JP2523004Y2 - 分離型回転工具アダプタ - Google Patents

分離型回転工具アダプタ

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JP2523004Y2
JP2523004Y2 JP4475491U JP4475491U JP2523004Y2 JP 2523004 Y2 JP2523004 Y2 JP 2523004Y2 JP 4475491 U JP4475491 U JP 4475491U JP 4475491 U JP4475491 U JP 4475491U JP 2523004 Y2 JP2523004 Y2 JP 2523004Y2
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shaft
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浩一 上田
伸二 安原
仁 岩本
利昭 奥
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工作機械に装着する
回転工具アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による屈曲型の回転工具アダ
プタは、図6に示すように、円筒形がT字形になったケ
ーシング41の中空部に第1回転軸42と第2回転軸43とが
同様にT字形になって挿通され、夫々転がり軸受44,45
で回転自在に支承されている。第1回転軸42の先端に固
着された傘歯車46と第2回転軸43に固着された傘歯車47
とが噛み合っている。
【0003】第1回転軸42の基端は、ケーシング41から
外方に突出して、工作機械のヘッドにおける駆動軸と接
続されるようになっており、第2回転軸43の先端部は、
ケーシングから外方に突出して回転工具装着用のソケッ
ト48が形成されている。
【0004】上記の回転工具アダプタは、工作機械のヘ
ッドにおける回転工具装着部に装着される。その際、第
1回転軸42は、ヘッドにおける駆動軸に接続され、第2
回転軸43の先端のソケット48には適宜の回転工具が装着
される。そこで、ヘッドにおける駆動軸が回転すると、
第1回転軸42及び傘歯車46,47を介して第2回転軸43が
回転することにより回転工具は、回転して加工を行う。
【0005】従来の技術によるストレート増速型の回転
工具アダプタは、図7に示すように、円筒形ケーシング
51の一端から入力軸52が、他端から出力軸53が挿入さ
れ、夫々は、転がり軸受54,55により回転自在に支承さ
れている。入力軸52の内端部は円筒状となり、その円筒
壁には円周等配に適宜数の遊星ローラ挿着孔が形成され
ている。遊星ローラ挿着孔に対応する位置のケーシング
内周面には、固定軌道輪56が固着され、出力軸53の内端
部は、入力軸52の円筒部内に挿入され太陽ローラ57とな
つている。入力軸52の各遊星ローラ挿着孔に回転自在に
挿着された遊星ローラ58は、固定軌道輪56に内接し、太
陽ローラ57に外接している。
【0006】ケーシング51から外方に突出した入力軸52
の外端は、工作機械のヘッドにおける駆動軸と接続され
るようになっており、ケーシング51から外方に突出した
出力軸53の先端部は、回転工具装着用のソケット59が形
成されている。
【0007】上記の回転工具アダプタは、工作機械のヘ
ッドにおける回転工具装着部に装着される。その際、入
力軸52は、ヘッドにおける駆動軸に接続され、出力軸53
のソケット59には適宜の回転工具が装着される。そこ
で、ヘッドにおける駆動軸が回転すると、入力軸51及び
遊星ローラ機構(固定軌道輪56、遊星ローラ58及び太陽
ローラ57)を介して出力軸53が増速回転することにより
回転工具は、高速回転して加工を行う。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来の技術の屈
曲型回転工具アダプタは、工作物がアルミニウムや黄銅
