JP2523326Y2 - 電気式パワーステアリング装置 - Google Patents
電気式パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JP2523326Y2 JP2523326Y2 JP1990067840U JP6784090U JP2523326Y2 JP 2523326 Y2 JP2523326 Y2 JP 2523326Y2 JP 1990067840 U JP1990067840 U JP 1990067840U JP 6784090 U JP6784090 U JP 6784090U JP 2523326 Y2 JP2523326 Y2 JP 2523326Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- electric power
- power steering
- input shaft
- steering device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リーチフォークリフト等の産業車両の操向
装置に用いられる電気式パワーステアリング装置に関す
るものである。
装置に用いられる電気式パワーステアリング装置に関す
るものである。
電気式パワーステアリング装置が用いられるリーチフ
ォークリフトは第2図、第3図に示すようになってい
て、フォークリフト1の車体2の後部に駆動輪3とこれ
に付随する遊動輪4とが走行方向において同一位置に設
けてあり、また左右のリーチレッグ5a,5bに前側の遊動
輪6a,6bが設けてあり、また上記駆動輪3は垂直軸心を
中心に旋回可能になっており、これをハンドル7にて旋
回することにより操向操作されるようになっている。
ォークリフトは第2図、第3図に示すようになってい
て、フォークリフト1の車体2の後部に駆動輪3とこれ
に付随する遊動輪4とが走行方向において同一位置に設
けてあり、また左右のリーチレッグ5a,5bに前側の遊動
輪6a,6bが設けてあり、また上記駆動輪3は垂直軸心を
中心に旋回可能になっており、これをハンドル7にて旋
回することにより操向操作されるようになっている。
上記駆動輪3を旋回して操向するための操向装置は第
4図に示すようになっていて、駆動輪3はブラケット8
に支持されており、このブラケット8は図示しないフレ
ームに支持された支持アーム9に垂直軸心を中心にして
旋回自在に支持されており、このブラケット8に歯車10
が同心状に設けてあり、この歯車10に電気式パワーステ
アリング装置11の出力軸12に固着したピニオン13が噛合
している。
4図に示すようになっていて、駆動輪3はブラケット8
に支持されており、このブラケット8は図示しないフレ
ームに支持された支持アーム9に垂直軸心を中心にして
旋回自在に支持されており、このブラケット8に歯車10
が同心状に設けてあり、この歯車10に電気式パワーステ
アリング装置11の出力軸12に固着したピニオン13が噛合
している。
電気式パワーステアリング装置11は第5図に示すよう
になっていて、ハンドル7に連結したトルクセンサ部14
と、モータ15と、上記出力軸12に連結された伝動装置16
とからなっている。
になっていて、ハンドル7に連結したトルクセンサ部14
と、モータ15と、上記出力軸12に連結された伝動装置16
とからなっている。
トルクセンサ部14のハンドル7に連結された入力軸17
は上記出力軸12に同軸状に回転自在に嵌合されている。
そしてこの入力軸17にスライダ18が回転及び摺動自在に
嵌合しており、このスライダ18の上部には軸方向に向け
た垂直溝19が、下部に軸方向に対して傾斜した傾斜溝20
が、また中間部には環状溝21が設けてあり、上記垂直溝
19には、入力軸17に植設した入力ピン22が係合し、傾斜
溝20には、出力軸12に植設した出力ピン23が係合してい
る。またスライダ18の環状溝21にはポテンショメータ24
に結合した従動ピン25が係合している。
は上記出力軸12に同軸状に回転自在に嵌合されている。
そしてこの入力軸17にスライダ18が回転及び摺動自在に
嵌合しており、このスライダ18の上部には軸方向に向け
た垂直溝19が、下部に軸方向に対して傾斜した傾斜溝20
が、また中間部には環状溝21が設けてあり、上記垂直溝
19には、入力軸17に植設した入力ピン22が係合し、傾斜
溝20には、出力軸12に植設した出力ピン23が係合してい
る。またスライダ18の環状溝21にはポテンショメータ24
に結合した従動ピン25が係合している。
上記したような電気式パワーステアリング装置11はハ
ンドル7にて入力軸17を回転すると、入力ピン22と垂直
溝19の係合により、スライダ18が入力軸17と共に回転す
る。このとき出力軸12は停止しているが、これに植設さ
れた出力ピン23は動かず、これにより、スライダ18は出
力ピン23が係合する傾斜溝20の傾斜角に応じた寸法だけ
軸方向に移動し、このスライダ18の移動量が従動ピン25
を介してポテンショメータ24に伝えられ、結局ハンドル
7の回転角はポテンショメータ24にて電気量の変化であ
る電気信号に変換される。
ンドル7にて入力軸17を回転すると、入力ピン22と垂直
溝19の係合により、スライダ18が入力軸17と共に回転す
る。このとき出力軸12は停止しているが、これに植設さ
れた出力ピン23は動かず、これにより、スライダ18は出
力ピン23が係合する傾斜溝20の傾斜角に応じた寸法だけ
軸方向に移動し、このスライダ18の移動量が従動ピン25
を介してポテンショメータ24に伝えられ、結局ハンドル
7の回転角はポテンショメータ24にて電気量の変化であ
る電気信号に変換される。
上記ポテンショメータ24からの電気信号はコントロー
ラ26に入力され、コントローラ26からモータ15に所定の
電流が与えられてモータ15が所定の回転角だけ回転し、
これがギヤ装置16を介して出力軸12に出力されて駆動輪
3が操向操作される。
ラ26に入力され、コントローラ26からモータ15に所定の
電流が与えられてモータ15が所定の回転角だけ回転し、
これがギヤ装置16を介して出力軸12に出力されて駆動輪
3が操向操作される。
ところで、上記従来の電気式パワーステアリング装置
にあっては、入力軸17に植設する入力ピン22は入力軸17
の円周方向1個所だけに植設されていた。
にあっては、入力軸17に植設する入力ピン22は入力軸17
の円周方向1個所だけに植設されていた。
上記電気式パワーステアリング装置は機械的に直結さ
れているので、これの応答性がハンドル操作の良し悪し
を左右する。
れているので、これの応答性がハンドル操作の良し悪し
を左右する。
その中でも回転運動を直線運動に変換しているスライ
ダ18の動きが最も重要である。このスライダ18がハンド
ル7の動きを確実に伝えないと、電気信号がくるい、次
のような操作不良が発生する。
ダ18の動きが最も重要である。このスライダ18がハンド
ル7の動きを確実に伝えないと、電気信号がくるい、次
のような操作不良が発生する。
すなわち、(1)ハンドル操作中の振動が大きくな
る。(2)操作中にひっかかりが生じる。(3)正転、
逆転相互の切換えがスムーズに行なえない。(4)ハン
ドル7から手をはなしても電流が切れず、勝手にハンド
ル7が回る。
る。(2)操作中にひっかかりが生じる。(3)正転、
逆転相互の切換えがスムーズに行なえない。(4)ハン
ドル7から手をはなしても電流が切れず、勝手にハンド
ル7が回る。
上記したように、従来の電気式操向装置にあっては、
スライダ18に係合する入力ピン22は1本であったので、
スライダ18には円周方向の1個所に回転力が作用するこ
とになり、スライダ18の入力軸17に対する嵌合誤差によ
ってガタがある場合、スライダ18は入力軸17に対して
「こじれ」が生じ、スムーズに動かないことがあり、上
述した不具合点を助長することになる。
スライダ18に係合する入力ピン22は1本であったので、
スライダ18には円周方向の1個所に回転力が作用するこ
とになり、スライダ18の入力軸17に対する嵌合誤差によ
ってガタがある場合、スライダ18は入力軸17に対して
「こじれ」が生じ、スムーズに動かないことがあり、上
述した不具合点を助長することになる。
本考案は上記のことにかんがみなされたもので、入力
軸の回転に対してスライダがスムーズに動くことがで
き、電気式パワーステアリング装置としての応答性を向
上することができるようにした電気式パワーステアリン
グ装置を提供することを目的とするものである。
軸の回転に対してスライダがスムーズに動くことがで
き、電気式パワーステアリング装置としての応答性を向
上することができるようにした電気式パワーステアリン
グ装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本考案に係る電気式パワ
ーステアリング装置は、ハンドルの回転角を検出するト
ルクセンサ部と、トルクセンサ部の検出信号に応じた回
転角だけ回転するモータと、モータの回転角を出力軸に
伝える伝動装置とからなり、かつ上記トルクセンサ部
を、ハンドルに連結すると共に、上記伝動装置の出力軸
と同軸状に嵌合した入力軸と、この入力軸に回転方向に
のみ係合して軸方向に摺動自在に嵌合し、かつ出力軸に
植設したピンに係合する軸方向に対して傾斜した傾斜溝
を有するスライダと、このスライダと軸方向に係合する
ポテンショメータとからなる電気式パワーステアリング
装置において、上記入力軸とスライダとの回転方向への
係合を、スライダの円周方向の2個所にて行なった構成
となっている。
ーステアリング装置は、ハンドルの回転角を検出するト
ルクセンサ部と、トルクセンサ部の検出信号に応じた回
転角だけ回転するモータと、モータの回転角を出力軸に
伝える伝動装置とからなり、かつ上記トルクセンサ部
を、ハンドルに連結すると共に、上記伝動装置の出力軸
と同軸状に嵌合した入力軸と、この入力軸に回転方向に
のみ係合して軸方向に摺動自在に嵌合し、かつ出力軸に
植設したピンに係合する軸方向に対して傾斜した傾斜溝
を有するスライダと、このスライダと軸方向に係合する
ポテンショメータとからなる電気式パワーステアリング
装置において、上記入力軸とスライダとの回転方向への
係合を、スライダの円周方向の2個所にて行なった構成
となっている。
入力軸の回転力は円周方向の2個所でスライダに伝達
され、スライダはこじれることなく入力軸と共に回転さ
れる。
され、スライダはこじれることなく入力軸と共に回転さ
れる。
本考案の実施例を第1図に基づいて説明する。なおこ
の実施例において、上記従来例と同一の部材は同一の符
号を付して説明を省略する。
の実施例において、上記従来例と同一の部材は同一の符
号を付して説明を省略する。
入力軸17に嵌合するスライダ18に、円周方向2個所、
例えば直径方向両側に垂直溝19,19が設けてあり、この
両溝19,19に係合する入力ピン22,22が入力軸17の直径方
向両側に植設してある。
例えば直径方向両側に垂直溝19,19が設けてあり、この
両溝19,19に係合する入力ピン22,22が入力軸17の直径方
向両側に植設してある。
上記構成により、入力軸17とスライダ18との回転方向
への係合は、スライダ18の円周方向の2個所にて行なわ
れることになり、入力軸17の回転は、この両係合部分に
おける各ピン22,22にてスライダ18に伝わり、スライダ1
8はこじれることなくスムーズに入力軸17と共に回転す
る。従って傾斜溝20と出力ピン23との係合によるスライ
ダ18の軸方向の摺動はスムーズに行なわれる。
への係合は、スライダ18の円周方向の2個所にて行なわ
れることになり、入力軸17の回転は、この両係合部分に
おける各ピン22,22にてスライダ18に伝わり、スライダ1
8はこじれることなくスムーズに入力軸17と共に回転す
る。従って傾斜溝20と出力ピン23との係合によるスライ
ダ18の軸方向の摺動はスムーズに行なわれる。
本考案によれば、トルクセンサ部の入力軸17の回転に
対してスライダ18がスムーズに動くことができ、電気式
パワーステアリング装置としての応答性を向上すること
ができる。
対してスライダ18がスムーズに動くことができ、電気式
パワーステアリング装置としての応答性を向上すること
ができる。
第1図は本考案の実施例の要部を示す断面図である。第
2図、第3図はリーチフォークリフトの側面図と後面
図、第4図は電気式パワーステアリング装置の概略的な
構成説明図である。第5図、第6図は従来例の要部を示
すもので、第5図は断面図、第6図は第5図のVI-VI線
に沿う一部破断面矢視図である。 7はハンドル、11は電気的パワーステアリング装置、12
は出力軸、14はトルクセンサ、15はモータ、16は伝動装
置、17は入力軸、18はスライダ、24はポテンショメー
タ。
2図、第3図はリーチフォークリフトの側面図と後面
図、第4図は電気式パワーステアリング装置の概略的な
構成説明図である。第5図、第6図は従来例の要部を示
すもので、第5図は断面図、第6図は第5図のVI-VI線
に沿う一部破断面矢視図である。 7はハンドル、11は電気的パワーステアリング装置、12
は出力軸、14はトルクセンサ、15はモータ、16は伝動装
置、17は入力軸、18はスライダ、24はポテンショメー
タ。
Claims (1)
- 【請求項1】ハンドル7の回転角を検出するトルクセン
サ部14と、トルクセンサ部14の検出信号に応じた回転角
だけ回転するモータ15と、モータ15の回転角を出力軸12
に伝える伝動装置16とからなり、かつ上記トルクセンサ
部14を、ハンドル7に連結すると共に、上記伝動装置16
の出力軸12と同軸状に嵌合した入力軸17と、この入力軸
17に回転方向にのみ係合して軸方向に摺動自在に嵌合
し、かつ出力軸12に植設したピンに係合する軸方向に対
して傾斜した傾斜溝20を有するスライダ18と、このスラ
イダ18と軸方向に係合するポテンショメータ24とからな
る電気式パワーステアリング装置において、上記入力軸
17とスライダ18との回転方向への係合を、スライダ18の
円周方向の2個所にて行なったことを特徴とする電気式
パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990067840U JP2523326Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 電気式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990067840U JP2523326Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 電気式パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0426177U JPH0426177U (ja) | 1992-03-02 |
JP2523326Y2 true JP2523326Y2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=31601774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990067840U Expired - Lifetime JP2523326Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 電気式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523326Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01145669U (ja) * | 1988-03-17 | 1989-10-06 |
-
1990
- 1990-06-28 JP JP1990067840U patent/JP2523326Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0426177U (ja) | 1992-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |