車体2に接触することにより揺動して、作動片78を回
動することにより、車体2に近づきすぎを検出してブロ
ワ噴出体24の下降又は門型フレーム3の走行を停止す
る。
手段としてコンピュータ30の処理部Cに検出情報が伝
達され、その作動はエラー記憶部Lに記憶されると共
に、現エラー表示部Mにエラーとして表示される。エラ
ー検出手段としては、前記ドラム衝突防止手段54、ブ
ロワ衝突防止手段74の他に、車型認識手段5で検出す
る車体2の洗車位置不良検出、各駆動機構作動不良及び
噴射用ポンプの作動不良等を検出する機器等があり、そ
れぞれ検出情報はコンピュータ30の処理部Cに伝達さ
れ、エラー記憶部Lに記憶され、現エラー表示部Mにエ
ラーとして表示され、かつ必要に応じて過去エラー表示
部Nで数回前の過去のエラーまで表示可能になってい
る。
移動代駆動機構15、ノズル姿勢変更機構51、ブロワ
駆動機構69等の駆動機器にはインバータが使用され、
ノズル昇降機構59にはサーボドライバが使用されてい
る。次に、前記実施例に示した自動洗車装置1における
洗車方法を、図8、14、15を参照しながら説明す
る。
位置に停止させ、操作パネルで水洗浄・乾燥コース、洗
剤散布・水洗浄(ワックス入り)・乾燥コース、洗剤散
布・水洗浄(ワックス入り)・水洗浄・乾燥コース等を
選択して洗車スタートさせる。門型フレーム3が走行機
構22によってレール23上を前進往動していくと、そ
の前部に配置された車検出手段4の光センサ11が車体
2を端部(前部)から検出し、車型認識手段5の記憶部
Aに外部情報としてインプットし、門型フレーム3の移
動により車体2の全長にわたって検出することにより、
車体2の車型が認識される。
始めてから、車型認識手段5の処理部Cでは、洗車のセ
ット情報をプログラムしてあるセット情報部Bのセット
情報に基づいて記憶部Aから情報を読み取って、門型フ
レーム3、昇降ドラム6、移動台7、側部ノズル9及び
ブロワ噴出手段10等に出力信号を送り、これらを制御
する。
又は後に外れている場合は、車検出手段4による車型認
識が正常に行われないので、エラーが検出され、門型フ
レーム3の走行が停止される。洗剤散布・水洗浄(ワッ
クス入り)・水洗浄・乾燥コースを選択した場合、門型
フレーム3の第1回往動時に洗剤散布行程が、第1回復
動時に水洗浄(ワックス入り)行程が、第2回往動時に
水洗浄行程が、第2回復動時に乾燥行程がそれぞれ行わ
れ、各行程に応じて洗浄液が選択される。
すように、昇降ドラム6を一端降下させて車体2に対し
て一定間隔をおいて配置すると共に、上部ノズル8を前
斜め下向き姿勢Fにして車体2の端部下部位置に対向さ
せ、洗剤を噴霧状にして散布する。こうして車体2の前
面が終わると、昇降ドラム6を上昇させながら上部ノズ
ル8を下向き姿勢Eに姿勢を変えてボンネット上面に、
前斜め下向き姿勢Fに変えてフロントガラスに、下向き
に変えてルーフに、後斜め下向き姿勢Gに変えてリヤガ
ラスに、下向きに変えてトランクリッドに、後斜め下向
き姿勢Gに変えてリヤバンパに順次洗剤を散布してい
く。
ら散布を開始し、駆動機構15による移動台7の移動に
よって他端側に移動する、車体2の車幅を手動で又は車
幅センサ39の検出により狭いものとしてセット情報部
Bに入力されている場合、左右側部のセンサ14によっ
て移動台7が検出されると駆動機構15を直ちに逆転
し、短い移動範囲J内で往復移動し、広いものとして入
力されている場合、センサ14で検出してから一定時間
後に逆転し、センサ14の位置から一定距離長い移動範
囲Kで往復移動する。
同時に行われ、図14に2点鎖線で示すように、側部ノ
ズル9を下部位置から昇降往復動させながら、洗剤ノズ
ル9Aから洗剤を噴霧状にして散布し、車体2の側面の
洗浄面の細部に至るまでむらなく吹き付ける。車体2の
上面の高さは前後方向各位置によって異なり、ボンネッ
トでは低く、ルーフでは高く、ガラス面ではその中途高
さもあり、側部ノズル9の移動速度は、車体2の上面高
さが低いところでは遅く、高いところでは速くなり、中
途高さでは中程度の速度となり、略一定の時間で1往復
する。
体2の表面に付着した汚れを浮き上がらせる。前記上部
の洗剤散布行程では、洗剤を噴霧するので、洗浄行程よ
りノズルを車体2から遠くに離して行われる。上部の洗
浄行程は、洗剤散布行程が完了した後、図14に1点鎖
線で示すように、門型フレーム3を復動させながら行わ
れる。昇降ドラム6を一端降下させて車体2に対して一
定間隔(洗剤散布行程より近い位置)をおいて配置する
と共に、上部ノズル8を後斜め下向き姿勢Gにして車体
2の端部下部位置に対向させ、ワックス入りの水を噴出
し、前後に広いヘラ状になった高水圧の噴流を洗浄面の
細部に至るまでむらなく吹き付けていく。
体2の全上面及び前後面に上部ノズル8の姿勢を変えな
がらワックス入りの水を噴出し、ワックスのミクロ粒子
を含んだ高水圧水で汚れの層を削り取り、同時にワック
ス分を洗浄面に展開密着させ、光沢と高い防錆効果をも
たらす。側部の洗浄行程は上部洗浄行程と略同時に行わ
れ、側部ノズル9の水ノズル9Bからワックス入りの水
を噴出する。この場合も車体2の上面の高さに応じて側
部ノズル9の移動速度は変化し、略一定の時間で1往復
する。
車体2の前側から上部水洗浄行程と側部水洗浄行程とが
行われる。これらの上部水洗浄行程と側部水洗浄行程と
は、門型フレーム3の移動方向が逆になり、ワックスの
入らない水を使用するだけで、前記上部洗浄行程と側部
洗浄行程と略同様であり、洗剤及びワックスを高水圧で
洗い流して仕上げをする。
アンテナ等の突起物があっても、ブラシのような巻き付
きやボディの塗装面を傷付けることなく行われ、コンピ
ュータからの制御によって水圧も調整される。また、上
部洗浄行程及び上部水洗浄行程で、車体2の幅が小さい
とき、操作パネルからの信号により、移動台7の移動距
離はセンサ14までの短距離区間となり、幅が大きいと
きにはセンサ14を越えて一定距離移動する長距離区間
