JP2553892B2 - 車高変更可能の車輌における後車軸ケース固定機構 - Google Patents

車高変更可能の車輌における後車軸ケース固定機構

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JP2553892B2 JP62286792A JP28679287A JP2553892B2 JP 2553892 B2 JP2553892 B2 JP 2553892B2 JP 62286792 A JP62286792 A JP 62286792A JP 28679287 A JP28679287 A JP 28679287A JP 2553892 B2 JP2553892 B2 JP 2553892B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、車高変更可能の車輌における後車軸ケー
ス固定機構に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来、車輌、例えば農業用のトラクタで、前後車軸と
平行かつ上方に中間軸を設けて、同中間軸を介して前後
車軸に動力を伝達するようにし、同中間軸を中心に前後
車軸の取付位置を回動させることにより、車高を変更可
能に構成したものがあった。
そして、車高を変更する際には、車高変更前の後車軸
軸支位置の固定を解除し、トラクタの対地推進力を利用
して、後車軸の機体への取付位置を変更することにより
車高を変更し、その後、車車軸軸支位置を再び固定する
ようにしていた。
ここで、上記した固定解除と再固定の構造は、後車軸
ケースと後車軸ハウジングにフランジを設けて、同フラ
ンジにボルトを挿通することにより後車軸ケースと後車
軸ハウジングを一体化するようにしている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記の場合には、車高変更前の後車軸
軸支位置の固定を解除し、車高変更した後に、後車軸軸
支位置を再び固定する必要があり、この固定解除と再固
定の作業が、後車軸ケースと後車軸ハウジングにフラン
ジを設けて、同フランジに挿通したボルトによって後車
軸ケースと後車軸ハウジングを一体化するものであるた
めに、後車軸ケースと後車軸ハウジングとの膠着、泥土
の付着、錆付等のために後車軸軸支位置の変更が困難で
あり、またフランジのボルト孔を正確に合致させること
は更に困難であるという欠点があり、また固定解除中、
後車軸を軸支した後車軸が後車軸ハウジングから脱落し
たり、取外したボルトを紛失したりする懸念があった。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明では、後車軸を軸支した後車軸ケースを、機体
に固設した後車軸ハウジングで軸支された後輪駆動軸を
中心として回動自在に構成すると共に、上記後車軸ケー
スの内側端を、後車軸ハウジングの内部に延設して筒状
体を形成し、同筒状体を後車軸ハウジングの内周面に回
動可能であるが外側方へは移動不可に嵌着し、後車軸ハ
ウジングの外側端内周面に、外側に向って縮径した内面
テーパー状の先端部内周面を形成する一方、上記筒状体
の基部の外周面に、外側に向って拡径した外面テーパー
状の基部外周面を形成して、上記先端部内周面と基部外
周面とを内外側対面状態に配置し、両周面の間に、各周
面と面接触する内外テーパー周面を形成したテーパーリ
ングを介在させ、同テーパーリングに、後車軸ケースに
外側から挿通した固定ボルトの内側端を螺着して、同固
定ボルトの螺動によりテーパーリングを外側方向に牽引
して、各周面にテーパーリングの内外テーパー面を圧接
させることにより、後車軸ケースを後車軸ハウジングに
固定すべく構成してなる車高変更可能の車輌における後
車軸ケース固定機構を提供せんとするものである。
(ホ) 作用・効果 本発明によれば、次のような作用効果が生起される。
