JP3743938B2 - スキ−場敷設用保雪マット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキ−場の基盤上に積雪に先立って敷設されるマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキ−場は傾斜露地面に直接降雪によって積雪せしめ滑走面を構成している。ところで、露地面の温度は地熱によって気温より高いため、降雪は露地面と接触すると融け出し、その際の融解熱も差程なく、積雪するためには降雪量が多く長時間降続することが必要となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
積雪により滑走面となる基盤表層には、堆積した雪との摩擦力による抵抗を高め雪崩発生を抑制する目的でネット類を敷設することもなされているが、露地面のほとんどは開放されている。そこで本発明は、露地面に敷設して地熱との断熱層的役割を果たし、効率よく積雪せしめる部材を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するために手段】
本発明は、空隙率 20 200kg/m 3 の合成樹脂繊維系不織布3と延伸加工された合成樹脂製の糸条の織編物のシ−ト状物2とを、部分的に接合した全体の厚みが2〜 10mm である積層物であって、スキ−場の基盤には不織布面を表側、シ−ト状物面を裏側として敷設されるものであることを特徴とするスキ−場敷設用保雪マットとしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の保雪マットは不織布とシ−ト状物による二層構造であり、スキ−場の基盤には不織布面を表側、シ−ト状物面を裏側として敷設されるのである。不織布による層は地熱を遮断し表層の不織布表層の温度を外気温と同様に保持することに作用し、シ−ト状物による層は不織布を補強し且つ雪が融解した水分を地面に透過吸収させる経路を確保するものである。
【0006】
不織布とは繊維系集合体であって、繊維の種類や製法によって分類がなされているが、ここでは特に厚みや空隙率、坪量の仕様選択範囲が大きいことにより、直接紡糸法或いはカ−ドや気流式により繊維ウエブを成形する紡糸工程と、繊維ウエブをバインダ−や熱等で接合シ−ト化するボンディング工程から成る、一般に乾式不織布と云われるものが好適に採用される。この種の不織布としては、例えばスパンボンド、レジンボンド、ステッチボンド、サ−マルボンド、スパンレ−ス、ニ−ドルパンチ不織布などが挙げられる。この繊維系は、耐久性、強度、非吸水性に加え低熱容量、低熱伝導性の点で合成樹脂製が好適であり、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系等特に制限されることはない。
【0007】
不織布の空隙率とは繊維密度と換言できるもので、20〜200kg/m3の範囲の必要があり、より好適には50〜100kg/m3である。これは降雪の捕捉性と融雪水分の透水性から制限されるもので、低空隙率の不織布は透水性が劣りまた柔軟性に欠けたもので取り扱いが不便であって、高空隙率の不織布は低強度で加工性において問題となるのである。
【0008】
シ−ト状物とは、不織布を補強するものであり、延伸加工等で高強度を付与した合成樹脂製のモノフィラメント、マルチフィラメント、フラットヤ−ンやスプリットヤ−ンなどの糸条の編織物や、或いは樹脂被覆等により防水性となったシ−トに物理的穿孔で透水孔を多数開設し通水可能にしたものである。これは、保雪マット表面で融雪した水分を地面に透過吸収させ、マット表面のアイスバ−ン化を抑制するのである。
【0009】
これら不織布とシ−ト状物を積層、接合するためには、接着剤、ホットメルトウエブ或いは粉体融着等を中間に介在させて固着する、或いは不織布に熱融着可能な樹脂の外層と、該外層より高融点樹脂の内層とで構成される複合繊維状もしくは複合糸条を用いて粗目な状態で編織成されるシ−ト状物を熱融着して固着する等の手段が採用できるが、いずれにしても接合部分が保雪マットとしての透水性の大きな低下をもたらすことのないように、点状、帯状、格子状等の部分的な接合方法が採用される。
【0010】
