JP2522777Y2 - 巻取シャフトの駆動伝達構造 - Google Patents

巻取シャフトの駆動伝達構造

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JP2522777Y2
JP2522777Y2 JP1992059254U JP5925492U JP2522777Y2 JP 2522777 Y2 JP2522777 Y2 JP 2522777Y2 JP 1992059254 U JP1992059254 U JP 1992059254U JP 5925492 U JP5925492 U JP 5925492U JP 2522777 Y2 JP2522777 Y2 JP 2522777Y2
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boss
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sprocket
shaft
shutter
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康一 柴田
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Bunka Shutter Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物の開口部に設け
られるシャッターのシャッタースラットを巻き取る巻取
シャフトの駆動伝達構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の開口部分に設けられるシャッタ
ーは、この開口部分を閉塞するシャッタースラットと、
このシャッタースラットを巻き取る巻取シャフトとで大
略構成されている。従来、この巻取シャフトは、シャッ
タースラットの長さ、すなわち巻き取り長さに合わせて
直径が決定された中空なパイプ状に形成されている。そ
して、この巻き取りシャフトの一端の開口部内に、係合
凸片を有した嵌合孔が形成された円板状の中子が設けら
れ、電動モータ等の駆動源に連動連結されたスプロケッ
トに固定されているスプロケットボスと、この中子とが
嵌合されるようになっており、前記駆動源の回転動力を
中子を介して巻取シャフトに伝達し、前記シャッタース
ラットを巻き取るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の巻取シャフトの構造では、シャッターのシャッター
スラットの長さが短尺に形成されている場合、巻取部の
スペース効率等を考慮して、巻取シャフトの直径を小径
に形成させるが、直径が小径になると、一端に設けられ
る中子の形状が小さくなり、駆動源側のスプロケットボ
スとの嵌合が困難になるという問題がある。また、この
巻取シャフトを取り付ける作業では、中子が巻取シャフ
トの端面に設けられているため、この中子とスプロケッ
トボスとを嵌合させる際に、これらを直接目視できず、
取付作業が非常に困難になるという問題がある。
【0004】そこで本考案は、上記問題点を解消するた
めに、巻取シャフトを取り付ける際に、容易に、かつ確
実に駆動源側に取り付けることができる巻取シャフトの
駆動伝達構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図3を参
照して説明する。この考案の巻取シャフトの駆動伝達構
造1は、建築物の開口部Aを閉鎖するシャッター55の
シャッタースラット56を巻き取る巻取シャフト17の
駆動伝達構造において、前記シャッタースラットを収納
するシャッターケースの内部に配設されるブラケット5
1に突設される軸受軸2と、前記シャッターケース内に
配設される駆動源と連動連結されるスプロケット部8を
有し、前記軸受軸2に回動自在に軸支されるスプロケッ
トボス3と、一方端の外周に固定フランジ13を形成し
た筒状本体12を有し、該筒状本体12の固定フランジ
13側の開口12aに前記スプロケットボス3のボス部
6を挿入嵌合し、固定フランジ13とスプロケットボス
3とを固定フランジ13の側からボルト固定手段16に
よって結合固定し、筒状本体12の他方の開口12bに
軸受軸2と同心状に前記巻取シャフト17の端部17a
を挿入固定したパイプボス11と、を具備することを特
徴としている。
【0006】
【作用】巻取シャフト17の一端部17aに外挿固定さ
れたパイプボス11の開口12aに、軸受軸2に回動自
在に軸支されているスプロケットボス3のボス部6を挿
入嵌合し、その後、パイプボス11に形成されている固
定フランジ13とスプロケットボス3とを、固定フラン
ジ13の側からボルト固定手段16にて固定させる。こ
れにより、前記スプロケットボス3に設けられているス
プロケット部8が、駆動源Mによって回動すると、パイ
