JP2523013Y2 - ケーブル用ゴムカバー - Google Patents

ケーブル用ゴムカバー

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JP2523013Y2
JP2523013Y2 JP10509391U JP10509391U JP2523013Y2 JP 2523013 Y2 JP2523013 Y2 JP 2523013Y2 JP 10509391 U JP10509391 U JP 10509391U JP 10509391 U JP10509391 U JP 10509391U JP 2523013 Y2 JP2523013 Y2 JP 2523013Y2
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cable
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cable protection
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光政 丸田
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中井商工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、斜張橋の中央塔から、
橋桁を支持するために張られたケーブルの基端部近傍を
被覆するゴムカバーに関するものである。
【0002】
【従来技術および課題】斜張橋は、中央塔から斜め下に
向けて伸ばした複数のケーブルによって橋桁やトラスを
支持する構造を有する橋である。図8に示すように、斜
張橋(2)を支持する複数のケーブル(A)(A)の各
上端部は、高さを変えて取付けられていると共に、これ
らケーブル(A)(A)は、斜め下方へ向けて張られ、
その下端部が固定手段を介して橋桁(22)に取付けられて
いる。
【0003】通常、橋の進路の両脇には、逸脱防止用の
ガイド(23)が設けてあるが、ケーブル(A)の橋桁(22)
への取付け部近傍において、ケーブル(A)が、風など
による振動のためにガイド(23)と衝突し、損傷するのを
避けるため、図9に示すように、ケーブル保護パイプ
(B)を外嵌している。このケーブル保護パイプ(B)
の内径は、それとケーブル(A)との衝突を頻発させな
いために、ケーブル(A)の外径よりも十分大きなもの
としている。
【0004】また、このケーブル保護パイプ(B)とケ
ーブル(A)との間に水・埃が浸入しないように、両者
の境界部にゴムカバー(1)を装着している。上記ゴム
カバー(1)は、その本体部(11)が全体として中空円錐
状に形成されているとともに、該本体部の先端側と基端
側には筒部(11a) と筒部(12a) が連設されている。
【0005】また、ゴムカバー(1)の側壁には、その
軸線方向の全域にわたるスリット(13)が形成されてい
る。このものでは、側壁に形成されたスリット(13)部分
でゴムカバー(1)を開いて、これをケーブル保護パイ
プ(B)とケーブル(A)との境界部に外嵌させる。
【0006】そして、ゴムカバー(1)の先端部中央に
設けた筒部(11a) にケーブル(A)を内挿するととも
に、他方、基端部中央に設けた筒部(12a) にケーブル保
護パイプ(B)を内挿し、更に、各筒部の外周にバンド
(D)を嵌めて締着する。これにより、基端部側のケー
ブル保護パイプ(B)の内周とケーブル(A)との間の
空間への異物浸入が防止できる。
【0007】しかしながら、上記従来のものでは、振動
によりケーブル(A)とケーブル保護パイプ(B)が偏
心してしまうと、このゴムカバー(1)の取付けが困難
になるという問題があった。上記問題点についてさらに
詳述する。ゴムカバーの本体部(11)は単純な円錐形に形
成されているとともに、その先端側と基端側がともに筒
部(11a) (12a) でケーブル(A)とケーブル保護パイプ
(B)に固定される。
【0008】従って、ケーブル保護パイプ(B)とケー
ブル(A)が偏心している状態でゴムカバー(1)を装
着しようとすると、専ら、ゴムカバー(1)の素材が有
する弾力性のみで上記偏心を吸収しながら、筒部(11a)
(12a) をこれらに対応するケーブル保護パイプ(B)と
ケーブル(A)に外嵌固定する必要がある。従って、ゴ
ムカバー(1)の素材の弾力性で吸収し得る限界を越え
