JP2523854B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2523854B2
JP2523854B2 JP1038602A JP3860289A JP2523854B2 JP 2523854 B2 JP2523854 B2 JP 2523854B2 JP 1038602 A JP1038602 A JP 1038602A JP 3860289 A JP3860289 A JP 3860289A JP 2523854 B2 JP2523854 B2 JP 2523854B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はVTR等の磁気ヘッド及びその製造方法に関す
るものである。
従来の技術 従来より磁気ギャップ近傍にFe−Si−Al(センダス
ト)合金やCo−Nb−Zr等の非晶質合金を用い、バックコ
アにMn−Znフェライトを用いたメタルインギャップ(MI
G)ヘッドが知られている。これは飽和磁束密度(4πM
s)の高い金属磁性合金膜を磁気ギャップ近傍に位置す
るような構成のヘッドとする事によりフェライト単体よ
り成る磁気ヘッドに比べて主に記録特性の改善をはかろ
うとするものである。第2図にこのようなMIGタイプヘ
ッドの1例を示す。図中1はフェライトバックコア、2
は金属磁性合金膜、3はSiO2等より成る磁気ギャップ
部、4はコア接着用ガラス部である。
発明が解決しようとうる課題 しかしながらこのような構成のヘッドの金属磁性膜と
してFe−Si−Al系合金やCo−Nb−Zr系非晶質合金等の従
来よりヘッドコア材として用いられているものを用いる
と、前者の場合は図1に示された金属磁性膜部2とフェ
ライトコア部1との界面5にAlが偏析したり、後者の場
合はNb,Zr等がフェライトの酸素を奪ったりして変質層
が生じ、疑似ギャップとなってヘッドの特性を損なう問
題点があった。又Fe−Si−Al系合金膜は磁気異方性の制
御が困難でヘッド化した場合特性のばらつきが生じ易
く、Co−Nb−Zr系非晶質合金膜は磁界中熱処理により磁
気異方性の制御が可能なものの全ての熱処理工程を磁界
中で行なわないと異方性が消えてしまうという問題点や
飽和磁化の高いものは結晶化温度が低く500℃近傍での
ガラス接着工程が困難であるという問題点があった。更
に通常のフェライトは磁気ヘッドに用いると摺動ノイズ
が発生するためMIGヘッドはC/NもしくはS/N比で金属ヘ
ッドに劣るという欠点があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決すること
を目的とする。
課題を解決するための手段 本発明の磁気ヘッドは金属合金膜部に次式でしめされ
た組成を有する合金膜 TaMbXcNd、 ……(1) を用いて変質層の低減を、又バックコア部にSn入り単結
晶フェライトを用いる事により摺動ノイズの低減をはか
る。
ただしTはFe,Co,Niより成る群から選択された少なく
とも1種の金属、MはNb,Zr,Ti,Ta,Hf,Cr,Mo,W,Mnより
成る群から選択された少なくとも1種の金属、XはB,S
i,Geより成る群より選択された少なくとも1種の半金属
・半導体、Nは窒素であってa,b,c,dは原子パーセント
を表わし、それぞれ 65≦a≦93 ……(2) 4≦b≦20 ……(3) 0≦c≦20 ……(4) 2≦d≦20 ……(5) 5≦b+c ……(6) a+b+c+d=100 ……(7) である。又Sn入り単結晶等の摺動ノイズの発生しにくい
フェライトをバックコアに用いる。
また、本発明は、ギャップ近傍が次式で示された組成
の磁性合金膜で、 TaMbXcNd、 その他のコア部が主にSn入り単結晶フェライト等のフェ
ライトで構成されている磁気ヘッドの作成法において
(ただしTはFe,Co,Niより成る群から選択された少なく
とも1種の金属、MはNb,Zr,Ti,Ta,Hf,Cr,Mo,W,Mnより
成る群から選択された少なくとも1種の金属、XはB,S
