JP2523089Y2 - 排気マニホールドの取付構造 - Google Patents

排気マニホールドの取付構造

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JP2523089Y2
JP2523089Y2 JP3312591U JP3312591U JP2523089Y2 JP 2523089 Y2 JP2523089 Y2 JP 2523089Y2 JP 3312591 U JP3312591 U JP 3312591U JP 3312591 U JP3312591 U JP 3312591U JP 2523089 Y2 JP2523089 Y2 JP 2523089Y2
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洋一 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用エンジンのシ
リンダヘッドに取り付けられる排気マニホールドの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンからの排気ガスを集合す
るための排気マニホールドとして、例えば、実開平1−
143679号公報に示すようにヘッド側フランジとパ
イプとを溶接結合した構造のものが、一般的に採用され
ている。このような溶接結合の排気マニホールドとし
て、例えば図8,図9に示す如き排気マニホールドが知
られている。
【0003】図8,図9において、101は排気マニホ
ールドで、ヘッド側フランジ102と、3本のパイプ1
03と、これらパイプ103に一体の排気マニホールド
本体104とから構成されている。ヘッド側フランジ1
02は、金属製の帯板材からなり、中実で、その板厚は
厚くなっている。これは、排気マニホールド101の熱
サイクルによる膨張・収縮でヘッド側フランジ102が
変形して排気ガスが漏れ易くなっていることから、その
剛性を高める必要があるためである。また、ヘッド側フ
ランジ102には、多数のボルト貫通孔102Aが穿設
されている。そして、このヘッド側フランジ102のパ
イプ取付孔102Bに各パイプ103がそれぞれ挿入さ
れ、溶接で固着され、パイプ取付孔102Bは、シリン
ダヘッド105の各排気ポート105Aに連通してい
る。
【0004】しかして、貫通孔102Aにボルト(図示
ぜず)を貫通させてシリンダヘッド105に螺子止めす
ることにより、排気マニホールド101は、シリンダヘ
ッド105に固着されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
る排気マニホールドの取付構造にあっては、排気マニホ
ールド101をシリンダヘッド105に取り付けた際、
排気マニホールド101のヘッド側フランジ102は、
金属製の帯板材からなり、中実で、その板厚は厚くなっ
ているので、剛性は高いもののその重量が大きいという
問題があった。
【0006】本考案は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、剛性を高くするとともに
軽量化を図った排気マニホールドの取付構造を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、シリンダヘッ
ドの排気ポートに連通するパイプ取付孔及びこのパイプ
取付孔の付近に設けた複数の貫通孔を有するヘッド側フ
ランジと、このヘッド側フランジのパイプ取付孔に固着
され排気マニホールド本体に一体のパイプとを備えた排
気マニホールドと、パイプに環設され、輪状スペーサ内
に複数のスリーブを一体に固着してなる取付フランジ状
部材と、シリンダヘッドに突設され、ヘッド側フランジ
の貫通孔を介して取付フランジ状部材の複数のスリーブ
内に挿通して取付フランジ状部材をヘッド側フランジ上
に締め付ける複数の締付部材とから構成されていること
を特徴とする。
【0008】なお、取付フランジ状部材の輪状スペーサ
に、パイプを囲む内側スペーサを一体に固着することが
できる。
【0009】
【作用】本考案においては、締付部材で取付フランジ状
部材をヘッド側フランジ,シリンダヘッド上に締め付け
ると、排気マニホールドのヘッド側フランジは、取付フ
ランジ状部材により締付力を受けてシリンダヘッド上に
固定して取り付けられる。
【0010】また、輪状スペーサ内に複数のスリーブを