となる。
ム3が車体2の最後端まで行くとストップして自動的に
乾燥用ブロワ行程に切り替わり、上ブロワ噴出手段10
Aが作動して、図14の点線軌跡を通って、ブロワ噴出
体24を上部ノズル8と同様に昇降往復動作させなが
ら、車体2の上部から風を吹き付け、門型フレーム3が
元の位置まで移動する間に車体2上の水滴をムラなく吹
き飛ばして乾燥する。そして、車体2の正面の下部まで
乾燥し終わると停止し、ブロワ噴出体24が最上部へ上
がって止まる。
は、門型フレーム3は1往復し、洗剤散布・水洗浄(ワ
ックス入り)・乾燥コースを選択した場合は、門型フレ
ーム3は洗剤散布行程を終了してから何も作業をせずに
元位置にもどり(図14に1点鎖線で示す)、次の1往
復で水洗浄(ワックス入り)及び乾燥作業をする。洗剤
散布、水洗浄(ワックス入り)、水洗浄、乾燥の各行程
中に、何らかの理由により、ドラム衝突防止手段54、
ブロワ衝突防止手段74等が作動するとエラーが検出さ
れ、昇降ドラム6の昇降又は門型フレーム3の走行等が
停止すると共に、図8に示すように、その情報は処理部
Cにインプットされ、現エラーとして表示部Mに表示さ
れる。過去何回かのエラーを知りたいときは、エラー記
憶部Lから出力して過去現エラー表示部Nに表示するこ
とができる。
段4の光センサ11は、門型フレーム3の上部ノズル8
及び側部ノズル9より往動方向で前方に位置し、かつ車
体2を上下方向多数位置で一度に検出すべく上下方向に
多数配置しており、前記車型認識手段5は上下各位置の
光センサ11からの検出情報を時系列で記憶する記憶部
Aを有するので、門型フレーム3を1度往動するだけ
で、車体2の水平面及び傾斜面だけでなく垂直面も正確
にかつ迅速に検出しかつ記憶して車型全体を認識するこ
とができ、その検出途中から、すなわち門型フレーム3
の最初の往動時から効率よく、その認識車型に基づい
て、上部ノズル8、側部ノズル9等を車体に対して正確
に移動させることができ、しかも、移動台駆動機構15
は昇降ドラム6の左右側部に移動台7を検出するセンサ
14を有し、かつ移動台7の左右移動を前記センサ14
が作動したときに逆転する態様と設定時間後に逆転する
態様とに設定を選択可能にしているので、移動台7の移
動距離を複数種類に設定できかつそれを選択でき、車体
2の幅の大小に応じて上部ノズル8の移動距離を変更し
て洗浄液及び各種動作にムダを少なくすることができ
る。
る。
る。
を示す断面正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 洗車しようとする車体(2)に対して相
対移動する門型フレーム(3)と、この門型フレーム
(3)に設けられていて車体(2)の外面形状を検出す
る光センサ(11)を有する車検出手段(4)と、門型
フレーム(3)に昇降自在に設けた昇降ドラム(6)
と、この昇降ドラム(6)に移動台駆動機構(15)を
介して左右移動自在に設けられた移動台(7)と、この
移動台(7)に設けられている洗浄用上部ノズル(8)
と、門型フレーム(3)の左右側部に昇降自在に設けら
れた左右一対の洗浄用側部ノズル(9)と、前記車検出
手段(4)からの情報を時系列で記憶しておいて門型フ
レーム(3)、昇降ドラム(6)、移動台(7)、上部
ノズル(8)及び側部ノズル(9)の各駆動機構を制御
する車型認識手段(5)とを有し、 前記車検出手段(4)の光センサ(11)は、門型フレ
ーム(3)の上部ノズル(8)及び側部ノズル(9)よ
り往動方向で前方に位置し、かつ車体(2)を上下方向
多数位置で一度に検出すべく上下方向に多数配置してお
り、前記車型認識手段(5)は上下各位置の光センサ
(11)からの検出情報を時系列で記憶する記憶部
(A)を有し、 移動台駆動機構(15)は昇降ドラム(6)の左右側部
に移動台(7)を検出するセンサ(14)を有し、かつ
移動台(7)の左右移動を前記センサ(14)が作動し
たときに逆転する態様と設定時間後に逆転する態様とに
設定を選択可能にしていることを特徴とする自動洗車装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5108597A JP2524076B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 自動洗車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5108597A JP2524076B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 自動洗車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06321065A JPH06321065A (ja) | 1994-11-22 |
JP2524076B2 true JP2524076B2 (ja) | 1996-08-14 |
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JP5108597A Expired - Lifetime JP2524076B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 自動洗車装置 |
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JP (1) | JP2524076B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP5108597A patent/JP2524076B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH06321065A (ja) | 1994-11-22 |
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