JP2523113Y2 - 車高変更可能の車輌における後輪昇降操作機構 - Google Patents

車高変更可能の車輌における後輪昇降操作機構

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JP2523113Y2
JP2523113Y2 JP2365888U JP2365888U JP2523113Y2 JP 2523113 Y2 JP2523113 Y2 JP 2523113Y2 JP 2365888 U JP2365888 U JP 2365888U JP 2365888 U JP2365888 U JP 2365888U JP 2523113 Y2 JP2523113 Y2 JP 2523113Y2
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徹 深野
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、車高変更可能の車輌における後輪昇降操作
機構に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来、車輌、例えば農業用のトラクタで、前後車軸と
平行かつ上方に中間軸を設けて、その中間軸を介して前
後車軸に動力を伝達するようにし、中間軸を中心に前後
車軸の取付位置を回動させることにより、車高を変更可
能に構成したものがあった。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 しかしながら、車高を変更するには、車体をジャッキ
アップして前後車軸への荷重を取り除いてからでなけれ
ば車高変更を行うことができず、その作業が煩雑である
という欠点があった。
そこで、トラクタの対地推進力を用いて、前後車軸の
機体への取付位置を変更することが考えられたが、この
場合も、前後車軸の軸支位置の構成を解除してからでな
ければ、車高の変更を行うことができず、そのため車高
変更作動の前後において、車体を不安定になり、特に重
量大な後部が不安定になると非常に危険であるという欠
点があった。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案では、左右の前車輪を駆動する前車軸駆動機構
にフロントクラッチとブレーキとを備え、且つ、左右の
後車輪に動力伝達する伝動系中に後輪駆動断接機構を備
えて、その後輪駆動断接機構を車体昇降操作レバーに接
続された操作伝達機構でもって断続するように構成され
た四輪駆動型車輌において、前記後車輪が嵌着される後
車軸を軸支した後車軸ケースを、機体に固設した後車軸
ハウジングに軸支される後輪駆動軸を中心として回動可
能に装設して、後車軸ケースと後車軸ハウジングとの間
に、後車軸ケースの回動を許容する状態と阻止する状態
とに切り換える固定機構を設け、その固定機構を前記操
作伝達機構に連動連結するとともに、前記フロントブレ
ーキを断続するブレーキレバーを後車軸ケースの固定解
除後にブレーキ制動状態となるように前記操作伝達機構
に連動連結してなる車高変更可能の車輌における後輪昇
降操作機構を提供せんとするものである。
(ホ) 考案の作用及び効果 本考案によれば、後車軸ケースの固定解除を、四輪駆
動の入切レバーを兼ねる車体昇降操作レバーにより操作
し、しかも、後車軸ケースの固定解除後にフロントブレ
ーキによる前車軸のブレーキ制動を行うことができるた
めに、後輪駆動力が後車軸ケースの回転駆動力となり、
後車軸ケースを回動させて後車輪を確実かつ楽に昇降さ
せることができる。
(ヘ) 実施例 つぎに、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図に示されている車輌(農業用トラクタ)は、フレ
ーム(1)の上面に原動機部(2)を載設し、原動機部
(2)から後方に延設したクラッチハウジング(3)を
介してミッションケース(4)を連設し、ミッションケ
ース(4)の左右側に配設した左右の後車輪(5)を駆
動すると共に、ミッションケース(4)から前方ににフ
