JP2522356Y2 - 竪形炉の冷却装置 - Google Patents
竪形炉の冷却装置Info
- Publication number
- JP2522356Y2 JP2522356Y2 JP1990026593U JP2659390U JP2522356Y2 JP 2522356 Y2 JP2522356 Y2 JP 2522356Y2 JP 1990026593 U JP1990026593 U JP 1990026593U JP 2659390 U JP2659390 U JP 2659390U JP 2522356 Y2 JP2522356 Y2 JP 2522356Y2
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- JP
- Japan
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- metal strip
- plenum chambers
- plenum
- vertical furnace
- furnace cooling
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は金属ストリップを連続的に熱処理する竪形炉
において、金属ストリップに冷風を吹付けて冷却する冷
却装置の構造に関するものである。
において、金属ストリップに冷風を吹付けて冷却する冷
却装置の構造に関するものである。
金属ストリップを上方または下方に向けて鉛直に移動
させ連続的に熱処理する竪形炉は、横形炉に較べて金属
ストリップを支持するためのロールとの接触機会が少な
いので接触疵発生のおそれが少ないなどの利点があるも
のである。しかし薄手の金属ストリップは特に冷却帯に
おいてフラットな形状を保ち難く皺（以下シーガルとい
う）になり易い。これを防止する両プレナムチャンバの
高さ方向交互（千鳥状）にノズルパッドを設けて金属ス
トリップを蛇行形状態で移動させるようにしている。
させ連続的に熱処理する竪形炉は、横形炉に較べて金属
ストリップを支持するためのロールとの接触機会が少な
いので接触疵発生のおそれが少ないなどの利点があるも
のである。しかし薄手の金属ストリップは特に冷却帯に
おいてフラットな形状を保ち難く皺（以下シーガルとい
う）になり易い。これを防止する両プレナムチャンバの
高さ方向交互（千鳥状）にノズルパッドを設けて金属ス
トリップを蛇行形状態で移動させるようにしている。
〔従来技術の課題〕 ところで、上記のようにノズルパッドを高さ方向交互
に設けることによってストリップを蛇行状に移動させる
ようにした冷却装置では、薄手の金属ストリップには適
合するものの厚手の金属ストリップでは可撓性が小さく
蛇行状になり難く、また板幅方向にカール（以下Ｃゾリ
という）し易いためにむしろノズルパッドに接触し接触
疵が発生し易くなるという問題があった。要するに従来
では金属ストリップの厚さ変更に対する適応性に欠ける
という問題があった。
に設けることによってストリップを蛇行状に移動させる
ようにした冷却装置では、薄手の金属ストリップには適
合するものの厚手の金属ストリップでは可撓性が小さく
蛇行状になり難く、また板幅方向にカール（以下Ｃゾリ
という）し易いためにむしろノズルパッドに接触し接触
疵が発生し易くなるという問題があった。要するに従来
では金属ストリップの厚さ変更に対する適応性に欠ける
という問題があった。
そこで金属ストリップの厚さに応じて両プレナムチャ
ンバの間隔を調整できるように、両プレナムチャンバを
移動可能に設けることが考えられるが、移動可能に設け
るとプレナムチャンバは常に高温度にさらされているた
め形くずれし易く、特に竪形炉では背高であるので形状
保持が困難であるという問題がある。
ンバの間隔を調整できるように、両プレナムチャンバを
移動可能に設けることが考えられるが、移動可能に設け
るとプレナムチャンバは常に高温度にさらされているた
め形くずれし易く、特に竪形炉では背高であるので形状
保持が困難であるという問題がある。
本考案は上記課題を解決しようとするもので、炉内を
鉛直に移動する金属ストリップの両面に相対するように
プレナムチャンバを対設し、該両プレナムチャンバの対
向面に金属ストリップとの間に高静圧領域が形成される
ように冷風を吹付けるノズルパッドを両プレナムチャン
バの高さ方向交互に設けて金属ストリップを両プレナム
チャンバ間にて蛇行状形態で移動させると共に該金属ス
トリップの厚さに応じて両プレナムチャンバの間隔を調
整し得るようにした竪形炉の筐体状冷却装置において、
両プレナムチャンバを筐体内にて水平動し得るようにロ
ーラにより吊下支持し、該筐内の側方に該両プレナムチ
ャンバを水平動させ前記間隔を調整するためのシリンダ
を設けてなることを特徴とするものである。
鉛直に移動する金属ストリップの両面に相対するように
プレナムチャンバを対設し、該両プレナムチャンバの対
向面に金属ストリップとの間に高静圧領域が形成される
ように冷風を吹付けるノズルパッドを両プレナムチャン
バの高さ方向交互に設けて金属ストリップを両プレナム
チャンバ間にて蛇行状形態で移動させると共に該金属ス
トリップの厚さに応じて両プレナムチャンバの間隔を調