後車軸ケースの後車軸ハウジングへの固定を、内外テ
ーパー周面を有するテーパーリングの圧接によって行う
ために、同固定が確実である。
上記固定の解除は、固定ボルトを緩めてテーパーリン
グの圧接を解除すればよいので、固定解除作業が簡単で
あり、また、固定ボルトを抜き取る必要がないため、同
固定ボルトの紛失の懸念がない。
後車軸ケースは後車軸ハウジングに回動可能、かつ、
外側方向へ移動不可に嵌着しているので、後車軸ケース
の脱落を防止することができる。
後車軸ケースと後車軸ハウジングの嵌合が、後車軸ハ
ウジングの内部で行っているために、後車軸ケースと後
車軸ハウジングの膠着、錆付、泥土の付着など、後車軸
軸支位置の移動に支障を来す現象の発生を防止すること
ができて、同移動をスムーズにし、位置合せも容易にな
る。
(ヘ) 実施例 本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図
において、(A)は車輌としての農業用のトラクタを示
しており、フレーム(1)の上面に原動機部(2)を載
設し、原動機部(2)から後方に延設したクラッチハウ
ジング(3)を介してミッションケース(4)を連設
し、同ケース(4)の左右側に配設した左右の後車輪
(5)を駆動すると共に、同ケース(4)から前方にフ
ロントプロペラシャフト(6)を延出させ、同シャフト
(6)を介してフレーム(1)の左右側に配設した左右
の前車輪(7)を駆動するように構成している。
なお図中(8)はハンドル、(9)は座席、(10)は
操作レバー、(11)は操作ペダルを示す。
第2図は、前車輪駆動機構(M1)中途のミッションケ
ース(4)とフロントプロペラシャフト(6)との間す
なわち、前車輪デフとミッションケース(4)との間に
介設したフロントドッグクラッチ(12)とセンターブレ
ーキ(13)を示しており、同クラッチ(12)は、ミッシ
ョンケース(4)の内部に軸架した主軸に形成したギヤ
(14)と噛合したトランスファーギヤ(15)を、ミッシ
ョンケース(4)の前壁(16)を挿通させて軸支したト
ランスファーシャフト(17)に遊嵌させ、同ギヤ(15)
の側面にフロントドッグクラッチ(12)の一方の噛合部
(18)を形成すると共に、同シャフト(17)に摺動噛合
部(19)を外嵌してフロントドッグクラッチ(12)を構
成している。
なお、(20)はロックボール、(21)は同シャフト
(17)と摺動歯合部(19)との間に介在させた内外周面
にスプラインを形成したスリーブを示す。
センターブレーキ(13)は、ミッションケース(4)
の前壁(16)に設けたセンターブレーキケース(22)中
をトランスファーシャフト(17)を挿通させて、同シャ
フト(17)の外側端にフロントプロペラシャフト(6)
を連結し、同ケース(22)中において同シャフト(17)
に複数個の摩擦板(23)をスプライン嵌合すると共に、
同ケース(22)に回動不可であるが軸方向には摺動自在
の固定板(24)を上記摩擦板(23)と交互に配設し、プ
レッシャープレート(25)で上記摩擦板(23)と固定板
(24)とを圧着させることによりトランスファーシャフ
ト(17)にブレーキ作用を加えるように構成している。
なお、図中(26)はセンターブレーキケース(22)に
固定されたバックプレート(26)であり、センターブレ
ーキ(22)を挿通したブレーキシャフト(27)の内側端
に形成したカム(28)によりプレッシャープレート(2
5)をトランスファーシャフト(17)を中心として回動
させた際、各プレート(25)(26)間に介在させたボー
ル(29)によりプレッシャープレート(25)が摩擦板
(23)と固定板(24)とを圧着させるように作動する。
なお(30)は戻しバネである。
第3図〜第6図は、前車軸ハウジング(31)の外側端
部及び前車軸(32)とを示しており、前輪駆動軸(33)
からの動力を、第1、第2ベベルギヤ(34)(35)、動