i,Geより成る群より選択された少なくとも1種の半金属
・半導体、Nは窒素であってa,b,c,dは原子パーセント
を表わし、それぞれ 65≦a≦93 4≦b≦20 0≦c≦20 2≦d≦20 5≦b+c a+b+c+d=100 である。)、該フェライト基板上に該合金膜をスパッタ
法等により蒸着し、該合金膜の磁気ギャップ面となるべ
き面にほぼ平行にかつ磁気ギャップの深さ方向にほぼ直
角となる方向に磁界を印加し、該フェライト基板のキュ
リー温度以上で熱処理した後、通常のヘッド作製加工を
行い、該フェライト基板がバックコア、該合金膜部が磁
気ギャップ面を含むフロントコアとなるように磁気ヘッ
ドを構成する事を特徴とする磁気ヘッドの製造方法であ
る。すなわち、本発明磁気ヘッドの製造方法ではMIGヘ
ッドの作製工程の特徴が活かし、反磁界係数の小さい状
態で上記の合金膜の磁気ギャップ面となるべき面にほぼ
平行に、かつ磁気ギャップの深さ方向にほぼ直角となる
方向に磁界を印加し、フェライト基板のキュリー温度以
上で熱処理を行なう。
作用 上記の構成において本発明は、磁性合金膜部に特殊な
窒化合金膜を用いる事により、フェライトバックコア部
との反応が低減するため変質層が生じ難くなり疑似ギャ
ップの問題が改善される。又バックコアにSn入り単結晶
フェライト等を用いる事により摺動ノイズが低減する。
更に上述の熱処理により磁気ヘッドの高周波特性の向上
と特性の均一化が可能となる。
実施例 以下に、本発明の実施例を説明する。
(1)式においては合金膜が軟磁性を示すには a≦94,5≦b+c ……(8) である事が必要であり、合金膜が高飽和磁化を有するに
は 65≦a,b≦20,c≦20 ……(9) である事を望ましい。又フェライトとの反応を防ぎ疑似
ギャップを低減するには 2≦d ……(10) である事が必要である事がわかった。更に熱処理により
窒素が膜から解離するのを防ぐためには 4≦b ……(11) である事が必要であり、合金膜の内部応力を抑えて膜が
基板より剥離しないためには d≦20 ……(12) である事が望ましい。以上(8)−(12)式より(2)
−(7)式の条件式が得られた。
この窒化合金膜の軟磁気特性を更に改善するには、少
なくとも作製時において膜厚方向即ち成膜方向に組成変
調された窒化合金膜 Ta′Mb′Xc′Nd′、 ……(1′) を用いる事が望ましい。ただしT,M,X,Nは(1)式式記
載のものと同じであり、a′,b′,c′,d′は膜厚方向に
変動するそれぞれの構成元素の平均組成で原子パーセン
トで 65≦a′≦93 ……(2′) 4≦b′≦20 ……(3′) 0≦c′≦20 ……(4′) 2≦d′≦20 ……(5′) 5≦d′+c′ ……(6′) a′+b′+c′+d′=100 ……(7′) であり、限定理由は(2)−(7)の場合と同様であ
る。このような組成変調膜(広い意味で積層構造膜も含
む)は優れた軟磁性を示し、作製法としては周期的に窒
素ガスを混合した反応スパッタ法等により窒化層と非窒
化層を積層する事により積層構造のものが、又この膜を
熱処理する事により組成変調構造もしくは積層構造のも
のが得られる。従来の非晶質合金では活性なNb,Zr等が
界面でフェライトの酸素を奪って変質層を生じていた
が、これらの窒化合金膜ではNbやZr等が窒素と選択的に
結合しているため変質層が発生しにくくなっている。同
時に(1)もしくは(1′)式においてこれらのM元
素、即ちNb,Zr,Ti,Ta,Hf等が窒素との結合力が大である
ため、高温の熱処理においても窒素が膜から解離せず膜
質及び膜の諸特性の安定性に寄与している。(1)もし
くは(1′)式においてX元素はM元素のようにフェラ
イトの酸素を奪うことはなく窒素と結合してフェライト
の磁性合金膜との反応を押え疑似ギャップの低減に寄与
している。更に変質層による疑似ギャップを低減するに
は第2図においてフェライトコア部と窒化合金膜部との
界面5に厚さが300A以下のSi−N,B−N,Al−N等の窒化
膜を設けるのが効果的である。これ以上厚いものは逆に