て上記ケーブル(A)とケーブル保護パイプ(B)とが
偏心していると、これに対応させてゴムカバー(1)を
変形させることが困難となって、該ゴムカバー(1)が
装着しにくくなるのである。
【0009】本考案は、かかる点に鑑みて成されたもの
で、『弾性材料で中空円錐状に形成された本体部(11)
と、その先端側及び基端側に連設された筒部(11a) (12
a) を具備し、上記基端側の筒部(12a) を筒状のケーブ
ル保護パイプ(B)に外嵌するとともに、他方の先端側
の筒部(11a) には前記ケーブル保護パイプ(B)内から
引き出されたケーブル(A)を内挿するようにしたケー
ブル用ゴムカバー』において、ケーブル(A)とケーブ
ル保護パイプ(B)の間で偏心があっても、ゴムカバー
の装着が容易になるようにすることをその課題とする。 〔請求項1について〕
【0010】
【技術的手段】上記課題を解決するための請求項1の考
案の技術的手段は、『ゴムカバーの本体部(11)と基端側
の筒部(12a) との間に蛇腹状部(15)を形成した』ことで
ある。
【0011】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。ゴムカ
バー(1)の本体部(11)とその基端側の筒部(12a) との
間には蛇腹状部(15)が形成されているから、ケーブル保
護パイプ(B)とケーブル(A)が大きく偏心していて
も、該偏心が上記蛇腹状部(15)の自由な変形によって吸
収されることとなる。
【0012】
【効果】ケーブル(A)とケーブル保護パイプ(B)の
間に偏心が生じていても、これを蛇腹状部(15)で吸収す
る事ができるから、ゴムカバー(1)の取付けが容易に
なる。
【0013】
【実施例】次に、上記した請求項1の考案の実施例を図
面に従って詳述する。図1に示すように、中空円錐形状
の本体部(14)の底壁には蛇腹状部(15)が形成されている
とともに、該底壁の中央部にはケーブル保護パイプ
(B)を外嵌させる筒部(12a) が突設されている。
【0014】また、本体部(11)の先端側には既述従来の
ものと同様に筒部(11a) が突設されているとともに、こ
れら筒部(11a) (12a) を繋ぐ側壁部には、スリット(13)
が開削されている( 図2参照)。また、この実施例で
は、図3に示すように、前記スリット(13)を挟んで対向
する部分には、結合舌片(21)(21)を外方に突出させ
ており、取り付ける部分に装着した後で、この結合舌片
(21)(21)を、ボルト(18)とナット(19)とによって挟
持してネジ止めできるようにしている。
【0015】つぎに、上記実施例のゴムカバー(1)の
取付け作業を説明する。ゴムカバー(1)をスリット(1
3)部分で開く。筒部(11a) をケーブル(A)へ、筒部(1
2a) をケーブル保護パイプ(B)にそれぞれ外嵌する。
結合舌片(21)(21)をボルト(18)とナット(19)とによ
って挟持してネジ止めする。
【0016】筒部(11a) (12a) の外周をバンド(D)で
締着する。この場合、ケーブル保護パイプ(B)は、筒
部(12a) において、ゴムカバー(1)に固定された状態
となるから、前記蛇腹状部(15)が伸縮することによっ
て、ケーブル保護パイプ(B)はゴムカバー(1)と一
体となって揺動する( 図4参照)。
【0017】このことから、ケーブル(A)とケーブル
保護パイプ(B)とを取付けるとき両者が偏心していて
も、蛇腹状部(15)を具備した底壁側の筒部(12a) の弾性
変形によって、ゴムカバー(1)がケーブルの動きに追
従し、その取付けが容易となる。なお、上記実施例で
は、結合舌片(21)(21)を利用してスリット(13)部分
を閉じるようにしたが、図5に示すように、ゴムカバー
(1)の合わせ目の所に、重合部として内縁部(1a) と
外縁部(1b)を形成し、ボルト孔を内縁部(1a) 及び外縁
部(1b)に設けるとともに、ボルト(18)の頭部を内縁部
(1a) に設けた座に配置し該頭部と座とを抜止め係合さ
せながらボルト(18)のネジ部を外縁部(1b)に向けて突出
させて、外縁部(1b)に設けた座でナット(19)と螺合さ
せ、この螺合部の座を樹脂で埋めるようにしてもよい。
【0018】この方法であれば、作業はゴムカバー
(1)の外周面からボルトを挿入して締めつけるだけで
スリット(13)部分を閉じることができ、上記したものの
ように外方に突出する結合舌片(21)(21)を設けてい
ないから、外観上良好となる。 〔請求項2について〕