力伝達機能を有するキングピン(36)、第3、第4ベベ
ルギヤ(37)(38)を介して中間軸(39)に伝達し、同
中間軸(39)と一体に形成したドライブピニオン(40)
と、前車軸(32)にスプライン嵌合したドリブンギヤ
(41)とを噛合させている。従って、キングピン(36)
を中心としての前車軸(32)の操向作動、及び中間軸
(39)を中心としての前車軸(32)の上下位置偏位にか
かわらず支障なく動力を前車軸に伝達することができ
る。
かかる前車軸(32)を支持するために前車軸ハウジン
グ(31)の外側端に中間軸(39)と平行の内ケース(4
2)を設け、内ケース(42)に外ケース(43)を回動自
在に嵌着してキングピン(36)の上下端を軸支させ、外
ケース(43)の外側面に中間軸(39)を中心とした円形
の嵌合凹部(44)を形成し、同凹部(44)に、前車軸
(32)及び中間軸(39)を軸支した前車軸ケース(45)
に内側面に形成した嵌合凸部(46)を回動自在に嵌入さ
せている。
また、図中(47)は、嵌合凸部(46)の外周面に周設
した係合溝(48)に先端を嵌入させて、上記嵌合状態を
保持させるための止めボルトであり、(49)(49)は中
間軸(39)を中心として対称位置に設けた固定ボルトで
あり、同ボルト(49)(49)を前車軸ケース(45)に形
成した耳部(50)(50)を挿通させて外ケース(43)に
螺着させることにより、第3図、第4図で示す前車軸
(32)を上方に位置させた状態と、第5図、第6図で示
す前車軸(32)を下方に位置させた状態の二状態で同ケ
ース(45)を固定することができるように構成してい
る。
なお、図中(S1)(S2)(S3)は前車軸ケース(45)
の回動範囲規制のためストッパー、(51)はホイール取
付フランジ、(52)は同ボルト、(53)は前車輪ホイー
ル、(54)はナックルアームを示す。
第7図は、ミッションケース(4)の左右側面に設け
たファイナルドライブ機構(M2)とサイドブレーキ機構
(M3)とを示しており、ファイナルドライブ機構(M2)
は、ミッションケース(4)の側面に後輪駆動軸(55)
を突出させ、同軸(55)の外側端にリヤドライブピニオ
ン(59)を形成して後車軸(60)にスプライン嵌合した
リヤドリブンギヤ(61)と噛合させている。従って、中
間軸(56)を中心としての後車軸(60)の位置変更にか
かわらず支障なく動力を後車軸(60)に伝達することが
可能であり、かかるファイナルドライブ機構(M2)を支
持するために、ミッションケース(4)の左右側面に、
中間軸(56)を被包した後車軸ハウジング(62)を突設
し、同ハウジング(62)の外側面に同軸(56)を中心と
した円形状の嵌入凸部(63)を突設し、同凸部(63)
に、後車軸(60)を軸支した後車軸ケース(64)の内側
面に形成した嵌入凹部(65)を回動自在に外嵌させ、後
車軸ハウジング(62)を挿通して同ケース(64)に螺着
した固定ボルト(66)により上記回動を固定するように
している。
また、後車軸ケース(64)の内側面には、中間軸(5
6)を中心とした筒状体(67)を突設して、同先端部を
後車軸ハウジング(62)の内周面に設けた軸受部(68)
にて軸支し、筒状体(67)の先端には軸用止め輪(69)
を嵌着して後車軸ケース(64)の外側方移動を阻止して
いる。
また、一方の後輪駆動軸(55)には後輪駆動断接機構
(M6)が設けられており、同機構(M6)は、後輪駆動軸
(55)の外側端に中間軸(56)をパイロットベアリング
(57)を介して突合わせ状に連設し、各軸(55)(56)
間にリヤドッグクラッチ(58)を介設して、スライディ
ングピース(58a)の摺動により動力伝達の断接を可能
にし、中間軸(56)の外側端にリヤドライブピニオン
(59)を形成して、後車軸(60)のリヤドリブンギヤ
(61)に噛合させている。
また、筒状体(67)の基部外周面(70)と嵌入凸部