疑似ギャップの発生原因となって好ましくない。又バッ
クコア部のフェライトにはSn入り単結晶フェライト等の
摺動ノイズの発生しにくいものを用いる事がヘッドのC/
N(orS/N)比を向上させるのに効果的である。なお摺動
ノイズを下げるには微小粒径の多結晶フェライトを用い
ることも考えられるが、一般的にはヘッド出力が低下
し、摺動ノイズも完全にはなくならないのでSn入り単結
晶フェライトを用いるのが望ましい。
上記の窒化合金膜は従来の非晶質合金と異なり熱的に
安定なため500℃以上での高温熱処理が可能である。又
この窒化合金膜はFe−Si−Alのような結晶質合金と異な
り磁界中熱処理による磁気異方性の制御が可能で、かつ
一度高温で磁界中熱処理して異方性をつけておけば無磁
界中でもそれより低温での熱処理ではこの磁気異方性が
消えにくいという特徴を有している。本発明ではこの窒
化合金膜の特徴とMIGヘッド作製工程が磁界中熱処理に
適している点に着目し高周波特性に優れ特性の均一な磁
気ヘッドの製造法に開発した。以下に本発明磁気ヘッド
の製造法の一例を第1図(a)、(b)、(b′)、
(c)を用いて説明する。
通常メタルインギャプと呼ばれる構造の磁気ヘッドは
同図に示したような加工工程を経て作製される。図中1
はSn入り単結晶フェライト、2は窒化磁性合金膜、3は
磁気ギャップ、4はボンディングガラスである。同図
(c)において磁気ヘッドの磁路はこの場合、巻線穴6
の周りのX−Z面内を主に通って構成されY方向に磁化
容易軸を有する事が特性上望ましい。しかしながらこの
形状でY方向に磁界を印加して熱処理してもこの方向に
磁気異方性をつけるのは困難である。この理由は磁性合
金膜部2のX,Y,Z方向の寸法はほぼ同程度でY方向に対
する反磁界係数が極めて大きくこれに打ち勝つためには
数千Oeの磁界が必要で、これは実際の工程上困難だから
である。しかし同図(a)もしくは(b)の形状の時、
即ち直接のフェライト基板1上に、もしくはフェライト
基板上にSi−N,B−N等の300A以下の窒化膜を形成し、
この上にスパッタ法等により窒化合金膜2を蒸着した状
態(a)、もしくはX−Y面をギャップ面とすべく研磨
した状態(b)で図中のY方向、即ちギャップ面3′に
平行で、ギャップの深さ方向Xと直角方向に磁界を印加
してフェライト基板のキュリー温度以上で熱処理すれば
磁化容易軸をY方向につける事が可能である。この時磁
性合金膜部のY方向の反磁界係数は小さく印加磁界は数
百Oeで十分である。なおフェライトのキュリー温度は30
0℃以下であるのでこれ以上の温度で熱処理すればフェ
ライト基板部の反磁界の寄与はまったくない。又Y方向
の磁気異方性の大きさはY方向の固定磁界中熱処理と、
X−Y面内、即ちギャップ面内での回転磁界中熱処理を
組み合わす等により任意に制御する事が可能である。次
に同図(b)に示したバーの半分に同図(b′)に示し
たような巻線溝加工を施し、ギャップ面3′にSiO2等の
ギャップ材3を形成した後、ガラス4により(b)およ
び(b′)に示した両コアを接合して(c)に示したよ
うな磁気ヘッドが得られる。通常このガラスボンディン
グは480℃近傍で行なわれるので、上述の磁界中熱処理
をこの温度より高めの500〜650℃で行なっておけばY方
向につけられた磁気異方性はこの無磁界中のガラスボン
ディング工程により消失する事はない。従来の非晶質合
金では500℃以上の熱的安定性に難があったためこのよ
うな高温磁界中熱処理工程はは不可能であった。
このようにして作製した磁気ヘッドは優れた特性を示
す。これはギャップ近傍の磁性合金膜部に理想的な磁気
異方性を持たせる事が出来るからである。この磁気異方
性が大きすぎると高周波特性は良くなるものの合金膜の
透磁率が低下してヘッドの再生効率が悪くなるので磁界
中熱処理条件を調整して最適化する必要がある。これは
熱処理時間・温度の調整、及び固定磁界中と回転磁界中
熱処理の組合せ等により任意の大きさの磁気異方性に制
御する事が可能である。
以下更に具体的実施例により本発明の効果の説明を行