プボス11を介して巻取シャフト17にこの回転駆動を
伝達する。そして、巻取シャフト17に接続されるシャ
ッタースラット56の巻き取り,巻き戻しが行われる。
パイプボス11には固定フランジ13が形成され、固定
フランジ13の側からボルト固定手段16にて固定させ
ることから、スプロケットボス3との固定の際にそれぞ
れを容易に視認できるとともに、その固定のための取付
作業が容易に行える。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の巻取シャフトの駆動伝達構
造の一実施例を示す分解斜視図である。この巻取シャフ
トの駆動伝達構造1は、軸受軸2と、スプロケットボス
3と、パイプボス11とで大略構成されている。
【0008】まず、軸受軸2は、図2に示すような建物
の開口Aの上部に配設されるシャッターケース50の内
部に位置する左右両側のブラケット51,52の一方の
ブラケット51に設けられている。この軸受軸2は、図
1に示すようにこのブラケット51の内面の略中央に、
内方向に突出して設けられている。
【0009】次に、スプロケットボス3は、本体4が略
円板状に形成されており、中央に軸受孔5を有したボス
部6が形成されている。このボス部6の一方の板面側4
aに突出したボス部6は、筒状に突出して形成されると
ともに、その先端外周縁にテーパ面7が形成されてい
る。また、このボス部6の他方の板面側4bのボス部6
には、図3に示すようにスプロケット部としてのスプロ
ケット8が嵌合し、このスプロケットボス3と一体とな
るように本体4の他方の板面4bにボルトなどによって
固定されている。このスプロケット3は、図1に示すよ
うに、前述したシャッターケース50内部に配設された
電動モータなどで構成された駆動源MにチェーンCなど
を介して連動連結されている。
【0010】また、このスプロケットボス3の本体4に
は後述するパイプボス11を固定するための固定ネジ孔
9が複数設けられている。
【0011】そして、このスプロケットボス3は、ボス
部6の軸受孔5が前記軸受軸2に回動自在に嵌合し、軸
支されるようになっている。なお、このスプロケットボ
ス3は、図3に示すように前記軸受軸2の先端に設けら
れる抜け止めリング10によって、この軸受軸2から脱
落しないようになっている。
【0012】次にパイプボス11は、図1に示すよう
に、本体12が円筒状に形成され、一方の開口12aの
外周縁に固定フランジ13が設けられている。本体12
は、その内周面に、両端の各開口12a,12bから略
等距離の中間に位置して、周方向に形成された凸条14
が設けられている。また、固定フランジ13には、複数
の貫通孔15が設けられている。
【0013】そして、このパイプボス11は、その本体
12の一方の開口12aに、前述したスプロケットボス
3のボス部6が嵌合し、固定フランジ13が前記スプロ
ケットボス3の本体4の一方の板面側4aと対向するよ
うに取り付けられ、この固定フランジ13に設けられた
貫通孔15と本体4に設けられた固定ネジ孔9とを一致
させて、ボルト固定手段16によって各ボス3,11を
互いを固定させるようになっている。
【0014】一方、このパイプボス11の他方の開口1
2bには、巻取シャフト17が固定されている。この巻
取シャフト17は、図1および図3に示すように、中空
な小径の丸パイプよりなり、本実施例では、この巻取シ
ャフト17の軸線方向に複数の巻取補助ホイル18が等
間隔に固定されるとともに、各ホイル18の周縁に複数
箇所、各ホイル18が互いに連結されるように連結杆1
9が設けられたかご状構造となっており、この巻取シャ
フト17の一方の端部17aが前記パイプボス11の他
方の開口12bに嵌合し、溶接などの手段で固定されて
いる。
【0015】そして、この巻取シャフト17に固定され
た各ホイル18の外周縁に吊元部材(図示せず)を介し
てシャッター55を構成するシャッタースラット56の
上縁が連結され、固定されるようになっている。なお、
この巻取シャフト17の他方の端部17bは、図2に示
すように前記軸受軸2が設けられている一方のブラケッ
ト51と対向する他方のブラケット52に設けられてい
る軸受53に軸支されている。また、この巻取シャフト
17は、シャッタースラット56の巻き上げ,巻き下ろ
しを行うための回転駆動力に耐えられる最小限の直径に
形成されている。
【0016】従ってこのように構成された巻取シャフト
の駆動伝達構造1では、駆動源である電動モータMが回
転駆動すると、チェーンCを介してスプロケット8を回
動させ、このスプロケット8が固定されているスプロケ
ットボス3、及びこのスプロケットボス3に固定されて
いるパイプボス11を介して、巻取シャフト17を回動
させる。そして、この巻取シャフト17を回動させるこ
とで、シャッタースラット56の巻き取り、巻き戻しを
行う。
【0017】この巻取シャフトの駆動伝達構造1によれ