(63)の先端部内周面(71)との間には、固定機構(M
4)を介設しており、同機構(M4)は、上記基部外周面
(70)を後車軸ハウジング(62)方向に縮径した外面テ
ーパー状に形成し、先端部内周面(71)を後車軸ケース
(64)方向に縮径した内面テーパー状に形成し、基部外
周面(70)と先端部内周面(71)とを内外側対面状態に
配置して、両周面(70)(71)の間に、内外周面に上記
の各テーパーに面接触する内外テーパー周面(72)(7
3)を形成したテーパーリング(74)を介設しており、
テーパーリング(74)は、第8図で示すように、3個の
リング片(74a)(74b)(74c)に分割され各片(74a)
(74b)(74c)にそれぞれ螺孔(75)を穿設して、同螺
孔(75)に螺着した固定ボルト(76)の締緩により後車
軸ケース(64)と同ハウジング(62)とを固定又は解除
するように構成している。
図中(77)は固定ボルト(76)脱落防止用の止め輪、
(S4)(S5)はストッパー、(120)(121)はリヤホイ
ール及び同ホイールに穿設したライトニングホイールを
示す。
また、テーパーリング(74)の各リング片(74a)(7
4b)(74c)の所定位置には、位置決め孔(78)を穿設
しており、同孔(78)には、後車軸ケース(64)に建て
込んだスタッド(79)が嵌入しており、同孔(78)の後
車軸ハウジング(62)側をテーパー孔(78a)に形成し
て次に述べる固定ピン(80)先端の挿脱を可能にしてい
るる。
固定ピン(80)は、後車軸ハウジング(62)の上部に
同ピン(80)を摺動自在に架設してテーパーリング(7
4)方向にスプリング(81)で付勢し、同ハウジング(6
2)を挿通して外部に突出した固定操作軸(82)及び同
レバー(83)の回動により同ピン(80)をテーパー孔
(78a)中に挿脱させて後車軸ケース(64)の回動をロ
ック又はアンロックするようにしている。
なお第8図中(84)は肉抜き凹部である。
サイドブレーキ機構(M3)は、前記の後輪駆動断続機
構(M6)が設けられていない側の後輪駆動軸(55)に設
けられており、同機構(M3)は後車軸ハウジング(62)
のミッションケース(4)への取付基部の内部に設けら
れており、前述のセンターブレーキ(13)と略同様の構
成であり、後車駆動軸(55)にスプライン嵌合した複数
のブレーキディスク(85)と、同ハウジング(62)の内
側面に回動不可に設けたブレーキパッド(86)とを交互
に重層し、第12図で示すように、サイドブレーキ操作軸
(88)内側端に形成したカム(89)及びボール(90)の
作動によりプレッシャープレート(87)で、ブレーキデ
ィスク(85)とブレーキパッド(86)とを圧迫してブレ
ーキ作用を得るものである。
なお同7図中(S4)(S5)は、後車軸ケース(64)の
回動範囲を規制するためのストッパー、(91)はデフ、
(92)はデフロックを示す。
そして、フロントドラッグクラッチ(12)の摺動噛合
部(19)、センターブレーキ(13)のブレーキシャフト
(27)、リヤドッグクラッチ(58)のスライディングピ
ース(58a)、サイドブレーキ機構(M3)のサイドブレ
ーキ操作軸(88)、固定機構(M4)の固定ピン(80)
は、下記の操作伝達機構(M5)により操作される。
操作伝達機構(M5)は、第13図、第14図で示すように
センターブレーキ(13)のブレーキシャフト(27)の外
側端にブレーキレバー(93)の中途を固着し、その上端
に第1ワイヤー(94)、下端に第2ワイヤー(95)、同
下端とブレーキシャフト(27)との中間に第3ワイヤー
(96)を連結するとともに、第7図で示すように、リヤ
ドッグクラッチ(58)のスライディングピース(58a)
を摺動させるためのホーク(58b)を連設したホーク軸
(58c)の外側端にリヤクラッチレバー(98)を固設し
て、同レバー(98)の先端に第4ワイヤー(97)を連結
し、固定機構(M4)の固定操作レバー(83)の先端に前
