JP2523917B2 - シ―ト状基材 - Google Patents
シ―ト状基材Info
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- JP2523917B2 JP2523917B2 JP2029262A JP2926290A JP2523917B2 JP 2523917 B2 JP2523917 B2 JP 2523917B2 JP 2029262 A JP2029262 A JP 2029262A JP 2926290 A JP2926290 A JP 2926290A JP 2523917 B2 JP2523917 B2 JP 2523917B2
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- Japan
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- sheet
- woven fabric
- base material
- groove
- yarn
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- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
本発明は、粘着テープ用基材や、農業、土木用あるい
は野積資材の覆シート用等に適したシート状基材に関す
るものである。
は野積資材の覆シート用等に適したシート状基材に関す
るものである。
【従来の技術】 上記目的で使用されている従来のシート状基材には、
例えば、野積みシート、養生シート、コンテナ等にみら
れるように、合成樹脂フイルムを細幅にスリットし、こ
れを延伸して得られたフラットヤーンを経緯に密に並べ
て製織し、これを基材としてその両面に、前記フラット
ヤーンと同種の樹脂をコーティングして得られたものが
使用されている。(例えば特開昭63−302027号) この場合、フラットヤーンは表面が平滑なものが使用
されていた。
例えば、野積みシート、養生シート、コンテナ等にみら
れるように、合成樹脂フイルムを細幅にスリットし、こ
れを延伸して得られたフラットヤーンを経緯に密に並べ
て製織し、これを基材としてその両面に、前記フラット
ヤーンと同種の樹脂をコーティングして得られたものが
使用されている。(例えば特開昭63−302027号) この場合、フラットヤーンは表面が平滑なものが使用
されていた。
このような従来のシート状基材は、例えば、粘着テー
プ用として用いた場合、従来のものでは経緯糸の固定が
悪いため、使用時に必要部分での手操作による切断性、
すなわち手切れ性が悪い難点があった。また、野積シー
トの製造に内部層として用いた場合、後工程の熱風ウエ
ルダーで接合するとき、充分な接合強度が得られず、表
面層の樹脂フイルムが剥離する問題があった。
プ用として用いた場合、従来のものでは経緯糸の固定が
悪いため、使用時に必要部分での手操作による切断性、
すなわち手切れ性が悪い難点があった。また、野積シー
トの製造に内部層として用いた場合、後工程の熱風ウエ
ルダーで接合するとき、充分な接合強度が得られず、表
面層の樹脂フイルムが剥離する問題があった。
上記のように従来のシート状基材には種々の解決すべ
き課題が存在しており、これらの課題を本発明は下記構
造とすることにより解決したのである。 その構造は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン若しくは異種ポリオレフィンの混合物で表裏
面に溝状起伏をもつ延伸ヤーン(2)を幅方向がほぼ平
面状態のまま経緯に用いて織成された織布基材(1)
と、その織布基材(1)よりも低融点樹脂であって織布
基材(1)の表面を被覆し延伸ヤーン(2)の溝状起伏
により形成された空隙へ熱融着した表面ラミネート基材
(3)とからなることを特徴とするものである。 ここにいう表裏面に溝状起伏をもつ延伸ヤーン(2)
の例としては、例えば表面スジ入フラットヤーン、すな
わち、カーペット基布としてタフティングのときの割れ
や劣化防止に用いられているものや、連糸、すなわち複
数の糸が幅方向に連なり、カーテン芯地、人口芝、艶消
しヤーンとして用いられているもののように、表裏面が
起伏状態を呈した構造のものである。
き課題が存在しており、これらの課題を本発明は下記構
造とすることにより解決したのである。 その構造は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン若しくは異種ポリオレフィンの混合物で表裏
面に溝状起伏をもつ延伸ヤーン(2)を幅方向がほぼ平
面状態のまま経緯に用いて織成された織布基材(1)
と、その織布基材(1)よりも低融点樹脂であって織布
基材(1)の表面を被覆し延伸ヤーン(2)の溝状起伏
により形成された空隙へ熱融着した表面ラミネート基材
(3)とからなることを特徴とするものである。 ここにいう表裏面に溝状起伏をもつ延伸ヤーン(2)
の例としては、例えば表面スジ入フラットヤーン、すな
わち、カーペット基布としてタフティングのときの割れ
や劣化防止に用いられているものや、連糸、すなわち複
数の糸が幅方向に連なり、カーテン芯地、人口芝、艶消
しヤーンとして用いられているもののように、表裏面が
起伏状態を呈した構造のものである。
このような構造のシート状基材は、幅方向がほぼ平面
状態のまま経緯に用いて織成された延伸ヤーン(2)の
表裏面溝状起伏によって、経緯糸間に樹脂の侵入空間が
確保され、この部分へ表面ラミネート基材(3)の樹脂
が入り込み溶着する。これにより経緯糸の固定が良くな
り、粘着テープ用として用いた場合の手切れ性が良くな
る。更に、物理的接着強度が増すことにより、表面ラミ
ネート基材(3)すなわち表面フイルムの剥離の問題も
なくなる。
状態のまま経緯に用いて織成された延伸ヤーン(2)の
表裏面溝状起伏によって、経緯糸間に樹脂の侵入空間が
確保され、この部分へ表面ラミネート基材(3)の樹脂
が入り込み溶着する。これにより経緯糸の固定が良くな
り、粘着テープ用として用いた場合の手切れ性が良くな
る。更に、物理的接着強度が増すことにより、表面ラミ
ネート基材(3)すなわち表面フイルムの剥離の問題も
なくなる。
以下実施例によって本発明を詳細に説明する。 実施例1(粘着テープの製造) 100デニールの高密度ポリエチレン製フラットヤーン
で表面に溝深さが10μの溝状起伏表面をもつ延伸ヤーン
(2)を経に46本/インチ、緯に溝深さが10μの溝状起
伏を表裏面にもつ300デニールの延伸ヤーンを16本/イ
ンチ用いて第1図のように織成して織布(1)とした。
その織布(1)の表面に溶融低密度ポリエチレンを通常
の押出温度(270℃)よりも30℃高く設定(300℃)し
て、第2図のように30μ宛の両面押出しラミネートし
た。 これを粘着テープ用基材として用い、その片面にブチ
ルゴム系粘着剤を塗布して感圧性粘着剤層を形成して粘
着テープとした。得られた粘着テープは必要部分での手