なう。
<実施例1> スパッタ法によりSn入り単結晶Mn−Znフェライト基板
上に厚さ8μmのFe−Si−Al合金膜及びCo−Nb−Zr非晶
質合金膜を形成し、第2図に示したようなMIGタイプの
磁気ヘッドを作製した。次にターゲットにCo−Nb−Zr及
びFe−Nb−B合金板を用い、N2ガスをArガスに混合して
スパッタすることにより膜組成でCo83Nb10Zr5N2及びFe
78Nb8B12N2なる厚さ8μmの窒化合金膜を同様にSn入り
単結晶Mn−Znフェライト基板上に形成した。更に同上の
ターゲットを用い、スパッタ中にArガス中にN2ガスを周
期的に混合することによりCo−Nb−Zr/Co−Nb−Zr−N
及びFe−Nb−B/Fe−Nb−B−Nなる非窒化層と窒化層よ
り成る総厚8μm,1層の層厚が約100Aの組成変調膜をSn
入り単結晶Mn−Znフェライト基板上に形成した。この時
N2ガスの混合分圧比を変えることにより平均膜組成とし
て<Co83Nb10Zr5N2>,<Co78Nb9Zr5N8>,及び<Co74N
b8Zr4N14>;<Fe78Nb8B12N2>,<Fe74Nb7B11N8>,及
び<Fe70Nb6B10N14>なる組成変調膜を得た。このよう
にしてSn入り単結晶Mn−Znフェライト基板上に形成した
種々の窒化合金膜を用い、第1図に示したような工程を
経てMIGタイプの磁気ヘッドを作製した。同図(a)の
工程ではこの形状のものを560℃で1時間熱処理し、こ
の時外部より500Oeの磁界をY方向に固定して印加した
もの、Y方向に30分固定した後30分X−Y面内で回転し
たもの、及び磁界を印加しないで行なったものの3種類
の熱処理をした。また同図(c)のガラスボンディング
工程は480℃無磁界中で行なった。以上のように作製し
た種々の磁気ヘッドを通常のVTRデッキに取り付け、メ
タルテープを用いてそれらの特性比較を行なった。な
お、どのヘッドも磁気ギャップとトラック幅はそれぞれ
0.25μm及び20μmに統一した。結果を表−1に示す。
表−1に示した実験結果より本発明構成の磁気ヘッド
においては、疑似ギャップの影響により生ずる再生出力
のうねりが低減し、従来の問題点が大幅に改善されてい
る事がわかる。又単層の窒化合金膜を用いるよりも組成
変調窒化合金膜を用いた方が再生出力上有利である事が
わかる。更には本発明の磁界中熱処理工程を用いて作製
したヘッドは優れた特性を示すが、特に固定磁界中熱処
理をしたものは再生出力の周波数特性に優れ、又固定磁
界中熱処理と回転磁界中熱処理を組み合わせたものは高
い再生出力を示す事がわかる。
<実施例2> ターゲットにCo−Nb−Hf,Co−Ti−Ta−B,Co−Mo−Cr
−Zr,Fe−Nb,Fe−Nb−Si,Fe−Ni−W−Nb−Geを用い、
実施例1と同様の方法で窒化層と非窒化層より成る組成
変調窒化合金膜を反応スパッタ法によりSn入り単結晶Mn
−Znフェライト基板上に形成した。総膜厚はすべて8μ
mとし、組成変調波長(=非窒化層1層の層厚+窒化層
1層の層厚)及び窒素含有量はN2ガスの混合周期と分圧
比を制御することにより変化させた。これらを用いて実
施例1と同様の方法でMIGタイプの磁気ヘッドを作製し
その諸特性を同様の方法で測定した。ただし熱処理は60
0℃の前半30分を固定磁界中で、後半15分を回転磁界中
で行なった。結果を表−2に示す。表中の相対再生出力
比は表−1のFe−Si−Alヘッドを0dbとして比較を行な
った。
表−2に示した結果より窒化により疑似ギャップによ
る再生出力のうねりが低減しており、又合金膜の窒素含
有量が多いほどこの効果が大である事が表−1、表−2
にしめした結果よりわかる。更には組成変調波長があま
り長くなるとヘッドの再生出力が低下する傾向がある事
がわかる。
<実施例3> ターゲットにCo−Nb−Zr,Co−Mn−Nb−B,Fe−Nb,Fe−
Nb−Si−Bを用い、実施例2と同様の方法で窒化層と非
窒化層より成る総膜厚8μm,組成変調波長200Aの組成変
調窒化合金膜を反応スパッタ法によりSn入り単結晶フェ