述の第1ワイヤー(94)の他端を連結し、第12図で示す
サイドブレーキ操作軸(88)に連設したサイドブレーキ
レバー(101)にブレーキロッド(102)の後端を連結し
ている。
そして、第2、第3、第4ワイヤー(95)(96)(9
7)及びブレーキロッド(102)の端末は、座席(9)近
傍に設けた車体昇降操作レバー(103)と連動したシフ
ト機構(M7)と連結している。
シフト機構(M7)は、第15図、第16図で示すように機
体に横方向の操作軸(104)を突設し、同軸(104)端に
二又部(105)を設けて、同二又部(105)を挿通したレ
バー支持軸(106)を介して車体昇降操作レバー(103)
を斜め前上方向にかつ前後左右回動自在に連設してお
り、同レバー(103)の下端に突設した係合体(107)
を、機体に横方向に突設したシフト軸(108)に遊嵌し
た第1、第2シフトアーム(109)(110)の基端にそれ
ぞれ形成した二又部(109a)(110a)と、同軸(108)
に固設した二又部(111)のいずれかの内部に係合する
ようにしている。
第1シフトアーム(109)は上記二又部(109a)から
下方に延出して同下端に第3ワイヤー(96)を連結して
おり、第2シフトアーム(110)は略三角形状に形成さ
れて斜め後下方向に延出しており、シフト軸(108)の
斜め後下方向の下方向の頂点に第4ワイヤー(97)を連
結し、同軸(108)の頂点にブレーキロッド(102)の前
端を下記のようにして連結している。
ブレーキロッド(102)の前端にはコイルスプリング
(112)を用いた緩衝器(113)を介設しており、更に同
緩衝器(113)の基板(114)前端に穿設した長孔(11
5)を介して上記頂点と連結しており、シフト軸(108)
の内側端には四輪駆動入切レバー(116)を連設して、
同レバー(116)を前記のフロントドッグクラッチ(1
2)の摺動噛合部(19)と連動連結させている。
なお図中(117)はデフロック用ペダルである。
また、車体昇降操作レバー(103)は、第17図で示す
ガイド板(118)に穿設したガイド孔(119)を挿通して
おり、同ガイド孔(119)中において、同レバー(103)
をP1〜P6の各位置に操作することにより、前記構成のシ
フト機構(M7)及び操作伝達機構(M5)によって、別表
のように各部を作動させる。
なお、P7、P8は同レバー(103)のP4、P6位置におけ
るロック位置である。
本発明の実施例は上記のように構成されており、車高
の変更に際し、前車軸ケース(45)の固定ボルト(4
9)、後車軸ケース(64)の固定ボルト(66)を抜去
し、固定機構(M4)の固定ボルト(76)をよ緩めること
により、前後車軸ケース(45)(64)を回動可能とし、
次いで車体昇降操作レバー(103)をP4又はP7に位置さ
せてトラクタ(A)を前(後)進させると、後車輪
(5)がサイドブレーキ機構(M3)で回動阻止されてい
るため、中間軸(39)のトルク及び前車輪(7)の対地
駆動反力により前車軸(32)を軸支した前車軸ケース
(31)が回動して、トラクタ(A)の機体前部を上昇
(降下)させる。なお、上記作動中、後車軸ケース(6
4)は固定ピン(80)によって回動がロックされてい
る。
また、前車軸ケース(31)の回動範囲はストッパー
(S1)(S2)(S3)によって規制されており、同ケース
(31)の回動の両端において固定ボルト(49)を螺着締
付けることで機体前部に車高変更が完了する。
なお、第3図、第4図は車体前部を低車高としたとき
の正面断面図及び側面図であり、第5図、第6図は高車
高としたときの断面図及び側面図である。
また、車体昇降操作レバー(103)をP6又はP8に位置
させてトラクタ(A)を前(後)進させると、前車輪
(7)がセンターブレーキ(13)によって回動阻止され
ているため、後輪駆動軸(55)及び中間軸(56)のトル