こうした構成の保雪マットは、全体としての厚みが2〜10mmであることが必要で、より好適には3〜5mm厚み程度のものである。これは主には断熱層として作用することとその取り扱い易さに起因しており、厚みが2mmより薄物であれば地熱がシ−ト状物からさらに不織布に伝えられ表層の温度が上昇することで断熱効果の目的を達しないし、一方10mmを超える厚物は嵩張ったものとなり比較的に幅広、長尺物として使用される保雪マットとしては保管、運搬、敷設作業での取り扱いに支障をきたすのである。
【0011】
【実施例】
以下、実施例にて説明を加える。
【0012】
実施例1
熱可塑性合成樹脂にポリプロピレン(MI=1.5)を選び、インフレ−ション法にて溶融温度240℃でダイスから無定形状態で押し出し、空冷してフィルムを成形した後、細断してテ−プ状と成し、接触熱板延伸方式で延伸温度132℃、アニ−リング温度141℃、延伸倍率5.8倍で縦一軸延伸を施し、高速の回転刃ロ−ルに接触させることで切れ目を入れて割繊起毛した繊度1,350drのスプリットヤ−ンを製造した。このスプリットヤ−ンを経緯糸に用いて、スル−ザ−織機によって織成密度8×8本/インチで平織りした織物をシ−ト状物2とした。
【0013】
不織布3として、ポリプロピレン製のスパンボンド不織布(坪量180g/m2、空隙率100kg/m3)を選び、この不織布3に10mm間隔で凹凸のあるエンボスロ−ルを用いて、加熱溶融させた酢酸ビニル系ホットメルト接着剤を点状に塗布し、これにシ−ト状物2を重合して加熱ロ−ルにより圧着し部分的な接合部4で固着して引張強度50kgf/5cmの積層物を得た。
【0014】
この積層物を裁断して周縁部を30mm折り返し縫着し、折返し部分には約90cm間隔で鳩目加工を施し、全体としての厚みが2.2mmで、1.8×10mサイズの実施例1のスキ−場敷設用保雪マット1とした。
【0015】
実施例2
ポリエチレンテレフタレ−ト製マルチフィラメントの編織物にポリ塩化ビニル樹脂を被覆した非通気性タ−ポリンシ−トに、直径約8mmの通水孔5を75mm間隔で千鳥状に全面に穿設して透水可能としたシ−ト状物2を得た。
【0016】
不織布3としてポリエステル系合成樹脂製のレジンボンド不織布(坪量400g/m2、空隙率50kg/m3)を選び、不織布3とシ−ト状物2の間に低融点ホットメルトウエブを挟み込み加熱ロ−ルにより圧着し部分的な接合部4で固着して引張強度80kgf/5cmの積層物を得た。
【0017】
この積層物に実施例1と同様の加工を施したものを実施例2としたが、この保雪マット1は全体としての厚みが9.5mmであった。
【0018】
実施例1及び実施例2の保雪マット1を露地面に敷設し、鳩目孔を通して杭打固定し、積雪の状態を露地面と比較してみたところ、降雪初期において両実施例の保雪マット表層には明らかに多くの積雪層の形成が確認でき、また時間経過後の保雪マット1と積雪層の境界面でのアイスバ−ン化は認められないものであった。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスキ−場敷設用マットは合成樹脂製の不織布とシ−ト状物による二層構造のマットであるから、合成樹脂の低熱容量、低熱伝導性及びマットの所定の厚みにより地熱を遮断してマット表層の温度を外気温にほぼ等しくすることで融雪を抑制し、且つ不織布の空隙が降雪の捕捉性を向上して効率的に積雪層を形成せしめスキ−滑走面とすることができる。また、非吸水性で適した透水性を有することで、融雪水分はマット内部を透過して地面に送られ吸水され、アイスバ−ン化の抑制に効果的なものとなる。さらに、幅広、長尺物に対応可能であり、保管、運搬での取り扱いが容易で、且つ簡単な作業で敷設することができる点においてもスキ−場敷設用保雪マットとして有用なものと成り得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の保雪マットの一部破断部分平面図である。
【図2】実施例2の保雪マットの一部破断部分平面図である。
【図3】本発明の保雪マットの部分断面図である。
【符号の説明】
1 保雪マット
2 シ−ト状物
3 不織布
4 接合部
5 通水孔

Claims (1)

  1. 空隙率 20 200kg/m 3 の合成樹脂繊維系不織布3と延伸加工された合成樹脂製の糸条の織編物のシ−ト状物2とを、部分的に接合した全体の厚みが2〜 10mm である積層物であって、スキ−場の基盤には不織布面を表側、シ−ト状物面を裏側として敷設されるものであることを特徴とするスキ−場敷設用保雪マット。
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