ロントプロペラシャフト(6)を延出させ、同シャフト
(6)を介してフレーム(1)の左右側に配設した左右
の前車輪(7)を駆動するように構成している。
なお、図中(8)はハンドル、(9)は座席、(10)
は操作レバー、(11)は操作ペダルを示す。
第2図は、前車軸駆動機構(M1)におけるミッション
ケース(4)とフロントプロペラシャフト(6)との
間、すなわち、前車軸デフとミッションケース(4)と
の間に介設したフロントドッグクラッチ(12)とフロン
トブレーキ(13)を示しており、フロントドッグクラッ
チ(12)は、ミッションケース(4)内部の主軸に形成
したギヤ(14)と噛合したトランスファーギヤ(15)
を、ミッションケース(4)の前壁(16)を挿通させて
軸支したトランスファーシャフト(17)に遊嵌させ、ト
ランスファーギヤ(15)の側面にフロントドッグクラッ
チ(12)の一方の噛合部(18)を形成すると共に、同シ
ャフト(17)に摺動噛合部(19)を外嵌してフロントド
ッグクラッチ(12)を構成している。
なお、(20)はロックボール、(21)はトランスファ
ーシャフト(17)と摺動噛合部(19)との間に介在させ
た内外周面にスプラインを形成したスリーブを示す。
フロントブレーキ(13)は、ミッションケース(4)
の前壁(16)に設けたフロントブレーキケース(22)の
中に前記トランスファーシャフト(17)を挿通して、そ
の外側端にフロントプロペラシャフト(6)を連結し、
フロントブレーキケース(22)中において、フロントプ
ロペラシャフト(6)に複数の摩擦板(23)をスプライ
ン嵌合すると共に、フロントブレーキケース(22)に、
回動不能ではあるが軸方向には摺動自在の固定板(24)
を上記摩擦板(23)と交互に配設し、プレッシャープレ
ート(25)で上記摩擦板(23)と固定板(24)とを圧接
させることによりトランスファーシャフト(17)にブレ
ーキ作用を加えるように構成している。
なお、図中(26)はフロントブレーキケース(22)に
固定されたバックプレートであり、フロントブレーキケ
ース(22)を挿通したブレーキシャフト(27)の内側端
に形成したカム(28)によりプレッシャープレート(2
5)をトランスファーシャフト(17)中心で回動させた
際、各プレート(25)(26)間に介在させたボール(2
9)により摩擦板(23)と固定板(24)とをプレッシャ
ープレート(25)が圧接させるように作動する。なお、
(30)は戻しバネである。
第3図〜第6図は、前車軸ハウジング(31)の外側端
部及び前車軸(32)とを示しており、前輪駆動軸(33)
からの動力を、第1、第2ベベルギア(34)(35)、動
力伝達機能を有するキングピン(36)、第3、第4ベベ
ルギア(37)(38)を介して中間軸(39)に伝達し、中
間軸(39)と一体に形成したドライブピニオン(40)
と、前車軸(32)にスプライン嵌合したドリブンギヤ
(41)とを噛合させている。
従って、キングピン(36)を中心として前車軸(32)
の操向作動、及び中間軸(39)を中心としての前車軸
(32)の上下位置偏位にかかわらず支障なく動力を前車
軸に伝達することができる。
前車軸(32)を支持するために、前車軸ハウジング
(31)の外側端に内ケース(42)を設け、内ケース(4
2)に外ケース(43)を回動自在に嵌着してキングピン
(36)の上下端を軸支させ、外ケース(43)の外側面に
中間軸(39)を中心とした円形の嵌合凹部(44)を形成
し、嵌合凹部(44)に、前車軸(32)及び中間軸(39)
を軸支した前車軸ケース(45)の内側面に形成した嵌合
凸部(46)を回動自在に嵌入させている。
また、図中(47)は、嵌合凸部(46)の外周面に周設
した係合溝(48)に先端を嵌入させて、上記嵌合状態を
保持させるための止めボルトであり、(49)(49)は中
間軸(39)を中心として対称位置に設けた固定ボルトで
あり、止めボルト(49)(49)を前車軸ケース(45)に
形成した耳部(50)(50)に挿通させて外ケース(43)
に螺着することにより、第3図、第4図で示す前車軸
(32)を上方に位置させた状態と、第5図、第6図で示