ライト基板上、及びSn無添加の単結晶フェライト基板上
に形成した。又膜厚150AのSi−N,B−N,Al−NをSn入り
単結晶Mn−Znフェライト基板上に形成した後、同様に上
記の組成変調窒化合金膜を形成した。これらを用いて実
施例2と同様の方法でMIGタイプの磁気ヘッドを作製し
それらの諸特性を測定した。結果を第3表に示す。
ただし再生出力は第1表Aに示したFe−Si−Alを用い
たヘッドの出力との相対比較値で示した。
表−3に示した結果より、摺動ノイズを下げてC/N(o
rS/N)比を向上させるにはフェライト基板にSn入り単結
晶を用いる事が効果的である事がわかる。又表に示した
結果よりフェライトと窒化合金膜との界面にSi−N,B−
N,Al−N等を設ける事は疑似ギャップによる再生出力の
うねりをなくすのに効果的である事がわかる。
以上より、本発明MIGヘッドはC/N比が高く、周波数特
性に優れ、疑似ギャップによる再生出力のうねりが小さ
い等の優れた諸特性を示す事がわかる。
発明の効果 以上述べたところから明らかなように、本発明は、MI
Gヘッド特有の疑似ギャップの問題を低減し、かつ諸特
性の優れた磁気ヘッドを得る事を可能にするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気ヘッドの製造方法の1実施例を示
す工程図、第2図は従来の単純な構造のMIGタイプの磁
気ヘッドの1例を示す正面図である。 1……Sn入り単結晶フェライト、2……磁性合金膜、3
……磁気ギャップ、4……ボンディングガラス、5……
磁性合金膜部とフェライトコア部との界面、6……巻線
穴。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−254708(JP,A) 特開 昭62−57114(JP,A) 特開 昭63−298806(JP,A) 特開 昭62−266709(JP,A) 特開 平2−208811(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックコアがSn入り単結晶フェライト、磁
    気ギャップ近傍が磁性合金膜よりなり、該フェライトと
    該磁性合金膜との界面が該磁気ギャップ面にほぼ平行な
    MIG(メタルインギャップ)型磁気ヘッドにおいて、磁
    気ギャップ近傍に次式 TaMbXcNd(ただしTはFe,Co,Niよりなる群から選択され
    た少なくとも1種の金属、MはNb,Zr,Ti,Ta,Hf,Cr,Mo,
    W,Mnよりなる群から選択された少なくとも1種の金属、
    XはB,Si,Geよりなる群より選択された少なくとも1種
    の半金属・半導体、Nは窒素であり、a,b,c,dは原子パ
    ーセントを表し、それぞれ 65≦a≦93,4≦b≦20,0≦c≦20,2≦d≦20,5≦d+c,
    a+b+c+d=100である) で示された組成の磁性合金膜を用いて、疑似ギャップの
    低減をはかることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】磁気ギャップ近傍の磁性合金膜が成膜方向
    に組成変調されており、次式 Ta′Mb′Xc′Nd′(ただしTはFe,Co,Niよりなる群から
    選択された少なくとも1種の金属、MはNb,Zr,Ti,Ta,H
    f,Cr,Mo,W,Mnよりなる群から選択された少なくとも1種
    の金属、XはB,Si,Geよりなる群より選択された少なく
    とも1種の半金属・半導体、Nは窒素であり、a′,
    b′,c′,d′は原子パーセントを表し、それぞれ 65≦a′≦93,4≦b′≦20,0≦c′≦20,2≦d′≦20,5
    ≦b′+c′,a′+b′+c′+d′=100である) で示された平均組成を有することを特徴とする請求項1
    記載の磁気ヘッド。
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