一体に固着してなる取付フランジ状部材を採用している
ので、取付フランジ状部材の重量を小さくしつつその剛
性を確保することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。図1ないし図5は本考案の実施例に係わる排気
マニホールドの取付構造を示す。図1ないし図3におい
て、1はエンジンのシリンダヘッドで、排気ポート2が
3個並べて形成されている。このシリンダヘッド1の壁
面の各排気ポート2の周りには、2つのスタッドボルト
3がそれぞれ突設されている。
【0012】4は本実施例に係る排気マニホールドで、
排気マニホールド本体5と、この排気マニホールド本体
5の先端に一体に形成されたパイプ6と、この排気マニ
ホールド本体5の途中に溶接で一体に固着されたパイプ
7,8と、ヘッド側フランジ9とから構成されている。
このヘッド側フランジ9は、シリンダヘッド1の各排気
ポート2にそれぞれ連通するバーリング孔からなるパイ
プ取付孔10及びこのパイプ取付孔10の付近にボルト
貫通孔11,11を有している。このボルト貫通孔11
はスタッドボルト3に対応する位置に設けられている。
また、パイプ6,7,8の先端は、ヘッド側フランジ9
の各パイプ取付孔10にそれぞれ固着されている。
【0013】12は取付フランジ状部材で、各パイプ
7,8,9にそれぞれ環設されており、図4,図5に詳
細が示されている。即ち、この取付フランジ状部材12
は、偏平楕円形状の中央部分13A,13Aに連続して
外側に膨出するメガネ部13B,13Bを形成してなる
輪状スペーサ13と、この輪状スペーサ13のメガネ部
13B,13B内に溶接で固着された1対のスリーブ1
4,14と、この輪状スペーサ13の中央部分13,1
3A内に溶接で固着され、各パイプ6,7,8を囲む断
面楕円状の内側スペーサ15とから構成されている。
【0014】なお、図中、16はナット、17はワッシ
ャ、18はガスケットを示す。しかして、各パイプ6,
7,8に取付フランジ状部材12をそれぞれ外挿した状
態で、各パイプ6,7,8をヘッド側フランジ9のパイ
プ取付孔10に溶接で固着し、排気マニホールド4を完
成させる。次いで、取付フランジ状部材12のスリーブ
14,14内にスタッドボルト3を貫通させて取付フラ
ンジ状部材12上にスタッドボルト3をナット16で締
め付けると、排気マニホールド4が、取付フランジ状部
材12、及び、スタッドボルト3,ナット16からなる
締付部材19により締付力を受けてシリンダヘッド1に
ガスケット18を介して固定して取り付けられる。
【0015】以上の如き構成によれば、排気マニホール
ド4をシリンダヘッド1に取り付けた際、取付フランジ
状部材12には、締付部材19にかかる力を分担する部
位にのみ強度支持部を形成すれば良く、従来例のように
平板状の取付フランジ状部材を使用する必要が無くな
り、輪状スペーサ13内に複数のスリーブ14,14を
一体に固着してなる取付フランジ状部材12の採用を可
能にすることができ、取付フランジ状部材12の重量を
小さくしつつその剛性を確保させることができる。
【0016】また、この取付フランジ状部材12を造る
際には、輪状スペーサ13,スリーブ14を短い円筒部
材を材料とし、これをプレス成形することができ、取付
フランジ状部材12の高さも自由に設定することがで
き、さらに、輪状スペーサ13の形状も自由に選定でき
るので、設計の自由度を確保することができる。図6は
本考案の実施例に係わる排気マニホールドの取付構造の
第1の変形例を示す。本実施例においては、排気マニホ
ールド4の各パイプ6,7,8にそれぞれ取付フランジ
状部材12を環設し、取付フランジ状部材12,締付部
材19を介して排気マニホールド4をシリンダヘッド1
に取り付けているが、排気ガスの漏れやすいパイプ6,
8にのみ取付フランジ状部材12を環設し、パイプ7に
は取付フランジ状部材12,締付部材19を用いずに、
排気マニホールド4をシリンダヘッド1に取り付けるこ
ともできる。
【0017】図7は本考案の実施例に係わる排気マニホ
ールドの取付構造の第2の変形例を示す。本実施例にお
いては、図4,図5に示す取付フランジ状部材12は、
偏平楕円形状の中央部分13A,13Aに連続して外側
に膨出するメガネ部13B,13Bを形成してなる輪状
スペーサ13と、この輪状スペーサ13のメガネ部13
B,13B内に溶接で固着された1対のスリーブ14,