す前車軸(32)を下方に位置させた状態の二状態で前車
軸ケース(45)を固定することができるように構成して
いる。
なお、図中(S1)(S2)(S3)は前車軸ケース(45)
の回動範囲規制のためのストッパー、(51)はホイール
取付フランジ、(52)はボルト、(53)は前車輪ホイー
ル、(54)はナックルアームを示す。
第7図は、ミッションケース(4)の左右側面に設け
たファイナルドライブ機構(M2)と、サイドブレーキ機
構(M3)とを図示しており、ファイナルドライブ機構
(M2)は、ミッションケース(4)の側面に後輪駆動軸
(55)を突出させ、それの外側に連設する中間軸(56)
外側端のリヤドライブピニオン(59)を、後車軸(60)
にスプライン嵌合したリタドリブンギヤ(61)と噛合さ
せている。
従って、中間軸(56)を中心としての後車軸(60)の
位置変更にかかわらず支障なく動力を後車軸(60)に伝
達することが可能であり、かかるファイナルドライブ機
構(M2)を支持する為に、ミッションケース(4)の左
右側面に、中間軸(56)を被包した後車軸ハウジング
(62)を突設し、その外側面に中間軸(56)を中心とし
た円形状の嵌入凸部(63)を突設し、嵌入凸部(63)
に、後車軸(60)を軸支した後車軸ケース(64)の内側
面に形成した嵌入凹部(65)を回動自在に外嵌させ、後
車軸ハウジング(62)を挿通して後車軸ケース(64)に
螺着した固定ボルト(66)により固定可能としている。
また、後車軸ケース(64)の内側面には、中間軸(5
6)を中心とした筒状体(67)を突設して、先端部を後
車軸ハウジング(62)の内周面に設けた軸受部(68)に
て軸支し、筒状体(67)の先端には軸用止め輪(69)を
嵌着して後車軸ケース(64)の外側方移動を阻止してい
る。
また、一方の後輪駆動軸(55)には後輪駆動断接機構
(M6)が設けられており、この後輪駆動断接機構(M6)
は、後輪駆動軸(55)の外側端に中間軸(56)をパイロ
ットベアリング(57)を介して突合わせ状に連設し、各
軸(55)(56)間にリヤドッグクラッチ(58)を介設し
て、スライディングピース(58a)の摺動により動力伝
達の断接を可能にし、中間軸(56)の外側端にリヤドラ
イブピニオン(59)を形成して、後車軸(60)のリヤド
リブンギヤ(61)に噛合させている。
また、筒状体(67)の基部外周面(70)と嵌合凸部
(63)の先端部内周面(71)との間には固定機構(M4)
を介設しており、この固定機構(M4)は、上記基部外周
面(70)を後車軸ハウジング(62)方向に縮径した外面
テーパー状に形成し、先端部内周面(71)を後車軸ケー
ス(64)方向に縮径した内面テーパー状に形成し、基部
外周面(70)と先端部内周面(71)との間に、内外周面
を上記の各テーパーに符号する内外テーパー面(72)
(73)に形成したテーパーリング(74)を介設してお
り、テーパーリング(74)は、第8図で示すように、3
個のリング片(74a)(74b)(74c)に分割され、各片
(74a)(74b)(74c)にそれぞれ螺孔(75)を穿設し
て、各螺孔(75)に螺着した固定ボルト(76)の締緩に
より後車軸ケース(64)と後車軸ハウジング(62)とを
固定又は解除するように構成している。
図中(77)は固定ボルト(76)脱落防止用の止め輪、
(S4)(S5)はストッパー、(120)(121)はリヤホイ
ール及びリヤホイールに穿設したライトニングホイール
を示す。
また、テーパーリング(74)の各リング片(74a)(7
4b)(74c)の所定位置には、位置決め孔(78)を穿設
しており、位置決め孔(78)には後車軸ケースに立て込
んだスタッド(79)が嵌入しており、位置決め孔(78)
の後車軸ハウジング(62)側をテーパー孔(78a)に形
成して、次に述べる固定ピン(80)先端の挿脱を可能に
している。
固定ピン(80)は、後車軸ハウジング(62)の上部に
固定ピン(80)を摺動自在に架設してテーパーリング
(74)方向にスプリング(81)で付勢し、後車軸ハウジ
ング(62)を挿通して外部に突出した固定操作軸(82)