【0019】
【技術的手段】請求項1の考案における課題と同一の課
題を解決するための請求項2の考案の技術的手段は、
『先端側の筒部(11a) 内に発泡ウレタン等の弾性変形能
に富んだ材質のカラー(C)を装着するとともに、該カ
ラー(C)にケーブル(A)と同径またはこれよりも細
いケーブル挿通孔(C1)を穿設した』ことである。
【0020】
【作用・効果】上記技術的手段は次のように作用する。
ゴムカバー(1)において、その先端の筒部(11a) の内
周には、発泡ウレタン等の弾性変形能に富んだ材質のカ
ラー(C)を装着してあるから、ケーブル(A)とケー
ブル保護パイプ(B)の偏心に応じてカラー(C)が変
形してケーブル(A)の動きに追従し該偏心を吸収す
る。
【0021】従って、ケーブル(A)とケーブル保護パ
イプ(B)が大きく偏心しても、ゴムカバー(1)の取
付けが容易となる。
【0022】
【実施例】次に、上記した請求項2の考案の実施例を図
面に従って詳述する。図6に示すように、この実施例で
は、ゴムカバー(1)の先端の筒部(11a) の内周に装着
するカラー(C)の中心部にはケーブル(A)の直径よ
り僅かに細いケーブル挿通孔(C1)を穿設している。
【0023】そして、該本体部(11)の上記ケーブル挿通
孔(C1)には、ケーブル(A)を挿入している。また、
基端の筒部(12a) の内周には、ケーブル保護パイプ
(B)を嵌入させ、該筒部(12a) の外周をバンド(D)
で締着している。このものでは、図7に示すようにカラ
ー(C)に挿入されたケーブル(A)が偏心した場合、
弾性変形能に富んだカラー(C)がケーブル(A)の動
きに追従する。
【0024】このことから、ケーブル(A)とケーブル
保護パイプ(B)とが偏心していても、両者の境界部
に、ゴムカバー(1)を取付けやすくなる。尚、他の構
成は、請求項1の考案で説明した実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の考案の実施例の縦断面図
【図2】上記実施例の装着前の斜視図
【図3】上記実施例のX−X断面図
【図4】上記実施例の偏心を吸収する状態の縦断面図
【図5】上記実施例でスリットの構造を変えたもののX
−X断面図
【図6】請求項2の考案の実施例の縦断面図
【図7】そのY−Y断面図
【図8】斜張橋の外観図
【図9】従来のケーブルゴムカバーの縦断面図
【符号の説明】
(1)・・・ゴムカバー (11) ・・・本体部 (11a)・・・先端側筒部 (12a)・・・基端側筒部 (C)・・・カラー (15)・・・蛇腹状部 (D) ・・・バンド (A)・・・ケーブル (B)・・・ケーブル保護パイプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性材料で中空円錐状に形成された本体部
    (11)と、その先端側及び基端側に連設された筒部(11a)
    (12a) を具備し、上記基端側の筒部(12a) を筒状のケー
    ブル保護パイプ(B)に外嵌するとともに、他方の先端
    側の筒部(11a)には前記ケーブル保護パイプ(B)内か
    ら引き出されたケーブル(A)を内挿するようにしたケ
    ーブル用ゴムカバーにおいて、ゴムカバーの本体部(11)
    と基端側の筒部(12a) との間に蛇腹状部(15)を形成した
    ケーブル用ゴムカバー。
  2. 【請求項2】弾性材料で中空円錐状に形成された本体部
    (11)と、その先端側及び基端側に連設された筒部(11a)
    (12a) を具備し、上記基端側の筒部(12a) を筒状のケー
    ブル保護パイプ(B)に外嵌するとともに、他方の先端
    側の筒部(11a)には前記ケーブル保護パイプ(B)内か
    ら引き出されたケーブル(A)を内挿するようにしたケ
    ーブル用ゴムカバーにおいて、先端側の筒部(11a) 内に
    発泡ウレタン等の弾性変形能に富んだ材質のカラー
    (C)を装着するとともに、該カラー(C)にケーブル
    (A)と同径またはこれよりも細いケーブル挿通孔(C
    1)を穿設したケーブル用ゴムカバー。
JP10509391U 1991-12-19 1991-12-19 ケーブル用ゴムカバー Expired - Lifetime JP2523013Y2 (ja)

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