14と、この輪状スペーサ13の中央部分13A,13
Aに溶接で固着され、各パイプ6,7,8を囲む断面楕
円状の内側スペーサ15とから構成されているが、図に
示すように、取付フランジ状部材20を、図4,図5に
示す取付フランジ状部材12から内側スペーサ15を取
り除くことにより、輪状スペーサ21と、輪状スペーサ
21内に一体に固着された1対のスリーブ22,22と
で構成することもできる。
【0018】また、本実施例においては、取付フランジ
状部材12の輪状スペーサ13は、、偏平楕円形状の中
央部分13A,13Aに連続して外側に膨出するメガネ
部13B,13Bを形成した形状に構成されているが、
この形状に限定されることなく、例えば楕円形状にする
こともできる。さらに、本実施例においては、取付フラ
ンジ状部材12は、ヘッド側フランジ9に対して別体と
なっているが、溶接で固着することもできる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
排気マニホールドをシリンダヘッドに取り付けた際、取
付フランジ状部材には、締付部材にかかる力を分担する
部位にのみ強度支持部を形成すれば良く、従来例のよう
に平板状の取付フランジ状部材を使用する必要が無くな
り、輪状スペーサ内に複数のスリーブを一体に固着して
なる取付フランジ状部材の採用を可能にすることがで
き、従って、取付フランジ状部材の重量を小さくしつつ
その剛性を確保することができる。
【0020】また、この取付フランジ状部材を造る際に
は、輪状スペーサ,スリーブを短い円筒部材を材料とす
ることができ、取付フランジ状部材の高さも自由に設定
することができ、さらに、輪状スペーサの形状も自由に
選定できるので、取付フランジ状部材の設計の自由度を
確保することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる排気マニホールドの取
付構造の斜視図である。
【図2】図1の要部の縦断面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】図1の取付フランジ状部材の斜視図である。
【図5】図1の取付フランジ状部材の横断面図である。
【図6】本考案の実施例に係わる排気マニホールドの取
付構造の第1の変形例を示す斜視図である。
【図7】本考案の実施例に係わる排気マニホールドの取
付構造の第2の変形例に係わり、取付フランジ状部材の
斜視図である。
【図8】従来における排気マニホールドの取付構造の斜
視図である。
【図9】同排気マニホールドの要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 排気ポート 4 排気マニホールド 5 排気マニホールド本体 6,7,8 パイプ 10 パイプ取付孔 11 ボルト貫通孔 12 取付フランジ状部材 13 輪状スペーサ 14 スリーブ 15 内側スペーサ 19 締付部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(1)の排気ポート
    (2)に連通するパイプ取付孔(10)及びこのパイプ
    取付孔(10)の付近に設けた複数の貫通孔(11)を
    有するヘッド側フランジ(9)と、このヘッド側フラン
    ジ(9)のパイプ取付孔(10)に固着され排気マニホ
    ールド本体(5)に一体のパイプ(6)とを備えた排気
    マニホールド(4)と、パイプ(6)に環設され、輪状
    スペーサ(13)内に複数のスリーブ(14,14)を
    一体に固着してなる取付フランジ状部材(12)と、シ
    リンダヘッド(1)に突設され、ヘッド側フランジ
    (9)の貫通孔(11)を介して取付フランジ状部材
    (12)の複数のスリーブ(14,14)内に挿通して
    取付フランジ状部材(12)をヘッド側フランジ(9)
    上に締め付ける複数の締付部材(19)とから構成され
    ていることを特徴とする排気マニホールドの取付構造。
  2. 【請求項2】 取付フランジ状部材(12)の輪状スペ
    ーサ(13)には、パイプ(6)を囲む内側スペーサ
    (15)が一体に固着されていることを特徴とする請求
    項1記載の排気マニホールドの取付構造。
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