の場合の高速切削が不能であり、増速機構を有する回転
工具が必要とされている。更にストレート増速型回転工
具アダプタは工作機械のヘッドの駆動軸に平行な加工面
の加工が不能である。
【0009】又、加工面の向き、ヘッド空間寸法、回転
工具の寸法及び回転工具の回転速度等に応じて各仕様の
多数の回転工具アダプタを用意しておく必要があり、比
較的高価な増速機構を全ての型式に対応して用意してお
くことは非常なコスト高を伴うものである。この考案
は、上記の二つの問題を同時に解決した回転工具アダプ
タを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の分離型回転工
具アダプタは、工作機械のヘッドに着脱自在に装着され
るケーシング及びケーシングに回転自在に支承され、基
端が工作機械のヘッドの駆動軸に接続され得る回転軸を
備え、工作機械のヘッドに着脱自在に装着される本体で
ある低速回転ユニットと、低速回転ユニットのケーシン
グに着脱自在に装着されるケーシング及びケーシングに
回転自在に支承され、先端に回転工具が直接・間接に装
着され得る回転軸を備えた高速回転ユニットとから構成
され、軸線方向に係合離脱自在の二部分から構成された
遊星ローラ機構の一部が低速回転ユニットの回転軸に直
接・間接に取付けられると共に他の一部が高速回転ユニ
ットBの回転軸に取付けられている。
【0011】屈曲型低速回転ユニットにおいては、駆動
軸に接続され得る回転軸に伝動機構を介して直交係合さ
れた回転軸に遊星ローラ機構の一部が取付けられてい
る。そして遊星ローラ機構は、固定軌道輪、遊星ローラ
及び太陽ローラの組立構体である部分と遊星ローラに対
し係合離脱自在な遊星ローラ駆動用のリテーナ又は軸ピ
ンである部分の2部分から構成されている。
【0012】
【作用】低速回転ユニットへの高速回転ユニットの装着
においては、遊星ローラは、遊星ローラ駆動用部材に係
合される。即ち、遊星ローラ駆動用軸ピンの場合には、
遊星ローラのピン挿入孔に遊星ローラ駆動用軸ピンが挿
入され、遊星ローラ駆動用リテーナの場合には、遊星ロ
ーラ間の隙間に遊星ローラ駆動用リテーナが挿入され、
両者のケーシングが結合される。
【0013】低速回転ユニットと高速回転ユニットとが
一体になった分離型回転工具アダプタは、工作機械、例
えばタレット旋盤のタレットにおける回転工具装着部に
装着される。その際、第1回転軸は、タレットにおける
駆動軸に接続され、低速回転ユニットのケーシングはタ
レットに固着され、そして第2回転軸の先端に適宜の回
転工具が装着される。
【0014】タレットにおける駆動軸の回転による第1
回転軸及び歯車機構を介しての第2回転軸の回転、又は
第1回転軸の直接の回転により、遊星ローラ駆動用リテ
ーナ、又は遊星ローラ駆動用軸ピンが公転し、それによ
り遊星ローラは、軌道輪の内周面上を転動しながら公転
する。その公転・自転する遊星ローラにより、太陽ロー
ラは、増速されて回転する。結局、回転工具は、タレッ
トにおける駆動軸の回転より高速に回転して加工を行
う。
【0015】タレット旋盤における加工面の向き(外周
面、端面)に対応して、又、タレットの空間寸法、回転
工具の寸法及び回転工具の回転速度等に対応して各種仕
様の高速回転ユニット及び低速回転ユニットを組合せ交
換して使用する。
【0016】
【実施例】この考案の実施例における分離型回転工具ア
ダプタを図面に従って説明する。分離型回転工具アダプ
タは、図1,図2及び図3に示すように工作機械のヘッ
ド、例えばタレット旋盤のタレットに着脱自在に装着さ
れる本体である屈曲型の低速回転ユニットA(又は図示
しないストレート型の低速回転ユニット)と低速回転ユ
ニットAに交換自在に装着される高速回転ユニットBと
から構成されている。
【0017】先ず、屈曲型の低速回転ユニットAについ
て説明すると、図2に示すように低速回転ユニットAの
ケーシングは、直方中空体の角形ケーシング部1とその
一面に突出形成された円筒形ケーシング部2とから成
り、両者の中空部は連通している。円筒形ケーシング部