整し得るようにした竪形炉の筐体状冷却装置において、
両プレナムチャンバを筐体内にて水平動し得るようにロ
ーラにより吊下支持し、該筐内の側方に該両プレナムチ
ャンバを水平動させ前記間隔を調整するためのシリンダ
を設けてなることを特徴とするものである。
次に図面と共に本考案の一実施例を説明する。
図において、１は加熱帯を構成する竪形炉体、２は該
竪形炉体の上部に設けられた冷却装置の筐体である。該
筐体２内には一対のプレナムチャンバ3A,3Bが収容され
ている。該プレナムチャンバ3A,3Bの上部にはローラ4,4
が夫々設けられ該ローラ4,4が筐体２の上部両側縁に設
けられたレール５上に乗架され、該ローラ4,4がレール
５上で転動することでプレナムチャンバ3A,3Bは水平動
し得るように吊下支持される。6,6は該プレナムチャン
バ3A,3Bを水平動させるため筐体２の側方に設けられた
シリンダである。両プレナムチャンバ3A,3Bの対向面に
はノズルパッド7A,7B…が高さ方向交互に設けられてい
る。該各ノズルパッドは第３図に拡大して示したように
平面部８の両縁に該平面部８向に傾斜して冷風が吹出せ
るように斜めのノズル孔9,9が設けられてなるもので、
この平面部８と金属ストリップ10の表面とノズル孔9,9
から吹出す冷気との間に静圧力が高い領域11が形成され
該高静圧領域11の圧力により金属ストリップ10が安定的
に押圧できる。
竪形炉体の上部に設けられた冷却装置の筐体である。該
筐体２内には一対のプレナムチャンバ3A,3Bが収容され
ている。該プレナムチャンバ3A,3Bの上部にはローラ4,4
が夫々設けられ該ローラ4,4が筐体２の上部両側縁に設
けられたレール５上に乗架され、該ローラ4,4がレール
５上で転動することでプレナムチャンバ3A,3Bは水平動
し得るように吊下支持される。6,6は該プレナムチャン
バ3A,3Bを水平動させるため筐体２の側方に設けられた
シリンダである。両プレナムチャンバ3A,3Bの対向面に
はノズルパッド7A,7B…が高さ方向交互に設けられてい
る。該各ノズルパッドは第３図に拡大して示したように
平面部８の両縁に該平面部８向に傾斜して冷風が吹出せ
るように斜めのノズル孔9,9が設けられてなるもので、
この平面部８と金属ストリップ10の表面とノズル孔9,9
から吹出す冷気との間に静圧力が高い領域11が形成され
該高静圧領域11の圧力により金属ストリップ10が安定的
に押圧できる。
このように構成した冷却装置では、プレナムチャンバ
3A,3Bがローラ4,4により筐体２内に吊下支持されている
ので、該プレナムチャンバ3A,3Bにはその自重による引
張荷重が常に掛かっており主として金属ストリップ10か
らの輻射熱により該プレナムチャンバ3A,3Bが高温度に
なっても座屈，傾斜等の熱変形を起こすことなく形状保
持ができる。そして薄手の金属ストリップ10を熱処理す
る場合、第１図に示したようにシリンダ6,6を伸長状態
とし両プレナムチャンバ3A,3Bの間隔を狭めることでノ
ズルパッド7A,7A…,7B,7B…より吹出す冷風により該金
属ストリップ10を蛇行状形態にしてシーガルをなくし移
動できる。また、金属ストリップ10の板厚が厚い場合は
第２図に示したようにシリンダ6,6を収縮させることに
よりローラ4,4がレール５上を転動しプレナムチャンバ3
A,3Bの間隔が滑らかに拡げられ、ノズルパッド7A,7A…,
7B,7B…に接触して金属ストリップ10の表面に接触疵を
発生させることなく該金属ストリップ10を円滑に鉛直移
動できるようになる。
3A,3Bがローラ4,4により筐体２内に吊下支持されている
ので、該プレナムチャンバ3A,3Bにはその自重による引
張荷重が常に掛かっており主として金属ストリップ10か
らの輻射熱により該プレナムチャンバ3A,3Bが高温度に
なっても座屈，傾斜等の熱変形を起こすことなく形状保
持ができる。そして薄手の金属ストリップ10を熱処理す
る場合、第１図に示したようにシリンダ6,6を伸長状態
とし両プレナムチャンバ3A,3Bの間隔を狭めることでノ
ズルパッド7A,7A…,7B,7B…より吹出す冷風により該金
属ストリップ10を蛇行状形態にしてシーガルをなくし移
動できる。また、金属ストリップ10の板厚が厚い場合は
第２図に示したようにシリンダ6,6を収縮させることに
よりローラ4,4がレール５上を転動しプレナムチャンバ3
A,3Bの間隔が滑らかに拡げられ、ノズルパッド7A,7A…,
7B,7B…に接触して金属ストリップ10の表面に接触疵を
発生させることなく該金属ストリップ10を円滑に鉛直移
動できるようになる。
このように本考案に係る竪形炉の冷却装置は、両プレ
ナムチャンバをローラにより筐体内に吊下支持したもの
であるから、竪形炉に適応可能な背高のプレナムチャン
バでありながらも熱変形するおそれが少なく高温度にさ
らされても形状保持性が非常に秀れている。このためシ
リンダを伸縮作動させるだけで両プレナムチャンバを容
易に移動でき、装置内を移動する金属ストリップの板厚
の変更に応じてその間隔を簡単に拡縮可変できるように
なる利点がある。したがって、何よりも装置内を移動す
る金属ストリップに発生するシーガルやその表面に発生
する接触疵を防止できるようになり、移動する金属スト
リップの板厚の変更に対して優れた適応性を有するもの