及び同レバー(83)の回動により固定ピン(80)をテー
パー孔(78a)中に挿脱させて後車軸ケース(64)の回
動をロック又はアンロックするようにしている。
なお、第8図中(84)は肉抜き凹部である。
サイドブレーキ機構(M3)は、前記後輪駆動断接機構
(M6)が設けられていない側の後輪駆動軸(55)部にお
いて、後車軸ハウジング(62)のミッションケース
(4)への取付基部の内部に、前述のフロントブレーキ
(13)と同様の構成で設けられており、後輪駆動軸(5
5)にスプライン嵌合した複数のブレーキディスク(8
5)と、後車軸ハウジング(62)の内側面に回動不可に
設けたブレーキパッド(86)とを交互に重層し、第12図
で示すように、サイドブレーキ操作軸(88)内側端に形
成したカム(89)及びボール(90)の作動によりプレッ
シャープレート(87)で、ブレーキディスク(85)とブ
レーキパッド(86)とを圧迫してブレーキ作用を得るも
のである。
なお、第7図中(S4)(S5)は、後車軸ケース(64)
の回動範囲を規制するためのストッパー、(91)はデ
フ、(92)はデフロックを示す。
そして、フロントドッグクラッチ(12)の摺動噛合部
(19)、フロントブレーキ(13)のブレーキシャフト
(27)、リヤドッグクラッチ(58)のスライデングピー
ス(58a)、サイドブレーキ機構(M3)のサイドブレー
キ操作軸(88)、固定機構(M4)の固定ピン(80)は、
下記の操作伝達機構(M5)により操作される。
操作機構(M5)は、第13図、第14図で示すように、フ
ロントブレーキ(13)のブレーキシャフト(27)の外側
端にブレーキレバー(93)の中途を固着し、その上端に
第1ワイヤー(94)、下端に第2ワイヤー(95)、ブレ
ーキレバー下端とブレーキシャフト(27)との中間に連
動ロッド(96)を連結するとともに、第7図で示すよう
に、リヤドッグクラッチ(58)のスライデイングピース
(58a)を摺動させるためのホーク(58b)を連設したホ
ーク軸(58c)の外側端にリヤクラッチレバー(98)を
固設して、リヤクラッチレバー(98)の先端に第3のワ
イヤー(97)を連設し、左右側の固定機構(M4)の各固
定操作レバー(83)の先端に、前述の第1・第2ワイヤ
ー(94)(95)の他端を各々連結し、第12図で示すサイ
ドブレーキ操作軸(88)に連設したサイドブレーキレバ
ー(101)にブレーキロッド(102)の後側を連結してい
る。
そして、第2、第3ワイヤー(95)(97)、連動ロッ
ド(96)、及びブレーキロッド(102)の端末は、後述
するように、座席(9)近傍に設けた車体昇降操作レバ
ー(103)と連動したシフト機構(M7)と連結してい
る。
シフト機構(M7)は、第15図、第16図で示すように機
体に横方向の操作軸(104)を突設し、その操作軸(10
4)端に二又部(105)を設けて、二又部(105)を挿通
したレバー支持軸(106)を介して車体昇降操作レバー
(103)を斜め前上方向にかつ前後左右回動自在に連設
しており、昇降操作レバー(103)の下端に突設した係
合体(107)を、機体に横方向に突設したシフト軸(10
8)に遊嵌した第1、第2シフトアーム(109)(110)
の基端にそれぞれ形成した二又部(109a)(110a)と、
シフト軸(108)に固設した二又部(111)のいずれかの
内部に係合するようにしている。
第1シフトアーム(109)は、第14図及び第15図に示
すように、上記二又部(109a)から延出して、下端にタ
ーンバックル方式の伸縮調節可能な中間ロッド(96)の
端末に連結している。
そして、車体昇降操作レバー(103)を操作して第1
シフトアーム(109)を作動させると、中間ロッド(13
0)、連動レバー(131)、及び連動ロッド(96)を介し
てブレーキレバー(93)が回動し、その両端に連結した
第1・第2ワイヤー(94)(95)を介して、左右側の固
定機構(M4)(M4)の固定ピン(80)(80)が固定解除
し、その後、上記ブレーキレバー(93)に連動連設した
フロントブレーキ(13)により前車軸(32)のブレーキ
制動が行えるようにしている。