2には軸線方向の第1回転軸3が挿通され、転がり軸受
4,4で回転自在に支承され、角形ケーシング部1に
は、第2回転軸5が挿通され、角形ケーシング部1の中
空部の先端開口に嵌着された軸受6aと角形ケーシング
部1の中空部の基端側開口に蓋13(後出)で押えられて
嵌着された軸受6bとで回転自在に支承されており、第
1回転軸3の先端に固着された傘歯車7と第2回転軸5
の中間部に固着された傘歯車8とが噛み合っている。軸
受6aの先端面は、角形ケーシング部1の先端面、即ち
高速回転ユニット装着面より寸法m1だけ引込んでいる。
これについては、後に述べる。
【0018】第1回転軸3の基端は、円筒形ケーシング
部2から外方に突出して、工作機械のヘッドにおける駆
動軸と接続されるようになっており、第2回転軸5の先
端には、角形ケーシング部1から外方に突出した遊星ロ
ーラ駆動用部材、例えば遊星ローラ駆動用リテーナ9、
又は遊星ローラ駆動用軸ピン10がボルト11で着脱自在に
固着されている。リテーナ9、又は遊星ローラ駆動用軸
ピン10は、後述する高速回転ユニットBにおける遊星ロ
ーラ群の各ローラに対応するように円周等配で軸線方向
に平行な突出形状となっている。
【0019】角形ケーシング部1において第1回転軸3
の先端延長側及び第2回転軸5の基端側に形成された組
立用開口には、夫々蓋12,13が取付けられ、そして遊星
ローラ駆動用部材突出側の高速回転ユニット装着面の四
隅には、高速回転ユニット取付用のねじ穴14,14‥が穿
設されている。
【0020】ストレート型低速回転ユニット(図示省
略)について説明すると、屈曲型の低速回転ユニットA
において、円筒形ケーシング部2のみとなり、第2回転
軸5及び傘歯車7,8が省略され、第1回転軸3が延長
されて、その先端には、屈曲型の場合と同様に円筒形ケ
ーシング部2から外方に突出した遊星ローラ駆動用部材
がボルト11で着脱自在に固着されている。
【0021】又、屈曲型の低速回転ユニットAにおける
第2回転軸5を第1回転軸3と平行にして歯車伝動で接
続するだけというストレート型低速回転ユニットの別形
式もある。
【0022】次に高速回転ユニットBについて説明する
と、図3及び図4に示すように高速回転ユニットBのケ
ーシング15は、段付き円筒形で、基端側の大径部16の端
にはフランジ17(例えば図5に示すような方形フラン
ジ)が形成されている。ケーシング15の中空部は、基端
側の大径孔18と先端側の小径孔19から成り、回転軸20が
ケーシング15に軸線方向に挿通され、且つ小径孔19にお
ける転がり軸受21,21で回転自在に支承されている。ケ
ーシング15の中空部の大径孔18における回転軸20の基端
部は、遊星ローラ増速機構の太陽ローラ22となってお
り、ケーシング15の先端の蓋部38の開口から突出した回
転軸20の先端部には、回転工具装着用のソケット23が形
成されている。
【0023】そして、太陽ローラ22と同心関係で中空部
の大径孔18に嵌着固定された軌道輪24の内周面、即ち軌
道面と太陽ローラ22の外周面との間には、適宜数、例え
ば3個又は4個の遊星ローラ25,25‥が嵌装されてお
り、遊星ローラ25は、中空部の大径孔18の底段部26に嵌
着された環状スペーサ27と大径孔18の開口段部28に嵌着
されたローラ押え環29又は大径孔18に嵌合した押え環34
とにより軸線方向に位置決めされ、軸線方向には拘束さ
れている。なお、低速回転ユニットAにおける遊星ロー
ラ駆動用部材が少なくとも遊星ローラ駆動用軸ピン10で
ある場合には、遊星ローラ25は軸線方向のピン挿入孔30
が形成されている。(遊星ローラ駆動用部材が遊星ロー
ラ駆動用リテーナ9である場合には、ピン挿入孔30の有
無は問わない。)
【0024】屈曲型低速回転ユニットAにおける高速回
転ユニット装着面への高速回転ユニットBの装着には、
図3、図4及び図5に示すように高速回転ユニットBの
フランジ17に円周等配90度間隔で軸線方向に穿設され
たボルト孔31,31‥に挿入された各ボルト32が高速回転
ユニット装着面のねじ穴14に螺入され、遊星ローラ25