ば、シャッター55のシャッタースラット56の長さ
(開口高さ)が短尺に形成されている場合に、従来では
このシャッタースラット56の長さに合わせて巻取シャ
フト17の直径を小径に形成させるが、上述した本実施
例では巻取シャフト17に取り付けられる巻取補助ドラ
ム18を小径に形成させればよく、駆動源Mと連結され
る巻取シャフト17は、回転駆動するために必要な最小
限の直径を有していればよいので、この巻取シャフト1
7の一端部17aに固定フランジ13を設けたパイプボ
ス11を固定させた構成としたことにより、この巻取シ
ャフト17は、重量が大幅に軽減され、また、この巻取
シャフト17を取り付ける際には、パイプボス11の固
定フランジ13が容易に目視でき、この固定フランジ1
3を固定手段(ボルト)16にてスプロケットボス3に
取り付ける作業となるので、この取付作業の作業性が向
上する。さらに、このことにより、メンテナンス時の確
認などの作業も簡便に行える。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案による巻取シ
ャフトの駆動伝達構造は、駆動源と連結される巻取シャ
フトが、シャッタースラットの巻き取り,巻き戻しに必
要な回転駆動のために必要な最小限の直径を有していれ
ばよいので、この巻取シャフトは小径に形成させること
ができ、これにより巻取シャフトの重量を大幅に軽減さ
せることができるという効果がある。また、巻取シャフ
ト17の一端部17aに外挿固定したパイプボス11の
開口12aに、ブラケット51に突設させた軸受軸2に
回動自在に軸支されているスプロケットボス3のボス部
6を挿入嵌合し、その後、パイプボス11に形成されて
いる固定フランジ13とスプロケットボス3とを、固定
フランジ13の側からボルト固定手段16にて固定させ
る構成としたので、この巻取シャフトを取り付ける際
に、ボルト固定手段16を容易に目視でき、この巻取シ
ャフトの取付作業の作業性が向上するという効果があ
る。さらに、このことにより、巻取シャフトやこの巻取
シャフト周辺のメンテナンス時の確認などの作業も簡便
に行えるという効果がある。またさらに、パイプボス1
1の筒状本体12の一方及び他方の開口12a,12b
に、軸受軸2と巻取シャフト17とを挿入して連結させ
るようにしたので、巻取シャフト17側の重力はパイプ
ボス11を介して軸受軸2に伝えられる。従って、軸受
軸2の長さを短くすることが可能となり、軸受軸2が曲
がってスプロケットの回転が不能になるという事故を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による巻取シャフトの駆動伝達構造の一
実施例を示す分解斜視図
【図2】同実施例による巻取シャフトの駆動伝達構造が
配設されたシャッターの一部裁断正面図
【図3】同実施例による巻取シャフトの駆動伝達構造の
正断面図
【符号の説明】
1…駆動伝達構造 2…軸受軸 3…スプロケットボス 6…ボス部 8…スプロケット部(スプロケット) 11…パイプボ
ス 12…本体 12a…一方の
開口 13…固定フランジ 16…固定手段 17…巻取シャフト 17a…一方の
端部 50…シャッターケース 51…一方のブ
ラケット 55…シャッター 56…シャッタ
ースラット A…開口 M…駆動源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の開口部を閉鎖するシャッターの
    シャッタースラットを巻き取る巻取シャフトの駆動伝達
    構造において、 前記シャッタースラットを収納するシャッターケースの
    内部に配設されるブラケット(51)に突設される軸受
    軸(2)と、 前記シャッターケース内に配設される駆動源と連動連結
    されるスプロケット部(8)を有し、前記軸受軸(2)
    に回動自在に軸支されるスプロケットボス(3)と、 一方端の外周に固定フランジ(13)を形成した筒状本
    体(12)を有し、該筒状本体(12)の固定フランジ
    (13)側の開口(12a)に前記スプロケットボス
    (3)のボス部(6)を挿入嵌合し、固定フランジ(1
    3)とスプロケットボス(3)とを固定フランジ(1
    3)の側からボルト固定手段(16)によって結合固定
    し、筒状本体(12)の他方の開口(12b)に軸受軸
    (2)と同心状に前記巻取シャフト(17)の端部(1
    7a)を挿入固定したパイプボス(11)と、 を具備することを特徴とする巻取シャフトの駆動伝達構
    造。
JP1992059254U 1992-08-24 1992-08-24 巻取シャフトの駆動伝達構造 Expired - Lifetime JP2522777Y2 (ja)

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