すなわち、第13図に示すように、ブレーキレバー(9
3)の一端が(X0)の位置では、第7図に示すように、
固定ピン(80)の先端が後車軸ハウジング(62)のテー
パー孔(78a)に挿入して後車軸ケース(64)の回動を
固定しており、また、ブレーキレバー(93)の一端が
(X1)の位置では固定ピン(80)の先端が上記テーパー
孔(78a)から完全に抜けて後車軸ケース(64)の回動
固定を解除する。
そして、ブレーキレバー(93)の一端が(X1)からわ
ずかに離れた(X2)のの位置でフロントブレーキ(13)
が前車軸(32)をブレーキ制動し始め、(X3)の位置で
完全にブレーキ制動する。
このように、回動ピン(80)を挿脱させるブレーキレ
バーの回動範囲(X0-X1)と、フロントブレーキをブレ
ーキ制動させるブレーキレバー(93)の回動範囲(X2-X
3)が離れているために、確実に誤操作を防止すること
ができる。しかも、ブレーキレバー(93)を中間ロッド
(130)及び連動ロッド(96)により回動作動するよう
にしているため、作動が確実となる。
さらには、中間ロッド(130)の伸縮調節によりブレ
ーキレバー(93)の作動調節も適宜行える。
また、第2シフトアーム(110)は略三角形状に形成
されて斜め後下方向に延出しており、シフト軸(108)
の斜め後下方向の下方向の頂点に第3ワイヤー(97)を
連結し、シフト軸(108)の頂点にブレーキロッド(10
2)の前端を下記のようにして連結している。
ブレーキロッド(102)の前端にはコイルスプリング
(112)を用いた緩衝器(113)を介設しており、更に、
緩衝器(113)の基板(114)の前端に穿設した長孔(11
5)を介して上記頂点と連結しており、シフト軸(108)
の内側端には四輪駆動入切レバーを兼ねる車体昇降操作
レバー(103)を連設して、その操作レバー(103)を前
記フロントドッグクラッチ(12)の摺動噛合部(19)と
連動連結させている。
なお、図中(117)はデフロック用ペダルである。
また、車体昇降操作レバー(103)は、第17図で示す
ガイド板(118)に穿設したガイド孔(119)を挿通して
おり、ガイド孔(119)中において、車体昇降操作レバ
ー(103)をP1〜P6の各位置に操作することにより、前
記シフト機構(M7)及び操作伝達機構(M5)によって、
第1表のように各部を作動させる。
なお、P7、P8は、車体昇降操作レバー(103)のP4、P
6位置におけるロック位置である。
また、第22図は、第1図V−V断面図、第23図は第22
図VI-VI断面図であり、(140)(141)は上下側シャフ
ト支持ブラケット、(142)はベアリング、(143)は弾
性ゴム体、(144)はシャフトカバーである。
本考案の実施例は、上記のように構成されており、車
高の変更に際し、前車軸ケース(45)の固定ボルト(4
9)、後車軸ケース(64)の固定ボルト(66)を抜去
し、固定機構(M4)の固定ボルト(76)を緩めることに
より、前後車軸ケース(45)(64)を回動可能とし、次
いで車体昇降操作レバー(103)をP4又はP7に位置させ
てトラクタを前(後)進させると、後車輪(5)がサイ
ドブレーキ機構(M3)で回動阻止されているため、中間
軸(39)のトルク及び前車輪(7)の対地駆動反力によ
り前車軸(32)を軸支した前車軸ケース(45)が回動し
て、トラクタの機体前部を上昇(降下)させる。なお、
上記作動中、後車軸ケース(64)は固定ピン(80)によ
って回動がロックされている。
また、前車軸ケース(31)の回動範囲はストッパー
(S1)(S2)(S3)によって規制されており、前車軸ケ
ース(31)を回動範囲の端部で固定ボルト(49)を締付
けることで、機体前部の車高変更が完了する。
なお、第3図、第4図は、車体前部を低車高としたと
きの正面図及び側面図であり、第5図、第6図は高車高
としたときの断面図及び側面図である。
また、車体昇降操作レバー(103)をP6又はP8に位置
させて、トラクタを前(後)進させると、前車輪(7)
がフロントドブレーキ(13)によって回動阻止されてい
るため、後輪駆動軸(55)及び中間軸(56)のトルク、
及び後車輪(5)の対地駆動反力により後車軸ケース
(64)を回動させ、トラクタの機体後部を上昇(降下)
させる。
この際、後車軸ケース(64)の回動固定又は解除を行
なう固定ピン(80)を挿脱させるブレーキレバー(93)
の回動範囲(X0〜X1)と、フロントブレーキ(13)をブ
レーキ制動させるブレーキレバー(93)の回動範囲(X2
〜X3)を離しているため、確実に誤操作を防止すること
ができる。
なお、後車軸ケース(64)の回動範囲は、ストッパー
(S4)(S5)によって規制されており、同ケース(64)
の回動範囲の両端において固定ボルト(66)(76)の螺
着及び締付により機体後部の車高変更が完了する。
なお、第18図、第19図は機体後部を低車高としたとき
の側面図及び正面図であり、第20図、第21図は、高車高
とした場合の側面図及び正面図である。
上記のように座席(9)近傍に設けた車体昇降操作レ
バー(103)により、固定ピン(80)を、後車軸ケース
(64)に回動不可に装着したテーパーリング(74)のテ
ーパー孔(78a)に挿脱自在としているので、車高変更
操作、すなわち、機体の前後進の直前に同ピン(80)を
抜去し、直後に挿入するという操作を四輪駆動の入切と
同時に行うことができ、操作を簡単にし、かつ安全性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案機構を有するトラクタの全体側面図。 第2図は、前車軸駆動機構の縦断面図。 第3図および第4図は、前車軸外側端部の断面正面図お
よび側面図(機体低車高時)。 第5図および第6図は、前車軸外側端部の断面正面図お
よび側面図(機体高車高時)。 第7図は、後車軸及び後輪駆動軸まわりの断面正面図。 第8図は、テーパーリングの正面図。 第9図、第10図、第11図は、第8図I−I、II-II、III
-III断面図。 第12図は、サイドブレーキ操作軸まわりの断面図。 第13図は、前車軸駆動機構の正面図。 第14図は、操作伝達機構の側面図。 第15図は、操作伝達機構の平面図。 第16図は、第14図IV-IV断面図。 第17図は、ガイド板の正面図。 第18図〜第21図は、後車軸ケースの作動状態図。 第22図は、第1図V−V断面図。 第23図は、第22図VI-VI断面図。 (M1):前車軸駆動機構、(M4):固定機構 (M5):操作伝達機構、(M6):後輪駆動断接機構 (5):後車輪、(7):前車輪 (55):後輪駆動軸、(60):後車軸 (62):後車軸ハウジング、(64):後車軸ケース (80):固定ピン、(93):ブレーキレバー (103):車体昇降操作レバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の前車輪(7)を駆動する前車軸駆動
    機構(M1)にフロントクラッチ(12)とブレーキ(13)
    とを備え、且つ、左右の後車輪(5)に動力伝達する伝
    動系中に後輪駆動断接機構(M6)を備えて、その後輪駆
    動断接機構(M6)を車体昇降操作レバー(103)に接続
    された操作伝達機構(M5)でもって断続するように構成
    された四輪駆動型車輌において、前記後車輪(5)が嵌
    着される後車軸(60)を軸支した後車軸ケース(64)
    を、機体に固設した後車軸ハウジング(62)に軸支され
    る後輪駆動軸(55)を中心として回動可能に装設して、
    後車軸ケース(64)と後車軸ハウジング(62)との間
    に、後車軸ケース(64)の回動を許容する状態と阻止す
    る状態とに切り換える固定機構(M4)を設け、その固定
    機構(M4)を前記操作伝達機構(M5)に連動連結すると
    ともに、前記フロントブレーキ(13)を断続するブレー
    キレバー(93)を、後車軸ケース(64)の固定解除後に
    ブレーキ制動状態となるように前記操作伝達機構(M5)
    に連動連結してなる車高変更可能の車輌における後輪昇
    降操作機構。
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