は、遊星ローラ駆動用部材に係合される。即ち、遊星ロ
ーラ駆動用軸ピン10の場合には、遊星ローラ25のピン挿
入孔30に遊星ローラ駆動用軸ピン10が挿入され、遊星ロ
ーラ駆動用リテーナ9の場合には、遊星ローラ25間の隙
間に遊星ローラ駆動用リテーナ9が挿入される。その
際、高速回転ユニットBのフランジ17の端面は、屈曲型
低速回転ユニットAの角形ケーシング部1の先端面、即
ち高速回転ユニット装着面に対向する。
【0025】上記の組立において軌道輪24を中空部の大
径孔18に嵌着固定するに際しては、次のような手段がと
られている。第1実施例においては図3に示すように、
軌道輪24の外側端面は、大径孔18の開口段部28より僅か
に突出して、ローラ押え環29に当接するようになってい
る。そして内側端面が軌道輪24の外側端面に当接したロ
ーラ押え環29の外側端面は、ケーシング15のフランジ17
の端面より寸法m2だけ突出しており、既述の屈曲型低速
回転ユニットAの軸受6aの先端面の引込み寸法m1より
押え代δだけ大きい。
【0026】押え代δは、軌道輪24の固定を確実にする
ためには所定寸法以上の大きさが必要であると共に、大
き過ぎると軌道輪24に歪が生じるので、5〜40μの範
囲にする。そこで、屈曲型低速回転ユニットAと高速回
転ユニットBとの組立において、ボルト32の締付けによ
り、ローラ押え環29は、角形ケーシング部1の中空部の
先端開口に嵌合し、屈曲型低速回転ユニットAの軸受6
aの外輪の外側端面に当接するので、軌道輪24は、ロー
ラ押え環29を介して押え代δだけ軸受6aの外輪により
押圧されて固定される。
【0027】第2実施例においては図4に示すように、
大径孔18には開口段部28が形成されないで、大径孔開口
と同軸線の環状凸部33がフランジ17の端面に形成され
る。大径孔18には軌道輪24が環状スペーサ27と押え環34
で挟まれた状態で嵌装される。環状スペーサ27・軌道輪
24・押え環34には、軸線方向に貫通するボルト孔35が円
周等配に穿設されると共に、それに対応するねじ穴36が
大径孔18の底段部26に穿設されており、各ボルト孔35に
挿入され、ねじ穴36にねじ込まれたボルト37により環状
スペーサ27・軌道輪24・押え環34が一体的に締着けら
れ、軌道輪24は、固定される。大径孔18の深さは、環状
スペーサ27・軌道輪24・押え環34の全厚より深いので、
ボルト37の頭部がケーシング15の環状凸部端面より突出
しない。
【0028】そして、ボルト孔35の存在により、遊星ロ
ーラ25が軌道輪24の軌道面上を転動する際に、軌道面が
ボルト孔部分で変形するが、ボルト孔35・ねじ穴36の数
を遊星ローラ25の数より奇数(1,3…)だけ多くする
か又は少なくすることにより、遊星ローラ25の軌道面変
形部分の通過において生じる影響が少なくなる。
【0029】そこで、屈曲型低速回転ユニットAと高速
回転ユニットBとの組立において、ボルト32の締付けに
より、環状凸部33は、角形ケーシング部1の中空部の先
端開口に嵌合し、先端面は屈曲型低速回転ユニットAの
軸受6aの外輪の外側端面に当接し、フランジ17の端面
は、高速回転ユニット装着面に対向する。
【0030】低速回転ユニットAは、実際には各種形状
のものがあり、低速回転ユニットAの軸受6aの先端面
の引込み寸法m1は一様でないので、第1実施例において
は、所定の押え代を得るためにローラ押え環29の突出寸
法m2を現場で調整加工しているが、第2実施例の場合に
は、その必要はない。
【0031】高速回転ユニットBにおけるケーシング15
の先端の蓋部38は、転がり軸受21,21の押えとなってい
るが、図3に示す第1実施例においては、蓋部38がケー
シング15に先端面にボルトで締着されているが、図4に
示す第2実施例においては、蓋部38がケーシング15の小
径孔19の開口側ねじ部39に螺合しており、使用時の緩み
防止のために、そのねじ方向は回転軸20の回転方向と同
にじなっており、シールの接触による連れ回りで締りが
ってになる。
【0032】ストレート型低速回転ユニットと高速回転
ユニットBとの組立の場合も、上記と全く同様に行われ
る。
【0033】低速回転ユニットと高速回転ユニットとが
一体になった分離型回転工具アダプタは、工作機械、例
えばタレット旋盤のタレットにおける回転工具装着部に
装着される。その際、第1回転軸3は、タレットにおけ
る駆動軸に接続され、低速回転ユニットAの円筒形ケー
シング部2の基端はタレットに固着され、そして第2回
転軸5の先端のソケット23には適宜の回転工具が装着さ
れる。
【0034】屈曲型低速回転ユニットA装着の場合、タ
レットにおける駆動軸が回転すると、第1回転軸3及び
傘歯車7,8を介して第2回転軸5が回転する。即ち遊
星ローラ駆動用リテーナ9、又は遊星ローラ駆動用軸ピ
ン10が第2回転軸5の軸線回りに公転し、それにより遊
星ローラ25は、軌道輪24の内周面上を転動しながら公転
する。その公転・自転する遊星ローラ25により、太陽ロ
ーラ22は、第2回転軸5の回転以上に増速されて回転す
る。結局、回転工具は、タレットにおける駆動軸の回転
より高速に回転して加工を行う。
【0035】ストレート型低速回転ユニット装着の場
合、タレットにおける駆動軸が回転すると、第1回転軸
3(又は第1回転軸3及び歯車機構を介して第2歯車
5)が回転する。即ち遊星ローラ駆動用リテーナ9、又
は遊星ローラ駆動用軸ピン10が第1回転軸3(又は第2
回転軸5)の軸線回りに公転し、それにより遊星ローラ
25は、軌道輪24の内周面上を転動しながら公転する。そ
の結果、屈曲型低速回転ユニットA装着の場合と同様に
回転工具は、タレットにおける駆動軸の回転より高速に
回転して加工を行う。
【0036】タレット旋盤における加工面の向き(外周
面、端面)に対し、屈曲型低速回転ユニットAとストレ
ート型低速回転ユニットとを使いわけ、高速回転ユニッ
トBを共用して対応することができる。
【0037】又、タレットの空間寸法、回転工具の寸法
及び回転工具の回転速度等に応じて高速回転ユニットB
の各部寸法が各種になるが、そのような各種寸法の高速
回転ユニットBを用意しておき、単一の低速回転ユニッ
トAに対し、高速回転ユニットBをボルト32の着脱によ
り交換装着することにより多種に亘るタレット旋盤のタ
レットの空間寸法、回転工具の寸法及び回転工具の回転
速度に対応し得る。又、多種寸法の遊星ローラ駆動用部
材、即ち遊星ローラ駆動用軸ピン10又は遊星ローラ駆動
用リテーナ9をボルト11の着脱により交換装着すること
により更に仕様が多様化される。
【0038】
【考案の効果】この考案の分離型回転工具アダプタは、
工作機械、例えばタレット旋盤における加工面の向き
(外周面、端面)に対し、屈曲型低速回転ユニットとス
トレート型低速回転ユニットとを使いわけ、高速回転ユ
ニットを共用して対応することができる。
【0039】又、タレットの空間寸法、回転工具の寸法
及び回転工具の回転速度等に応じて高速回転ユニットの
各部寸法が各種になるが、そのような各種寸法の高速回
転ユニットを用意しておき、単一の低速回転ユニットに
対し、高速回転ユニットを交換装着することにより多種
に亘るタレット旋盤のタレットの空間寸法、回転工具の
寸法及び回転工具の回転速度に対応し得る。
【0040】従って、各種仕様の専用の回転工具アダプ
タを多数用意することなく、低速回転ユニットと高速回
転ユニットとの組合せにより多様な工作機械及び多様な
高速加工に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例における分離型回転工具アダ
プタの正面断面図である。
【図2】図1の分離型回転工具アダプタにおける屈曲型
低速回転ユニットAの正面断面図である。
【図3】図1の分離型回転工具アダプタにおける第1実
施例の高速回転ユニットBの正面断面図である。
【図4】分離型回転工具アダプタにおける第2実施例の
高速回転ユニットBの正面断面図(図5のIV−IV線にお
ける)である。
【図5】分離型回転工具アダプタにおける第2実施例の
高速回転ユニットBの側面図である。