操作による切断性、すなわち手切れ性が良好であった。 実施例2(野積用シートの製造) 高密度ポリエチレン製連糸からなる950デニールの溝
状起伏を表裏面にもつ延伸ヤーン(2)を経緯各8本/
インチ織り込んで第3図に示したような織布基材(1)
とした。 これに低密度ポリエチレン約50μをラミネートした。
ラミネート温度は通常より高く、300℃としてシート状
基材を作成した。 これを所定サイズに裁断し、熱風ウエルダーによって
中継ぎ仕上げを行なったが、その際に織布基材(1)と
表面ラミネート基材(3)との剥離がなく、接着部の強
力が大な野積用シートが得られた。
で表面に溝深さが10μの溝状起伏表面をもつ延伸ヤーン
(2)を経に46本/インチ、緯に溝深さが10μの溝状起
伏を表裏面にもつ300デニールの延伸ヤーンを16本/イ
ンチ用いて第1図のように織成して織布(1)とした。
その織布(1)の表面に溶融低密度ポリエチレンを通常
の押出温度(270℃)よりも30℃高く設定(300℃)し
て、第2図のように30μ宛の両面押出しラミネートし
た。 これを粘着テープ用基材として用い、その片面にブチ
ルゴム系粘着剤を塗布して感圧性粘着剤層を形成して粘
着テープとした。得られた粘着テープは必要部分での手
操作による切断性、すなわち手切れ性が良好であった。 実施例2(野積用シートの製造) 高密度ポリエチレン製連糸からなる950デニールの溝
状起伏を表裏面にもつ延伸ヤーン(2)を経緯各8本/
インチ織り込んで第3図に示したような織布基材(1)
とした。 これに低密度ポリエチレン約50μをラミネートした。
ラミネート温度は通常より高く、300℃としてシート状
基材を作成した。 これを所定サイズに裁断し、熱風ウエルダーによって
中継ぎ仕上げを行なったが、その際に織布基材(1)と
表面ラミネート基材(3)との剥離がなく、接着部の強
力が大な野積用シートが得られた。
本発明のシート状基材は以上のような構造であるか
ら、延伸ヤーンの溝状起伏表面の凸部は厚みが大となる
ため熱劣化が少ない。熱劣化が少ないため高温の樹脂を
ラミネートできるので、ヤーンの表面が溶融し、接着強
力大となる。また、織布基材の交差部にも溝を通って樹
脂が入り込むため、物理的接着力も大となる。
ら、延伸ヤーンの溝状起伏表面の凸部は厚みが大となる
ため熱劣化が少ない。熱劣化が少ないため高温の樹脂を
ラミネートできるので、ヤーンの表面が溶融し、接着強
力大となる。また、織布基材の交差部にも溝を通って樹
脂が入り込むため、物理的接着力も大となる。
第1図及び第3図は織布基材の部分斜視図、第2図は粘
着テープ用シート状基材の端部斜視図である。 (1)織布基材、(2)延伸ヤーン (3)表面ラミネート基材
着テープ用シート状基材の端部斜視図である。 (1)織布基材、(2)延伸ヤーン (3)表面ラミネート基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 D03D 15/00 C 15/02 15/02 C D06M 17/00 D06M 17/00
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン若しくは異種ポリオレフィンの混合物で表裏面
に溝状起伏をもつ延伸ヤーン(2)を幅方向がほぼ平面
状態のまま経緯に用いて織成された織布基材(1)と、
該織布基材(1)よりも低融点樹脂であって織布基材
(1)の表面を被覆し延伸ヤーン(2)の溝状起伏によ
り形成された空隙へ熱融着した表面ラミネート基材
(3)とからなるシート状基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2029262A JP2523917B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シ―ト状基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2029262A JP2523917B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シ―ト状基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03231836A JPH03231836A (ja) | 1991-10-15 |
JP2523917B2 true JP2523917B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=12271367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2029262A Expired - Fee Related JP2523917B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シ―ト状基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523917B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5925434A (en) * | 1997-06-12 | 1999-07-20 | Bp Amoco Corporation | Tuftable backing and carpet construction |
JP2002320413A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-05 | Hagihara Industries Inc | 農園芸ハウス用遮光資材 |
WO2022224666A1 (ja) * | 2021-04-21 | 2022-10-27 | 東レ株式会社 | 繊維構造体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5217584Y2 (ja) * | 1971-08-11 | 1977-04-20 | ||
JPS515024Y2 (ja) * | 1971-11-15 | 1976-02-12 | ||
JPS62110282U (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-14 | ||
JPS63302027A (ja) * | 1987-06-03 | 1988-12-08 | Daiyatetsukusu Kk | 網状シ−ト |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP2029262A patent/JP2523917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03231836A (ja) | 1991-10-15 |
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