ク、及び後車輪(5)の対地駆動反力により後車軸ケー
ス(64)を回動させ、トラクタ(A)の機体後部を上昇
(降下)させる。
なお、後車軸ケース(64)の回動範囲は、ストッパー
(S4)(S5)によって規制されており、同ケース(64)
回動の両端において固定ボルト(66)(76)の螺着及び
締付により機体後部の車高変更が完了する。
なお、第18図、第19図は機体後部を低車高とした場合
の側面図及び正面図であり、第20図、第21図は、高車高
とした場合の側面図及び正面図である。
上記のように、後車軸ケース(64)と同ハウジング
(62)との固定を、内外テーパー面(72)(73)を有す
るテーパーリング(74)の圧接によって行うように構成
したことにより、同固定が確実で後車軸ケース(64)の
固定解除及び再固定の作業が容易になり、また後車軸ケ
ース(64)の回動もスムーズで、固定ボルト(76)の紛
失と後車軸ケース(64)の脱落が防止されるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明機構を有するトラクタの全体側面図。 第2図は、前車軸駆動機構の縦断面図。 第3図、第4図は、前車軸外側端部の断面正面図、同側
面図(機体低車高時)。 第5図、第6図は、前車軸外側端部の断面正面図、同側
面図(機体高車高時)。 第7図は、後車軸及び後輪駆動軸まわりの断面正面図。 第8図は、テーパーリングの正面図。 第9図、第10図、第11図は、第8図I−I,II−II,III−
III断面図。 第12図は、サイドブレーキ操作軸まわりの断面図。 第13図は、前車軸駆動機構の正面図。 第14図は、操作伝達機構の側面図。 第15図は、同平面図。 第16図は、第14図IV−IV断面図。 第17図は、ガイド板の正面図。 第18図〜第21図は、後車軸ケースの作動状態図。 (M4):固定機構 (55):後輪駆動軸 (60):後車軸 (62):後車軸ハウジング (64):後車軸ケース (70):基部外周面 (71):先端部内周面 (72):内テーパー面 (73):外テーパー面 (74):テーパーリング (76):固定ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後車軸(60)を軸支した後車軸ケース(6
    4)を、機体に固設した後車軸ハウジング(62)で軸支
    された後輪駆動軸(55)を中心として回動自在に構成す
    ると共に、上記後車軸ケース(64)の内側端を、後車軸
    ハウジング(62)の内部に延設して筒状体(67)を形成
    し、同筒状体(67)を後車軸ハウジング(62)の内周面
    に回動可能であるが外側方へは移動不可に嵌着し、 後車軸ハウジング(62)の外側端内周面に、外側に向っ
    て縮径した内面テーパー状の先端部内周面(71)を形成
    する一方、上記筒状体(67)の基部の外周面に、外側に
    向って拡径した外面テーパー状の基部外周面(70)を形
    成して、上記先端部内周面(71)と基部外周面(70)と
    を内外側対面状態に配置し、 両周面(71)(70)の間に、各周面(71)(70)と面接
    触する内外テーパー周面(72)(73)を形成したテーパ
    ーリング(74)を介在させ、同テーパーリング(74)
    に、後車軸ケース(64)に外側から挿通した固定ボルト
    (76)の内側端を螺着して、同固定ボルト(76)の螺動
    によりテーパーリング(74)を外側方向に牽引して、各
    周面(71)(70)にテーパーリング(74)の内外テーパ
    ー面(72)(73)を圧接させることにより、後車軸ケー
    ス(64)を後車軸ハウジング(62)に固定すべく構成し
    てなる車高変更可能の車輌における後車軸ケース固定機
    構。
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