【図6】従来の技術による屈曲型回転工具アダプタの正
面断面図である。
【図7】従来の技術によるストレート増速型回転工具ア
ダプタの正面断面図である。
【符号の説明】
A 低速回転ユニット B 高速回転ユニット 1 角形ケーシング部 2 円筒形ケーシング部 3 第1回転軸 4,21 転がり軸受 5 第2回転軸 6a,6b 軸受 7,8 傘歯車 9 遊星ローラ駆動用リテーナ 10 遊星ローラ駆動用軸ピン 11,32,37 ボルト 12,13 蓋 14,36 ねじ穴 15 ケーシング 16 大径部 17 フランジ 18 大径孔 19 小径孔 20 回転軸 22 太陽ローラ 23 ソケット 24 軌道輪 25 遊星ローラ 26 底段部 27 環状スペーサ 28 開口段部 29 ローラ押え環 30 ピン挿入孔 31,35 ボルト孔 33 環状凸部 34 押え環 38 蓋部 39 ねじ部
フロントページの続き (72)考案者 奥 利昭 大阪市中央区南船場3丁目5番8号 光 洋精工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−50633(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械のヘッドに着脱自在に装着され
    るケーシング及びケーシングに回転自在に支承され、基
    端が工作機械のヘッドの駆動軸に接続され得る回転軸を
    備え、工作機械のヘッドに着脱自在に装着される本体で
    ある低速回転ユニットと、低速回転ユニットのケーシン
    グに着脱自在に装着されるケーシング及びケーシングに
    回転自在に支承され、先端に回転工具が直接・間接に装
    着され得る回転軸を備えた高速回転ユニットとから構成
    され、軸線方向に係合離脱自在の二部分から構成された
    遊星ローラ機構の一部が低速回転ユニットの回転軸に直
    接・間接に取付けられると共に他の一部が高速回転ユニ
    ットの回転軸に取付けられていることを特徴とする分離
    型回転工具アダプタ
  2. 【請求項2】 工作機械のヘッドの駆動軸に接続され得
    る低速回転ユニットの回転軸に伝動機構を介して直交係
    合された回転軸に遊星ローラ機構の一部が取付けられた
    請求項1に記載の分離型回転工具アダプタ
  3. 【請求項3】 遊星ローラ機構が固定軌道輪、遊星ロー
    ラ及び太陽ローラの組立構体である部分と遊星ローラに
    対し係合離脱自在な遊星ローラ駆動用のリテーナ又は軸
    ピンである部分とから構成される請求項1又は請求項2
    に記載の分離型回転工具アダプタ
JP4475491U 1991-01-04 1991-05-20 分離型回転工具アダプタ Expired - Lifetime JP2523004Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4475491U JP2523004Y2 (ja) 1991-01-04 1991-05-20 分離型回転工具アダプタ
US07/876,795 US5281061A (en) 1991-05-20 1992-05-01 Separable rotary tool adapter
DE69203968T DE69203968T2 (de) 1991-05-20 1992-05-15 Fräsvorsatz.
EP92304408A EP0517387B1 (en) 1991-05-20 1992-05-15 Rotary tool adapter

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-2619 1991-01-04
JP261991 1991-01-04
JP4475491U JP2523004Y2 (ja) 1991-01-04 1991-05-20 分離型回転工具アダプタ

Publications (2)

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