である。
ナムチャンバをローラにより筐体内に吊下支持したもの
であるから、竪形炉に適応可能な背高のプレナムチャン
バでありながらも熱変形するおそれが少なく高温度にさ
らされても形状保持性が非常に秀れている。このためシ
リンダを伸縮作動させるだけで両プレナムチャンバを容
易に移動でき、装置内を移動する金属ストリップの板厚
の変更に応じてその間隔を簡単に拡縮可変できるように
なる利点がある。したがって、何よりも装置内を移動す
る金属ストリップに発生するシーガルやその表面に発生
する接触疵を防止できるようになり、移動する金属スト
リップの板厚の変更に対して優れた適応性を有するもの
である。
図面は本考案の竪形炉の冷却装置の一実施例を示したも
ので、第１図は縦断面図、第２図はその作動状態を示し
た縦断面図、第３図はノズルパッドの拡大図である。 １……竪形炉体、２……筐体、3A,3B……プレナムチャ
ンバ、４……ローラ、５……レール、６……シリンダ、
7A,7B……ノズルパッド、10……金属ストリップ。
ので、第１図は縦断面図、第２図はその作動状態を示し
た縦断面図、第３図はノズルパッドの拡大図である。 １……竪形炉体、２……筐体、3A,3B……プレナムチャ
ンバ、４……ローラ、５……レール、６……シリンダ、
7A,7B……ノズルパッド、10……金属ストリップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 博 三重県四日市市小古曽２丁目19―16 (56)参考文献 特開 昭61−250117（ＪＰ，Ａ) 特公 昭61−40016（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭60−56217（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】鉛直に移動する金属ストリップの両面に相
対するようにプレナムチャンバを対設し、該両プレナム
チャンバの対向面に金属ストリップとの間に高静圧領域
が形成されるように冷風を吹付けるノズルパッドを両プ
レナムチャンバの高さ方向交互に設けて金属ストリップ
を両プレナムチャンバ間にて蛇行状形態で移動させると
共に該金属ストリップの厚さに応じて両プレナムチャン
バの間隔を調整し得るようにした竪形炉の筐体状冷却装
置において、両プレナムチャンバを筐体内にて水平動し
得るようにローラにより吊下支持し、該筐体の側方に該
両プレナムチャンバを水平動させ前記間隔を調整するた
めのシリンダを設けてなることを特徴とした竪形炉の冷
却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990026593U JP2522356Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 竪形炉の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990026593U JP2522356Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 竪形炉の冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03118495U JPH03118495U (ja) | 1991-12-06 |
| JP2522356Y2 true JP2522356Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=31529476
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990026593U Expired - Fee Related JP2522356Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 竪形炉の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522356Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6056217A (ja) * | 1983-09-07 | 1985-04-01 | Optic:Kk | 回転位置エンコ−ダ |
| JPS6140016A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | Toshiba Corp | 鉄心の製造方法 |
| JPS61250117A (ja) * | 1985-04-26 | 1986-11-07 | Nisshin Steel Co Ltd | 金属ストリツプ用竪型連続焼鈍装置 |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP1990026593U patent/JP2522356Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03118495U (ja) | 1991-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |